2008年7月29日火曜日

Ideal Home Show '08


お尻革命?
先週、水曜日の新聞に、Ideal Home Show '08(理想の家フェア)の宣伝広告が別紙で付いてきた。何気なくページをめくって、最初に目に飛び込んだのが、Cleanlet - the modern bidet (クリーンレットーモダンビデ)というタイトルと写真(上)。日本人と思われるYoshiko Wintleさんが紹介する、シャワー付きトイレについての記事だった。

Yoshikoさんは、1998年、この ”進歩的ビデ”をNZに輸入し、販売し始めた。しかし、NZ人の99.99%が、このアイディアを、「ボタンを押してお尻を洗うんだって!?ばかばかしい!!・・・・」と、笑って相手にしなかったと言う。「日本では、30年の歴史があり、毎年、300万個以上売れています。1998年、NZで販売を始めて、徐々にですがこのシステムの良さが人々にも分かり始めたようです。・・・・」

私は、11年前NZを初めて訪れて以来、まだ、ただの一度も、このシャワー付きトイレを設置している施設も、家庭も、売っているお店も見たことがない(4月に「世界一清潔好きな日本人?」で書いている)ので、10年前からNZで販売されている?!?!というコメントに興味津々で、早速土曜日、ホームショーを見に出かけた。

Pascal Street(パスカル通り)にあるArenas(アリーナ)2および3の広大な会場には、あらゆる家に関する展示ブースが、細々とした台所用品からカーペット、壁紙、家電、寝具、家具、ジャグジー、浄水器、ワイン、チョコレートに至るまで所狭しと並んでいる。どこも、たくさんの家族連れでごった返していた。しばし、ワインの試飲やチョコレートの試食などを楽しんだ後、あれこれ寄り道しながら、クリーンレットの展示ブースをやっと見つけた。小さな間口のその展示場には、小柄な日本人らしき女性が、しつらえたトイレを前にあれこれ効能を二人連れに説明している。

日本の方でしょ?と言う私の質問に日本語が返って来た時は思わず興奮した。日本語を話す機会がめったにないこの頃、久しぶりに日本語で話ができた嬉しさで、ヨシコさんと話が弾んだ。彼女によると、やはり、新聞に書いた通り、NZは、まだまだ、こういったものはなかなか普及しないとのことだ。ご主人のブライアンさんも、最初は、洗うボタンは使わず、ただ暖かい便座を楽しむだけでいいと言ったそうだ。でも、そのうち、洗うという快適さを知り、今では必需品だと言う。

好奇心でこのブースに立ち寄り、クリンレットを見ての人々の反応は、いずれも、「え~!!??お尻を水で洗う??!!!」と、驚嘆と笑いが混じったものだった。それでも、興味ありげにヨシコさんに質問して行く人も多い。クリンレットは、韓国製で、NZのほとんどの型のトイレに合う仕様になっているそうだ。10年前にこのお尻革命とも言うべき器具を持ち込んでビジネスを展開したWintle 夫妻は、まさにオシリ開発途上国NZのパイオニア的存在?3日間のショーでの売り上はいかに?

2008年7月28日月曜日

My favorite 9



Tamarillo(タマリロ:木立トマト)
おとなりのDon から、またタマリロをいただいた。去年は、塀からはみ出るほど鈴なりで、いただいたくさんのタマリロを、ジャムやソースにして冷凍保存してヨーグルトにかけたり、お肉料理のソースにしたりして楽しんでいる。今年は、雨が多い上に、この前の雹で葉っぱがすっかり腐って落ち、実もまだ青い部分があり傷が多い(写真上)。

辞書で調べるとタマリロは、木立トマトと言うらしい。なるほど、木になるトマト。味は、確かにトマトみたいで酸味が強い。半分に切ってスプーンですくって容器に入れてつぶすと濃いきれいな赤紫色になり、これに蜂蜜を入れて混ぜるだけでとろりとしてきて、即席ジャムが出来上がる。(スライドショー)

検索すると、NZから日本に輸出しているらしいが、1個3~400円くらいするらしい。甘くないので好き嫌いがあると思うけど、私は、さっぱりした酸味が好き。写真のレモンも、お隣からはみ出た分。ちなみに、以前もブログに書いたと思うけど、お隣も、向こう隣も、あちらもこちらも、お庭のレモンは年中実をつけているのに、誰も収穫しないようだ。実が腐ってボトボト落ちていても、私以外は、もったいないとか思わないのか、気にもしないらしい。いずれにしろ、フィジョア、タマリロ、レモンは、買わずに済んでありがたいことだ。

2008年7月25日金曜日

new brothel 2

娼館 ”Promiscuous Girlz”(プロミスキュアス ガールズ)
ダニヴァーク(人口5600人)では、町の中心High Street にある歴史的 ビルPublic Trust Office の中にbrothel(娼館:コメントいただいたshunさんによるこの言葉の方が売春宿よりまだ響きがいいようです)が開業されることに反対する町民が、800人分のbrothel開業反対署名を集めてTararua District Council(タラルア地方議会)に提出した。昨日(24日)、議会室に50人以上の反対者たちが終結し静かな意思表示をしたが、議会は、Ms.Teresa McGregor(テレサ マックグレガーさん)の企画している 娼館、
*Promiscuous Girlz ” は、法が要求する全ての条件を満たしており、却下する理由はないとして町民の要求を却下した。

曰く、このビジネスは国会で合法化されており、この種の開業に反対する権限はない。感情的、個人的問題は排除しなければならない。brothelの、裏口営業は禁止されるが、環境的に問題がない限りこれは普通の事業と同じとみなさなければならない。

事業主のMs. McGregor (自称30~40歳)は、ダニヴァークでの以前の仕事、ウール産業が枯渇したのでこの事業を思い立ったと言う。「ここダニヴァークで、洗練されたトップクラスのメンバー制によるお店にし、最高のサービスを提供します」とのことだ。ケバケバしい看板など要らないし、最低の標示で、アルコール類は売らず、建物も、改築は最小限の内装だけに留めて、全て合法的にしているという。「来月には、high class escort agency(高級付き添い斡旋所?)をオープンします」とのことだ。(参考news

*ふしだらな女たち?Timbaland の歌、”Promiscuous Girl”からとったのでしょうか?)

2008年7月23日水曜日

Palmy 9


B&B  RIVER HILLS
Palmy のRiverdale(リバデイル川)沿いにある(正確にはあった)、B&B "RIVER HILLS" は、瀟洒でとても素敵な、B&B(bed and breakfast:朝食付きホテル)。Ken &
Marie(ケンとマリ)が経営していて、日本から来た姉やお友達を2度ほど、ここに紹介して泊まってもらったことがある。姉は、白を基調に、ブルーをアクセントカラーに統一したセンスの良い調度品に寝具やタオル類、それに加えて、女性好みの果物いっぱいの朝食、などなど、ことの他気に入って、また、是非泊まりたいと言っていた。マリは、弁護士で、多忙、日中は仕事でいないことが多いが、ケンがしっかりお宿を管理していて、とても気さくで仲の良いカップルだ。

でも、1ヶ月ほど前、ケンにばったり街で遇ったとき、「ホテルをたたんで、ロトルアに移住する。マリが、そこで新しい仕事を見つけたから・・・云々」と、淡々と言う彼に、内心すごくショックだった。やはり、経営が思わしくないのだろうか・・・パーマストンノースには、あまり観光スポットはないし、国内からの旅行者は多いらしいからmotel なら、利用者も多いだろうが、宿料がお安くはないB&Bの経営は、思わしくないに違いない・・・とあれこれ思いを巡らせる。

主のいない家は、しばらく誰かに管理をまかせ、そのうち売りに出すつもりらしい。リバデイルの土手を散歩しながら、主のいない寂しい建物をながめては、何とかならないものかしらという想いで一杯になる。いずれ、旅行記で、素敵なB&Bのひとつとして紹介するつもりだっただけに残念でならない。

2008年7月18日金曜日

My favorite 8-2

             (2005年5月撮影:Hollywood Cinema)
Cinema 2 (Hollywood Cinema)
AUT(オークランド工科大)のコミュニケーション学コースでの科目のひとつに Media writing(マスメディア ライティング)というのがあって、提出課題のひとつに、新聞に載せることを想定して興味ある人物や建物などを取材し、写真付き記事としてまとめること、というのがあり、私は躊躇することなく、一度見に行った映画館を取材することにした。これが、Avondale (アヴォンデール)にある Hollywood Cinema(ハリウッド・シネマ) だった。

その時見た映画は、劇作家Arthur Miller(アーサー・ミラー)原作の"Crucible(るつぼ)" だった。英語で原作を読み涙、涙したことがあるだけに、予想通り、映画化されたものはがっかりするできだったが、その映画館はとても印象深かった。古めかしいドアを押して中に入ると、右側にチケット売り場兼スナックや飲み物売り場があり、頭の薄い気さくそうなおじさん(この方が後に課題のために取材することになるJan Grefstad 氏)が立っていた。少し奥まったところに目に付くのが、場違いな?アンティークで素晴らしく優雅なパイプオルガン。古めかしい絨毯がひかれた階段を上がって2階に(正確にはNZでは1階)。とても古い建物(1915年)で、エアコン設備は無く、天井にはクラシックな4枚羽根(3枚?不確かな記憶?)のファンが取り付けられている。夏だったので通風のためか後ろの窓が少し開けられていて、窓に下げられた重厚なビロードのカーテンが風で少し揺れ動く度に光の筋がスクリーンに反映し、画面が白くぼやける。まるで、60年代にタイムスリップしたかのような気分になる。周りを見回すと、観客は、数えるほど(7~8人ほど?)しかいない。これで、やっていけるのかしら?と余計な心配をしてみる。

(以下、1997年に、館主に取材して書いた記事の内容を、かいつまんでご紹介します)

・・・・1915年にアヴォンデール タウンホール(多目的ホール)として建てられた古い建物は、数代に渡って経営者が変わり、映画館として経営されていました。Jan Grefstad (ジャン・グレフスタド)氏は、無類の映画好きで、昼間教師をしながら夜は、この映画館で映写技師として働いていました。1966年3月1日、ついに彼は、映画好きが高じて教師の仕事を止め、友人のメルローズ氏とふたりでこの映画館を買い取ったのです。名前も“The Grosvenor Theatre”から、“Hollywood Cinema”に変え、開館しました。最初の上映映画は、“55 Days at Peking(北京の55日)”で、full house (満員) だったそうです。しかし、翌月4月になって、メルローズ氏は経営から手を引き、彼は、事実上一人で映画館経営に乗り出したのです。「6ヶ月も続かないだろう」という彼の友人たちの声をよそに、30年以上(当時)ひとりで経営してきました。映画放映の他に、彼は、クラシックなパイプオルガン(*由緒あるWurlitzer 製)の演奏会を、定期的に、あるいは機会あるごとに演奏家を迎えて開催しています。・・・・

余談ですが、一人でこの映画館を切り盛りしていた映画館主、Grefstad氏の車のナンバープレートは「CINEMA」でした。

2005年5月に、なつかしくて、アヴォンデールのハリウッドシネマを見に行ってみた。残念ながら、映画はその日は、ナイトショーだけで、閉館していたが外観を撮ることができた(上)。昨日、インターネットで Hollywood Cinema のサイトを見つけ、まだ無事経営されているようでホッとしたが、説明を読んでみると、経営は、もはやJ. Grefstad 氏ではなくなったのか(亡くなった?)、「Jan Grefstad のハリウッドシネマ」として、地元有志(?)の人々の手によってなされているような雰囲気だ(彼の消息を知りたくて、サイト経由でメールを出してみたがまだ返事をもらえない)。あのWurlitzer オルガンは、なお健在で、8月10日には演奏家を招いてコンサートが開かれる模様。Aucklandにいないので行けなくてとても残念。

Auckland 在住の方、是非演奏会を聞きに行ってください。そして、映画狂の貴方、オークランドに行ったら、アヴォンデールにあるこの素敵な映画館を、是非一度覗いてみてください。

2008年7月17日木曜日

My favorite 8-1

Cinema 1 (St. James Theatre)
映画大好き人間(film-buff)の私がお気に入りの映画館は、クィーン・ストリートとウェルズリー・ストリートの両方に入り口のあるセント・ジェイムズ シアター(St.James Theatre)だった。ここは毎週木曜日は学生デーで、5ドル(当時1NZ$70円くらいだから、350円位)で見ることができた。学生2年目(1998年)のビジネスコースは少し気分的にゆとりができ、木曜日は午後から映画に行けるようクラスを午前中だけに調整した。この映画館、塔のある外観はそれほど目立たないのだが、中に入ると、目を見張るような素晴らしいどっしりとした古き良き時代の建造物だ。座席は前から段々に高くなっていき、ボックスシートがあり、まるでオペラハウス!それもそのはず、1928年にthe New Opera Houseとして建造された由緒ある建物だったとのこと。

2003年10月に再びこの地を訪れてショックだったのは、ここがもう映画館ではなくなっていたことだ。しかし、歴史的建造物を残そうという市当局の考えで、この劇場は近代的ビルに立て替えられ、一部apartmentの商業施設(retail development)として改装され、映画館だった所は公演(entertainment)をする劇場としてそのまま保存され残されているらしい・・・(ウェブサイトで全貌を見てください)

再開発が進んでいるクィーン・ストリートには、12 Cinema Complex(シネマコンプレックス=複合映画館)のSKY CITY METRO(スカイシティ・メトロ) が入っているForce Entertainment Centre という超モダンな建物がそびえ立っていた。NZもご多聞に漏れず、あちこちの小さな映画館のほとんどが解体されるか閉鎖される憂き目にあっているようだ。もう1つ私のお気に入りだったシネマ(Avondale にある Hollywood Cinema) はどうなっているのだろう。インターネットで探してみた。よかった!まだ閉鎖されずに残っているようだ。(続く)

2008年7月8日火曜日

アジア系移民の増加

2026年には?
NZの人口のうち、アジア系移民の占める割合が18年以内に、2倍に達し、原住民マオリ人の人口を上回るだろうという推計が政府統計局で発表され、今朝、ラジオのニュースやトーク番組は、この話題で持ちきりだ。

現在、NZにはアジア系移民が約40万人で、このまま1年に3.4%増加していくと2026年までには79万人に増加し、全人口の16%を占めることになるだろうという。[参考:2006年の人口調査:アジア系移民 354,552人(人口の9.2%)で、マオリ人口は 565,329人(14.6%)]

今年の4月に、NZの野党政党のひとつ、New Zealand First Party (NZ 第一党:党首はマオリで現外務大臣の Winston Peter )の副党首、Peter Brown(英国移民)が、アジア系移民の増加に不快感を示し、「NZ はアジア人で溢れて、この国で彼らが何をするか保証の限りではない・・・彼らはわが国で自分たちの社会を作り溶け込もうとはしない。その数が増加するほど、危険性も増す・・・云々(参考news)」と発言し、アジア移民だけでなく、大部分の国民から、「自分も英国からの移民なのにracism (人種差別主義)だ」と反感を買い、物議をかもした。だが、米国ほど表立ってはいないけれど、NZ には、彼のような人種差別主義(特に白人至上主義)の人も多いのは事実だ。 

最近、Auckland で、アジア人の店や買い物客などを狙った凶悪犯罪が続いたので、その後、アジア系移民がデモを行ったり、警察が頼りにならないと自警組織を結成し気炎を上げている様子が毎日のようにニュースで取り上げられている。これで、アジア人は、ますますNZ First 党に憎まれる?

今年は、総選挙の年で、ヘレン・クラーク首相率いるLabour Party (労働党)の支持率が下がり、優勢の National Party(国民党)が時期政権を奪取するだろうというのが大方の見方のようだ。総選挙を狙ったかのように、ヘレン・クラーク首相の足を引っぱると思われる内幕暴露本‘Absolute Power (絶対的権力)’という本が出版され、ラジオで毎日宣伝されている。私は、個人的にクラーク首相が好きで、労働党の政策は安心できるものがあるように思う。National Party が政権を取ったらNZ はどう変わるか想像がつかないが、もし民族主義のNZ First が政権を取ったら、アジア系移民は締め出される???とまではなくとも、移民政策はとても厳しいものになるだろうと容易に想像がつく。

2008年7月6日日曜日

new brothel

new brothel (売春施設)
最近、Palmyから車で4~50分の郊外の街、Dannevirke(ダニヴァーク)のメインストリートにある歴史的な建物の中にbrothel(高級売春宿or施設)が開業されるというので町民の間で物議をかもしている。 参考news

NZでは、2003年に売春改定法案が国会で通り、18歳以上の売春および売春関連施設経営が合法化され、その種の広告を出すことも、お金を稼ぐことも違法ではなくなった。しかし、開業するには、申請して公的な認可を受け、責任を持って被雇用者の健康管理をしなければならない。これまでも、都会ではたくさんの売春宿が経営されている(ここPalmy にもたくさんある)が、田舎町のど真ん中で堂々と開業されるということで町民は複雑な心境のようだ。

新聞や、フリーペーパーの広告欄、インターネット、街の看板、深夜のテレビでの広告、などで、個人名(もちろん本名ではないが)で、あるいは、'escourt agencies'、 'massage parlours' などと称して経営者が売春広告を堂々と出している。2~3日前の新聞広告欄で、"Anina, hot spicy 20yr Japanese, sexy stocking, toys. Call now 021-0262-***" 「アニナ:ホットでスパイシーな20歳の日本人(?)、・・・・・電話・・・ 」という広告を見た。以前も何度か見かけた日本人(?)のprostitute(売春婦)?の広告・・・こんな田舎町にまで日本人が?・・・と信じられないような複雑な心境になる。

日本でも、戦前から戦後にかけて赤線(公認の売春営業地域)というものがあったと聞く。性病の蔓延を防ぐためにできたものというが、NZ もその手の仕事をする人たちの健康を守るために、この法を通したものだという。経営者は、被雇用者の健康状態などを把握して責任を持つ義務がある。

male-dominated society(男尊女卑社会)の法律ではないの?!!と反発したくなるが、今は、女性が男性に性を売るだけではない(逆の場合、あるいは、同性同士で、と様々だ)から、この法は男尊女卑の法では決してないと言う。たとえ売春を禁止しても、なくなることはないのだから、法律を制定して病気の蔓延を防ぐ方がよいのだというのがその根拠だ。

ついでながら、NZでは、ゲイの正式な結婚は認められないものの、正式結婚と変わらないカップルとしての権利が認められている。以前のde-facto(事実婚)に代わって、今は、partnership(パートナーシップ) あるいはcivil union(シビルユニオン)でカップルは、同性、異性にかかわらず、法的にほとんど結婚と変わらない権利(離婚時の財産分与など)が与えられる。ほとんどというのは、ゲイカップルは、子供の adoption(養子縁組) ができないという点だ。NZは、世界に先駆けて、男女平等の法律が制定されている(売春に至るまで?)が、あらゆるところで平等の精神?は生きているようだ。

違法でないとなると、罪の意識は薄れ、旅の恥は掻き捨ての日本人男性が、団体であるいは個人で、この国に来て(あるいはどこかの国で)、恥じることなく堂々と遊んでくるようになるのでは?と、私は懸念するのだが・・・
(無言の紳士淑女の皆さん、いかがに思います?たまにはspeak out を!!)

2008年7月5日土曜日

Hail(NZから涼を)


雹(hail)、あられ、雨、後晴れ
今朝、バラバラビシビシ何かが屋根に激しく当たる音で眼が覚めた。時計を見ると既に9時を廻っていた。カーテンを開けて窓の外を見ると、hail(雹)だ。ボトボトバシバシ地面にたたきつけるように降って、たちまちそこらじゅう真っ白になっていく。急いで着替えてカメラを持って庭に出てみた。背中や頭に雹が攻撃してきて痛い。屋根は、積雪ならぬ積雹で真っ白だ。

ここ North Island(北島)では、海抜の低い平地では雪が降ることはめったに(少なくとも私はまだ、雪を経験したことが)ないが、雹はよく降る。2005年の1月(夏)に、Aucklandにいた時、直径2~3cm はありそうな雹がボトボト降ってきたことがある。でも、今朝のように、30分以上(実際1時間半くらい)降り続いたのを見たのは初めてだ。道路や屋根まで雹が積もって白くなるのはとても珍しいらしい。午後まで、雨混じりの雹が降ったり止んだりで、今日は今年一番の寒さだ。今は、さきほどまでの雹雨がうそみたいにからりと晴れて青空。遠くに見えるマナワツ山脈が、雪化粧でキラキラ輝いてとてもきれいだ。変わりやすいのは、NZの空と・・・心?
ちなみに、今日は、南島、および北島の中央の標高の高いところにある道路など積雪のため閉鎖したりと、全国的に大混乱のようだ。
(スライドショーもあります)

2008年7月4日金曜日

NZ事情 8

SPCA
RNZSPCA (the Royal New Zealand Society for the Prevention of Cruelty to Animals)
(NZの動物愛護協会)は、全国に54箇所あり、すべてボランティアの組織で、寄付金でまかなわれそのほとんどが無給のボランティアによる奉仕活動によって経営されている。


NZのSPCAの活動は、一般市民の中に浸透してとても親しまれている。日常的に、新聞や、フリーペーパー、あるいはテレビでSPCAの活動や、広告をしょっちゅう目にする。近所の野良猫が子猫を生んだら、親子共にSPCAに連れて行き、SPCAは親猫や子猫に、しつけや不妊手術をして里親募集をする。野良猫や犬の里親募集の広告には、それぞれ名前を付けられた猫や犬が、写真と共に年齢や性格などを詳細に紹介されている。

猫や犬だけでなく、傷ついた野生の鳥や動物、や、迷いペットの治療をして、野性に帰したり、あるいは、飼い主を探したり、SPCA が日常的に活発な活動を行っているのを新聞やテレビで知ることができる。ペットを飼いたい人たちは、もちろん、ペットショップで買うこともあるが、SPCAに行って猫や犬をもらってくる人たちが多いようだ。そのせいか、野良犬や野良猫をあまり見かけない。

日本でも、動物愛護協会が同じような活動を行っているようだが、動物を飼っていない一般市民にはあまり馴染みがないように思う。私自身の経験からすると、野良犬や猫の里親募集の広告など見たことがない。ペットを買いたい人は、ペットショップで、高い血統書つきの動物を飼うのが普通だ。

欧州系の人たちの動物への倫理観の強さは、アジア人に比べて強いように思える。その意識が、捕鯨問題にも複雑に絡んでいるのかもしれない。

2008年7月1日火曜日

NZ事情 7


Gypsy Fair
車で生活をし、町から町へ流れて定期市を開き、何らかの手作り品や商品を売りながら生計を立てている、文字通りジプシー生活をしている人たちが、NZにはけっこうたくさんいる。

ここPalmy の街の中心にある公園で、時々(数ヶ月に1回)Gypsy Fair が催される。20台位、あれこれ飾り立てた車の前で、アクセサリー、衣類、手作り保存食品、雑貨類、写真、絵、骨董品(ガラクタ?)など様々なものを売っている。open home をして、家の中を見学させているジプシーがいたので、見学料1ドル也を払って覗いてみた。大型車(トラック?)を改造した家は、寝室、リビング、キッチン、シャワー、トイレ、屋根には太陽熱温水パネルまで付いて2階建ての豪華?!な家族(奥さんがいたが、子供は?)が住める住まいになっている。改造費に相当お金がかかったとのことだ。(写真:2007年2月のジプシーフェアで:スライドショー)

ジプシーに限らず、camper(キャンピングカー)で生活をしながらあちこち旅行して廻る人たちも多いと聞く。リタイアした後、家を売って、豪華なキャンパーバンを購入し、移動生活を楽しんでいるカップルを取材したテレビ番組を見たことがある。キャンパーが駐留できる、水道設備などある広い場所がNZにはたくさんあるからこそできることだろう。