2012年9月21日金曜日

U3A Manawatu 2

Current Affairs Group

19日(水曜日)、U3AのCurrent Affairs (時事問題)Group の集まりに行ってみた。2週間毎の木曜日、Bryan Ibell(ブライアン・アイベル)氏宅で10時から12時まで開催される。

場所は我が家から比較的近いVictoria Avenueから入った袋小路(court)にある。Google Cromeのマップで調べて出かけた。お家は、行き止まりの路地を入った所にあるので、表通りに車を停めて来た方が良いと言われている。どうやら、今日は、この通りは、ごみ収集日らしい。歩道に黄色い色の蓋のリサイクルビン(Recycle bin)が各家の前に出ているので、駐車する場所も限られる。収集車が来てビンを持ち上げる時、車が邪魔にならないかしら?

地図を片手に、袋小路を番地を探しながら歩いていると、奥から出てきた車が止まり、ハンサムなロマンスグレーが窓を開けて「どこかお探しですか?」と聞いてくれる。

番号を言うと「アイベルさんの所ですね?すぐその向こうのお家ですよ」。素敵な紳士だワ~~

Ibell家の敷地には、既に車が3台停まっていたけど、もう1台停まるゆとりはありそうだ・・車を取りに行ってここに停めた方が・・・と、思ったとたんに車が1台入って来た。残念。

家の中に入ると、すぐに男性が迎えてくれた。ホストのIbell氏のようだ。案内されたお部屋に入ると、ワォ~~!!部屋の周囲にずらりと並べられた椅子は、ほぼ女性で埋まっていた。その女性たちが一斉にこちらを見たので、あせって早口で自己紹介。
ピュ~~;!!!

なり年配?の女性たちばかりのようだ。中には90歳以上?と思える杖を持って座っている女性もいる。まさに、第3世代!

出席者15名中、男性は、Ibell氏を入れて2名だけ。やっぱり、NZも女性の方が長生きするようだ??20畳ほどの部屋は、マントルピースに埋め込まれたガスヒーターが点火されていて、暖かい。時事問題を主催する方だけあって、難しそうな書物が本棚やテーブルに所狭しと置かれている。

Ibell氏の司会のもとに、次々と最近のニュース記事についての意見が出る。お隣の女性が、一番活発に話す。お年寄り独特のもごもごとした発音で、どうにも聞き取りにくいけど、彼女は、とても熱心にニュース記事を読んできているようで、次々と話題が切れない。

だんだん、他の人たちも活気付いて、教育問題から、地震対策問題、若者の飲酒問題・・・などなど、話題は尽きない。でも、黒1点の男性参加者は、女性たちのおしゃべりに圧倒されてか、寡黙だ。

1時間半後に、モーニングティー。紅茶かコーヒーに、クッキーが用意してある。小さな空き缶には、色々なコインが。隣の女性が「コインのドネーション(寄付)よ。強制ではないから、適当に入れたらいいのよ。」と教えてくれた。2ドルコインを入れて、紅茶とクッキーを頂く。ホストは、お茶の準備や光熱費など、何かと経費がかかるのだから当然だ。お茶をいただいていると、皆さんが次々と話しかけてくれる。とてもフレンドリーな方たちだ。

最後にアイベル氏が、「このグループは総勢25人になり、全員来たら、部屋に入りきれないし、話すチャンスも限られるので、別にグループをもう一つ作る話が出ています。新しいグループの主催者の方の連絡先に、変わられる意志のある方は連絡してください。」と言う。

でも、慣れ親しんだこのグループを離れたいと言う人はいない模様。今日参加したばかりの私が、新しいグループに行くべきかもしれない。次の集まりの時に、どうなるか分かるかな?

それにしても、次は、私も何か喋れるよう準備して行かねば・・

2012年9月7日金曜日

U3A Manawatu


University of the 3rd age
第三世代大学塾

先日、図書館のウェブサイトから、U3Aのウェブサイトにサーフィンしてとても興味を持った。この活動は、70年代半ば、フランスを発祥の地として、世界中に広まったと言う。NZでは、16の地方に60以上の支部ができているらしい。

日本では、いきいき生涯学習塾・U3A大阪(第三世代大学塾)(NPO法人 エイジコンサーン・ジャパンU3A連盟)として、活動を行っているようだ。

私は、学生の頃から勉強嫌いだったので、頭の中はまだ十分に空き地があるまま、いつの間にかリタイアする年齢になってしまった。何か仕事をしたくても、経験も知識もない者は、面接さえもしてもらえない現実の厳しさに、最近落ち込んでいた。

そうだよね・・・いまさら、仕事?皆がリタイアしてるって言う年齢で??この地の果てで、自分の存在が、社会の中で、見えないなんて・・・生きている?いや、息をしてるだけ?

歳を経る度に、自分の知識のなさに驚愕する。でも、若い時に、知識の宝庫の扉をノックして、ちらっと開けてみただけで終わってたつけが回って来たのだから、自業自得。陶芸をしたり、編み物や手芸をしたりしても、何か、充実感がないのもそのためかもしれない。このU3A活動は、私のダレきった空っぽの脳を少しは刺激してくれるかも?
 
"Never too late to learn or Never too old to learn"だ!!

私の住むマナワツ地方(Manawatu Region)は、2000年にU3A活動が始まり、20012年現在、音楽鑑賞(Music appriciation)、アート鑑
賞(Richness and pleasure of ART)、詩(Poetry for pleasure)、NZ歴史(NZ History)、哲学(Philosophy)、科学(Science for all)、スケッチ(Sketching)、ウォーキング(Exploring walkways)、読書(Book discussion)、伝記(Biography)、戯曲(Play reading)、論文のシンポジウム(Symposium)、古の英国コメディ(Classic British comedy)、DVDで映画(Video movies) あるいはオペラ(Video opera)を楽しむ、天文学(Astronomy)、時事問題(Current affairs)、ライティング(Creative writing)、古本修理(Book binding)など、23グループが活動し、180名以上の会員がいる。

早速、興味のあるグループの情報収集。まずは、音楽鑑賞グループと時事問題グループのコーディネーターに、メールをして参加したい旨を伝えた。その他、歴史や哲学(これは言葉の壁がネ~~?)も、面白そう・・・だけど、長続きするためには欲張らないこと。

と、次の日の夜、突然電話がかかった。音楽鑑賞グループのリーダー、ジョン・ウォード(John Ward)からだった。彼は、私のメールを読んで、電話する方が手っ取り早い?と、名字から電話帳で検索してかけてくれたらしい。とてもフレンドリーな方で、長いこと電話であれこれおしゃべりした。

第1月曜日の13:30から定期的に彼の家で音楽鑑賞をやっているとのこと。でも、明日(6日、木曜日)、2時から3Dミュージックや3Dムービーについてのお話やデモンストレーションをするから良かったらおいでと言う。ラッキー!

と言う訳で、昨日、2時、ジョンのお家に伺った。既に3人のメンバー(女性1、男性2人)が来ていた。ドアを開けて入ると、部屋の壁のラックには、びっしりとCDが並び、何やら機械も置いてある。そこから階段を2階へ。

階上は、天井が高く3角になっていて、太いむき出しの木材の梁からは、3角形のスピーカー(自作だそうだ)が4つ、模型飛行機(これも自作)が5~6機ぶら下がっている。

こも両壁際の収納棚や引き出しには、CDやDVD、年代物みたいなレコードがびっしりと埋め尽くされている。20畳くらいはあり
そうな部屋だけど、スピーカーやアンプなどのオーディオ機器が一杯で、置いてある椅子に5~6人座ると、ほとんど空間が埋め尽くされた感じだ。スピーカーは、YAMAHA製の他に自作の物も含めると、20個以上あるらしい?

小さなタイプのジュークボックスもある。

テーブルの上や横には、数え切れないほどのボタンと、モニターの付いた(多分Digital 
mixing console?)機器など、がいくつもあり、マニアぶりが窺える。

バイオリンやギター、ピアノも置いてある(彼自身、オーボエ奏者だそうだ)。60インチのモニター、46インチ?位のモニター(いずれもPanasonic製)、が3台。3Dカメラ2台。その他、私には分からない機器がいっぱい。

ジョンは、これらの機器を使いながら、モノラル、ステレオ、あるいは3D、それ以上?で聞く音の違いを、熱く語ってくれる。音感の鈍い私でも、音の違いは、明らかに分かる。でも、音響を自在に変える理論は、たとえ日本語で聞いても、チンプンカンプン。

でも彼の話す様子から、穏やかで優しい人柄、並々ならぬ音楽への情熱を熱く感じることができ、また、参加していたメンバーの女性、ダフネも、他のグループ活動に付いて色々教えてくれる優しい人で、私はすっかりこのグループのファンになってしまった。

子宝7人と孫17人に恵まれているというジョンは、講義が終わって、美味しい紅茶を淹れてくれて、「音楽が聞きたかったら、いつ
でもおいで」と言ってくれる。

もちろん、もちろん、よろしければいつでも、来させてもらいます!

子供のころから、好きなことを追求して止まない人たちが、リタイアした後、その知識と知恵を、他の人々にシェアしてくれる。色んなボランティア活動があるけど、熟年知識者のそういった活動の場を、もっともっと広げて行ったらボケもなくなるかもしれない。

ジョンを通して、U3A Manawatuの書記のクリス(昨日の集まりに来ていた一人)から、メンバーシップの申し込みフォームを添付した
メールが届いた。入会金10ドル。これで、色んなグループに入れてもらえるのだから安いものだ。

時事問題グループのコーディネーターからも返事をもらった。月2回、水曜日に、集まりがあるそうだ。

「このグループは、とても人数が多いので、発言しないで聞くだけの人も多いから、あまり喋れなくても全然気にすることは無いから是非いらっしゃい」と、思いやりのあるお誘いが嬉しい。次回は、9月19日だそうだ。楽しみだな~~!