2009年7月1日水曜日

A baby born from frozen embryo

冷凍受精胚から生まれた赤ちゃん
この日曜日、TVのニュースで、何とも愛くるしい赤ちゃんの笑顔が大写しになった。16年前の冷凍受精胚から生まれた女の赤ちゃんだという。(参考ニュース

NZのオークランドに住むピーターとクリス夫妻は、16年前に自分たちの子供を得るために保存しておいた冷凍胚を、不妊で悩んでいた他のカップルに提供し、今回無事出産に至ったのだそうだ。

NZで一番長期の、世界で2番目に長期保存の冷凍胚による赤ちゃん。この赤ちゃんと対面した、血のつながった兄弟になる提供者夫婦の息子はすでに16歳。試験管の中で同時に生まれた12個の受精卵のうちの2個。その一個(一個?ひとり?)が、16年の年齢差で別の家族の子供としてこの世に誕生する。何だか、SF映画のストーリーのようで、複雑な気持ちだ。

倫理的見地から、この冷凍胚保存の問題は、長年取り沙汰されてきたという。日本でも、たくさんの不妊に悩むカップルが、この方法で子供に恵まれてきたようだ。科学の進歩には眼を見張るものがある。

地球最後の日の映画が、次々製作されている。先月見た、”Knowing” は、地球滅亡の日に、選ばれた子供たちが他の惑星に、ノアの箱舟のように、人類の生き残りのために送り込まれる、といった筋だったが、実際、近未来、人類存亡をかけて、冷凍胚が他の惑星に送り出されるということになるかも?

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

医学の進歩(化学?)って本当にすごいね!今、日本では脳死と人間の死、乳幼児の臓器移植などの問題が取り沙汰されています。いろんな人の意見を耳にする度に複雑な気持ちになります。絶対的に正しい意見って何だろうと思う毎日です。

Silvereye さんのコメント...

人は、お母さんのお腹で卵子と精子がひとつになって受精した時から、歳を数えると日本では言いますよね。だからお腹にいる時から数えて10ヶ月で生まれるって。つまり、人格があり、人としての尊厳がある。でも、この試験管ベイビーは、一人が受精後すぐ、お母さんのお腹に移植されて生まれ、後の女の子は、16年後に他の女性のお腹で育って生まれ・・・・(この子は、16年間冬眠ならぬ凍眠して眠りから覚めた?)・・・後の受精卵10個は、破棄されたのです。人工による受精卵は、冷凍保存食品と同じ扱いを受けるんですね。つまり、人格はナイとして処理される。

子供に恵まれない人たちにとっては、福音かもしれないけど・・何か、受け容れがたい気が・・・

私は、個人的には、神の御意思のままに・・・がいい。