2009年6月29日月曜日

NZの隅々を旅するの記7-4c

2008年12月26日Rotorua Museum
アーチ型の門、Prince's Gate Archway を通り抜けると、美しく手入れされた Government's Garden (NZ政府の庭園)が、眼前に広がる。その突き当たりに赤い屋根と格子の飾り窓、尖った塔の目立つ建物が見えてくる。1908年に完成したチューダー朝建築様式の建物、かつてバスハウスだったロトルア・ミュージアムは、見逃してはならないNZが誇る建築物の一つだ。
(*Prince's Gate Archway:1901年に、Duke and Duchess of Cornwall and York (後のジョージ5世とクイーンメアリ: King George V and Queen Mary)の訪問に敬意を表して建てられ、後に此処に移築された。)
中に入ると、重厚な木造建築様式の高い天井、受付デスクの後には、らせん状の階段が両側にあり、外観以上にすばらしい建築だ。ガイドによるツアーが無料だ。ガイドさんに付いて、かつて、The Great South Seas Spa として、世界中からCureland(療養地) として人々が訪れていたという、建物左の地下にあるバス・ハウスの歴史の後を見て回った。バス・ハウス、と言っても、当時、病気の治療に使われていたというこの施設では、泥風呂、電気治療や、熱風サウナ風の地獄攻め?治療法が行われていたらしい。地下のは、たくさんの大きな梁が建物を支え、天井にはお湯の通っていたパイプや、電気コードらしきものが蛇のように配管されている。こんな地下に大掛かりな浴室施設があったなんてとても興味深い。
ミュージアムの右側にある資料室では、豊富な写真と共にロトルアの歴史を知ることができる。ロトルア地方は、Mt.Tarawera(タラウェラ山)を中心に火山地帯で、火山の爆発によって形成された美しいピンクと白のテラス地形と温泉とで、かつてNZで最初の観光地として繁栄した。1886年のタラウェラ山爆発により、マオリの集落や、ワイロア村(Wairoa village )が溶岩の下に埋没してしまった。Wairoa village は、"埋没村:The Buried Village" として、観光客が訪れる史跡のひとつになっている。
その他、ガバメント・ガーデン内にあるブルー・バス(TheBlue Baths)、現在インフォメーション・センターになっているOld Post Office(古の郵便局)などの一連のチューダー朝風建物、歴史的建物、等等、ロトルア湖の周りには、たくさん楽しめる所がある。
(*地下のお風呂跡の写真など、たくさん撮ったものが消滅しています。「(°へ°)・・サイトで、あるいは、是非自分の眼で確かめに行って、見てください。上の写真は、25日に撮ったもの)

2009年6月26日金曜日

NZの隅々を旅するの記7-4b

2008年12月25日Paradise Valley Springs
クリスマスで、商店街も、ロトルアミュージアムも、お休み。仕方ないので、ミュージアム見学は明日に持ち越し、外観の写真だけ撮る。その後、Paradise Valley Springsへ。入場料$26也。ここは、野生の鳥や動植物の自然公園。まずは、1970年代に、サーカスを退職した後のライオンを引き取って始めたというライオン園へ。現在いるライオンは、全員ここで生まれ育ったライオンだそうだ。えさやり時間が、毎日午後2:30からということらしく、偶然、丁度の時間に来たようだ。飼育係の青年が説明しながら大量の生肉を折の中に投げ込むのを見た後、自然公園の中へ。
自然のブッシュの中に作られた歩道を、歩いていくと、あちこちに、動物たちが柵に囲まれただけの放し飼いに。ロトルアのブッシュに生息していたというワラビーの親子。写真は、小さいお母さんのお腹の袋から出たり入ったりする赤ちゃんワラビー。
いのししの親子。うまれたばかりらしい赤ちゃんが4匹。お母さん?いのししが、軟らかそうな土にくぼみを掘って子供たちをくわえて入れた。生みっぱなしにする親が多い人間社会。母性本能は、人間より動物の方が強いのかも?
澄んだ小川に泳ぐ虹鱒、うなぎ、黒鳥、ダック。写真は、うなぎ。NZのうなぎは、種類が違うのか?とてもでかく育つようだ。どこかで、体長1メートル近いのを見たことがある。うなぎの蒲焼が何人分取れるだろう?などと、想像しながら見るせいか、今日は、でかいのは現れない?ようだ。
湧き出る水は、天然純粋、ペットボトルに詰めて販売されている。ここは、前回訪れたRainbow Springsと間違えるくらい場所も近く雰囲気も似ている。

2009年6月23日火曜日

NZの隅々を旅するの記7-4a

2008年12月24日 Rotorua
3日間のぜいたくな専用別荘に別れを惜しんで、一路ロトルアへ。コロマンデル半島からBay of Plenty の海岸沿いに走りたかったが、時間がかかりすぎるのでThames - Paeroa - Waihi - Tauranga - Rotorua(約3時間)という内陸コースを取る。

ロトルア(参考:市内マップ)市内に入ったとたん、硫黄な臭い!!まさに、ここは温泉街!!まずは、お宿に。クリスマスシーズンとあって、ホテル探しを2ヵ月前に始めたにもかかわらず、7泊を1箇所で取るのは困難で、3日間、エメラルド スパ・リゾート(Emerald Spa Resort)というモテル(ここは、5号線沿いのFenton street にあって、街に近くけっこう便利なロケーションだ)。その後4日間は、30号線沿いのSala Street にあるAtsalaというアパートメントモテル(ここは、サイトの写真とは、かなりイメージが違いがっかり)。

エメラルドスパは、2階建てのモテルで、2階にある2DKのお部屋に案内された。バスルームには、4人一緒に入れそうな大きなスパに、シャワールームとトイレが付いていてかなり広い。キッチンは、簡単な食事を作れる程度の設備しかないので、夕食は、外食か takeaway (takeout)などで簡単にすることになりそうだ。

まずは、近くのスーパーマーケットPak'n Saveで買い物。街の中を回って、インフォメーションセンターで地図や観光などの情報を入手して、近辺を散策。街の中心街のショッピングモールは、クリスマスツリーや飾りで賑わっているが、かなりの規模で、ウィンドーショッピングで歩き回るだけで結構疲れる。それに、やはり暑いクリスマスでは気分が出ない?

前回来た時は、2泊のパックツアーで、マオリ村を訪れ、フカフォール、マオリアートスクールを見たくらいでほとんど何も出来なかった。今回は、1週間泊まれる贅沢をできるので、のんびり温泉につかったり、歴史的建物や自然をたっぷり見て回りたい。

夕食は、ロトルア湖畔にある、Sudima Hotel のレストランで。駐車場のところで硫黄の強い匂いがし、見ると岩の間から温泉が吹き出ている。すごい湯気だからかなり熱いに違いない。流しっぱなし?なんて、もったいない・・・と、思いながら、レストランへ。 FiveFlax (近辺のワイナリー産)の白ワイン(Sauvignon Blanc)、cheese board(チーズの取り合わせ)、パンの取り合わせ、クリームスープ、NZ産のグリーンマッスル、カキ、帆立貝などのシーフード料理、それに、姉のために欠かせないポテトチップス、などで、クリスマスイブを、ささやかにお祝い。
(写真:ロトルア湖の黒鳥・・・この日撮った(はず?の)写真がどこにもない?のです・・・)

2009年6月19日金曜日

Anti-smacking referendum

体罰禁止法に国民投票
NZの犯罪法59の一部改定法案として、体罰(smackingをどう訳す?)禁止法案(anti-smacking bill)が、2005年に、国会に持ち出され、賛否両論で国中が熱く論争、反対デモが起こったり、メディアも視聴者の意見を募ったり、物議をかもした。


この法案の言い出しっぺは、緑の党(Green Party)のSue Bradford 議員で、2005年7月27日、この案を特別委員会で審議にかけることが国会で通過した。そし2007年6月16日に、この論議を呼んだ anti-smacking bill は、ついに国会を通過。

2007年の総選挙前で、労働党はこの法案に否定的だったにもかかわらず、緑の党の支持を得るために賛成に回り、この案は通過した。選挙前、ヘレンクラーク首相と国民党のジョン・キーは、妥協して、「体罰の訴えが起訴するだけの根拠あるいは正当な理由があるかどうか警察の慎重な判断にある。」という項目を加えることで一致した。

従来の犯罪法59では、親が子供に暴力を振るっても躾(correction懲戒?)といえば法で守られ罪にならないが、この殴っちゃいけない法が通れば、親が、子供を躾の一環として殴っても罰せられることになる?

体罰禁止法案が国会で通過し、犯罪法59が改定された後も、反対派によって、なお民意を問う国民投票への陳情署名(有効票310,000)が集められ、陳情諮問委員会は、国民投票を行うに必要な有権者の10%(285,000)の署名を満たしたということで、国民投票を実施することになった。総選挙の時同時に民意を問うという案を、当時の政府(ヘレンクラーク首相)は蹴り、1年以内に実施するということで、今年(ジョン・キー首相)に持ち越されたという推移がある。

今年の8月の初週に投票用紙が有権者に郵送され、「躾の一環として親が与える体罰がNZでは犯罪になるのか?(Should a smack as part of good parental correction be a criminal offence in New Zealand?)」と言う質問にYes かNoで答える国民投票が行われる。この郵送での投票に9百万ドルかかるとあって、それも物議をかもしている。結果的に、”No”が多くても、政府に改正案を元に戻す義務はないというが、元々、反対派だった国民党が、体罰禁止法を撤回することも有り得る?

個人的には、体罰で子供を矯正できるとは決して思わないが、時に愛のムチも必要な時があるかもしれない。逆に教師や親が、この法を逆手にとって訴えられることだって起こりかねない。体罰禁止法がなくても、犯罪法で虐待と思われる体罰は訴え罰することができるはずだと思うのだが。smackingという言葉自体、とてもあいまいだ。どうやって、誰が、犯罪的行為か、愛のムチの範囲か判断するのだろう。

世界一平和な国として評価されたNZ...子供の体罰賛否論争熱も国が平和だという証し?・・・いずれにしろ、私も、有権者のひとりとして、8月の国民投票の結果はいかに?と、とても興味深い。

2009年6月17日水曜日

NZの隅々を旅するの記7-3c

2008年12月23日:Hot Water Beach
朝9時頃、お宿Rapaura を出て、途中Coroglen という小さな村を通り、内陸の狭い山道を通り抜けコロマンデル半島の東側、マーキュリー湾(Mercury Bay)へ。目指すは、
ホットウォーター・ビーチ左地図:ラパウラのウェブサイトより)。ビーチの砂浜を掘ると熱い温泉が湧き出てくるので人気の海岸だ。でも、引き潮の間に行かないと熱いお湯の出る砂浜は海水の下になってしまう。引き潮は、今朝は、9時頃から2時頃までらしい。


着替え室兼トイレのあるお店がある駐車場に車を止め、トイレで一応水着に着替えてジャンダル(Kiwi Englishでjandals: Japanese sandals の意味)を履いてビーチへ。途中にブッシュ(写真1:左側にあるブッシュ)があり、その裏側に目指す温泉ビーチがあり、潮が満ちると、ブッシュの向こう側に行けなくなるということらしい。


ブッシュのこちら側を掘っている人たちがいた(写真2番目)が、この辺りはお湯は出ないようだ。海岸は風が冷たくジャケットを上に着たままで、ブッシュの向こうの砂浜の人だかりのところに行く。



スコップ持参で砂に穴を掘って湧き出たお湯に下半身を沈めている人たち。でも、熱すぎて、すぐ飛び出してくる。試しに、足で砂を掘ると、熱~イ!!!80~90度くらいありそうだ。身体は寒く、でも足先は火傷しそうに熱い。掘って身体を沈める勇気は、とてもじゃないけど、ない。誰かが大きく掘った場所に、色んな肌の色の人たちが一緒になって和気藹々、嬌声を上げながら、地団駄?踏み踏みホットウォーターを楽しんでいる。我々も仲間入りし、しばし、子供に返り一緒にキャ~キャ~国際交流?

帰りは、途中の道に、いくつか陶器などのギャラリーの看板を見つけ、車を止めて覗きに行く。この辺りは、アーティストたちのアトリエが多い。一箇所で、炊飯に良さそうな陶器の丸い蓋付きポットを見つけたが、耐熱ではないと言われあきらめる。

お宿に帰って、今夜は、グリルしたラムチョップ(ラムのアバラの骨付き肉をカット(chop)したもの)にマッシュルームのソテー、ポテトチップス、サラダ、で、ちょっとNZ風?の夕食。

2009年6月15日月曜日

NZの隅々を旅するの記7-3b

2008年12月22日 Coromandel Town
コロマンデルタウン(Coromandel Town)まで、海岸沿いに曲がりくねった道路を走りながらドライブ。あいにくの曇り空で、最近雨の日が多かったようで、昨日来た時は、海は茶色に濁っていたが、今日は、曇り空だけどかなり澄んでいる。
(写真上:コロマンデル半島に浮かぶ島々を望んでドライブ)

コロマンデルタウンは、古い移民時代の雰囲気をそのまま残す建物が多い瀟洒な小さな町だ。大きなスーパーマーケットはないけど、ウィンドーショッピングをするには、Thames の町より楽しい町だ。陶芸、ガラス工芸、絵画、などのアーティストたちがたくさん活躍しているので、見て回るのも楽しい。
(写真中:アンティークなホテル)

魚介類を売るお店もあるので、夕食用に、マッスル(ムール貝の一種、緑イ貝:green lipped mussels)を買って帰った。マッスルをマリネーし、前日スーパーマーケットで買ってきたスモークトサーモン、アボカド、レタスなどの野菜、卵焼きで、今夜は簡単手巻き寿司、それに、(残念ながらNZ産ではなく)安売りしていたオーストラリア産赤ワイン(Cavernet Sauvignon, Half Mile Creek)。料理器具、食器類は、大体揃っているし、優雅な広いお部屋の一角にある丸いダイニングテーブルで、ちょっと豪華?なレストラン気分を味わい、でも、のんびり時間を気にすることなく食事が出来て満足!

2009年6月11日木曜日

NZの隅々を旅するの記7-3a

2008年12月21日 Thames~Coromandel
朝10時に予約していたBudgetで 車を借り、Thamesに向けて出発。国道1号線を南下し、Papakuraから海岸線沿いにThamesまで行き、ランチ休憩。Thamesはかつて、ゴールドラッシュ時代に栄えた町で、コロマンデル地方で一番大きな町。ちなみに大きいスーパーマーケットは、この町にしかないらしいので、お宿に着く前にここで買い物をしていくことにした。それにしても小さな町で、取り立てて観光スポットがあるわけでもないので、コロマンデルへの客はここを通り過ぎるだけかもしれない。歴史博物館、金鉱博物館、アートギャラリーなどあるが、メインストリートを右から左へざっと歩いたらもう後は何もない。

目指すは、ブティークなお宿、ラパウラ(Boutique Accomodation Rapaura)。インターネットで見て、すごく素敵なお宿なので予約。サイトで見てもらうと分る私たちが泊まった所は、1軒のコテージ、というより、優雅な別荘。周りは、自然のブッシュや池や滝(写真:2番目)があり、日中は一般に有料で公開しているが、夕方以降は、全くプライベート空間。1階に1寝室と洗濯室。2階に、主寝室、バスルーム、キッチン、ダイニング、リビング(写真上)、サンルームと4人ではもったいないくらい広い。
道標に沿って、広いブッシュの中を歩いていくと、あちこちに教訓?ボードが。 その一つ、曰く
"KNOWLEDGE IS ONLY A MEANS TO AN END
~A END IS WISDOM~"
「知識は終わり(結果)への手段に過ぎない。終わりに知恵がある」と言う意味だろうか・・・なかなか含蓄ある言葉だ。



敷地内にはレストランもあり、頼めば、コロマンデルの海で取れた新鮮な魚介料理もしてくれる。BBQ器具も備えられているのでロッジの外庭でBBQをするのであれば材料も揃えてくれると言う。




新鮮なflounder(カレイあるいはヒラメ)が手に入ったというシェフの勧めで、今夜は、レストランで夕食を予約。メニューは、小さなテラコッタのポットで焼いたパンプキンシードやサンフラワーシード入りのパン、マッスル(green lipped mussels)のワイン蒸し、それにカレイのオーブン焼きにサラダ。美味!

2009年6月9日火曜日

NZの隅々を旅するの記7-2


2008年12月19日~20日Albany, Auckland
オークランドのアルバニー(Albany)でファームつきB&Bを経営するReiko & Allan夫妻のお宅に1泊。2006年7月に泊まって以来でずいぶん様子が変わった。広い敷地のあちこちに、私の大好きな紫陽花の花が見事に咲き競っていた。
他にもたくさんの花や木が植えられ、野菜畑にもあれこれ野菜が育っている。白いフサフサ毛の人なつっこい新顔ワンちゃん(名前はミルキー)が走ってきて出迎えてくれた。
羊も頭と足の黒いサフォックスなど12頭。 ここは、広々とした緑に囲まれたファームで、ほんとうにのんびりできる素敵なB&B。 車で5~6分でAlbanyの街まで行ける。Albanyは、どんどん開発が進み、訪れる度に大きな街になってくる。
新しくできた大き なショッピングセンター Westfield に連れて行ってもらった。
大きな駐車場と2階建てのショッピングモール。周りは、NZの大手スーパーマーケットPak'n Save からWare House、銀行、その他のショッップが固まって林立したショッピング通りだ。オークランド市内より余程便利で良くなっている。

2009年6月6日土曜日

NZの裁判制度ー追記

最高裁判所設立
昨日、DAvid Bainの事件について、上訴請求の最終決定権は、英国の枢密院にあると書いたが、現在、NZに最高裁判所が設立されその権限は、NZに移行されたとのことだ。詳細は、下記:

これまで上訴請求を認める権限は、英国に基盤を置くPrivy Council(枢密院)にあったが、NZに Supreme Court(最高裁判所)を設立した、2004年1月1日をもって、廃止された。但し、2004年1月1日以前のCourt of Appeal(上訴裁判所)が終局判決を下した事件に関しては、引き続きPrivy Courtに判断を委ねることになる。
(参考:http://www.justice.govt.nz/courts/privy_council.html

以上の理由で、David Bain の上訴棄却は、2004年以前のものなので英国の枢密院に委ねなければならなかったということです。ここに、昨日のニュースの、顛末を、謹んで訂正させていただきます。 NZは、やはり独立国家です。 m(_)m

2009年6月5日金曜日

David Bain's case

NZの裁判制度
渦中の人、David Bainは、15年前、1994年、に家族5人、両親、二人の妹、弟、を銃殺したとして殺人罪に問われ、有罪の判決を受け執行猶予なしの*最低16年の実刑判決を受け、刑に服していた。彼は、無実を訴え続け、上告するが却下された。元All Blacks のメンバーとして活躍したビジネスマンのJoe Karam が彼の無実を訴え、支持する人たちも現れ、何度かの再審請求の末、今年3月6日に再審が始まった。3ヶ月に亘る裁判の末、今日6日、彼は陪審(jury)によって無罪の評決を受けた。
 *最低:と言うのは、本人のその後の態度などを見て刑が軽減され16年で済むという可能性もあるということだそうだ)

この再審裁判は、国中の注目を集めて始まった。証人の証言によると、彼の父親Robin は、評判の良い、真面目な教師であったが、娘のLanietと近親相姦(incest)の関係にあり、彼女は、父親を憎み、売春婦をして、家庭内はすさんでいたという。父親が銃で家族を殺し、自殺したと言う弁護側と、David が5人全部を銃殺したと言う検察側との攻防の結果、結局、証拠不十分ということで無罪になった。

この再審裁判が結審するまで、NZの裁判史上最高の1千万ドルもの費用がかかったという。NZの裁判は、Court of Appeal(上訴裁判所 )で結審しない場合、その上のPrivy Council(枢密院)に訴えることになる。この枢密院が、最終的にこの再審を認めて今回の裁判に至った。この最高機関である枢密院は、英国のロンドンにある。従って、すごく経費がかかることになる。これから、Bain への15年間の補償も支払われることになれば、もっとかかるということで、警察の初期捜査の甘さを指摘する声も多い。

今回の裁判で、初めてNZの裁判制度のことを少し知った。独立国家NZ・・・でも、実際は、英国の女王の名前の下に全ての式典が行われ、裁判の最高機関が英国にあるのでは、英国の植民地?と錯覚してしまいそうだ。
参考:http://www.nzherald.co.nz/

2009年6月4日木曜日

NZの隅々を旅するの記7-序章


北島南部のんびり旅
Southern North Island

今回は、姉とその友人が、少し旅程をゆっくり(2008年12月19日~2009年1月15日)取れるということで、これまでまだ行っていない北島南部の東海岸沿いを中心に周ることにした。お正月を挟んでの休暇で、NZは、クリスマスホリデーの真っ只中。どこも、混んで割高になる。ホテルの予約も早めにしないと、良いところはすぐ満員御礼になる。10月に航空券が取れたのと同時にすぐにプランを立て始めた。日程を立てたらすぐにお宿を探し予約するのが肝心。今回も、レンタかーで周ることにしたので、レンタかーも早めに予約をしなければならない。

オークランドで姉たちと合流した後、南下しテームズ(Thames)からコロマンデル地方(Coromandel Region)、ロトルア(rotorua)、ギズボーン(Gisborne)、マーティンバラ(martinborough)まで。どこも、最低3泊はするようにゆとりをとった。
コロマンデル半島(Coromandel Peninsula)の美しい海で、ロトルアで温泉でのんびりし、ギズボーンで初日の出を拝む。マーティンバラでワイナリー巡り、などが今回の旅行のテーマ。
2008年12月19日 NZ航空8:25amオークランド着
20日 Auckland 1泊
21日(日~)Thames~Coromandel 3泊
24日~Rotorua 6泊
31日~ Gisborne 3泊
3日~ Martinborough 3泊
6日~ Palmerston North 8泊
14日Auckland 1泊
15日 NZ航空8:35発 帰国