2012年5月29日火曜日

旅の記10-6


2月5日(日)
Stratford
今日も、寒くて霧雨模様。ロッジの周りの山は、深い霧に覆われて何も見えない。お天気が良ければ、レストランのある建物(写真)の後ろにタラナキ山が見えるはずだけど・・・(ウェブサイトの写真


レストランで朝食を済ませ、車でタラナキ山が見える展望台まで行ってみる。舗装されているけど、狭い曲がりくねった山道は、霧で前がよく見えない。


たどり着いた展望台には、車が数台。でも、周りの山々は、霧のため何も見えない。


この向こうにタラナキ山(Mt. Taranaki or Mt. Egmont)があるらしい。







晴れたらこちらの方向には、ルアペフ山(Mt.Ruapehu)が見えるらしい。



しょうがない。明日また来よう。展望台から戻る途中、あれ?樹木の間に光るものが・・!クモの織りなした糸に大小様々な水晶玉のような朝露のしずくが繊細なレース模様のようにキラキラと光っている!シャーロットのクモの巣だ~~!!

5~6歳の頃読んだ「*こぶたとくも」(*原題:Sharlotte's Web:現代の翻訳本は、「シャーロットのおくりもの」となっているようだ)を思い出しながら、しばらく見とれてしまう。子供の頃読んだ本は一生その人の生き方に影響するというけど、私は、この本を読んで以来、クモに一目?置いて、邪険に扱うことができない。邪魔な所じゃない限り、クモの巣もそのままにしておく(邪魔な時は、クモに「ここはダメなの!違う所にしなさい!」とか言って追い払うけど)。

宿に帰って、周囲を探索。山の変わりやすい天候を予期して準備してきたレインコートを着て、まずは、ロッジの敷地内の20分のウォーキングコースを歩く。







ブッシュの中は、霧雨のため、緑が目に鮮やかで、神秘的だ。(写真:かなり高い所にある橋から下を見おろす。谷底を流れる清流)
苔と寄生植物が絡みついた木々の間から今にも妖精が出てきそう。こんなブッシュには、からりと晴れた空より霧雨模様がお似合いだ。







うっそうとした林の中は、時々、小鳥の鳴き声がする以外は、静まり返っている。しっとりとして澄んだ空気を胸一杯に吸い込んでは吐きだす。繰り返すうちに、血液もきれいになり、体中から毒素が消えて、心身ともに浄化されるような気がしてくるから不思議だ。


ブッシュを出ると、そこはロッジの外のタラナキの展望台につながる道路で、その道路を越えた向こう側には、2時間のウォーキングコースがある。続いてこの2時間コースのブッシュウォークに挑戦。かなり道なき道を行き、大変なコースだったけど、足のあまり良くないMさんも、頑張って完歩した!!すごい!!


よく歩いた後の食事は、とても美味だった。
明日こそは、良い天気に恵まれますよう・・・

2012年5月23日水曜日

旅の記10-5


2月4日(土)

Wanganui~Stratford

姉たちが来てあっという間に3週間が過ぎ、休暇は余すところあと1週間。今日は、北島西部のドライブの旅に出て最終地オークランド国際空港に見送るという旅程の始まり。


我がお抱え運転手(chauffeur)Bは、2月6日(月)はワイタンギ記念日で休日なので、7,8,9,10日の4日間、有給休暇を取ってくれた。友人のパム(Pamela)の実家がStratfordで、彼女の推薦により、タラナキ山(Mt. Taranaki or Egmont)とルアペフ山(Mt. Ruapehu)が両方見えるというStratfordの Mountain House に4,5の2泊を予約。


朝10時頃出発。国道3号線(State highway 3)を海沿いに、ドライブしながら小さな町に寄り道して行くのが楽しみの一つ(地図参照)。


マートン(Marton)に、ちらりと寄り、やがてワンガヌイ(Wanganui)。街を抜けた所にある公園でランチ休憩。



美しい池のある公園(Virginia Lake Reserve)は、3号線沿いにあり、周りは、高級住宅街らしく、丘の上や池の向こうの高台には素敵な豪邸が並んでる。




公園内でダックに餌をやる親子



植物園(Winter Gardens)の中。大小色様々のゼラニュームが咲き乱れて目に鮮やか。
植物園の横のカフェでランチしてStratford に向けて出発。


Stratfordの街に着いて、さて、お宿探し。インターネットでコピーして準備してきた mapに従って、Penbroke Roadをゆっくり走る。でも、それらしき建物は全く見当たらない。逆方向に行ってみるけど、やはり何もない。また地図の位置に戻って、その隣のStratford Golf Courseでゴルファーらしき人に尋ねた。何と!目的のロッジは、同じPenbroke Roadだけど、全く逆方向へずっとずっとずっと行った山の上らしい。


何と言うこと!!!!この地図~~!まったく嘘っぱちもいいとこだ!!大体、タラナキとルアペフが見渡せるという山荘が、こんな街中の平坦地にあるの~~?と疑いつつ、インターネットの情報をつい信じてしまったのが大間違い!おかげで、”お抱え運転手”と、こっちだ、違う!あっちだ!と、険悪な雰囲気になったじゃないの~~!


山道をひたすら登り、やっとのことで5時頃、タラナキ山の中腹にあるお宿にたどり着いた。お宿は、レストランやバーがあるとても素敵な雰囲気。お部屋もロッジ風の続きの2部屋で狭いけど、清潔で・・・ソファも椅子も無いのがちょっと・・・だけど…まあまあ合格。


すぐレストランで食事。お料理も、特に変わり映えしないNZ風だけど、サービスが良くて心地良かった。


ただ心配なのは、お天気だ。夏だと言うのに、寒くて、おまけに雨模様。ホテルの後ろに見えるはずのタラナキ山は雲に覆われて姿を現してくれない。


明日は、良いお天気になりますよう・・・・