2011年9月22日木曜日

Spring is coming!

春がもうそこに
9月に入ると、暖かくなったり寒くなったりしながら、徐々に春が巡り来るのを感じる。いち早く春を感じて、知らせてくれるのは小鳥たち。9月に入るか入らないうちに、まだ、暗い寒い早朝、小鳥が鳴き始めた。彼らは、冬の間、どこにいるのか?たまに飛び交うことはあっても、全く静かで、いつも見るのはスズメくらいだ。それが、春を先駆けて、早朝、突然鳴き始め、明るい日差しの下で、カップル?が戯れ、追っかけっこし始める。TuiもThrushも、我が家の庭に戻って来て、素敵な声で歌い始めた!




先週土曜日の、恒例の IPC桜祭り は、まだ桜がほとんどつぼみ状態で開催されたらしい。エスプラナード公園(Victoria Esplanade Park)の桜はどうかしら?と、昨日、公園に行ってみた。良いお天気だけど、まだ、肌寒く、桜も3分から5分咲きといったところ。


今年の冬は、思いがけず雪が降ったりして、寒さが厳しかったせいか、花の付きが悪いようだ。シャクナゲ(Rhododendron)は、どこも花が少ない。




でも、木蓮(Magnolia)は、満開できれい!














5分咲きの桜の花の下にいると、小鳥が一羽飛んできて、花をつつき始めた。Tuiだ~~!驚かさないようじっと動かず様子を見る。




一生懸命花の蜜(nectar)をつついている。Tuiは、Flax 、Manuka、Kohaiなどの花に良く来る。花の蜜が大好物なのだ。首に白い丸いボンボンを付け全体に黒い色なので、別名牧師あるいは聖職者(Parson bird)。 ホントにかわいい~!



季節は巡る。9月の最後の日曜日、25日の12時には、全国一斉に1時間、時計を進める作業をしなければならない。サマータイム(daylight saving time)の始まりだ。日が長くなり、小鳥が一斉に鳴き始めると、私にも、spring feverがやってきそう??

2011年9月15日木曜日

Students from Namiki Secondary School 5



学校生活その5

8月5日数学と科学

Mt. Sekiは、数学の先生なので、数学の時間を参観してみたいとおっしゃる。そこで、二人で、並木生徒の一人、Yukiが受けている数学の教室に行く。担当の先生の許可を得て、後ろの席に陣取って参観することに。

白板に、Trigonometry・・・・ウ~ン何これ??でも、その横に描かれた三角の図形3つから、あ、三角関数だな、と予測が付く。先生は、"Soh Cah Toa"と憶えよ、とおっしゃる。ソカトア、ソカトア・・・

SOH:sine=Opposite/Hypotenuse

CAH:cosine=Adjacent/Hypotenuse

TOA:Tangent=Opposite/Adjacent

あ~、なつかしい!サイン・コサイン・タンゼント・・・学生時代ずっと苦手だった数学~~!!それを、英語で勉強する・・・って、結構、面白いんじゃない?!?!高校生の時、好きな英語で数学の授業を受けられたら、もっと興味深く勉強できたかも~??生徒は、皆、専用の計算器を持って計算している。我々の時、そんな計算器あった~~?


Yukiは?と、見ると、彼、一番前の席で、熱心に何か書いている。オ?!よく勉強してるな・・・と、思いきや、同学年のクラスだけど、Yukiはまだ習ってない所だそうで、聞いても分からないので、夏休みの宿題をしてる・・・ということらしい。


先生が背中を向けて、白板に何か書き始めると、とたんに、数人の生徒たちが、丸めた紙をあちこちの生徒の頭めがけて投げつける。先生が、こちらを向くと、とたんにピタリと止めて、熱心そうに下を向いてノートに書き始める。どこの国も、悪ガキどものすることは同じらしい。

午後からは、並木生徒だけの科学クラス。化学の実験をするので、危険なので、通訳をきちんとしてくださいと言われた。





何か起こってはいけないと、私も、先生の説明を、生徒に通訳する声が、つい、大きくなる。


写真は、水素を使った風船の爆発実験。

天ぷらオイルに火が付いて、水をかける実験は、天ぷらオイルになかなか火が付かず、実験にならずお終い。台所では、けっこう簡単に天ぷらオイルに火が付いて火事を起こすけど、いざ、実験してみようとすると、そんなに簡単には火が付かないものなんだ・・・


あれこれ、生徒と一緒にクラスに行って授業を楽しむにつけ、遥か昔、数学や科学の勉強が嫌で、サボることしか考えなかったことが、悔やまれる。

2011年9月2日金曜日

Students from Namiki Secondary School 4-2






学校生活その4-2 

8月4日酪農場見学

朝礼の後、並木生徒たちは、酪農場(Dairy farm)体験に。Palmyの3校に別れて学んでいる生徒たちが、それぞれ貸切りバスで、Dannevirkeの ロジャー(Rodger Stevenson)さんのファームを訪問することになっている。途中、マナワツ渓谷(Manawatu Gorge )のタラルア山脈にある風力発電所(Tararua Wind farm)を見学。とても良い天気で、風もなく、200基近くある風車(turbines)が、ほとんど回っていない。風があることで有名なPalmyで、こんなことはとても珍しい。PNBHSの生徒たちは、数日ぶりに他の学校に行っている女子生徒たちに再会して、少々興奮気味。


ファームに着いたら、お手洗いは無いので、男性はその辺の草っぱらで立ちxxxするように・・・女性は、牧場主のお家のお手洗いを借りるようにとのこと。お家は、少々遠いのでバスで移動して行くことに。牧場主の奥さん、Mrs. Stevensonが案内してくれたそのお家は、周りを牧場に囲まれた奥深いとことにある。まず、敷地に入る時、門と門の間に、鉄のパイプが10センチ間隔で横向きに10本ほど渡してあるのに気付いた。踏み外さないように気をつけて渡らないと、パイプの間に落ちそう・・・家畜が敷地内に入ってこないようにするためだそうだ。まだ真新しい大きな家は、お手洗いが、ガレージや各寝室に、5つもあった。すごい家!
トラクター3台に各学校の生徒毎に分乗して、乳牛がいる牧草地に行き干し草を与える所を見る。
その後、お腹の大きい乳牛が出産するための囲いのある牧草地で、出産風景を見ることに。囲いの中は、既に生まれたばかりの赤ちゃん牛とお母さん牛が5~6頭いる。
奥さん(Mrs. Stevenson)が、歩きまわる大きなお腹の乳牛1頭を、追いかけている。なんと、この雌牛、歩きながらまさに赤ちゃんを産もうとしているのだ。



お尻から、片足と赤い舌を出した鼻の先が見える(写真左手前の牛)。ロジャーさんが、「前の片足が出てもう一方の足は逆にお腹の中に入ったままなので、難産だ」と説明する。


奥さんは、この牛を誘導して酪農施設の有る所まで連れて帰った。ロジャーさんと手伝いの男性と二人がかりで、ロープを赤ちゃん牛の足に結び踏ん張って力一杯引っ張り出した。でも、赤ちゃんは、長い舌を出して、もう息をしていない。ロジャーさんは、「ダメだ。これまで」と、つぶやく。



お母さん牛は死んだとも知らず我が子を、一生懸命舐めてきれいにしてあげている。何とも、つらい光景だ。一部始終を見ていた生徒たちは、皆、シーンとしている。緑豊かな牧場で牛が草を食んでいる様子は、傍から眺めていると、のどかで平和だけど、でも、こんな過酷さも、牧場の自然の一つなのだ。(You-Tubeに動画をupしています)





搾乳(milking)















冷いミルク貯蔵タンクの中の絞りたてミルク。ロジャーさんの「舐めてみてごらん」という言葉に、エ?いいの~~?と思いながら、指を突っ込んで舐めてみると、濃いクリーム成分がいっぱいで、美味~~!!



酪農見学は、思いがけず、乳牛の難産に遭遇して、生徒たち共々、酪農家の大変さを少しだけ体験させてもらえた。日頃、乳製品を何気なくいただいていたけど、もっと感謝していただかなければ・・・・・牛さん!農家の方々!ありがとうございます!!!