2008年10月31日金曜日

異国で病気をすると


食べたくなるもの

先週末から咳が出始め、数日して微熱、痰、と、徐々に風邪の症状が出始め、今朝は、喉が腫れて痛い。こちらに来て12月で2年経つことになるが、鼻風邪を引いた位で、幸い大病もせず来れたことを感謝。

今回も、寝込むほどではないが、どうにも食欲が無い。こういうとき、トーストやベーコンエッグなど食べられたものではない。卵入りおかゆを作り梅干で食べることにする。少し、和風出しの素を入れて、塩で調味し、卵をほぐして入れ、チャイブのみじん切りを散らして、熱々のおかゆに梅干を載せる。

大事に残しておいたお友達が送ってくれたお手製の梅干は、紫蘇も入っていてすごく美味しい。姉が来る時や何かを送ってもらうついでの折に、梅干を送ってもらうが、いつもインターネットで買ったもので、蜂蜜入り自然食品と銘打ってはいるが、どうしても、人口甘味料?と保存料の味がして舌にいやな味が残る。でも、お手製の梅干はすっきりした味で、特に胃が弱っている時には、すごくおいしいしありがたいものだ。

食べながら頭をよぎるのは、ジュ~ジュ~脂ののった焼きたての秋刀魚!!大根おろしとカボスをたっぷり搾って、出し醤油をかけて・・・湯気の立つ新米!それに、ごぼう、サトイモ、白菜(*ではない、大根、それにアブラゲ、でした)、ニンジン、トーフがたっぷり入った熱々の豚汁(*それに刻み細ネギをたっぷりかけて)!!!あ~!!食べた~い!!!
(*100円ショップで買って持ってきたお箸と箸置きと塗りのお盆。けっこう重宝してます。)

2008年10月23日木曜日

NZ事情 11

結婚後の姓
NZ は、結婚後の姓を、自由に選べる。

1.結婚前の姓をそのまま名乗る。
2.夫の姓を名乗る。
3.妻の姓を名乗る。
4.二人の姓をミックスした名前を名乗る。(例:二人の姓を-(ハイフン)で一つにする)

Helen Clark 首相は、結婚しているが、結婚前の姓をそのまま名乗っている。マスメディアは、Miss Clark と呼んでいる。Miss Clark のご主人は、社会学者(sociologist)のPeter Davis 氏。Miss Clark とDavis 氏とは、5年間パートナーの関係にあったが、労働党から首相として立候補することになった時、一部の労働党メンバーから結婚するようにと圧力がかかり、しぶしぶ?結婚したという経緯があるそうだ。このエピソードから察するに、彼女自身は、結婚や、姓を変えることに懐疑的?なようだ(参考サイト:wikipedia)。ちなみに、Miss, Mis, Mrs, などの敬称(title)も、色んな場面(銀行口座開設申請時など)で自由に選んで申告するようになっている。私は、全てMs.を選ぶが、クラーク首相は、Missと呼ばれるのがお好きなようだ。

ここパーミーで、オーガニック栽培で家庭菜園を楽しんでいるChris & Hern 夫妻は、ふたりの姓をつなげて Teo-Sherell (奥さんのHernさんは中国系シンガポール人)と名乗っている。

日本の場合、結婚したらどちらかの姓を名乗らなければならない。たいていの場合、妻が夫の姓を名乗る(婿養子?の場合は逆のようだが)。愛し合って結婚する時は、姓を共有することでひとつの家族になりたいと願い、夫の姓を名乗りる。これが、一旦離婚となると大変だ。子供への影響を考えて妻はそのまま離婚後も夫の姓を名乗るとか、社会的に名が通ってしまって変えられないとか、夫の姓を嫌って元の姓に戻るとか、色々有りだが、この姓の変更で大変な思いをするのは、女性の側だ。姓を変えるたびに、大変面倒な手続きをしなければならない。NZのこの結婚後の姓についての制度は、日本も学ぶべきではないだろうか?自由な選択肢があれば、理由は様々だろうけど(フェミニストは躊躇無く別姓を選ぶだろうし)少なくとも、面倒な手続きがいやであれば、変えない選択をできるのだから。日本でも、二つの姓を結合して付けることが法的に許可されたら面白いことになりそうだけど・・・山下さんと川上さんが結婚して、山川さん?上下さん?

2008年10月20日月曜日

NZの隅々を旅するの記3-別編

             (Cape Reinga の標識)

北島の北端までドライブの旅
1週間ほど間を置いて、また、北の方へ行く機会が訪れた。今度は、NZにロングステイする日本人の知人のSuga さんの運転する車で、やはり日本からのショートステイのHisako さんと3人で最北端のCape Reinga まで、一泊二日のドライブ。Suga さんの車は、ベンツでとても快適だ。太平洋に面したビーチを右手に見ながらState Highway1(国道1号線)を北上し、要所要所で寄り道していく。好きな時に好きな所へ行けるのがドライブ旅行の醍醐味だ。Auckland City から Takapuna、Albany、Orewa、温泉のあるWaiwera、Warkworth と快適に車は走る。と、対向車線を走って来た車が、ライトをピカピカ点滅させるのに気付いた。もしや??と思うまもなくその後方からパトカーが走ってきた。そのパトカーは後方でU-ターンして私たちの車を追跡してきた。止まれ!と合図している!!!3人とも英語は解らない振りをしようと話し合って、覚悟を決めて道路脇に pull over (停車) する。と、背の高いハンサムなお巡りさんが出てきて、運転しているSuga さんに 、 "Do you
understand English?" とか、聞いている。それに "No" と答えているところが何ともおかしい!!結局、30 キロオーバーで230 ドル罰金を払わされる羽目になったそうだ。何故、反対車線から来たパトカーにスピードが分かったの??の疑問にそのお巡りさんは「センサーがついてるから」と、答えたそうだ。へー、NZのパトカーも結構進んでる~!!と3人で妙なところで感心してしまった。
NZは最高速度100キロで、狭い道や曲がりくねった山道でも郊外の道路はほとんど100キロで走れる。物理的に100キロで走れるわけがない狭い山道のカーブのところも(命が惜しくなければ)100キロで走ってもいいのだ。Passing Lane(追い越し車線)の手前400メートル、200メートルと言った風に、それを知らせる標識が出ていて無理な追越をしないよう警告している。これはとても良い方法だと思う。

罰金の件で意気消沈したものの、気を取り直して、また、100キロ以上にならないよう気をつけながら一路北へ。午後1時過ぎに、お腹がすき、ファンガレイ(Whangarei )のヨットハーバーでランチタイム。Cafeでカプチーノだけ頼んで、Hisako さん心尽くしのお手製お弁当を開いて美味しいおにぎりなどをほおばる。NZ の Cafe の人々は大らかで、持込みで食事をしたからといって咎めたりしない?(それとも、あまり大っぴらにするので何も言えない?)ようだ。コーヒーを運んできたウェイトレスのお姉さんがおにぎりを見て "Cute!!" と言って笑顔(?)で去っていった!

Whangarei を出てカウィティ(Kawiti )というところにある土ボタルの洞窟glow worm cave に行った。ワイトモ(Waitomo) の土ボタルほど有名ではないが、マオリの歴史に深く関係したこの洞窟は一見の価値がある。土ボタルの数こそワイトモ にはかなわないが、間近に糸を引く光る土ボタルを見ることができる。洞窟の中に流れる小川には、大きなうなぎ(*NZのうなぎはすごくでかい!直径10センチ体長1メートル以上なんてざら!)やザリガニが主のように住み着いていて、(マオリ族の首長の夫を殺し、この洞窟に逃げ込み住み着いたという勇ましいマオリの女性の伝説を話してくれ、その女性を先祖に持つという)ガイドの女性が、エルビス、マイケル、ティナ(Elvis、 Michael、Tina) などとそれぞれに名前をつけてかわいがっている?ようだ。洞窟を出て原生林の散歩道を歩いて案内所に戻るコースも趣があっていい。

泊まった所は、ケリケリ(Kerikeri)。前回のパイヒア(Paihia )より少し北に位置する美しい町だ。今回は行き当たりばったりで、モテルを探した。町の入り口に見つけたモーターロッジ (motor lodge) は、5エーカー(1エーカー≒1,224 坪)の敷地内に、6つの独立したcottages が建っていて、それぞれのコッテージに は、名前がつけられている。周りは美しい花や樹木で囲まれ、すばらしい環境の別荘風ホテルだ。Robinia(花の名前だそうだ)という名がつけられた私達の泊まったコッテージは、2-bedroom とキッチン&ダイニング、シャワールーム、トイレットで、175ドルだという。シーズンオフで既に安くしているというのを試しに値切ってみたら、気持ち割り引いて170ドルにしてくれた。値切って申し訳なかったと思うほど、すばらしい所だ。小鳥がさえずり、美しい花が咲き乱れ、よく手入れされたお庭から、裏庭へ行くと、一見熱帯雨林を思わせる椰子の木が密生したブッシュの隅にアジサイが、もう5月だというのにひっそりと夏を惜しむかのようにまだ、枯れずに見事に花を咲かせたままでいる。dinner はちかくのsupermarket で買ってきた食糧と持参したおにぎりなどで済ませた。長い夜をラジオから流れる音楽にあわせ Hisako さんと私はダンスに興じて盛り上がる。夜中に、誰かがトントントントン壁?か屋根をたたく音で目が覚め、眠れなかったのには閉口したが、後で聞くと、どうも夜行性の鳥 (nocturnal bird)? の仕業らしい。

翌朝、ガラス越しにまぶしい朝日を背中いっぱいに受けながら、Suga さんが早起きして準備してくれた豪華な!?朝食をゆったりとした気分でいただき、10時にチェックアウト。目指すは、北島の北端、Cape Reinga だ。遅い出発で時間がないので、途中の90-mile Beach は割愛し、ひたすら北端に向かって走った。途中、給油で立ち寄った小さな町、カエオ(Kaeo)。外で待ってると給油所のお姉さんが出てきて親切にもこの町のマオリの史跡について解説してくれた。やはり、田舎に行くほど人々は親切で暖かくてうれしくなる。

Cape Reinga の灯台には、Tokyo 8,831km、 Sydney 2,160km、 London19,271km、 Vancouver 11,434km などと標識がそれぞれの方向を向いてポールに取り付けられている。8,831km 先にある東京を遥かに望みながらしばし物思いにふけってみる。崖の下はゴツゴツした岩場。その周りが白く波立って覗き込むと思わず吸い込まれそうな気分になる。日本なら自殺の名所になりそうだな、と考えてしまう。

帰りはAwanui の Ancient Kauri Kingdom のレストランで遅いランチを摂り、その横にあるカウリの木の工芸品店を見て回った。店の中心にある大きなカウリの木をくりぬいて作られた、二階につながるらせん状の階段は圧巻だ。

Auckland まで6時間ほどかかる。既に日が落ちて暗いカーブの多い山道を走ると濃霧(fog)で1メートル先もよく見えない。100キロどころか、10キロくらいのノロノロ運転で緊張の連続だった。NZは12月頃は、夜9時頃まで明るいので遅く帰っても大丈夫だが、冬は5時頃日没になるので行動範囲も狭まる。それを計算に入れて旅行をしなければいけない。
北島の北の方面にはまだまだ訪れて見たい素晴らしいところがたくさんある。また、機会を作って気ままなドライブ旅行をしたいものだ。
(これでNZの隅々を旅するの記3は終わります。次は、南島West Coastの旅です。)

2008年10月17日金曜日

NZの隅々を旅するの記3-8

               (Russelの町の素敵なお家)

5月6日 島巡り~kerikeri~Kawakawa~Albany
朝食は、シリアルに果物、チーズなどたっぷり摂った(これが後で仇になるとは (-_-;) トホホ)。飲み物は、ハーブティー、コーヒー、ティー(全てティーバッグ)などキッチンにたくさん備えてあり自由に飲んでいい。新聞(New Zealand Herald紙)も朝、玄関に入れてくれていた。朝8時半発のクルーズに乗るために7時半にチェックアウト。

Paihiaの港まで車で行って船に乗り込んだ。クルーズは、小さな島が点在するBay of Islands 巡り。港からあいにくの雨模様になり、波が荒いので Hole of the Rock を通り抜けることはできないとのことだった。Hole of the Rock とは Bay of Islands の湾の南側の半島の先端の海に位置する文字通り穴の開いた大岩だ。この日は特に波が荒く、そばまで行ってカメラを向けたが大揺れの船上で立っていられない。椅子に座って手すりにしっかりつかまりやっとの思いで岩穴の様子をビデオに収めた。

が、朝食を食べすぎたせいか、カメラに集中したせいか、ムカムカしてきて、先に船酔いする人のために配られたsick bag をあわてて取り出した。これが悲劇の始まり・・・・(;ロ;)・・・そのbagは飛行機内に備えてあるのとは違って、駄菓子屋さんの紙袋みたいに薄っぺらに見えた。が、しかし、チェックしてる暇なんかない!!急いで袋の口を広げて顔を突っ込んだ。セーフ!!!と、安堵したのも束の間、次の瞬間、たっぷり摂った朝食の残骸?はたっぷり水分を含んで重く、見事に紙袋の底を抜けてひざの上に!!!そこから床の上に大洪水!!!ウ~最悪~!!そばにいた女性が、「私もアメリカを旅していたとき同じ経験があるから、気にしないで」としきりになぐさめてくれるけど、気にしないでいられる~~~?!わけないでしょ~~~!!!先ほど、この劣悪な袋をくれた船の世話係?の人が飛んできて、”Are you OK?” 私、 「OK じゃありません!!下の船室に行ってデニスという男性がいるから呼んで来て!!お願~い!!!」。すぐデニスが飛んできて、水を持ってきてくれたり、マメに面倒を見てくれたが、ジーンズの膝から上は、ベチョべチョ!!ウ~クサ~!!!ミジメ~!!~(>_<。)~  教訓!船に乗る前は食事を控えめに・・・・

途中、Russel で観光下船、港の近くにビーチハウスがあったので、中でジーンズを脱いで、とりあえず汚れた部分だけごしごし洗って思っていたハンドタオルで水分を取り、また穿いてウィンドーショッピング。お天気が良くなって歩いているうちに自然乾燥。クルーズを終え、下船した所にあるレストランでランチを食べ、再びオークランドへ。戻る途中、Kerikeri で、NZ 最古の木造の家、Kemp House(Kerikeri Mission House: 1822年建造)や石作りの建物Stone Store(1836年建造) など史跡をたどり、Kawakawaで、(アーティスト:Frederick Hundertwasser による) タイル芸術で有名な公衆トイレなど見て、帰路に。アルバニーに戻り最後の夜をファームハウスで過ごす。

ハプニングもあったが、9日間の楽しい旅はあっという間に終わった。5月7日姉たちを空港に送り、私は、もう少し滞在を伸ばし、Reiko & Allanのファームに戻った。
(次は、北島の旅別編)

2008年10月15日水曜日

NZの隅々を旅するの記3-7

           (ホテルブルーパシフィックからの眺め)
5月5日(木) Bay of Islands へドライブの旅

現地に詳しい友人のドライバーを得て心強く、北島の北東部まで1泊2日のドライブ旅行。Kiwiの友人Dennis (4月23日付け「NZの楽しみ方1、2、」で紹介済み)の運転で、姉、その友人の4人でBay of Islandsを中心に周った。彼は歴史に詳しく、道中、ずっとマオリの歴史にまつわる話や、マオリ語の意味を説明しながらの運転で、長い車中もちっとも退屈せずに行けて楽しい。着いてすぐ予約していたホテルにチェックインして、荷物を置き、MaoriとPakiha(マオリが19世紀初頭のヨーロッパ系白人入植者をこう呼んだ)が初めて平和条約を結んだ歴史ある街、Waitangi(ワイタンギ)へ行き、歴史の香りがいっぱいの史跡を回った。

泊まったところは、美しいビーチで人気のあるPaihia(パイヒア)というところ。ホテルは、インターネットのホテル紹介サイトで場所と写真からよさそうだと思って予約しておいた2ーbedroom のアパートメント式のホテル(Blue Pacific)だ。4人で泊まるのに充分な部屋だ。1泊195ドル。シーズンオフで、インターネット予約だから普通の料金よりかなり安くなっている。一人当たり50ドル足らずだから、4人で行くと旅行は割安だ。NZには、あちこちにこのアパートメント式のホテルがあるからファミリーで旅行する時は、便利だ。キッチンには全て必要な器具食器類が完備しているから、スーパーマーケットで食料を調達してくれば外食ばかりになる旅行でバランスの良い食事を補給できる上に、とても経済的。

Blue Pacific は、Paihiaのmain streetからは、ちょっと外れているので静かだし、眼前に美しい大海原を見下ろす高台にあるので眺望はすばらしい。姉は、このアパート式ホテルがことの他気に入って、”ずっとこんな所に住めたらいい!”と、それ以来、ホテルを予約する時は、アパート式にして、と要求するようになった。ベランダにジェットバス(air bubble bath)が置いてあり、小雨で外は肌寒いのに、Dennisは、温泉気分で太平洋につながる海と島々を眺めながら1時間以上鼻歌を歌いながら泡風呂を楽しんでいた。広々としたリビングダイニングには、食器洗い機から食器類、オーブン、冷蔵庫、洗濯機と生活に必要なものが全てそろった清潔なキッチンがあり、たった1泊ではもったいないほどだ。近くにある、スーパーマーケットで朝食の買い物を済ませ、ディナーは、近くにある、古い船を改造したレストラン"Sugarboat"に行ってseafood 料理を楽しんだ。元々、砂糖を運ぶ船だったというこの船のレストランは、ユニークで、お料理もけっこう美味しいし、お薦め。

2008年10月13日月曜日

Rhododendron


            シャクナゲの咲く家

石楠花(Rhododendron)の季節はそろそろ終わりで、載せる時期が遅れましたが、エスプラナード公園の近くの家の石楠花の木があまりにも見事だったので撮ったものです。NZのシャクナゲは、大木になる種類?のようで、冬の季節(7、8、9月頃)あちこちの家庭で、公園で、こんな風に見事に花だらけのシャクナゲの木を見かけます。

羊のいる滑走路

           (写真をクリックすると羊が見えます)
aero club(飛行機クラブ)
NZは、飛行機クラブが全国いたる所にある。セスナやグライダーなど小型飛行機で実際に飛ぶaero club、あるいは、模型飛行機を組み立てて飛ばすのを趣味にした人のflying clubなど、NZでは、飛行機は、お金持ちの趣味ではなく、ごく普通の人たちが飛行機を操縦したり飛ばしたりして楽しんでいる。広い土地があるから(あるいは人口が少ないから)こそできる余暇の過ごし方ののひとつだ。ここ、パーミーの郊外、フィールディング(Fielding )にも実際に飛行機を操縦するクラブManawatu Microlight Club(マナワツ マイクロライト クラブ)がある。日曜日に、そのマイクロライトクラブとやらを飛行機狂の友達と覗いてみた。

日曜日とあって次から次へ、小さな2人乗りの飛行機が滑走路から飛び立っていく。広い敷地内には真ん中に牧草地、その両側に滑走路があり、手前の滑走路から飛び立ち向こうの滑走路に着陸するようになっているようだ。真ん中の牧草地には、羊がのんびり草を食んでいる。その牧草地に、次々と、ライト兄弟の飛行機みたいな二人乗りのオープンカー、ならぬオープンプレインが着陸してくる。草がクッションの役目をしてくれるので滑走路に降りるより具合がいい?
羊たちはそのクッションの役割をする草を食べていつもきれいにしてくれる。羊と飛行機の接触事故はないのかしら?と心配しながら見ていると、どうやら、羊は集団で牧草地の半分に寄ってはそこを食べ、そこの草が無くなったらあとの半分に来て食べて常にどちらかに寄って食べているので飛行機はその羊がいないほうの側に降り立ってくるということらしい。芝刈りの手間が省け、羊も飼えて、実にNZらしい、合理的な方法だ。羊たちは、のんびり草を食べながら、ちゃんと近寄ってくる飛行機を感じ取っては上手に避け、騒音も一向に気にする風もない。ふと足元を見ると、いたるところに黒い糞が!!!どうやら彼らは、このクラブ内を自由に動き回っているらしい。上を見ながら歩くと危険!ご用心!!

2008年10月10日金曜日

NZの隅々を旅するの記3-6

           (Muriwai Beach:ムリワイビーチの岩場)
5月4日 (水)Albany(アルバニー)近郊ドライブ
Reikoさんの案内で、Albanyから近い、ワイナリーで有名なクミュ(kumeu)からムリワイビーチ(Muriwai Beach)までドライブ。ムリワイビーチは、ガネット(gannet:Takapu:マオリ語)コロニー(群生地)として有名だ。海に突き出ている高い岩場には、春になると渡り鳥のガネットが集団でオーストラリアの海からやってきて巣作りをする。子育てを終えると夏の終わり(3月頃)に再びオーストラリアの海に飛び立っていく。2~3年すると飛び立った若いガネットが繁殖のために戻ってきて巣作りを始める。シーズン(夏)にムリワイビーチを訪れるとあちこちの高い岩場に白い鳥が押し合いへし合い、集団でいるのを見ることができる。残念ながら、今日は、すでに飛び立った後でガネットを見ることはできなかったが、潮が引いた後の低い岩場のあたりに、まだ小さいグリーンマッスルの群れ(写真:右の下のほうにあります)がびっしりくっついているのを見ることができた。
ムリワイビーチには、人気のゴルフコースもある。ゴルフ好きの人には、魅力的なゴルフコースの一つらしい。

NZの隅々を旅するの記3-5

              (Huka Falls:フカフォール)
5月3日(火) Taupo~Auckland

午前中、マイクロバスで雨のぱらつく中をタウポ観光。クレーターズ・オブ・ザ・ムーン (Craters of the Moon)、地熱発電所、フカフォール(Fuka Falls)、アラティアティア急流Aratiatia rapids)などを周り、夕方インターシティバスで帰路へ。オークランドのスカイシテ ィに6時頃帰着。Allan の迎えの車で再びファームハウスへ。

2008年10月4日土曜日

NZの隅々を旅するの記3-4

                  (羊ショー)
5月2日(月) Rotorua~Taupo

午前中、ツアーバスに乗ってテプイア(Te Puia)の美術工芸学校(The New Zealand Maori Arts & Crafts Institute )、レインボースプリングス(Rainbow Springs)ファカレワレワ 地熱谷(Whakarewarewa Geothermal Valley) 、羊ショー(上写真)などを楽しんだ。残念ながら、ゆっくり温泉(ロトルアに来て温泉に入らないなんて!!)に入ったり、ガバメント・ガーデン(Government Gardens)の博物館、オケレ滝景観保護区(Okere Falls Scenic Reserve)、その他自然景観の素晴らしいところがたくさんあるので体験したかったけど2泊3日でお決まりのコースを行く団体ツアーではそれは望めない。やはり、短期間であればこそ自分のしたいことを中心に自分で企画して実行すべきだったと少し悔やまれた。

その後、タウポ(Taupo)に向かった。タウポに着いたらバス停までホテルの人が迎えに来てくれる手はずになっていたが、なかなか来ない。業を煮やして、公衆電話で電話をすると、「すみません。今人がいなくて帰り次第すぐ迎えに行きます」。30分以上待ってやっと迎えに来てもらった。その上、ホテルは、個人経営のモテルタイプで2階に部屋があり、外の階段を自分で荷物を持って上がらねばならず、評価は★マイナス1!!
朝から観光でどっと疲れてしまったが、少し街を歩き、夕食をするのに、しばらく街の通りを探し回った末にとあるレストランに入った。そこで、それぞれが好きなものを1品ずつ注文し、サラダを1皿頼んだ。やがて運ばれてきた皿には、いずれもこれが1人前?!!と言うくらい、これでもかこれでもかと大盛り!!以前もこれで失敗したことがあるのに、また1人前ずつ頼んで、結局2人前も食べきれず山のように残してしまった。この国では、1皿20ドル前後する値段だったら、まず、特別高い材料(クレイフィッシュ(イセエビ)など)でない限り2~3人で食べてちょうどいいくらい?大量に盛られているから、己の胃の大きさとよく相談して注文したほうがいいようだ(教訓)。(続く)

2008年10月1日水曜日

NZの隅々を旅するの記3-3


5月1日(日) Hamilton ~Rotorua

Reiko さんが、予約していてくれた、北島南部の町、ハミルトン(Hamilton)、ロトルア(Rotorua)、タウポ(Taupo) を周る2泊3日のバス旅行に出発。バスは、インターシティ(Intercity)。朝8時20分、スカイタワー(Sky Tower)から出るのでご主人のAllan が送ってくれた。ノースショアシティからオークランドシティまでの道路は、ウィークデイの通勤時間帯は、すごい渋滞で40分以上かかるのに、この日は日曜日でガラガラ。スカイタワーまで15分で着いてしまった。このバス旅行は旅行代理店の企画したパック旅行で、ホテルと要所の観光を含んだ値段で、3人分、1,614ドル(1人当たり538ドル)。

まずは、Auckland から1号線を南に3時間ほど走ったところにあるHamilton で、ワイトモ洞窟(Waitomo Caves)観光。ここは、土ボタル(glow worms)で有名なところ。洞窟の中を歩いて降りていったところに細い川があり、そこで船に乗り込む。シンと静かで真っ暗な狭い洞窟の中の川を進みながら、暗闇に眼が慣れてくると、湿った周りの岩盤のあちこちに土ボタルがキラキラ、天の川のように美しく光りを放ちながらぶらさがっているのが無数に見えて神秘的だ。

その後、ハミルトンを後にして、ロトルアへ。ロトルアのホテルは、Kings Gate Hotel。このホテルは(*あまりお薦めできません)市街地から少しはずれにあり、温泉に行くにはちょっと不便で、結局ホテルのお風呂でがまん。オプションのマオリショー(Tamaki Brother's show)に予約していたので、夜はマオリの文化や生活様式を再現したTamaki Maori Villageで、マオリの踊りや歌、ハンギなどのショーを楽しんだ。ディナーつきで、1人80ドル。このマオリショーの送り迎えをしてくれた大型バスの運転手さんは、20人以上はいると思える客の名前を一度聞いただけで全部記憶してしまう特技を持っていて、日本人の私達の名前もたちどころに覚えて、名前を呼びながら何かと話しかけて愛想を振りまく。で、たちまち皆の人気者になってしまった。どうやら、彼は、このマオリショーツアーの名物男のようだ。ハンギは、実際作るところを見せるのではなく説明だけだったので少々がっかりしたが、全般的に楽しめるショーだった。費用は、3人分240ドル。(*他にも、実際にマオリ族の住んでいる村とか観光するツアーもあるので個人旅行の時は検討した方が良いようです。)