2012年11月25日日曜日

"Have A Say Day" Gala


コミュニティのガラ
金曜日(11月24日)の午後、スクエアエッジ(Square Edge)のクラフトグループの部屋で、作業をしていると、アートセンターのジョンが来て、明日、ロスリン(Roslyn)地区のコミュニティがガラ(お祭り:Gala)を開催するので、そこでクラフトグループの作品展示即売をしたらどうかと、もち掛けてきた。別のクラフトグループの組織の女性も来て、一緒のテントでしようと言う。

クラフトグループのメンバーのラマニやヤスミンは手作りのカードや栞をたくさん作っていて売りたいので大喜び。急きょ、土曜日は、11時から5時までテントの下で作品展示即売をすることに決まった。

土曜日、私も、これまで作った小物作品をかき集め会場へ。場所は、ライフ教会(Life Church)の横の、ノートン公園(Norton Park)。

奥に長い公園の中の両側には既にテントや遊技場が設営されている。クラフトグループのメンバーの姿を探しながら奥の方に行くと、一番奥にはコンサート用の設営舞台があり、その近くのテントに、グループコーディネーターのようこさんと他3名のメンバーが既に来ていて、テーブルの上にあれこれ作品を並べている。私も、エプロンや小物を置いて準備。

やがて、市長のJono Naylor が、舞台であいさつ。今日は、色々な組織からの寄付により、無料で、子供たちの遊戯施設、本やBBQソーセージ、果物など、振る舞われるそうだ。移動図書館やボーイスカウト、安全運転、地域の安全のための情報などが提供され、名付けて"Have A Say Day(発言権を行使する日?)" だそう。(写真は、Army Bandの演奏)

ロスリン地区は、ブータンなどからの難民がたくさん住んでいる地域で、また住民の年齢層が若いので、「ロスリン教育とコミュニティ健全グループ(Roslyn Education & Community Health group:REACH)」が組織され、今日は、そのREACHが初めて企画したガラたとのことだ。

舞台を挟んで、右側にはソーセージのBBQ(Sausage Sizzling)の台が3つ。見ると、4~5人のお巡りさんたちがソーセージを焼いて大サービスしている。

そのうち、BBQの後ろの草地で何か始まった。マオリ?らしき人々が、迷路のようにロープで囲われた中を厳かに歩いている。Naylor市長と、前回の選挙で国会議員に当選したギャロウェイ(MP Iain Lees-Galloway)氏が、儀式に参加している。(写真:真中の二人:黒Tシャツが市長、後ろの白シャツがギャロウェイ)



 その後、数人が囲いの真中にスコップで土を掘った。どうやら、地鎮祭(groundbreaking)らしい。公園のこの空き地は、ロスリン地区のコミュニティガーデン(community garden)になるとのこと。ロープで囲われた所に地域の子供たちが野菜を植えたりする菜園ができるのだ。

この辺りは、都心から離れた所にあるせいか、いまいち、人出が少ない。皆、無料のソーセージには行くけど、有料のクラフトやコーヒー屋さんにはなかなか来ない。

顔に、ペインティングしてもらった子供たちが、ようこさんが考案したクイズ盤やフィッシングをして楽しんでいる。



スパイダーをペイントしてもらっている男の子が二人ヤスミンのカードを見て、これも無料?と聞く。「有料だよ」というと、親を連れて来て「買って」とねだる。でもカード2ドルと聞いて、親は「ダメ」と、一言言って去って行く。多分、「今日は全て無料」と聞いてきた人たちだろう。皆、財布のひもは固い。

スリランカからの難民、ラマニは、たくさんのクリスマスカードや栞を作って所狭しと並べてるけど、あまり売れない。気の毒だから、私も栞を1枚買って、売り上げに協力。バングラデシュ移民のヤスミンも、全くカードが売れない。これも、1枚買って、売り上げ協力。で、私は?・・・というと、結局、何も売れず仕舞い。

お隣のテントでは、教会(St. David's Presbyterian Church:舌をかみそうな名前)からの協力出店で、無料で古本を提供している。私は、NZの雑誌"Women's Weekly"を5冊いただいた。やっぱり、無料は嬉しいものだ。だからって、時間かけて作った作品を無料で提供なんて・・・ね、できません。

終わり頃、背の高い ’美しすぎる(という表現-が日本で流行っていたと思うけど?-まさにぴったりの)”ポリスウーマンが来て「協力ありがとうございました。今度またこういう機会があった時、是非参加してくださいね。」と、お礼を言ってくれたから、感激。NZのお巡りさんは、ほんとに親しみやすくてかっこいい!国民からすごく親しまれ、愛されているのもうなずける。

お祭りで、歩いて回って見る側から、ストールの内側に座って売る側を初めて経験。ちっとも売れなかったけど、とても楽しかった。え~え~!もちろん、また参加させていただきますとも!

2012年11月16日金曜日

Dishes-- Do you rinse?


皿洗いの後、濯ぎますか?
15年ほど前、NZに来て2週間ほど英国移民の家にホームステイした時、最初のカルチャーショックは、食器の洗い方だった。

シンクに溜めたお湯に洗剤を入れ泡だらけにし、そこに汚れた皿やカップをごったに入れ柄付きブラシでごしごし洗った後、シンクの横の溝の付いた水切りに載せ、泡の付いたままのそれらを布巾で拭いて、収納場所に納める。

あるいは、泡だらけのバスタブに子供を入れてシャンプーをして、その後、泡だらけの髪の毛から体まで、バスタオルで拭き取ってお終い。食器も身体も”濯ぎなし”だ。

その後、15年経っても、ほとんどの英国系移民の家庭では、いまだにこの大英帝国の伝統的”濯ぎなし”を踏襲しているのを身を持って体験してきた。

一番新しい経験として、今週の水曜日、U3AのCurrent Affairs (時事問題)Groupの集まりに行った時のこと。

この日は、主催者の方の家庭に不幸があったため、急きょ、ある街の集会場(community centre)を借りて行われた。10時に始まり、いつものように活発な意見交換の後、モーニングティー。

12時に会が終わって、カップなどの汚れものを洗う手伝いをしようと、キッチンに行った。会員の英国系の上品な雰囲気のご婦人が二人、多分、当番なのだろう、後片付けを始めていた。

シンクには、お湯が貯められ、たっぷりの泡が・・・悪い予感がして、私は、急いでカップやお皿をシンクに入れ、さっさと洗ってしまおうと企む。柄付きタワシでカップや皿類を洗い終わった後、栓を抜いて泡だらけの水を流し、水を出して濯ぎ始めた・・・とたんに、血相を変えたご婦人のひとりが、駆け寄ってきた。以下その会話:

彼女  "何をしてるの!!?"と叫んで、またシンクに栓をした。
私   "濯いでいます"
彼女  "Waste(もったいない)!全部洗ったの?!"
私   "はい。洗ったので濯いでいます"
彼女  "Waste!!"
私   "でも健康のためにも濯いだ方が・・・・"
彼女  "・・・・" 無言。またブラシでゴシゴシ洗いだした。
私    "でも、広いお庭にあれだけ水を撒くのだから、wasteとは言えないのでは??(余り良い例ではなかった・・)" と、食い下がる。

彼女  "・・・・" 完全無視して、ひたすらゴシゴシ。

こりゃダメだ!かつての大英帝国の誇りを引きずり、黄色いアジア人の意見など、聞く耳は持たない、と言いたげに、”Waste”を2言言っただけで完全拒否だ。私は、"Thank you for your hard working"と言って、早々に退散した。

水不足が深刻なオーストラリアでも、英国系移民の間では、この"濯がない習慣"は生きている。節水のため・・・「ならば、衣類も、洗濯した後濯がずに干したらどうだ~~!」と言いたくなる…いや、あの時、そう言えば良かったと後で思ったけど・・・(too late・・時事問題のトピックに持ち出そうかしら??

でもね~~、この"濯がない" 英国移民の子孫たちも、結構長寿なのだ。この前も、100歳のお祝いとかで、大家族に囲まれた英国系のおばあちゃんの写真がフリーペーパーに載ってたし・・・~~;

いったい、食器類に残った洗剤が身体に及ぼす影響って???日本では、手荒れとか、アトピーとかは、報告されているけど、洗剤が皮膚に及ぼす影響で、身体の中に食器と共に直接入ることについての研究は?探したけど、見つからない。

世界で一番清潔な国日本の国民は、清潔にし過ぎて免疫力が弱くなってきている? 

"health paranoid country Japan!"とNZの医者にも言われた位、確かに、日本のテレビ番組やインターネットは、健康に関する情報をこれでもかとばかりに流し、国民は、その流れに乗らなければ、健康を害す!癌になる!と、右往左往?

でも、例え、健康にさほど影響は無い?としても、世界一繊細な舌を持った国民?の一人を自負する私個人としては、やっぱり洗剤が残ったままのグラスで、カップで、ワインやコーヒーを飲みたくはない・・・

(参考:"漱がない"ことに関しての面白い書き込み)
http://forums.egullet.org/topic/41408-dishes-no-rinsing-in-water-after-washing/