2008年11月28日金曜日

Roundabout

    (Victoria Avenue とFerguson Street のラウンダバウト)

先んずれば人を制す?
人口が少ないということは土地を広く使えるということだ。NZ(特に、ここパーミーで)は、飛行機クラブのフィールド、模型飛行機クラブのフィールド、スポーツグラウンド、広い敷地に平屋建ての家、低層の建物、広い駐車場、広い公園、広い道路と、贅沢に土地を利用している。

以前ブログに書いたが、この広い道路には、駐車スペース、自転車道、芝生が半分の歩道がある。そして、中心街以外の交差点は、信号が無く右優先のラウンダバウト(roundabout:ロータリー)。このラウンダバウト、慣れないうちはモタモタしたが、一旦慣れると、すこぶる便利だ。ロータリーの周りは広く4方向の見通しが良いので、一瞬にして通れるかどうか判断できる。右優先の原則で、右側に車が来ていなければ停まることなくスイスイ通れる。ただし、右の車のその右に車が来ていれば、右の車は待たなければいけないので、その間こちらが先に行けるから、4方に目配りをし一瞬の判断が必要だ。

でも、ここで疑問が生じる。同時に、右も、その右も、そのまた右も、そのまたまた右も、右を優先して待ってるとしたら?誰が一番に出るの????先んずれば人を制す??この疑問を何人かのKiwi に投げかけたけど、皆??と首をかしげる。誰もそんなこと考えたことがないらしい。車洪水の国から来た人間だけが考えることかもしれない・・・・

2008年11月27日木曜日

NZの隅々を旅するの記4-終章

             (丘の上から:ウェリントンの街と港)

Wellington(首都ウェリントン)
ウェリントン市は、人口約18万人。BEEHIVE(ビーハイブ:蜂の巣)という愛称の国会議事堂が市のシンボルだ。交通の便がNZで一番良く、高層ビルが林立する都会だ。周囲の丘の上に住宅街が集中し、夜ともなると、山のうえまでキラキラ輝く明かりでため息が出るほど美しい。ケーブルカーで丘の上に登れば100万ドルの夜景を一望できる。丘の上には、ヴィクトリア大学の一部キャンパス、レストラン(Skyline Reataurant)、カーター天文台(Carter Observatory)などがある。天文台は残念ながら改装中で入れなかった。丘を下っていくと、植物園にも行ける。広大なので一部歩いただけで戻ったが、ケーブルカーからだけでなく街のあちこちに入り口があるようだ。

市街は、小さいながらまとまって賑やかで、ウィンドーショッピングを楽しむにはほどよい規模だ。ちなみに、街のど真ん中の近代的高層ビルディング(The Majestic Centre)の18階に日本大使館があるので、歩き疲れたら寄ってライブラリーであれこれ情報を収集するのも一案だ。

ウェリントン地方(Wellington Region)は、映画 Lord of the Rings の撮影に使われたロケーションがたくさんあるので、ワイカト地方のマタマタ (Matamata) と共に、人気があるようだ。機会があれば郊外まで足を伸ばしてみたいものだ。

2008年11月25日火曜日

NZの隅々を旅するの記4-4

        (写真:Te Mata Peakからホークス・ベイを展望)
Pukaha Mt. Bruce 野生保護区
ホークス・ベイ(Halwke's Bay)からさらに南下したワイララパ(Wairarapa) 地方の エケタフナ(Eketahuna) から10km ほど南下したところに、プカハ・ブルース山(Pukaha Mt. Bruce) がある。ここは、ブルース山国立野生動物保護区で、自然環境の中で絶滅寸前の野生動物を保護観察し、繁殖させ、野性の戻す活動が行われている。自然を生かした野生動植物園でもあり、入場者は、ブッシュの中を歩いて野生の動植物を見たり、展示室や、スクリ-ンで、絶滅危機品種の研究や繁殖の様子など見ることができる。ブッシュの中の浅い小川には、大蛇のようなウナギがたくさん群れて泳いでいる(あの1匹でウナギの蒲焼が何人前できるかしら??と、つい考えてしまう??)。
ここのキーウィハウスは楽しい。キーウィ(Kiwi birds)は、夜行性なのでガラス越しに暗い明かりの中で見ることができる。他所で見た時、たいていどこにいるのかさっぱり見えずがっかりして出てくることが多かったが、ここでは、キーウィがせっせと餌をつついているのが、ガラスのすぐ内側に間近に見え、つい時を忘れていつまでも見とれてしまうほどだ。
NZ は、あちこちの島や山に、こういった野生動植物保護区域(聖域)があり、絶滅の危機に瀕した動植物を守り、繁殖させる努力をしている。鳥の聖域オークランドのティリティリマタンギ島(Tiritiri Matangi Island)や、ウェリントンのカピティ島( Kapiti Island)やカロリ野生保護区(Karori Wildlife Sanctuary)などが有名だ。

2008年11月20日木曜日

平和な光景


マラード(Mallard) さんカップル
お天気が良く、外はジリジリ日差しが強い日だった。隣家の前の歩道に何やら鳥らしい?ものが2羽うずくまっている。ここ、パーミーは、どの通りも、歩道の道路側半分は芝生になっていて、何らかの樹が統一して植わっている。この通りは、桜の樹で、各家の前に1本ずつ植えられている。春は一斉に桜が咲いてなかなかきれいだ。

近づいて見ると、お隣の前にある、その桜の樹の下の芝草の上に、マガモ(Mallard)の夫婦が、のんびり休んで涼を?取っている。すぐ眼の前を車が行き交い、散歩の人が脇を通っても全然恐れる風も無く、じっとうずくまって(座って?)いる。カメラを持ってきて向けても一向に気にする風も無い。近くに池があるわけでもないのに、何でこんなところに??

たまに、公園の池の前の通りを、「カモのマラードさん一家がお通り」で、しばし交通を遮断することはあるが、ここはすぐそばに池や公園があるわけではないので、珍しい光景だ。カモさん夫婦の事情はどうであれ、何だか平和でほほえましく、ちょっぴり幸せをおすそ分けしてもらった気分になった。

2008年11月18日火曜日

NZの隅々を旅するの記4-3

                 (ワイナリー:ビーチハウス)

Napier ~Hawke's Bay~Wairarapa

Napier から東側の海岸沿いを南下しホークス・ベイ(Hawke's Bay )でビーチを散策し、近くのワイナリーを訪れてみる。ユニークなスペイン風の赤い建物のビーチハウス・ワイン( BEACH HOUSE WINES)。ネイピアのミッションワイナリーと違い、お客は誰もいない。あれこれ、試飲させてもらい、姉たちが比較的まろやかな味のロゼを購入した。ここは、夫妻が、別棟でB&B も経営している。また、機会があったら訪れ、泊まってHawke's Bay の温暖な気候と豊かな生産物をたっぷり味わってみたいものだ。

2008年11月12日水曜日

世界で3番目に臭い?


Epicure Cheese 
姪からメールで、NZ産のエピキュアチーズ(Epicure Cheese)とは、いかなるものなりや?との問合せがあった。日本のテレビ番組か何かで、世界の臭い食べ物比べ?で、世界で3番目に臭いものにランクされて、(でもすごく美味で)輸入禁止になっている?というので騒がれているらしい。そんな臭いNZ産チーズがあるなど、聞いたこともなかったので、すぐインターネットで検索してみた。チェダーチーズを缶で3
年間熟成させたものが臭いのだそうだ。

どうやら、フォンテラ(Fonterra:NZ最大手の乳業会社で、世界一の乳製品輸出を誇る)が "Epicure Gold Cheese" という名前で生産販売しているらしい。チェダーチーズを3年熟成させたもので、"extra sharp flavor(かなり(痛烈に)強い芳香?)" と特徴を書いている。でも缶入りではない。

まずは、食べてみないことには、答えようがないのでさっそく、現物を買いに行って来た。普通のスーパーマーケットではまず見当たらないので、比較的高級な?スーパーマーケット、ニューワールド(NEW WORLD)やカウントダウン(COUNT DOWN)に行ってみた(*NZには、高層建ての百貨店はない)。缶入りはやはり見当たらず、メインランド(Mainland)ブランド の36ヵ月熟成の密封パック入り "EPICURE CHEESE" というのがあったので、とりあえず、これを買ってきた。臭いのは、缶入りのものだけらしいので、話しの種にはならないが、美味しさは、ピカイチということで早速試食。味は・・・何だこれって普通のチーズの味・・・強いて言えばいつも食べているお徳用チーズに比べて塩味が薄い、というかまろやか・・・それに少し強い味というか下の奥に感じる癖のある味(苦味?)というか、醗酵した味?がする???でもやっぱりチーズの味、どこがどう違うの?・・・私の味覚って、貧相なのかな~???

日本人ほどグルメな人種は、世界のどこを探してもいない(か、珍しい)のではないだろうか?日本では、どこの何が美味しいと評判が立つと、たちまちそのお店の前に行列ができる。私自身は、そんなグルメではないが、やはり日本の美味しいといわれるお店の味は、こちらのおいしいと言われるお店の味とは段違いにおいしいと感じる。

エピキュアチーズにしたところで、NZ人はほとんど知らないだろう。たいてい、普通のお徳用のでかいチーズを買って食べている(?)。紅茶にしたって、本場英国からきた人たちが多いから、いつも美味しい紅茶を茶葉で淹れて飲んでるだろうと思ったら大間違い。どこのお家にいっても、出されるのは、ティーバッグをカップに入れてお湯を注いだもの(それもカップ一杯溢れるようにお湯を入れてくれる)か、あるいは少しましな場合でも、ティーバッグをティーポットに入れて持ってくるのが関の山だ。

あ~!日本!美味しいものの天国!!!グルメ天国!!!!ドラエモンの「どこでもドア」があったら、すぐに食べに帰るのに~!!

2008年11月10日月曜日

NZの総選挙

新首相誕生
土曜日NZの総選挙があり、日曜日、3期9年間政権を維持してきたヘレンクラーク首相率いる労働党(Labour Party)が大きく議席を失い、国民党(National Party)党首、ジョン・キー(John Key)が次期政権を勝ち取った。ヘレン・クラークは、労働党党首を辞任することを表明した。(122議席中、National 59、Labour 43、Green 8、Act 5、Maori 5、progressive 1、United Future 1、)

NZ経済の低迷、外務大臣のウィンストン・ピーター(Winston Peter )の政治献金使途不明問題などが重なり、国民は、経済対策、減税を政策に掲げた未知数のJohn Key に希望を託したようだ。しかし、9年間、ヘレンクラーク率いる労働党はよくやってきたように思う。誰が首相になっても一緒という、日本国民の政治不信からすると、うらやましいくらい貫禄があり、国民から慕われ、良い政治をしてきたヘレンクラーク首相に、心からお疲れ様でした、と陰ながらねぎらいの言葉を伝えたい。

2008年11月9日日曜日

Halloween Party


ドイツ式BBQパーティー
歩いて5分くらいのところに住んでいるお友達のエリック&ガビー(Erick & Gabrielle )夫妻が先週末に行う予定だったハロウィーンパーティは、お天気が悪く1週間日延べになり、昨夜催された。エリックとガビーはドイツ人で、NZに移民して2年になる。彼らは、パーティー好きなカップルで、お庭に、シュウェンカ(Schwenker)というドイツ独特のBBQ器具を備え、友達を呼んでよくパーティーをする。シュウェンカとは、焚き火のまわりに三脚を立て、大きな金属製の直径1m位の円形格子の網を吊り下げ、ブランコのように揺らしながらその上にソーセージやお肉や野菜を置いて焼きながら食べる道具だ。

遅れて、8時過ぎに行ってみると、既にたくさんの人々が、子供連れであるいはカップルで、30人位いただろうか、あれこれ工夫を凝らした衣装を身につけて、食べたり飲んだりおしゃべりをして楽しんでいた。お庭のどこかに取り付けられたスピーカーから音楽が流れ、一方の塀を大画面に仕立てて何やらハロウィーンらしい映画が上映されている。シュウェンカを取り囲んで、即席に作られた板の長いベンチに十数人が座り、エリックがハックルベリー・フィン(Huckleberry Finn)の格好をして、せっせとドイツ製ソーセージやガーリックブレッドなどを焼いている。包帯をぐるぐる巻いたミイラが、ダース・ベイダーになったアナキン・スカイウォーカーが、バットマンのジョーカーが、次々と焼けた熱々のソーセージをほおばっている。 持ちよりパーティーだが、焼く材料を持ってくればよいので簡単で気軽に参加できるところが良い。私は、皆ソーセージばかりでも、と思い、急遽、前夜メールで福岡のお友達にスフレチーズケーキのレシピを教えてもらい、焼いて持っていった。ちょっと焼きすぎたかな?と思ったけど、お味は上々、好評だった。
パーティーが盛り上がってきたとき、いきなり隣の家から花火が上がった。どうやら隣家でも、パーティーがあってるらしい。次々と上がる花火と歓声でとても賑やかだ。でも、10時過ぎには、パーティーはいずれもお開き。ドンチャン騒ぎをするわけでなくとてもお行儀がいい。飲んだくれる人もいないし、2次会に出かける人もいない。日本のパーティーと何だか違う・・・・・・
(*写真上:失敗ボケ写真:シュウェンカとエリック)

2008年11月5日水曜日

NZの隅々を旅するの記4-2

       ( Napier の海岸通のレストランAQUA とクラシックカー)
Norsewood ~ Hastings ~ Napier
さらに、国道2号線を北上し、小さな村をいくつか通り抜け、やがてかなりにぎやかな町 ヘースティングズ(Hastings )にたどり着く。Hastings やNapier、Hawke's Bayの近辺は、太平洋岸の温暖な気候に恵まれ、果樹園やワイナリーが多く、豊かな果物とワインの特産地だ。

中心街のモールは、全てのお店の屋根の上と下に(ペチュニアと思われる)花が見事に咲き誇って客を出迎えてくれる。これだけの花を一斉に咲かせるのは大変なことだと思う。よく見ると各商店の上下の花のポットには細いパイプが配管されていて、これで水遣りを一斉に行うようになっているようだ。

少しブラブラ、ウィンドウショッピングの後、モールのカフェでランチを食べ、アールデコ(Art Deco )で有名なNapier へ。王子製紙のネピアティッシュは、このネーピアに由来している。近くには、NZ 最古(1851年)のワイナリー、ミッション(Mission)がある。ミッションの広大な敷地内の野外コンサート会場には、時折、国内外から有名なアーティストのコンサートが開催されることでも有名だ。ちなみにこの年(2007年)は、エリック・クラプトンのコンサートがあり、気付いた時にはもうチケット完売。残念! 他にもたくさんのワイナリーがあり、ワイナリー巡り、あるいはアーティストの作品を展示即売しているアートショップやクラフトショップ巡りも楽しい。

夜は、海岸通のシーフードレストラン、アクア(AQUA)に予約して食事。私は、マーマーの味、と思ったけど、姉は「不味かった」そうだ。残念ながらネイピアでは、素敵なアールデコ風ホテルはどこも満杯で、少し外れたモテルロッジで宿泊。

2008年11月3日月曜日

NZの隅々を旅するの記4-1

Tararua District map (タラルア地方地図)

北島南東部ドライブ旅行
私がPalmerston Northに住み始めてすぐ姉たちが訪ねて来た時、一緒に近くをドライブ旅行(2006年12月30日~2007年1月7日)。その時の、北島南東部の旅については詳細な記録があまり無いので、旅行記と言うよりは、立ち寄った町のご紹介をしていきたいと思います。

旅程 (2006年12月30日~2007年1月7日 NZ)

Palmerston North~Norsewood(タラルア地方)
パーミーから、国道3号線を東に30分ほど走ると、タラルア山脈の向こう側に出る。このタラルア地方(Tararua District)の2号線と交差するところにウッドビル(Woodville)という村 がある。そこから2号線を北上しながら ダニバーク(Dannevirke )を通り抜けノースウッド (Norsewood )で休憩。

ノースウッド は、その名(ノルウェーの森)から想像できるように、1870年代にスカンジナビア人とスウェーデン人が初めて入植し、1872年にここに町が建設され、デンマークやノルウェーなど北欧からの入植者が住み着いた歴史的な町だ。観光路線からはずれた、この小さなひっそりとした(町というより)村に立ち寄ってみれば、どことなく北欧の伝統と文化を感じる。ここに住み着いた北欧の人たちは、Norsewear というブランドで、衣類を、天然(羊毛、ポッサムなど)の原料から製品化まで一貫して生産してきた。その品質の高さは内外共に定評がある。だが、流行に左右される衣類の世界では、地味な製品は商業的に立ち行かなくなってきたことは事実で、この数年他のブランドと提携し全国的展開を試みるようになったようだ。観光客相手のお店に置いているものは、気をつけないと、大量生産のMade in China が多い。上質のウール、ポッサムやアンゴラ製のセーターやシャツ、靴下、帽子、ブランケットなど、少し値は張るけど、Norsewear は、末長く愛用できる純正 Made in NZ でお薦めだ。他にも、NZで最も小規模のチーズファクトリー、クラフトショップなどあり、足を伸ばして楽しめる町(村?集落?)のひとつだ。

旅のヒント:車で旅をする時は、Information Center に立ち寄りあれこれ情報を得る他に、AA(Automobil Association)でも、地図やホテルなどの情報をたくさん得ることができます。