2014年6月18日水曜日

Death of the Macrocarpa

マクロカーパの最期
道路側から
隣家の間に立っている大木、マクロカーパ(macrocarpa)は、育ち過ぎて隣家にまで枝を張り過ぎ、嵐や大雨で、枝が折れたりして隣家に迷惑をかけてはいけないので、一度、下の方の大きな枝を切ってもらってたことがある。でも、以前から根元の周囲を囲っているコンクリートのひび割れが気になっていたので、思い切って、切り倒してもらうことにした。

道路に面して生垣代わりになっているマクロカーパも、かなり大きいけど、これは、3本がくっついてお互いに支え合っているから大丈夫そうだ。

17日、朝、8時にトゥリーサービス(Tree Services)から4人の職人が、枝木を粉砕する機械(wood chipper)を付けたトラックと共にやって来た。


窓からの景色
ヘルメットをかぶり、腰に一杯道具を付けた二人が、命綱を付けて樹に登り、下の方から枝を切り始めた。切り落とされた枝木は、チッパーの中に次々に投げ込まれて行く。すごい騒音。近所の人が、何事かと、興味深げに見に来る。

粉砕された枝木は、マルチ(mulch)となって(多分どこかに売られて)土のカバーとなり還元されるので、無駄にはならない。太い幹の部分は、カットして置いて行ってもらうことにしている。

下枝を切り落とした後は、一人が樹に残り、大きな枝を切り落としながら上へ登って行く。

ついに最後の枝が切り落とされた。あっという間だったので、カメラに収める暇がなかった

樹の上から「切った瞬間の写真撮れたか~?」と、言う声が・・彼、私が写真撮るの見てたんだ。「落ちるのが早過ぎて撮れてませ~~ん!」

枝が無くなった後の幹は、意外と細い。これでは、大嵐や大雨で、枝が重くなって倒れても不思議じゃない。

後は、幹を少しずつ切って行く。一番上の幹を切り落とす前に「今度はうまく撮れよ~~!」だって。「ご期待に添うよう、ムーヴィーにしま~す!」

もう1時過ぎだと言うのに、樹に登ったまま休まずに働いている。すごい働き者。日本だと、お茶の用意をしたり、職人さんにあれこれ気を使う所だけど、この国はそんなこと無用らしい。

1時半、幹が根元まで切り落とされて、やっと休憩。4人、庭の段差のある所に腰かけてランチタイム。

2時、また仕事を始める。残りの枝木をチッパーに入れて粉砕。結構太い枝もチップにしている。お隣は暖炉を使っているので、これまで、この樹のおかげであまり陽が当らないし、落ち葉や枝で迷惑をかけて来たから、お詫びにカットした丸太はあげることにしているけど、小さい枝もあげられたらよかったのにな・・もったいない・・

窓の外の青空が広く見え、前の家2軒が丸見えになった。マクロカーパは、すごく大きく育つから、普通の家の庭には向かない。広い公園みたいな所に植えるべき樹だったのに、50年ほど前、この家を建てた人は、この樹を植える時、こんなに大きくなった時のことなど考えもしなかったに違いない。

目の前に生い茂った緑の枝は、目隠しになるだけでなく、疲れた目を癒してくれたし、小鳥達の憩いの場?隠れ場所、巣作りの場所にもなってたに違いない。でも、無くなれば、日当たりが良くなって庭のお花も育ちが良くなるというメリットも大きいし・・・

切り株の端が、コンクリートに斜めに飛び出して今にもコンクリートを突き破りそうだ。やっぱりこれ以上ほっとけなかった・・・切って正解・・ごめんね、マクロカーパチャン・・ 

窓から前の家が丸見え
 お隣のご主人は大喜び。重そうな丸太をせっせと自分の家のガレージに運び込んでいる。若いけど、働き者でたくましいご主人。この冬は、奥様と赤ちゃんと一段と暖かく幸せに過ごしてくださいね。幸せをちょっぴり分けることができて私たちもし・あ・わ・せ!


何もなくなった隣との境には、いずれ花の咲く垣根になる樹を植えよう。ピンクのカメリアの垣根なんて素敵かも?

2014年6月10日火曜日

旅の記12-18 最終章

北島の旅1-3
4月26日(土)お友だちの家~Novotel Hotel~お別れ

昨夜、レイコさんの家の近所に住んでいるお友だち、メイさんが尋ねて来て、今日、ランチに招待してくれた。

道を隔てた向こう側にある家とのことで、レイコさんと4人で歩いて行った。

道路沿いに郵便受けがいくつか立っている門を入ってなだらかな登り坂を上がって行くと、2軒目くらいに、塀に番地が書いてあり、その塀に沿って、ずいぶん長いこと(100メートルくらい?)歩くと、やがて玄関。広い敷地!3億円?したらしい・・・豪邸だ~~!

玄関は2階にあって、中に入ると広いリビングのガラス張りの外は、L字型になったベランダ。下を見ると、原生林に囲まれた高い崖の上に建っているのが分かる。入り江が眼下にあり、遠くの丘を一望にする素晴しい眺望。

ベジタリアンのランチ
ベジタリアンだと言う、メイさんが用意してくれたご馳走に舌鼓を打ちながら、おしゃべりに花が咲く。彼女、台湾人で、とても明るく、話好きで、誰とでもすぐ友だちになる特技を持っているようだ。

思わぬところで、楽しい出会い。メイさんは、私たちを、お友だちのブドウ園に是非連れて行きたいと誘ってくれたけど、残念なことに、今日は、空港のホテル(Novotel Hotel)に泊る日。暗くならないうちに、空港まで送ってもらわなければならないので、せっかくのお誘いだけど、お断りせざるをえない。

空港までレイコさんのご主人に送ってもらい、お部屋に落ち着く。お昼にご馳走をたくさんいただいたので、夕食は、空港内の日本食レストランで、うどんを軽く・・・塩辛くて不味かった!


Mt.Taranaki
27日朝8:55発NZ航空にて姉たちは帰国の途に着く。私は10:05発Palmy行きの飛行機で我が家に。パーミーが近付くにつれ、タラナキ山(Mt. Taranaki:Mt. Egmont)が、雲の海から頭を出しているのが見える。

楽しい旅は、いつもあっという間。無事姉たちを空港に見送ってホッ・・・そして、とてもつもなく寂しい・・・

2014年6月4日水曜日

旅の記12-17

北島の旅1-2
4月25日(金)Tiritiri Matangi Island
朝、ランチ用におにぎりを作って、5人でBird sanctuaryのTiritiri Matangi Islandへ。


North Shoreから近いGulf Harbour(Whangaparaoa Peninsula)から4km東、フェリーで25分ほどの所にある小さな島。フェリーに乗る前に、桟橋のたもとに備えてある泥落としで、履物の汚れを丁寧に落として乗船。Waipoua Forestに入る時と同じだ。

フェリーから島が見えてきた
ワクワクしながらフェリーの一番上に上がって島が近付くのを見る。島に着くと、桟橋には、若い男性が1歳くらいの男の子を抱いて出迎えてくれた。奥さんらしい人もいる。島の管理人?一家でこんな何もない島に住んでいるのだろうか・・・

ここは、野鳥が自然の状態で保護されている。料金は、大人52ドル(シニア47ドル)。ガイドツアー(一人5ドルプラス)を頼んだので、島に着いたら、我々グループには、女性のガイド(ジェニー?)さんがついてくれて、まずはこの島の歴史から説明してくれる。

この島は最初マオリの2つの部族が、原生林を焼き畑を作り住みつき、やがてヨーロッパからの移民も猫やネズミなどと共に入りこみ、戦時中は、軍部が使用するようになったりと、野生の鳥たちの住める場所はすっかり荒らされてしまった。(history)


Robin
絶滅した鳥、絶滅の危機に瀕した鳥たちなど、野生生物を保護するための計画、"Tiritiri Matangi Island Working Plan"が1982年に発足。

整備された道
1984年から94年までに、何千人ものボランティアによって、280,000本もの木が植えらた。年々、ボランティアは増え続け、ボランティア志願者の予約リストができたほど。支援者の手によって今も熱心な保護活動が行われている。


カカリキ
政府の保護部門(DOC:Department of Conservation )と支援者(SoTM: Supporters of Tiritiri Matangi)との共同経営で保護活動が行われ、SoTMは、1800人以上の会員が登録されたNZ最大の保護活動グループとなっている。



恐れを知らないRobin
ガイド料金も、お店の売り上げも、全て、保護活動のための資金になる。ボランティアの方たちは、メンバーシップの会費(大人:年間25ドル)を払い、フェリー料金も払い、手弁当で、この島に来て、活動している。その代わり、野性生物と触れ合う機会を享受できる。

砂糖水飲み場
その後、コースをたどる途中で小雨が降ったり止んだりしながら、ブッシュの中を歩く。

ガイドのジェニーは、本当に楽しそうに、熱心に話をしてくれる。道の途中に小鳥が、セッセっと何かつついている。ロビンRobinだそう。


砂糖水を飲むTui
砂糖水飲み場には、小鳥たちが次々と飛んで来ては、頭を突っ込んで水を飲んでは、飛んでいく。

Bellbird
ベルバードBellbird、サドルバック(Suddleback)、トゥイ(Tui)、ホワイトヘッドWhitehead、ファンテイルFantail、Kokako, Silvereye, Rifleman, Stitchbird, Kingfisher,Quail, Kakariki(Parakeet)など、深いブッシュの中の木の枝や、キャノピーに、見つけたを説明してくれるけど、右から左に名前を忘れてしまう。

Takaheの親子
途中で他のグループと一緒になる。このグループのガイドをしていた男性は、彼女のパートナーだそう。ランチで、このガイド夫妻と一緒のテーブルにな、いろんな話を聞くことができた。二人で、引退後の生活をこうして楽しんでいるとても素敵なカップル!


Pukekoもたくさん
今回の旅のテーマは、野性動物に会う旅。南の果てから北の果てまで、天敵がいないので、飛ぶことを忘れた鳥たちが幸せに暮らしていた無人の島、New Zealand。そこに、人間がやって来て、次々と自然を破壊し、野性生物を絶滅の危機に陥れてきた。この小さな島国を野性生物の楽園に戻そうと、たくさんの人々が、楽しそうに、幸せそうに、ボランティア活動をしている姿を見て来て、改めて、NZって、素敵な国だな ̄~と、心から嬉しく思った。老後、こういうボランティアをするのも悪くないな~~