2014年5月1日木曜日

旅の記12-3



南島の旅1-3
4月3日(木)CHCH 2日目

ビルの壁画


 地図を片手に、Hereford St.にある日本人建築家板茂氏デザインの紙の大聖堂(Cardboard Cathedral)に向かう。

途中、崩壊した家やビルディングの壁のアートを楽しみながら歩いて行くうちにやがて三角屋根の建物が。


 中に入ると、ボランティアらしいシニアの女性が寄ってきて、「日本人?ここは、日本人が設計したのよ。とても素晴らしいでしょう?」 と、親しく声をかけてくる。



あれこれ、建物の素晴しさを話してくれる。合板で出来た椅子も板氏のデザインとか。聞いていると、まるで自分が褒められているように、誇らしい気持ちになる。








白いガウンを着た女性の司祭(priest)?

旧大聖堂のオルガン演奏や、聖歌隊の歌を録音したCDやカードなど、姉たちは、お土産にたくさん買って、教会再生の費用に貢献。


コンテナの部屋
大聖堂の裏に回ると、教会の両側に作られた部屋は、コンテナを利用しているのが分かる。
 大聖堂を出て、道を渡った所は、何と、崩壊して日本人を含む多数の犠牲者を出したあのCTVビルの跡地だった。





美しい花壇の向こうに綺麗に整地された跡地。
隣接した建物の跡地は駐車場になり、金網の仕切りには、たくさんの花束や手紙、写真、マスコット人形などがくくりつけられている。




悲嘆にくれた犠牲者の家族や友人が置いたのだろう、名前や、追悼の手紙を見ると、胸が詰まる思いがする。




CTVの跡地から出て 右に通りを曲がった所に素敵なビル。C-ONE ESPRESSOという カフェで、ランチタイム。ちょっと面白いカフェだ。トイレを探して中に入ると、日本語で「スタッフオンリー」とか「ふぐに用心」とか書かれたドア。トイレは?右奥に何やら音楽CDのジャケット?が一杯の本棚??と、思いきや、そこがトイレへの入り口ドア。

頼んだポテトチップスは、かつらむきしたポテトを揚げたようで、クルクル巻いている。





コーヒーを飲み干した姉が、”ヤダ~!”見ると、カップの内側にハエが!悪趣味?な絵。









ナプキンにもハエ!お料理も、普通のカフェらしくなく、変わっていて美味しかった。お勧めのカフェだ。

カフェを出て、商店街の通りに歩いて行く。



破壊してゴーストタウンと化した古いショッピングモールの中の電気屋さん?らしき店舗の中をガラス越しに見る。地震の傷跡を残したままだ。どこかで新しくお店を開いているのだろうか?





ビルの向こうのColombo St.
Colombo Streetの商店街は跡形も無い。確か、大橋巨泉のお店もあったはずだけど・・・
代わりにコンテナで復活したショッピング街は、ポップで楽しい。




赤い2階建ての、オープントップダブルデッカー(Open Top Double Decker bus)シティ ツアーバス。我々は、健康な足で、歩いて周るのだ~~!(CBD rebuild zone)




Avon River
Avon River では、観光客がpantingを楽しんでいる。川沿いに歩いて行くうちに植物園に。


Hagley Parkに隣接した広い広い植物園を端から端まで歩いたらさすがにくたびれる。




植物園から見るCanterbury Museum
Canterbury Muwseum、School of Music、Christ's Collegeなど植物園に沿って立つ石の建物は、修復が済んだのだろうか・・・まるで何事も無かったかのように重厚で美しい姿でたたずんでいる。



Heritage Hotel
1913年に建った美しい石造りのHeritage Hotelは、大聖堂のすぐそばにあるのに、被害は少なかったのだろう。損害を修復し、100周年を記念し、2013年8月から再開したそうだ。一度泊ってみたいホテルのひとつだ。


ホテルのすぐそばのライブミュージックレストランOctagonはどうなってる?2007年10月にCHCHを訪れた時、オクタゴンレストランで、ディナーと盲目のオルガニストの演奏を楽しみ、次の日、オーナーにオクタゴンの中を特別に見せてもらい、彼の飼い犬と戯れた・・・あの懐かしい建物が、塔は壊され、左半分だけになっている・・・いずれは全部壊されるのだろう・・・胸が締め付けられる思いがする・・・

修復中?の建物
あちこちに残っているビルディングも、その多くが取り壊しの運命にあるという。何年もかかるだろうけど、この美しい街も、ネイピア(Napier)がアールデコの街として、不死鳥のように蘇ったように、また、美しく蘇って欲しいものだ。

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