2013年4月22日月曜日

旅の記11-4


南島3月13日(水)
Lake TekapoからArthur's Passへ

今日は、アーサーズパス(Arthur's Pass)へ移動。10時まえに階上にあるオフィスへ行ってチェックアウト。

湖の周りは、朝靄でかすんでいる。


しばらく走ると、道も靄で前が見えにくい。来た時と一緒だ。テカポを出ると、お天気が悪くなるの~~?

国道8号線(state Highway 8: Fairlie-Tekapo Road)から79号線に入りGeraldineへ。Geraldineから77号線(Scenic Rout)を通り、Methvenを抜け、73号線のSheffieldからWest Coast Roadを通りArthur's Passへ抜ける予定(map)。

Geraldineで休憩。また、ウィンドーショッピング。長姉が、セールの札が付いているコーナーで、ウィンドブレーカー?みたいなジャケットを見つけ、60ドルでゲット。元の値段は、120ドルとか?でも、質の良いものなので、お買い得かも?私は、そのお隣、ここGeraldineが、本家本元のBarker'sのお店で、Mint & Apple Jelly, Black Currant & Red Onion Jellyを購入。女性はやっぱりどこへ行っても、お買い物が楽しいんだけど?どこかの誰かは、その度にあくびをかみ殺してる?

Geraldineを抜けると、良いお天気になってきた。Scenic Routeは、2009年に Methven に1泊した時、通った道だ。途中、Mt. Hutt への道路に入る分かれ道の角にあるカフェに停まり、飲み物だけ取って、カフェの外のテーブルで、遠慮しいしい、朝作った酢飯のおにぎりのランチ。

途中、Sheffield で、ガソリン補給。

West Coast Roadに入ると、やがて道路工事中で、信号待ちの車の長い列。2~30分位(?もっと長く感じたけど・・)も待った末、やっとそこを通り抜け、後は、右へ左へ急カーブの山道を登って行く。Arthur's Passだ。

Lake Pearson を右に見ながら、30分ほど行くと…オッと!見覚えのあるWilderness Lodgeの看板を通り過ぎてしまった。バックしてロッジの広い敷地の中の道を通っていると、後ろからもう1台、赤い車が・・

ホテルの前に駐車すると、赤い車も停まる。どうやらお客のよう。中に入ると、ロッジのオーナー夫人のAnneが迎えてくれた。もう、5時過ぎだ。運転お疲れ様。

以前と同じ、階上の2部屋続きの所に案内される。荷物を置いて、やっと寛ぐ。お部屋から見る景色は、雪がないのがちょっと残念だけど、やっぱり素晴しい。

ロビーに行くと、Anneが、もうひと組のカップルを紹介してくれた。

アメリカから来たというそのカップルと、4人で、羊の体験をしに行くことになった。案内してくれるのは、ファームマネジャーの男性。2011年に来た時は、オーナーのGerry McSweeney博士が案内してくれたのに、今日はいないみたい。

牧羊犬2頭がファームに行って羊の群れを追っかけながら連れてくる。





1頭を抱えさせて、写真撮影。





その後は、毛刈り小屋で、毛刈りの実演。アメリカ人のカップルのご主人は、ハサミでトライさせてもらって、大喜び。

全て、前回、Gerry博士がやってくれた通りだ。でも、あの時は、子羊も抱かせてくれたし、ブッシュの中も、いやと言うほど歩かせられて、植物の話をたっぷり聴かせてくれたのに・・・・・

マネジャーが、「明日朝、霧が出ていなければ、羊を別の場所に移動させるので、羊の移動を見るまたとないチャンス。見たい人は、朝7時に、玄関前に集合してください」とのこと。雨が降らないので、ここのファームも、茶色で、餌が十分でないから牧草のある所まで羊を移動させるのだという。

ロッジに戻って、ディナータイム。Anneの計らいで、米国人カップルと一緒のテーブルにセッティングしてもらって、会話が弾み、いっそう食事も美味しい。

食事がすんだ頃、山歩きでもするようなシャツとベストに短パンを着た若い(30代?20代かも?)女性がテーブルに来た。金茶色の髪を無造作に後ろで束ね、顔は赤く日焼けして、まるで飾り気のないその女性は、ニコニコしながら、ここでアクティビティのお世話をしているニッキー(Nickie)だと自己紹介。今夜、星を見に行きたい人は、9時頃、ロビーに来てくださいという。今夜もstar gazingができるんだって!嬉しい!

9時過ぎ、外は真っ暗。アメリカ人カップルと一緒に、Nickieの運転するマイクロバスに乗り込んで、ファームに。でも、空は、雲ひとつなく満点の星空だ。Nickieは、レーザーライトビーム(Laser light beam)を使って、あれこれ説明してくれる。いずれも、Tekapoで既に聞いて知っていたけど、楽しかった。私たちは、Tekapoでも、素晴しい星空を観てきたけど、ここも完璧に美しい星空が見られた。ラッキー~~v!!

2013年4月17日水曜日

旅の記11-3

 南島3月12日(火)
Lake Pukaki
のんびり起きて、遅い朝食。昨日、Zetaが、教えてくれた、野生のイチゴをお部屋の前の花壇から摘んできて、サラダに色を添える。明日は、出発なので、食べ物が残らないよう、お腹に納めれば・・

お昼過ぎ、Lake Pukakiに。

前回も来た休憩所のある広い駐車場には何台か車が停まっている。Mt. Cookは、雲に覆われて全く見えない。以前来た時も、最初は雲が多かったけど、だんだん風と共に高い山々が顔を出して来たのを覚えている。待ってるうちの晴れるだろう・・・

雲の晴れるのを待っている間、広場に何やら新しくできていた建物を探索。フォークとナイフのマークの看板を見て、右側の建物に。レストラン?と思いきや、何と、中は、サーモンやお土産品をを売っているお店だった。真空パックされた、ピンク色をした美味しそうな生のサーモンやスモークトサーモンがショーウィンドーの中に並んでいる。カウンターの端には、醤油やワサビやお箸が置いてある。アラ!焼き海苔まで置いてある!湖畔に注文せず、ここで買って帰っても良かったかも?でも、お値段がずいぶんよろしいようで!

結局、何も買わず、隣の建物に入る。ここはInformation Centre。周りに石を積み上げた変わった作りだ。

原住民(Maori)と ヨーロッパ人入植者(Pakeha)の歴史や水力発電のことなどを説明した展示場になっていた。

以前は、ただ雑草と石ゴロゴロの道路脇の広い敷地だったのに、今では、すっかり観光客用に様変わり。けっこうNZも商魂たくましくなったな~~・・・


湖は?あら、案の定、雲が少しずつ動いて、だんだん碧い空が広がって行く・・・見えた~~!Mt.Cookだ~~!



湖もだんだんミルキーブルーに変わって行く。やっぱりプカキは、いつ来ても美しい! 満足満足!

テカポの町に帰って、カフェでビールとチップスで休憩。その後、商店街をウィンドーショッピング。姉たちは、あれこれ、お土産を物色。海外旅行も、このお土産の習慣がなくならないと、楽しさも半減だね・・・でも、心根優しい日本人は、自分だけが楽しんで、来れない人たちに申し訳ないと思うのだ・・・ある意味、とても素晴しい国民性のひとつかも・・・

夕方6時半、手巻き用の材料を取りに、湖畔に。昨日、美味しかった10種類の野菜の炒め物と紅ショウガも頼んで持ち帰る。アボカドは、家から持参してきてたので要らないと伝えていたのに、1個付けてくれてた。「サービスです」だって。以前もそうだったけど、ここのシェフ、いえ、板前さんの方は、細やかな心使いが、お料理の隅々にまで感じられる、第一級の方だと思う。

家から持って来たレタス(残念ながら市販の物)、大葉(日本人の友人からもらった貴重な青シソの葉)、姉たちが日本から持って来てくれた美味しい焼き海苔、ワサビ、湖畔からのサーモン、卵焼き、アボカド、野菜いため、紅ショウガの甘酢漬け、それに、ビール!
最高に美味しかった!ありがと~~!それにしても、酢飯4人前は多すぎた。明日朝、おにぎりにして持って行こう。酢飯のおにぎりも悪くないんじゃない?

明日は、アーサーズパス(Arthurs Pass)へ出発するので、忘れ物のないよう、荷物の整理。ロッジに置いてある泊り客用のノートをたどって見る。2009年4月8~10日に3泊、2011年9月27~29日に3泊している。3度目の滞在記録を書いて、今度はいつ来れるかな~~・・これが最後かも・・・と言う長姉・・・何言ってますか!長生きして何度でも来ようね~~v

2013年4月14日日曜日

旅の記11-2


南島3月11日(月)Mt. John

午前中、Lake Tekapoの周囲を散歩。今年は全国的に雨が少ないせいか、湖の水が以前よりもっと減っているようだ。





湖には、カモが少なく、黒鳥の群れが幅を利かせている。





教会の後ろのゴロゴロ石の湖畔は、誰が積み上げて行ったのか、たくさんの石の芸術の展示場と化していた。あちこちで、人々が石を積み上げている。

後で、お宿のオーナーの奥さんのZetaに聞くと、誰かが最初に石を積み上げたのがきっかけで、次々と観光客が積み上げるようになり、たくさんの作品ができたそうだ。ところが、教会関係者が、仏教の像みたいだという理由?でか、毎日、夕方になると、壊してまわったという。それでも、積み上げる人が後を絶たず、教会もあきらめて壊さなくなった、というのが真相らしい。壊すなんて・・・むしろ、観光の名所になって、町のためにいいんじゃないの?

私たちも、記念に少し石を積み上げてみる・・・ちと、お粗末?





午後、昨夜の素晴しい星の観測をした場所 Mt.John Observatory (天文台) に行ってみる。


ここは、カンタベリー大学(Canterbury Univ.)の物理天文学(Astronomy and Astrophysics
)研究所になっており、1965年、米国ペンシルヴァニア大学(The University of Pennsylvania )の要請で、天文台として開かれた。国際的天文学共同研究所として、日本の名古屋大学も共同研究しているそうだ

昨夜は、足元が暗くて何があるかさっぱり分からなかったけど、丘の上から見ると、西の遥かかなたには南アルプス連山。そのふもとからのびた広い茶色の乾燥地帯、そしてアレクサンドリナ湖(Lake Alexandrina)が見える。

Tekapoの町(下の写真:湖の右端)が、眼下に見える。


 









Lake Tekapoは、上から見るとずいぶん広くて長い。このカメラ、パノラマ撮影できないのかな?・・と、思いながら、連続的に、撮って見たけど・・・・
(3枚横に並べるにはどうしたらよいものか?HTMLが分かってないからな~~;)

帰りは、湖畔に寄って、夕食の予約をして帰る。ついでに、明日の夕食は、手巻き寿司にしたいのでサーモンなど持ち帰りしたいと尋ねたら、受け付けた女性は、「明日は、刺身にできるサーモンはありません」と迷惑そうな顔で応対する。

6時半に、湖畔に行き、食事をした。揚げだし豆腐、10種類の野菜の揚げ物、人気?のサーモン丼、野菜てんぷら、ホタテの天ぷら、など、あれこれ、味わってみる。おや、なかなか良いお味じゃないの?この前は、納豆丼が醤油辛かったりして、特に美味しいと思わなかったけど、今日は、どれも、かなり良い点をあげられる。

食事がすんで、若いウェイトレスの女の子に、「明日は、新鮮なサーモンが手に入らないと聞いたんですけど、ほんとですか?」「いいえ、そんなことはありません。近くの養殖場から新鮮なサーモンがいつも入ってきてます。」「今まで、2回、手巻き用に持ち帰りをしてもらってすごく良かったんですけど、明日、手巻き用の材料を持ち帰りできますか?」「聞いてまいります」・・・「大丈夫ですよ」・・・ということで、4人前の材料を注文した。

「何なの?今日のお昼のあの人、刺身用サーモンがないって言ったりして!どういうこと?!休憩中に聞かれて、よほど虫の居所が悪かったのかしらね?!」でも、感じの良い若い女の子に免じて、マ、ユルソウ・・・

2013年4月11日木曜日

旅の記11-序章


長姉次姉二人がNZに来ることになった。1月に、飛行機のチケット(3月10日CHCH着、4月5日AKL発)を予約したというメールをもらった後、旅のプランと予約で、大忙し。いつものことだけど、2か月も前から予定を立て、ある程度、宿泊と、足は確保しておかないと安心できない。

2010年の9月から10月にかけて来た時と、同じ所に行きたいと言う長姉の希望で、最初の週は、以前行ってすっかりお気に入りになったLake TekapoとArthurs Passに3日ずつ滞在することに。中2週間は、我が家でののんびりし、最後の週は、北島のWaiheke Islandでワイナリーツアー、その後、実現すれば3度目の正直となるWaipoua Forestにカウリの樹の神様達にお目通り願いに行くという計画。

ところが、3月29日からイースターホリデーが始まるということに気付かず30日AKL行きの航空券(キャンセルが効かない格安券、NZ航空のGrabaseat)を先に予約してしまい、ワイヘキ島のホテルは、ほとんどどこも満室というとんでもないことに。やっと、見つけた別荘風のコッテージは、何と、1泊517ドル!・・・3泊1550ドルは、痛いけど、しょうがない。Arthurs Pass のWilderness Lodgeの宿泊費用は、長姉が払ってくれるということなので、ま、何とかなるだろう・・・

南島の旅 3月10日~3月16日

3月10日(日)Lake Tekapo
3月10日、5日間の有給休暇を取った我がお抱え運転手?Bとクライストチャーチ(CHCH)へ出発。Palmerston North10:10am 発 CHCH空港11:25am着。姉たちは、10:00amCHCH着なので、少し待たせることになるけど、早朝便は取れなかった。多分、荷物検査などで遅れるだろうからという予想に反して、検査なしで9時半には出て来れたという。CHCH空港は、国内国際線とも、この前来た時(2010年:旅の記9)から、大幅に様変わりして、広くきれいになっている。

予約しておいたレンタカー(Budget)で、12時過ぎ、CHCH空港を出発。空から見たCHCHの近くは厚い雲に覆われて何も見えなかったけど、空港を出てからも、ずっと、時々小雨の曇り空。途中休憩地点のジェラルディン(Geraldine)でランチをし、テカポに向かう途中も、ずっと同じように小雨と雲り。晴れ女のジンクスはついに破れたか~~・・・・?


と、突然、まるで丸く雲を掻き分けたかのように前方の空に、碧い空が!!!テカポだ!何と、テカポの町の上だけ碧い空が広がっているのだ!信じられない!

今回で3度目のお宿、シャーレー(Chalet)に落ち着いて、近所を散歩。善き羊飼いの教会(The Church of the Good Shepherd)には、相変わらず人が一杯。

その後、テカポのメインストリートへ。来る前の日、予約しておいたス星空ツアーが今夜確実にあるかどうか確認しにEarth and Skyへ。今夜は大丈夫だから、9時半にオフィスに集合とのこと。

夕食は、湖畔が休みだったので、隣のマッケンジーズ(Mackenzie's Cafe and Bar)へ。中に入ると、何だかとても香ばしい匂い?石焼き(stone grill )料理の匂いらしい。早速、メニューから石焼き料理、ガーリックブレッド、サラダ、それに次姉の好きなチップス、などを頼み、4人でつつき合う。ここは、雰囲気も良くて、まずまずのお店だ。

その後、Earth and Skyへ行って、山の上は寒いから、とオフィスで言われて例の南極越冬隊が着るようなジャケットを借りてバスへ乗り込む。日曜日のせいか、さすがにたくさんの人々。予約していて正解だった。

日本語ガイド付きのグループバスにBも一緒に乗り込みMt.Johnの天文台へ。夜は、星の観測の邪魔にならないよう、テカポの町は、ライトを薄暗くしているという。天文台への道も、全くライトがなくて、時々、野兎が飛び出すという、ほとんど真っ暗な中を、バスのドライバーは、上手に運転して行く。

2009年の4月に来た時は、料金の安いCowan's Hillだったけど、素晴しい満月の星空で大満足だった。あの時は、雪が降り、寒くて厚手のジャケットが大いに助かったけど、今夜は、寒くないから、これはお荷物だった。でも、今夜も、素晴しい星空だ。天の川(Milky Way, the Galaxy)も星雲もくっきり見える。ア~、流れ星だ~~!

文台の一つに入って、星の観測。あれこれ説明してくれても、すぐ忘れてしまう。ガイドさんによると、今夜は、完璧100%の星空が観られるとのこと。望遠鏡で、土星(Saturn)の輪が見えた~!木星(Jupiter)とその4個の衛星も、くっきりと分かる!

テカポは、盆地(basin)になっているので、周囲の町が曇っていても、テカポ湖の周りは、晴れていることが多いそうだ。最後に、皆並んで、プロの写真家らしい人が、暗闇でもきれいに撮れるという特殊技術で記念撮影。Facebookに載せるとか・・・・どうもFacebookは好きになれない・・・でも、豆粒みたいに写るだけだろうから、マ、いいか・・

今朝から、CHCHは、ずっと曇りだったのに、Tekapo では、完璧な星空を見ることができた。何て、幸運な私たち!でも、NZは、今、全国で、雨が降らず、水不足。羊や家畜や植物には、困った状況。どうか、夜だけ、たっぷり雨を降らせて下さい。で、お昼間は、晴れに・・・・と、何とも身勝手なお願いをする。