2014年3月8日土曜日

Japanese girl maulded by 4 dogs

日本人の少女4頭の犬に噛まれる

月曜日(3日)に、日本人の7歳の女の子が4頭の犬に襲われ、体はもとより、顔の97%をめちゃめちゃにされてしまったと言う。かわいらしいさくらこちゃん(Sakurako Uehara)の写真と共にニュースはNZ全国を駆け巡った。ラジオでテレビで毎日報道され、大きな問題になっている。

さくらこちゃんの一家は、6か月前に、北島のRotoruaの近くにある、Muruparaと言う地に住みついたと言う。この地が気に入って永住権(permanent residency)取得準備のために日本に帰国する前に、仲良くなったお友だちの家にお別れに行き、この惨事にあった。

さくらこちゃんは、マオリ語の学校に入学し、言葉はあまり通じなくても、すぐ地元の小学校でお友だちもたくさんできて、生活を楽しんでいたと言う。

木曜日(6日)、朝のTVニュースで、全国に携帯電話でのText donation("Japan" to 2963にtextすれば3ドルが寄付される)を呼びかけたら、すぐに$10,000近い寄付が集まった。NZでは、怪我に関する治療代はACCに申請すれば無料だ。それでも、寄付金が集まり始めたのは、国民が、一様にこの事件を痛ましく思い、一家に同情の意を表しているのだと思う。

ご両親は、全国民に対して、マスコミを通して、感謝の言葉と今の辛い心情を伝えている。

4頭の犬(Staffordshire bull terriers) に咬まれた時の状況は明らかにされていない。

飼い主は、事件の後すぐに、4頭を獣医(vet)に安楽死させてもらったと言うけど、家の中で、何で、犬が飛びかかった時、止めることができなかったんだろう?獰猛な犬なら、飼い主は、犬をいつでも主人に従わせる訓練をしていなければ飼う資格は無い。もし、飼い主が不在であれば、犬はつないでおくべきだし、居たとしても、子供が遊びに来たら当然つないでおくべきだった。NZでは、放し飼い(家の外に放すこと)は禁止されている。この事件の場合、家の中で起こったことなので、飼い主の罪になるかどうかは微妙らしい。

担当医は、「彼女は、噛まれている間、意識があったに違いない。傷を見た人は、誰も、(とてもひどいことに)たじろぐだろう。ちょっと噛まれたと言うことではない。ほとんど原形をとどめないほどグチャグチャ(crush)の状態で、治療は、彼女が成長するまで長期間要するだろう」と、テレビのインタビューで語っていた。何と言う、痛ましい事件だ。

今の形成外科治療(Plastic and Reconstructive Surgery)では、まだまだ、元に近い顔を取り戻すのは、至難の技だろう。

さくらこちゃんはもちろん、ご両親の心情を思うと、どうしようもない怒りと悲しみが込み上げてくる。

形成外科技術がさくらこちゃんの成長と共にもっと成長しますよう祈ってやまない。