2014年5月20日火曜日

旅の記12-14

南島の旅1-10-2
4月11日(金)Larnach Castle

ラナーク城はPortobelloに行く途中にラナーク城(Larnach Castle)
への道標があったので、運転手殿は自信たっぷりでGPSは使わなくて良いと言う(大丈夫かな~~・・・)

案の定、Dunedinからオタゴ半島へ抜ける分かれ道で、左に入るべきところを右へ入り、右往左往して、何とかオタゴ半島への道に戻った。そこから、しばらく走ると"Larnach castle→"と書いた道標。→に従って右に曲がる。やがてすごい狭い曲がりくねった山道を登って行く(Camp Road)。左側は、断崖絶壁だったりして、オ~こわ~~・・・1871年に建ったと言う・・・その当時、車も無かっただろうに、こんな山道を通ってそんな高い山の上にお城をどうやって建てたんだろう???

山の上に上がるにつれ、霧が出て周りは白く見えにくい。と、やがて、まるで国境の検問みたいなブースが道の真ん中にあり、中から顔を出した中国系の顔をした男性が説明してくれる。

Rhododendron room
ガイドマップに従って入って行くとやがて霧の中その後、車でお城の裏を回り、今夜のお宿になるロッジへ。

案内された部屋は、ロッジ(Lodge Rooms)の1階の左端の2部屋。角部屋Rhododendron room (部屋の周囲がベランダで眺望は抜群)と隣のKate's Room。

ベランダに出ると、壁板も床板も椅子も白茶けて、古くて、相撲取りでも立った日にはボリっと折れそう・・・
辺り一面霧(mist)がかかり、オタゴ半島の湾(Hoopers Inlet?)を一望に見下ろす景色はとても幻想的!この景色を見られただけでも、1泊の価値ありだわ・・・




お部屋に荷物を置いて、さて、お城めぐり。宿泊客は、無料で自由にお城の内外を見学できる。


ラナーク氏
まずは、ラナーク城の資料室。ラナーク氏(William Larnach)の等身大の人形。彼は、ビジネスマンとして、また、銀行家、政治家など、浮き沈みの多い人生をたどり、経済的破綻、2回妻を亡くし、3度目に結婚した若い妻が彼の息子と浮気したという噂もあり、1898年、国会内で、銃で自殺するという波乱の人生だったらしい。

「・・・1906年に政府が買い取り、精神病院として使われたのを始めとして、何度も売りに出され、持ち主が変わり、1967年、Barker夫妻がこのお城を買い取った時は、家具も何もなく、大変な荒れようで、人々から、狂気の沙汰だと言われた。一家は、荒廃したお城とお庭を、少しずつ、少しずつ、修復して行ったので、お城は再びDunedinのランドマークとなり、当地の観光業界に大いに貢献している。・・・」web siteより

螺旋階段を昇りながらたくさんのお部屋を一つ一つ見て回る。


屋上への急勾配の階段
何度も人出に渡って荒れ果てたお城をここまで修復し、アンティークな家具調度のコレクションと共に、一般公開した現在の持ち主Barker家の人々の努力に、感嘆せざるを得ない。


屋上につながるせまいコンクリートの螺旋階段を上がると、お城全体が見渡せる。

屋上から下を覗く




屋上








屋上から見る庭園






お庭を歩き回って見る。残念ながら今は季節的にお花が少ない時期。

Stable


ロッジのそばのStable(かつての家畜小屋)は、宿泊施設と朝食用のダイニングルームになっている。

ディナーの前まで、時間がたっぷりあるので散歩。



お城の前に行くと、靄の中で、白いウェディングドレスに包まれた花嫁が花婿に抱き上げられた写真を撮ってもらっている。


お城の前にはたくさんの人だかりどうやら結婚式があったようだ。こんなミストの中での結婚式も幻想的で悪くないかも・・・

dining room
ディナーは、お城の中のダイニングルームなので、少しおしゃれなピンクのブラウスを1枚持参して来た私は、着替えたけど、姉たちは、「旅行用のカジュアルな物しか持って来てない!言ってくれればいいのに!あんたんだけおしゃれしてずるい!」と、文句タラタラ・・・お城に泊るんだから、それくらい予想して、持って来てよネ~~;


お城に入って行くと、恭しく礼服?に身を包んだ若くてハンサムな男性が、書斎みたいな部屋に案内してくれて、食前酒の注文を取る。私は、NZが誇るソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon Blanc)を。

そこへ、カップルが2組入って来て、彼が紹介してくれる。それぞれ食前酒を飲みながら、自己紹介。1組は、Invercargill(インヴァカーグに近い発音)から来たカップル。もう1組はアメリカからきたカップルで、Camp Estateに滞在しているらしい。

やがて、ダイニングルームに案内される。昼間見学したお部屋のひとつだ。ちょうど8人用のテーブル。もっと、他にお客がいたらどうするんだろ?

それぞれ、メニューを見て注文。私は、サーモン。やがて運ばれたお皿の上には、でかいサーモンがドンと乗っている。他の人たちのも似たり寄ったり。



アメリカ人のカップル
さりげないけどとても洗練されてお洒落な雰囲気の素敵なアメリカ人の奥さんは、隣の姉に、しきりにサラダが酸っぱいと顔をしかめながら、姉にも試しに食べてごらんと勧める。さすが、アメリカン、気さくで、屈託がない楽しい女性。


和気藹々と食事をしながら、おしゃべりに花が咲く。Invercargillからのカップルは、結婚50周年で、子供たちがお祝いにここでの宿泊をプレゼントしてくれたのだと言う。

食事は、いまいち?だったけど、アンティークで素敵な雰囲気の中でのディナー。ちょっと優雅な気分になれて良かった!  

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