2012年10月8日月曜日

WOW 2012

World of Wearable Art Awards Show 2012

NZが世界に誇れるイベント、WOW (World of Wearableart)。一言で語れないこのショー、WOW のウェブサイトからかいつまんで説明すると:

「・・・1987年、南島のネルソン(Nelson)でアートギャラリーのプロモーションとして始まった。ネルソンの彫刻家 Dame Suzie Moncrieffが、ライブ劇場ショーという形式によるアートエクシビションを考えた。以来、国際的に認められてきた。毎年、NZ国内だけでなく国外から150以上のデザイナーがそのユニークな創作衣装で優勝賞金約$150,000を競う。Marlborough地方 Nelsonのワイナリー、Brancott Estate、がスポンサー・・・」とか・・

7部門(Children's Section、Open Section, Illusion Section、 Avan Garde Section、 creative Excellence Section, Bizarre Bra Section, South Pacific Section)で、その創造的なデザインを競い合う。

かねてから、一度観たいと思っていたのだ。今年、ついにその念願が叶った!今年の2月に、思いがけず、某人よりWOWのチケットをプレゼントしてもらったのだ!10月6日(土)14:00からのショーのチケットだ。今年は、日本にも帰らないし、少しばかり、贅沢して、首都ウェリントンへ10月5~6日、2泊3日のショーツアーを計画!!お宿も、6月に予約。そして、待つこと半年。ついにその時がやって来た!
ショーは、10日間に渡って、TSB Bank Arenaで開催される。私は、カジュアルなワンピースで、相棒には、ブレザーにアスコットタイなどさせて、少し、ドレスアップ?して行ったけど、ここは、やっぱりNZ!気取った服装の御仁はどこにも見かけない。ほとんどが、Tシャツにフリースジャケットの普段ルック。たまに、このショーに合わせたように凝った服装のグループもいるけど、ほとんどが、”いつもの恰好”で来ている(こんな時くらい、少しおしゃれをして行ってもいいんじゃない~~??って思うのは、やっぱり田舎者か?・・・)

中に入って、まずはプログラム(20ドル也)を購入し、WOWスポンサー、Brancott Estateのワインの試飲コーナーで、試飲。やっぱり、まずは、世界的に有名になったSauvignon Blancだろう。ウン、やっぱり美味~~!

WOWショップには、WOWのカレンダー、CD、DVD、マグネット、オペラグラスなど、様々。マグネット(40センチ大)が欲しかったけど25ドル!!何でも高い~~!結局、何も買わなかった。
席は、vip席$3700ドルから末席$50まで、様々。我々の席はスタンダード席の$95。後ろの方から4番目位の席で、舞台は遥か彼方。やっぱり、オペラグラスが要ったかな~~;

子供たちのショーも、全国の小中学校や地域で選ばれて出てるのだから、さすが独創的で素晴しい。




オープン・セクション、イルージョン・セクションなど・・・いずれも、NZだけでなく、広く海外から参加しているのだ。次から次へと、舞台は変幻自在、休憩時間なし2時間のショーで、一流の振付によるダンス、ミュージック、幻惑的な照明、度肝を抜く装置、衣装、が華麗に、あるいは前衛的(avant garde)に、変幻する。息をつく暇もないほどだ。

衣装が、間近で見られないのが残念だけど、壮観な舞台装置を全体的に見渡せるから、これはこれで捨てたもんじゃない。でも、次は、vip($370)…とまでは言わないけど、せめてプレミアム($125)席で観たいものだ。とりあえずは、過去のショーは、U-Tubeで、ショーの入賞作品は、ウェブサイトで見ることができるから、それでガマン・・
WOWは、パリコレみたいな気取ったファッションショーじゃない。奇妙奇天烈?奇想天外?ユニークでテーマがある衣装が必須。つまりwearable(着得る物)であれば、限りなくアイディアをフル活動させられるコンペだ。

日本の国民的行事(?)番組、紅白歌合戦で、歌手の小林幸子が見せる衣装だったらこのショーにエントリーできるかも?!それで、日本から、「WOWで小林幸子を見るツアー」とか、できたりして・・・それこそWOW(ワウ~~)!!今、日本からの観光客数が低迷していると言うから、これでNZに大いに経済効果をもたらすかも?!

いずれにしろ、素晴しいショーだった!!
大満足~~V!!

2012年10月2日火曜日

U3A Manawatu 3

Music Appreciation 1

第1月曜日は、U3Aの音楽鑑賞(Music Appreciation)グループの日。

1時半から始まるのに、1時20分頃、あせって車を出し、途中で、ふと腕時計を見ると、あれ、まだ12時20分じゃないの?出るの早過ぎた・・・・と、また戻ろうとして・・・え?そんなはずないでしょ?家の時計は、確かに1時20分近くだった・・・そうだ昨日の日曜日(9月30日)から、サマータイム(Daylight Saving Time)なのに腕時計1時間早めてなかった・・・また、急いで目的地へ。

それでも1時半にジョン(John)の家の前に着いた。一度来たところだけど、何しろ同じ番地に車がやっと通る位の狭い通路を共有した家がAからDまで奥に曲がりくねって5軒並んでいる。その一番奥にあるDが、主催者Johnの家。間違ってCに入りそうになる・・・オッと、もう一つ奥があった。

つき当りの家。ドアのノブの下のカギ穴には、鍵の束がぶら下がっている。何と不用心な・・・ドアをノックすると、銀髪の上品なご婦人が出ていらっしゃった。この前来た時は、お会いしなかったけど、Johnの奥様みたい。

「あの~~、音楽鑑賞の~~」
「どうぞお入りください。リビングにもう皆さん集まっていますよ。」

今日は、どうやら、リビングであるらしい。リビングの奥に、大きなテレビが壁に掛けてある。2階にあったのと同じソニー製のこれも60インチくらいありそう・・・

Johnが、DVDを操作している所だったソファや椅子には、すでに、男性一人。女性4人が座っている。3人がけソファの真中が開いていたのでそこへ座る。その後、女性が2人増えて(このグループも、御多聞にもれず、長寿な女性ばかりみたい?)、Johnが説明をし始める。

「このDVDは、NZでは買えません。韓国か、日本か中国でしか手に入らないものです。字幕がどこかの国の言葉ですけど、日本語かな(私に向いて)?」私「いいえ、韓国語です」

一人一人に今日の演目をプリントして手渡してくれる。楽典は、チンプンカンプンだワ~~;

Music Video Plays

1.DVD  Sir Roger Norrington Conducts
         Haydon Festival Eisenstadt, 2000
         Haydon Franz Joseph born Rohrua, Lower-Austria 1732-1809

      Sympony in Bb major No,85 'La Reine'
          1st. mvt. Adagio - vivace
          2nd. mvt. Romance; Allegretto
          3rd. mvt. Menuet; Allegretto
          4th. mvt. Finale; Presto
      Eisenstadt Haydon festival Orchestra
                  Conductor Sir Roger Norrington
                              Spectrum DVD SPD-1227  published 2000

2. DVD Oucerne Summer festival 2010
   Mahler Gustav born Bohemia  1860-1911
   Symphony in D major No.1. 'Titan'
         1st. mvt. Langsam, schleppend
         2nd. mvt. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
         3rd. mvt. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
         4th. mvt. Sturmisch bewegt

   Prokifiev Sergey Sergevich born Ekaterinslave Russia 1891-1953
   Conserto for Piano nad Orchestra in C major No.3 Op.26
        1st. mvt. Andante - allegro
        2nd. mvt. Tema con variazioni
        3rd. mvt. Allegro ma non troppo
           Yuja Wang piano
   Lucerne festival Orchestra/Claudio Abbado Conductor

まずは、DVD1から。ハイドン(Haydon)だ!美しい街オーストリアのアイゼンシュタット(Eisenstadt)で毎年開かれるHaydon Festival 2000のDVD。モニターの両側に置かれたスピーカー。今日は、3Dではなく、ステレオらしい。ハイドンを聴くなんて、本当にウン十年ぶり?素晴しいEisenstadt PalaceのHaydon Hall。こんな実際の音楽ホールで、オーケストラの演奏を鑑賞したのは、いつのことだろう。NZに来てからは、全く縁遠くなってしまった。それにしても、大きな画面でオーケストラをドアップで聴くなんて、初めての経験。指揮者の顔が、ほぼ実物大だ。思わず惹きこまれて音楽の世界に没頭。

オーケストラのそれぞれの楽器が大写しになる。すると、あ~、今、フルートだ、バイオリンだ、ホルンだ、クラリネットだ・・・・と、音と楽器が一致して聞こえるからすごい!実際の音楽会で(たいてい遠い席だから)聴いていても、ろくに楽器のことを知らない私には、今どの楽器が奏でているのか聞き分けることは難しいのに。

次は、DVD2のルチェルン(Lucerne)・サマーフェスティバル2010。Johnは、中国人女性ピアニストYuja Wang(演奏:U-Tube)を先にplay。若くてほっそりとしたからだのどこからあんなエネルギーが出るのだろう!力強く、時に、囁くように、10本の細い指が鍵盤の上を踊り狂う。楽譜なしだ!

この後、アフタヌーンティーをいただき、メンバーの方たちと、歓談したり、チューリップやフリージヤ、ウィンターローズなどが咲き乱れる美しいお庭を堪能し、さて、3つ目の演目はマーラー(*Mahler)。(*このU-Tubeでは、No.9となっている?)
    
こんな日頃なじみのない曲をもし演奏会場で聴いてていたら、心地良くて眠ってしまうかもしれない。でも、テレビの大画面にclose upする楽器のひとつひとつを音と一緒に感じながら聴き入ると、アドレナリンが身体を駆け巡るような、興奮を覚えて、眠気なんて起こり得ない

DVDで、こんなにも感動するとは!!演奏が終わって、皆思わず拍手。ルチェルン(Lucerne)の聴衆も総立ちになり拍手がいつまでも鳴りやまない。指揮者は、何度も何度も舞台に出て来てはあいさつをする。聴衆の感動が本物だと言うことが、DVDの画面を通しても、十分に伝わる!

胸が幸せな感動で一杯になる。こんなに心打たれて音楽を聴いたのは、久しぶりだ。やっぱり、CDは、バックグラウンドミュージックとして聴くのに適しているだけなのかも?目と耳を総動員して聴くのとは大違いだ。約2時間のホームコンサートは、あっという間だった。

日頃、ロックやオールディーズばかり聞いてるけど、クラシックミュージック(classical music)は、決して嫌いじゃない。むしろ、聴きだしたら、のめり込む。人々に感動を与えてくれる名曲は、クラシックだろうとロックだろうと永遠不滅だ~~v・・・

帰り際、Johnが、「今週の木曜日、2時から、3Dセッションをします。演目は、歌劇カルメン。」
「ワオ~~!!私も、来てもいいですか?!」「もちろん、いらっしゃい!」