2008年4月18日金曜日

NZ事情 教育

教育システム

NZの教育システムについては、インターネットを検索すれば様々な情報を得ることができますが、政府教育省のサイトがもっとも確実な情報源です。でも、英語が苦手な向きには、岐阜聖徳学園大学の 石原 敏秀教育学部教授がNZの教育システムについて詳しく研究論文を発表されているのでそちらを覗くことをお勧めします(*少し古いので数値など変わっているところもあると思います)。

精神的自立 1

私は、NZの子供たちが、精神的に早くから自立して行く様子を垣間見るにつけ、日本の若者の姿とどうしても比べてしまう。それぞれ、国によって事情が違うのだから、一概にどちらが良いとは言えない。だが、親を含めた日本の教育者たちに参考にして欲しい点がたくさんあるのでそのことを書いて行きたいと思う。

NZの子供たちは、初等教育の頃から、自分でお小遣いを稼ぐことを学ぶ。目立つのが、新聞配達をしている子供たちだ。こちらの新聞は夕方の配達分だけだから(塾などもちろん行かない子供たちは)学校が終わって4時頃、新聞配達のアルバイトをする。二人で組んでしたり、小さい子や、慣れない間は親が付き添ったりしてやっている。その他、親が色々な雑用をさせてお小遣いを与える。ただ漠然とお小遣いをやったりしない。だから、子供たちは、小さい頃から、働いてお金を稼ぐ尊さを学んでいく。

子供たちは、学校行事のサマーキャンプなどの参加費用を自分たちの力で稼ぎ出す。スーパーマーケットなどの企業が支援(色々な製品を寄付、あるいは安く提供)してくれるので、子供たちはグループで町内の家庭を1軒1軒訪ね、何かしらの品物を買ってもらう。事情が良く分かっているからどの家も協力的だ。品物は、ある時は、チョコレート、またある時は、日焼け防止クリームだったり、様々だ。親のひとりが付き添って来ることも多いが、丁寧に事情を説明して「ご協力お願いします」と、明るくきびきびとした子供たちに頼まれたら、まず断る人などいないだろう。私も、去年の12月には、日焼け止めクリーム:7ドル也:を購入して、ささやかながら子供たちのキャンプ費用捻出に協力させてもらった。このクリームは、雨が少なく日差しの強かったこの夏に大いに重宝した。 (続く)

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

子供達にとっては厳しくてもとても良い事ですね。成美という可愛い孫が生まれて、再度子供の事(教育等)に目が向くようになりました。嫁や息子と相談して子供の自立に関して話し合ってみようと思います。日本は今、出合系サイトとか、090金融とか、援助交際とか、簡単にお金が稼げるシステムが多すぎます。困ったものです。私達が幼かった頃の時代を懐かしく思います。

Silvereye さんのコメント...

自分の子育てを反省しつつ教育について考えてみました。長たらしいリンク先のURL をそのまま出してしまって、後からやり方を発見して書き換えました。ほんとに、試行錯誤のブログ。読んでくれてありがとう。コメントほんとに嬉しいです。