2009年7月31日金曜日

Media hype

マスメディアの煽り(media hype)
Clayton R. Weatherston の裁判(7月22日記)で陪審員による有罪の評決が下された後、被害者Sophy Elliottの家族と、Weatherston の家族が裁判所の前に出てきて、記者会見に応えている。ソフィーの母親が、Clayton の父親にハグで許しのジェスチャーをし、それに対する複雑な心境を父親が語っている。

Weatherston 事件だけではなく、これまで起こったたくさんの凶悪犯罪事件の前後の状況について、いつもどこか日本と違うな~、と感じることがある。容疑者の家族、マスコミ、それに世間の態度だ。

日本では、犯人、あるいは容疑者の家族は、まず顔を隠し、表に出て来ないことが多い。犯人だけでなく家族のことまで、マスコミに重箱の隅をつつかれるように私生活を嗅ぎまわられ書き立てられ、家族は、そのマスコミに煽られた?一部の心無い人々から陰湿な嫌がらせを受け、家から一歩も出ることが出来ず、自殺、あるいは一家離散、夜逃げと言った悲惨な状況に追い込まれることが多いからだ。

でも、NZでは、これまで見てきた限り、ネイピア(Napier)での銃乱射事件、以前書いたDavid Bain の事件でも、犯人の家族が、テレビのインタビューに堂々と顔を出し、謝罪したり、心境を語ったりしている。その家族に全く世間の嫌がらせが無い訳ではないと思うけど、何より、マスコミの態度が、違う。ただ、客観的に、出来事やインタビューでの発言を書いているだけだ。それに、犯人の生い立ちや家族のことを調べまわって面白おかしく書き立てるようなことをするような週刊誌とか新聞を見たことがない(芸能人のゴシップに関する雑誌はたくさんあるけど・・・)。

犯人と家族とは、全く別の人格と言う欧米の個人主義思想の表れなのだろうか。反面、個人主義による核家族化で、老後、子供と同居するなどほとんど聞かないし、孤独死する人も多い。

日本では、老後は子供が面倒を見ると言うのがまだ一般的で、家族の絆は強い。でも、一方で、家族の一員が犯罪を犯せば、一蓮托生?で世間から冷たい扱いを受ける。どちらが良いとは一概に言えないけど、日本のマスコミの、ただ売らんがためのなり振り構わぬ取材態度に憤りを感じることが多いのは、私だけ?

9 件のコメント:

Corrina さんのコメント...

そのミュンヘンオリンピックのスキージャンプ台のある村にいるんですよ。ジャンプ台が直ぐそこに見えますよ。
天気が悪いから今日は山に上りません。

確かに、犯人の家族がテレビに出る事は、日本ではほとんどありませんね。大体、そんな家族を持って恥ずかしいし、責任を感じるのではないでしょうか。加害者ではないのに、加害者を育てた親としての責任を感じるのは、日本人の責任感の現れと、団体の中の個人という意識からかもしれませんね。その反対に、加害者は加害者、親は親で全く別の人間だと考える個人主義は西洋的ですね。私は、過度の個人主義は好きではありません。
やはり、親は、その加害者を育てた責任を追うべきだと思いますが。

Silvereye さんのコメント...

そうなの~!あんなきれいなところに1週間もいるんですか!!ぜいたくな~~!!

NZでは、犯人の親たちは、責任を感じるからこそ謝罪してると思います。テレビではっきり顔を出して謝っています。顔を出していると言うことは、それだけ周りから陰湿な嫌がらせを受けることが無いからでしょう?周囲の人間は、犯人と家族とは、別だから責めるべきではないと考える、そういうのが個人主義の良いところだと思います。

日本では、顔を出せばすごい嫌がらせされるんですから、出せませんよ。犯人憎ければ、皆憎い・・の考え方で、戦争そのものを憎まず、戦争をした国と国民全部を憎むように仕向ける、どこかの国の政府のプロパガンダに乗せられた人間に似ています。ちょっと、例が悪いけど・・・

日本では、犯人を育てた親を、ああだこうだと批判するけど、誰もそんな人間にしようと思って育てたわけではないでしょう?親として責任を感じるのなら、顔を出して謝るべきでしょう?でもそれが出来ないのは、マスコミに踊らされる質の悪い人間がいるから、と私は思います。

hiroppe さんのコメント...

難しい問題ですよね。犯罪者の親の家をマスコミが映像に映し出し、憶測で何かコメントしているのをよく見ます。いつも不思議に思うことは犯罪者の親が医者だったり、知識人だったりすると、あんまり表面に出てきませんね!親は勿論そんな人間に育てようと思って育児をしてきたのではないとおもいます。自分の子供が犯した犯罪にどんな親だって皆身を切られるように辛く責任を感じている事とおもいます。その責任をどう負うべきなのか、万一私の身にそのようなことが起きたらと思ってみるとどうして良いのか、苦しむと思います。子供の犯罪を苦に自殺した親の気持ちが理解できるような気がします。マスコミは興味本位で取材するのではなく、もっと誠実に人と接し報道すべきだと思います。忘れてはならない事は、犯罪を犯した人間、成人ならばやはり自分がその十字架を背負わなければならないと言う事だと思うのですが・・・?

shun さんのコメント...

あー、そうかな。マスコミのせいもあるかな。

でも、もしかしたら、テレビに出て、広く世間の人に謝罪しないと、いろいろな人から嫌がらせを受けるからかもしれませんよ。日本人はもしかしたら、そんな嫌がらせをする人が、NZよりも少ないのかもしれませんよ。
こう考えると、テレビに出る理由がやはりはっきりしませんね。責任感の強さからなのか、それとも自己保護の理由からか。

Silvereye さんのコメント...

これまで、日本での嫌がらせの陰湿さをたくさん見聞きしています。電話で、インターネットの書き込みで、あらゆるやり方で、嫌がらせをします。もちろん一部の人たちですが・・でも、そういった一部の人たちより、マスコミが、犯人の生い立ちやら家族環境を追っかけまわして書き立てるやり方の方がもっと陰湿です。

犯人の家族の態度は、NZでも、日本でもそれぞれです。日本でも、はっきり顔を出して謝罪する家族もいますし。

私が言いたいのは、マスコミの態度です。マスコミが煽りたて、心無い人たちがすぐそれに踊らされて嫌がらせをする・・・NZのマスコミには、そんな売らんがための煽りが、感じられない・・・これは、私だけの意見ですが・・・

松本サリン事件、覚えてますか?あの時の河野さんへの、ひどいマスコミの犯人扱いの書き方。その記事を読んだひとたちの嫌がらせの陰湿さ・・・

shun さんのコメント...

「私が言いたいのは、マスコミの態度です。マスコミが煽りたて、心無い人たちがすぐそれに踊らされて嫌がらせをする・・・NZのマスコミには、そんな売らんがための煽りが、感じられない」というコメントに、私は、賛成できません。ニュージーランドヘラルド(NZ唯一の全国新聞)なんか読んでいたら、アジア人に対する記事の書き方が偏見に満ちていますよ。アジア人やアジアの国を卑下しているのが見え見えです。NZの白人はそれを読んで納得してしまうんですね。(教養の問題です)記事の内容は正しいんですけど、白人がアジア人に対して否定的意識を持たせる面だけを取り上げて書いているのをよく見ましたよ。例えば、中国は交通事故被害者がこんなにいる、と数字を載せる。しかし、人口あたりの事故者数は、実際、計算してみるとNZより少ないこともあったし(一般のNZ人は、こんな事も考えない人が大変多い)、又、日本アルプスである日、日本人とNZ人が同じ日に遭難した時、日本のレスキュー隊は日本人の捜索を先の行い、NZ人の捜索は後回しにした、と書いたあった記事も読みました。でも、日本のレスキューに関する規定(家族負担ですから、家族が経費負担同意の書面にサインしなければならない)について何ひとつ書かれていませんでした。NZの家族にサインをもらうんですから、捜索開始が遅れて当然です。それをNZヘラルドは、日本人は民族主義者だと唱えていました。これじゃ、NZ人が偏見を持つのも当然です。似たような例はいくらでもあります。NZヘラルドこそ日本の三大新聞より偏見だらけですよ。
NZのその加害者の親が被害者の父親にハグするのもパファーマンスなのでは?番組撮影前にハグすればいいじゃないですか。テレビでこれだか謝罪されたら、被害者の遺族は、加害者にいくらかの理解をしめさなくてはならなくなるでしょう。それに、一般の人も、加害者とその家族に哀れみの気持ちを持つでしょう。それが加害者家族の狙いなのかもしれません。
こう考えるとNZのマスコミは、加害者の刑の軽減に一役かっているわけですね。実にNZの人も踊らされているわけです。マスコミによって、日本人は加害者とその家族に対する悪意を煽られ、NZ人は、加害者に対する哀れみを期待されるのです。「悪い者は地獄へ」が日本なら、「悪い者も神が創造したものだから、許す勇気を」がキリスト教国の考え方かもしれませんよ。
ですから、NZのマスコミが中立なんてことは絶対にありません。NZのマスコミもアジア人に偏見を持っている人達を喜ばせる為に、新聞を売る為に偏見に満ちた記事を書いています。
ある日、この事をイギリス人と話したことがありました。すると彼は、BBCニュースの国内向けは、もっと酷いと言っていましたから、日本のマスコミは外国のよりもましかもしれませんよ。

Silvereye さんのコメント...

shunさんは、多分嫌な思いをした末にNZを出たから、ネガティブな面ばかりが目に付くのだと思います。

私は、そんな嫌な思いをしていませんから、何も知らないのかもしれません。テレビで見ても、新聞を読んでも、確かに白人至上主義の人たちの、あからさまな発言を見ます。でも、同時に、教養ある人たちは、はっきりそういった発言を批判して、それも記事になっています。ラジオを聴いていると、よくそれが分かります。だから、マスコミが、一方的に偏った記事だけを載せているとは思えません。

人口の比率からすると、NZの犯罪率の方が日本より高いのも事実です。ここでは、マオリやパシフィックアイランダーズの犯罪が多く、白人社会との格差、偏見もたくさん見られます。

でも、NZの国としての姿勢は、世界でも、最も新しい国として、真の民主主義と平和を希求しようとしている、というのが分かります。

少なくとも、私は、この国は、自由と秩序が保たれた数少ない国の一つだと思っています。

hiroppe さんのコメント...

Silvereyeさんの思いとShunさんの思いは私が読む限りでは両方とも理解できます。世の中には数え切れない人たちが生きていて、数え切れない違った考え方がありますよね!その人の考え方を支配しているものは、やはりここまで生きて来た経験と、自分を取り巻く環境だと思います。Silvereyeさんの言う長野のサリン事件、心ある人ならあの時の間違った報道と警察の軽率な誤認捜査を許す事は出来ないでしょう。私も日本のマスコミと警察のあり方に疑問を持っている中の1人です。ただ、全てのマスコミ関係者と全ての警察官がそうというのではなく、中には立派な人もいます。でも、何故かそんな人は社会では浮かばれず、出世とも程遠い人が多い、ここに社会的な問題が潜んでいるように思います。

Silvereye さんのコメント...

英国や、米国での、タブロイド紙など、セレブを、パパラッチが追い回して、その記事を買い無責任なことを書く低俗なマスコミが多いことも確かです。ダイアナ妃の死も、マスコミのせいだと思います。日本でも、良心的なメディアもあるし、その手の週刊誌や、スポーツ紙など、目を覆いたくなるものもたくさんありますよね。

NZは、人口が少ないから、その点、競争があまりできない・・・従って、良い製品もあまりないし、そのかわり、そういった類の雑誌もあまりたくさんありません。女性向けのゴシップ雑誌は、スーパーのレジのあたりにたくさん置いてあるので、待っている間、ザ~と目を通したりしますが・・・概して、内容的に罪がありません。経済的に、それだけ、発展していないので大変だと言うことかもしれませんけど、NZには、まだ、のんびりした風土が残っているところがいい?