2012年1月13日金曜日

Trip to Carterton in Wairarapa 3


1月6日 Vintage model flying competition

6日は、朝6時前に、小鳥の声で目が覚めた。お宿が備えてくれてるコンチネンタル・ブレクファスト(いかめしい名前だけど、何のことはない、トーストにバターとジャム、それに紅茶)の朝食。残った食パンと、家から持って来たトマトやハム、レタスで、お弁当のサンドイッチを作る。


まだ十分時間があるのでお庭を散歩。Jimが裏庭の方まで案内してくれる。広い庭には、額アジサイも含め多種類のアジサイが咲き乱れていたので、お願いして少しずつ頂いた。水を含ませたキッチンペーパーに包んでプラスティックバッグに入れ、持って来たクーラーバッグに。家に帰りつくまで、もってくれればいいけど。


9時過ぎにチェックアウトし、ヴィンテージ コンペ(Vintage model flying competition)の開催される会場へ。


コンペの種類で会場は分かれていて、ヴィンテージの会場は、有志が貸してくれる広い農場。家畜の糞がいたるところに落ちていて、上を向いては歩けない。周りは、見渡す限り農場。会場の隅に今日のコンペのために簡易トイレが設置してある(あれを使わないでいいよう、できるだけ水分は摂らないでおこう・・・)。


模型飛行機と言っても、スピードや、アクロバティックな飛行を競うハイテクモデルから、のんびり飛行のビンテージモデルまで、種々ある。
Bの所属するAshhurst Model Flying Clubから計3人、ビンテージ・コンペ(参加者は計15人ほど)に参加。


ビンテージ愛好者は、1940年代とかの古い型のモデルを、図面から引き起こし、1から手作りする。さすがに、この競技の参加者は、ほとんど、ビンテージな?方たちばかりのよう。


それぞれ、自慢の手作り飛行機で、数種類の競技(precision 、Texaco、 Duration など)を競う。
 (写真は、上から、準備、離陸、上昇、飛行、グライディング、見事に着地指定ポイントにランディング)

 昨日、今日とも、素晴しい青空で、風もなく、最高の飛行日より。私は、のんびり車の中で読書。外はかなり熱いけど、湿度が低いので、車のドアを開けておけば、涼しい風が入ってきて、気持ちがいい。文庫本1冊読み終わった頃、どうやら競技も終わり、帰路に。さて結果はいかに?


*カータトンから帰った次の日の朝、ニュースで、7日朝7時半頃、カータトン(Wairarapa Region)で、熱気球(Hot Air Baloon )が、飛行中、電線に触れ炎上墜落、パイロットを含む11人全員死亡、という痛ましい事故が起こった事を知った。カータトンでパルーンに乗れる、と言うことを知っていたら、そして次の日まで滞在していたら、以前からバルーンに一度乗ってみたいと思ってた私も、もしかしたら乗ってたかもしれない・・・他人事とは思えない・・・合掌

2012年1月11日水曜日

Trip to Carterton in Wairarapa 2


お宿 Teracotta Lodge

Cartertonは、今回で3度目(2009年年末からお正月にかけて旅行した時のブログで紹介)。今回のお宿は、郊外のテラコッタロッジ(Teracotta Lodge)。


お宿に着いて、まず驚いたのは、広いガレージに車が3台。ガレージの外にも2台ほどある。どうやらお宿の主( Jim) は、カーマニア?1台は、Drag Race用の車で目下製作中とのことだ。


ちょうどお仲間?(Johnだった?)が、油まみれになって組み立て中で、しばし、Bと3人でエンジンなど共通する話題でおしゃべりが尽きない。


Kiwis(この場合NZ人)は、よく働きよく遊ぶ。生活は質素だけど、趣味のことに、お金と時間をかけることを惜しまない。


広大な土地を利用できるので、日本では考えられない位、ハンティング (hunting)、キャンピング(camping)、トレッキング(trecking or tramping)、カヤキング(kayacking)、カーレーシング、モデルフライイング、クラシックカーコレクション etc・・・・などなど、きりがないほど多種多様なホビーがあり、また、凝る人が多い。ここのご主人は、ドラッグレーが趣味らしい。



日本では、働き蜂は、アフターファイブも、週末も、接待飲食や、ゴルフで過ごす(過ごさざるを得ない?)のがざら?したがって、退職後は、(せいぜいゴルフをするくらいで?)無趣味で、家庭の濡れ落ち葉と化し、疎んじられることになりがち?そんな生活、NZ人には考えられないことだ。


ガレージの真中には、カバーを掛けた長~~い車が。私が興味深げに触っていたら、カバーを取り除いて見せてくれた。


黒い色のビンテージカー、キャデラック コンバーティブル(Cadillac Eldorado Convertible )。普通のキャデラックより、車体がず~~っと長い・・・5m70cmくらいあるらしい!!エルビス・プレスリーが、今にも出てきそうな50~60年代の古き良き時代を彷彿とさせる車だ。お宿のウェブサイトには、classic Ford Thunderbirdをレンタルできると書いてあったけど、キャデラックに変えたのかな?


案内された部屋は、5エーカー(1acre≒1224坪)の広大な敷地面積に建てられた、古い建物のレンガを利用したレンガ作りの母屋につながる2部屋の一つ。このお部屋は、1泊130ドル。


他に、コッテージが2軒。ジムは、コッテージの中も見せてくれた。真新しい木の香りがするキッチン兼リビングは居心地よさそう。ここは、1泊160ドルだそうだ。ここで長期滞在するのもいいかも?コッテージの周りは、一面プラムの木の林。たくさんのプラムが熟して地面にくまなく散らばっているので、踏みつぶさないよう気をつけて歩く。


お部屋に荷物を入れ、外のベランダに備えてある丸テーブルに紅茶を運んで、椅子に座って、青い空と緑が一杯のお庭を眺めながら、しばし読書。おや?お庭の隅の茂みのそばで何やら動くものが??野ウサギの親子だ!ちょろちょろ動きながら、やがてドライブウェイに座って日向ぼっこ?まるでピーターラビットの世界に入り込んだみたい。のどか~~!


Cartertonは、小さな町だけど、こんな郊外の静かなお宿で、ただ何もせず、のんびり、日がな1日、読書をしたり、散歩したりするだけで過ごすのも、いいものだ。

2012年1月9日月曜日

Trip to Carterton in Wairarapa 1

1月5日 White kiwis at Pukaha Mt. Bruce
白いキーウイバード Mauriora 


カジン(以後Bと称す)は、元旦朝、やっと平熱を取り戻した。6日は、Bの趣味の模型飛行機飛ばし全国大会(The 64th Model Flying NZ Nationals 2012)がある。コンペの場所は、パーミーから、車で3時間ほどの所にあるワイララパ地方(Wairarapa Region) のカータトン(Carterton District)。私は、途中、エケタフナ(Eketafuna)にある プカハ マウントブルース 野生動物保護センター(Pukaha Mount Bruce Nationa Wildlife Centre)に寄って、クリスマスの1週間前に、生まれた2羽目の白いKiwi birdを見に行きたいので、Cartertonで1泊を所望。


プカハ マウントブルース 野生動物保護センターには、2010年、北島北東部、オークランドの北30キロ程の所にあるLittle Barrier Islandからブラウン キーウィバード30羽が運び込まれ、保護され、絶滅の危機にあるキーウィを増やそうという試みがなされている。これまでの2シーズン(11羽、13羽)に合計24羽のヒナが孵り、順調に育っているという。その中の2羽が、まっ白い羽根に覆われたwhite kiwis。


5月に生まれた最初の白いキーウィは、マオリ語で、マヌクラ:Manukura(chiefly status:高い地位にある者、リーダー)。2羽目は、マウリオラ:Mauriora(sustained life)と名付けられ大切に育てられている。


写真で見ると、本当に真っ白で卵のように丸々として、つぶらな目に長いくちばし、無垢でかわいらしい。大人一人20ドルの入場料。受付の女性に、「white kiwiを見ることできますか?」と尋ねたら、「運がよければ、起きている所を見られますけど、赤ちゃんだから餌やり以外はほとんど眠っています」とのこと。


ここは一度来たことがあるので、大体中の様子は分かっている。Kokako (右) のケージを見て、Kiwi Houseへ。


まるで倉庫の入り口のような建物のドアを開けると中にまたドアがあり、「ドアを開けて中に入る前に30数えて暗闇に目を慣らしましょう」「写真を撮る場合は、フラッシュは禁止」など、注意書きがある。暗闇でフラッシュなしに写真を撮る設定が分からないので、写真を撮るのはあきらめる。


中に入り、暗闇に目が慣れてくると、広いガラス越しに2羽のキーウィがいるのが見えた。1羽は、じっと餌をつついている。もう1羽は、忙しく動き回っている。キーウィのウィンドーの次は、絶滅の危機にある、日本のヤモリみたいなトゥアタラ(Tuatara)。やがて小さなガラス越しの窓に白い物が・・・


エ?キーウィの卵?違う!これが、White Kiwiだ!!寝てる・・・・やっぱり~~!!!運が良くなかった?!残念!


white kiwiは、アルビーノ(albino)変異によるものではなく、両親の遺伝子によるものだそうだ。2羽の父親が同じということは確認されていて、2羽が同じ白い色の劣性遺伝子を伝えていることから、おそらく母親も一緒だろうと予測されている。今、3個目の卵の孵化を待っているけど、また白いキーウィが生まれる可能性は大?と、期待されているようだ。



キーウィハウスを出て、清らかな水の流れと森の緑が織りなすマイナスイオンが一杯のエアを胸いっぱいに吸い込みながら、ブッシュを歩くと、本当に気持ちがいい。



川の浅瀬には、NZ特有種のでかいウナギ(eals:マオリ語でTuna)が、虹マス(Rainbow trout)と一緒に泳いでいる。(以前来た時のウナギの方が、もっとでかかった・・・・・)


トゥイの好きなフラックスの花がたくさん。



ここ、マウントブルース(Mt. Bruce)では、絶滅の危機に瀕しているNZ特有種の生物が、イタチやポッサム、猫などの捕食動物コントロールプログラムのもとに大切に保護され、個体数(population)を増やすことに成功している。


もっともっと白いキーウィが生まれてキーウィ人口が増えることを願って、Mt.Bruceとお別れ。一路、Cartertonへ。