2009年7月17日金曜日

NZの隅々を旅するの記7-4g

2008年12月30日Wai-O-Tapu
ワイオタプ(マオリ語で「聖なる水」の意)地熱地帯は、タウポで最大規模の地熱活動地帯で、その一部を一般観光客に公開している。あいにくの雨模様だったが、クレーターに自然に湧き出る様々な成分を含有した地熱地帯は、色とりどりで壮観だ。入場料大人$30ドルだが、Te Puiaより、こちらの方がずっと見所満載で良かった。

ここの売り物、間欠泉ショー(Lady Knox Geyser )は、毎日10:15amに始まるということで、10時頃着くように出かけた。間欠泉の周りは観客席が出来ていて既にたくさんの人が取り囲むようにして始まるのを待っている。少し遅れて10:20頃、到着したが、まだ噴出する様子は無い。
すると、そばに立っていたガイドらしき男性が、説明しながら何かを入れた。どうやら、48時間周期でしか吹き出さない間欠泉を、人工的に洗剤を加えることで24時間おきに噴出させているということらしい。この間欠泉の中には、2つの水の層があり、上部は、孔からの空気で冷され、下部は地下深くの火山活動により熱く、上部に洗剤(いわゆる界面活性剤のこと)を加えることで、この二つの層が混合し温度が高まり噴出するのだそうだ。
これを偶然見つけたのは軽犯罪囚人として此処で清掃の労働をしていた若者だとか。1901年、NZで初めての軽犯罪の囚人の収容所が、ここ、Waiotapuにできて、囚人の一人が、この泉で衣類を石鹸をつけて洗濯していた時、偶然発見したそうだ。孔の周りは、噴出する地熱成分の珪土が白くコーンカップ状に堆積している。

この後、ビジターズセンターから、自然の景観の地熱公園へ。あいにくの小雨模様で時々、シャワーに見舞われては、木陰に避難しながら、広大なブッシュの中に繰り広げる火山が作った様々な、傷跡?を見ながら道標に沿って歩いていく。展望台から見下ろすアーティストのパレット(Artists Pallete)。パステルカラーの絵の具を撒き散らしたように美しいグラデーションを描く、はずの、広大な地域は、残念ながら小雨と湯気のためはっきり見えない。
大きくえぐれたクレーターがあちこちに。緑色の池は、悪魔のお風呂?(Devil's Bath)。緑色の成分は、砒素で、砒素分が多いほど緑色が濃くなるとか。

そして、圧巻は、やはり、有名なシャンパン池(Champagne Pool)だ。これも、小雨と湯気で煙ってよく見えないのが残念だが、それでも不思議な色に縁取られ、炭酸ガスを含んだアブクがプツプツ出ている広大な温泉(74℃)は、世界でも類を見ない美しさではないだろうか。



全行程6.5キロ、のうち、我々は、途中1.5キロまでのコースで、雨のため断念して戻った。もう一度来る機会があれば、是非、奥の方まで行きたいものだ。
その他、今回、行きそびれた地熱地帯観光スポット:ワイマング火山渓谷(Waimangu Volcanic Valley)など、健脚向きには、トレッキングするのに良い場所はたくさんあるようだ。一度やってみたいのが急流下り(white water rafting)。
お宿に帰って、今日はロトルア最後の日、レストランで食べることに。ロトルアで有名?らしい、Pig & Whistle という、面白い名前の、歴史のある建物にあるパブ、とやらに行ってみることにした。1940年に、警察署として建ったというこのビルは、1969年まで、警察署として、その後1993年まで保護観察所そして市設マーケットとして使われ、その後リースされ改装してパブになったそうだ。中に入ると、左の方に厚い長い木でできたカウンターがあり、そこで飲み物を注文し、表に面した廊下みたいな細長いフロアのテーブルに座ってお料理を頼む。テーブルの前には、ガラス戸があり、ここのロゴマーク入りのT-シャツや帽子など売っている。週末は、ライブで賑わうらしい。お料理は、まあまあと言ったところ。

2 件のコメント:

SK さんのコメント...

私もここへ2度ほど行きました。
ここ、入場料を払って入りましたが、でてから気がつきましたが、裏口からならただで入れことが分かりました。で、その次の日の朝、裏口から誰もいない時に行きました。とても静かでした。いまでももしかしたら裏口から入れるかもしれませんね。15年前の話ですけど。
ところで、この間欠泉、私も見ようと思ってしばらく待っていましたけど、結局待つのがじれったくて見ませんでした。

Silvereye さんのコメント...

その頃も同じ料金?ではないでしょうね、まさか!?
裏口ね~・・・そう言えば、出口を出たところの右側は、誰でも出入りできそうに空いていたような気がします。でも、帰りも、そこを通らず、正直にお土産品店の中をまた通って出ましたよ。何も買わなかったけど・・・