2010年9月25日土曜日

Daylight Saving Time

サマータイム
明日、26日、日曜日(9月最後の日曜日)から、サマータイム(daylight saving time)が始まり、4月の第1土曜日まで、日本との時差は4時間になります。
(明日から、10月下旬まで、旅行その他で、ブログは、しばらくお休みです。^^/)

2010年9月22日水曜日

Weather havoc

悪天候による被害
桜が開花したとは言え、NZ列島は、9月4日のカンタベリー地方の大地震に始まって、大雨、暴風雨、嵐、大雪などの悪天候が続き、各地に甚大な被害をもたらしている。

先週金曜日辺りから、南極からの冷たい空気を伴った低気圧が、気流に乗って強い風を巻き起こし、NZの南端から北端まで、大嵐が吹き荒れている。屋根が吹き飛び、樹木が倒れて停電、あちこち、洪水で道が閉ざされ、牧草地は湖と化し、家畜は水の中に立ち往生。南島では、大雪で、南端の街、インバカーゴ(Invercargill)のスタジアムの屋根が崩壊した。

南島の牧草地は、この南極からの冷気をもろに受けて、積雪と嵐と雨の(この50年来で)最悪の天候に見舞われている。NZでは、羊も牛も放牧育ち。年がら年中、羊も牛も牧草地で、寝て起きて草を食んで、生きている。寒いから、雨が降るから、と言って、シェルターに入るわけではない。

羊が、体中油で覆われ、寒さを感じないとは言っても、生まれたばかりの子羊には、この悪天候は過酷過ぎるのだろう。春とは名ばかりのこの春に生まれた子羊(spring lambs)が、凍死して、何千匹、何万匹も死んで行っている。テレビのニュースで、トラックに、子羊の死骸が、どんどん山積みされていく様子は、目を覆いたくなる悲惨さだ。配合飼料に頼ることなく牧草で育つ羊や牛は、健康で、のどかな田園風景の中で、人々の心を和ませてもくれるけど、自然の過酷さをもろに受ける。

世界の各地で、最近、地震、津波、洪水、など、すさまじく、災害が起こっている。日本も、年々、真夏の猛暑がひどくなっているという。やはり、地球規模で、気候変動(climate change)は、確実に起こっている?

今日も、あちこち、山間や海抜の高いところにある道路が、積雪のため閉鎖されている。今週末、日本から姉たちが来るので、南島に旅することになっている。来週行くことになっているアーサーズパス(Arthur's Pass)も、雪のため閉鎖されているらしい。さて、どうなることやら・・・・


*spring lambs:クリスマス前に上質の柔らかいラム肉として出荷(主に英国など需要が大きい)できるように、9月頃出産するよう調整されて生まれてきた子羊。酷寒でなんとか生き残っても、そのほとんどが3~4か月の短い命。

2010年9月17日金曜日

Spring has come!

春が来た~!
一昨日、久しぶりに晴れたので、エスプラナード公園(Victoria Esplanade Gardens)まで散歩に出かけたら、なんともう桜が8~9分咲きになっていた。寒い寒いと閉じこもっていたら、春は、もうそこにやって来ていたのだ。

この週末は、お天気が崩れ、嵐も来るとか・・・そうなると、桜も今日が見納めになるかも?と、午前中はカラリと晴れたので、桜を見にまた公園に出かけて行った。
日本なら、あちこちにゴザが敷いてあって賑わってるのに、と、懐かしく思い出しながら、桜並木を歩く。ここは人通りもちらほらで、時々車が通る位。でも、小鳥の鳴き声は賑やかだ。

この冬は、雨続きで、花もいまいち咲きっぷりが悪いようだ。それでも、桜は、青い空に映えて、すごく美しい。

シャクナゲ(上:Rhododendron)、モクレン(右:Magnolia)も、きれい!椿は、まっ盛りを過ぎて散り始めている。
芝生の間の小道を歩いていると、雨上がりの水たまりで、雀がパチャパチャ水浴びを楽しんでいる。せっかく楽しんでいるので、邪魔をしないようしばらく、止まって眺める。雀は、公園でよくパンくずなどもらうので、人慣れしているのだろう。少々近づいても逃げない。
変わりやすい天気で、晴れたかと思いきや、にわかに空がかき曇り土砂降りになる。案の定、午後からまた強い風を伴った土砂降り。午前中出かけてて良かった!

2010年9月12日日曜日

Pipe organ concert

パイプオルガンコンサート
12日(日曜日)、パーミーの中心街にある由緒ある教会 All Saints' Anglican Churchで、 パイプオルガンコンサートがあるというので、出かけて行った。NZ自体、国として成り立ってまだ200年ほどだから、そんなに古い教会ではないけど、1914年に建てられたというこの教会の中を一度見てみたいと、ずっと思っていた。その教会でパイプオルガン演奏を聞けるなんてまたとない良い機会だ。

入り口で25ドル払って中に入る。クライストチャーチのキャセードラルチャーチ(先週末の大地震で崩壊を免れたのでホッ)も素晴しかったけど、ここも素晴しい。英国ゴシック建築の教会は、赤いレンガの壁と木造の高い天井、明りとりのステンドグラスの窓が4方にいくつもあって、美しい。でも、もし、大地震が起こったら、この建物もひとたまりもないかも?

パイプオルガンは、1929年に設置されたという。演奏者は、国際的に演奏活動を行っているアメリカのオルガン奏者 カルロ・カーリー(Carlo Curley)。オルガンの前に座った彼は(背中が曲がりちょっと太り過ぎ?)、マイクを持って、ユーモアを交えた司会をしながら演奏する。ヘンデル、バッハ、ベートーベン、モーツァルト・・・聞きなれた曲が耳に心地良く響く。パイプオルガンの音は、いつ聴いても荘厳で素晴しい。
4時過ぎ、最後の曲を奏でている頃、突然教会の中が明るくなった。朝から雨模様だったこの日、太陽が顔を出したのだ。教会の後部のステンドグラスの窓を通して、光の筋が、パイプオルガンを照らす。スポットライトを浴びて演奏しているみたいで、荘厳さもいやましたよう!感動!
それにしても、たった25ドルで、世界的奏者の素晴しい演奏を聴けるのに、教会の椅子を全部埋めるほどの聴衆がいないなんてもったいない話だ。

15分の休憩の間に、パイプオルガンの前に行ってしげしげと眺めていたら、カルロさんが戻ってきた。あわてて「ごめんなさい。おじゃまして。」と言ったら、「どうぞどうぞ、ちっともかまいませんよ」と言ってくれた。気さくな人だ。
彼のCDが25ドルで売っていたけど、残念ながら入場料払ったら現ナマがない。ので、買わずに帰ったけど、サインをしてもらって買いたかったな、とちょっぴりミーハー的気持もなきにしもあらず。

彼、最後に「また次の機会にお会いしましょう」と、言ったけど、あんなに太っていては、健康が心配だ。身体に気をつけて、素晴しい演奏旅行をずっと続けてもらいたいものだ。