2008年4月10日木曜日

世界一清潔好き?な日本人

お国事情はあれこれ違うけど、この国に来て強く感じたことのひとつは、日本人は、世界一清潔好きな人種ではないだろうかということだ。

NZは、公共のトイレが比較的きれいにしていて、ペーパーの備えも十分で安心できる。でも、一般家庭のトイレはいたってそっけない。こちらの人は、細かなことを気にしないのだろうけど、日本ならどこにでもあるウォッシュレット(これってTOTOの登録商標?)なるものを、どんな一流ホテル(に泊まったことはないけれど)でも設置しているのを見たことがない。それに手洗いの水が出るタンクもない。トイレットペーパーホルダーも、ペーパーを通すバーが付いているだけのシンプルそのもの。もちろんトイレットカバーをしてる家もない。第一、トイレットカバーなるものを売っていない。冬はお尻が冷たくていやになる。あちこち探し回って、中国人の経営するお店で“トイレットカバーセット”なるものを見つけたけど、純粋 Made in China で、すこぶるダサい劣悪品。何とかしようと、バスタオルの古いのを使って、あれこれ工夫してカバーを作ってみた。U型なら作りやすいがこの国のものは全てO型。長方形にカットしてその両端にゴムを入れて縮めてホックでゴムを両端にいくつか渡して完成。ギャザーがよってゴワゴワ感があるものの、洗い晒しのコットンの感触がお尻に心地良いからまずは良しとした。この話しをメールで福岡の姉にしたら、ついでの折に無印良品でO型用のトイレットカバーを買って送ってくれた。これが何とぴったりマッチ!コットン100%で柔らかくて気持ち良い。苦労して完成した2枚のゴワゴワカバーはこれ以後お蔵入りの冷遇を受けている。

ウォッシュレットと言えば、最近、ワッチミー(動画サイト)で、TOTOがニューヨークでウォッシュレットを宣伝販売始めたというムービーを見た。街頭でデモしているのだが、ウォッシュレットを知らないと言う人が多かったのには驚いた。個人的には、私はウォッシュレット大好き派なので、できるものならNZでも売り出して欲しいと願っている。

NZ製の洗濯機も、私には不満のタネだ。でかい箱の真ん中に回転棒が付いていて実質洗濯物を入れる容量は小さい。洗剤をその回転棒の中に入れるのだが、グル、グル、っと回転棒が左右にゆっくり回るだけだから洗剤は全く泡立たないし、お湯にして洗っても完全に溶けないから洗い上がりの洗濯物は点々と洗剤が残っていて、何でも一緒に洗うと黒いシャツなんか悲劇だ。日本の100円ショップで買って持ってきた目の細かい洗濯袋に入れて洗っても白い粉がふいている。で、結局また、手洗いする羽目になるのだ。おまけに、脱水の時間のかかることと言ったらない。3分?くらいガーガーすごい音を立てて回り、その割りに脱水力が弱い。最近は、手洗い用シンク(これはなかなか便利)で手洗いして、すすぎだけ洗濯機を使うようにしている。こちらのメーカーは、 日本製の高性能な、かゆいところに手の届く(時に大きなお世話過ぎることもあるが)工夫がしてある電気製品類を研究して欲しいものだ。

でも、この国の人たちは皆そんなこと気にしない、大らかな性格だ。少々汚れが落ちてなくても全然気にしない。雨が降っても、外に干してある洗濯物を取り込まない。乾くまでそのまま置いておく。気まぐれな天気だから、いちいち取り入れてたらきりがないということもあるが、空気がきれいだから雨にぬれても洗濯物が黒ずんだりしないということらしい。Kiwiの友人に言わせると、「NZは酸性雨など降らないから雨は飲んでもいいくらいきれいだ」ということらしい。

皿洗いの後、洗剤を濯がず布巾で拭く習性の人、泡バスから出てシャワーで流さずそのままバスタオルで拭く人、をよく見かける。私たち、日本人は神経質すぎるのだろうか?

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