2008年5月13日火曜日

NZの隅々を旅するの記1-5

1997年12月

Christchurch から Queen's Town 往復ー帰路へ
次の日は、最初の南島の旅なので、まずはありふれたコースで、Mount Cook (クック山) 経由で Queens Town へ、それから Milford Sound へ行くことにした。宿泊場所も足も既に information center で予約していたので、安心だ。今度は大型のツアーバスで快適だ。Mt. Cook に行くまでに小さな町の何箇所かでトイレットタイム(20分くらい)をとってくれるので、さ~っと、ウィンドーショッピングをするのも楽しい。

12月で夏の季節だがとても寒かった。最初のトイレットタイムで、とある小さな町に寄ったとき、商店街の歩道にカートを置いて、手編みのセーター類を売っているおばさんがいた。趣味の手編みの作品を置いて売っているらしい。生成りのフィッシャーマンズセーターが25ドル。ウールの毛糸だけでも40ドル位するのに安~い!Tシャツの上から着てみると子供用?なのか、ぴったり。Christchurch のクラフトセンターで、やはり手染めの糸で手編みした素敵なセーターを、学生の私に似つかわしくない大枚85ドルをはたいて衝動買いしていたのだが、安いから日本に帰って誰かにお土産にあげてもいいし、と思い、また買ってそのまま着こんで旅を続けた。Mount Cook 辺りはさすがに雪で覆われて寒かったので、油抜ききしていない生成りのセーターはとても暖かく重宝した。Mt. Cook から、途中途中 数々の美しい湖をたっぷり堪能しながら Queens Town に向かう。 (湖については後の旅行で詳しく紹介したい)

Queens Townでは、美しいLake Wakatipu(ワカティプ湖) の真ん前にあるYHAのホステルに泊まった。そこで仲良くなったブラジル出身のカレンとジェットボートに一緒に乗ってスリルを楽しんだ。ここは、バンジージャンプ発祥の地である川のあるところだが、高いところから落ちるのは怖くて食指が 動かない。次の日は、小さな「BBQ BUS:バーベキューバス」でMilford Sound 行き1日ツアーに参加 した。途中、美しい川のそばでドライバーがバーベキューをこしらえてくれるというのが呼び物で、けっこう観光客に人気があるらしい。バーベキューの準備ができるまで辺りを散策するというもでなかなか楽しかった。Milford Sound は、世界遺産に指定されているだけあって、さすがに雄大ですばらしいところだ。船が大きな滝に近付くとしぶきで濡れるので雨カッパを持参した方がよい。岩場にはたくさんのseals (アザラシ) がのんびり寝そべっている。船の周りには世界一小さいNZ特有の dolphins (イルカ) が群れをなして船の周りでたわむれるようにピュンピュン跳びながら追いかけてくる。

帰りはChristchurch まで、また、大型バスで同じコースをたどって帰る。途中、羊の大群が道路をのんびり渡る間、じっと待つという、”これぞNZ!!”というまたとないチャンスに遭遇した。その間、道路脇に群生する色鮮やかなピンクや紫や黄色の濃淡の Lupins (ルピナス) の花を存分に楽しむことができた。遠い道のりも、美しい山々、湖、どこまでも広がる茶色の乾燥したTussock Grasslands (タソック(NZ原生の雑草の1種)が群生する草原地帯)、羊がのんびり草を食むどこまでも緑に覆われた牧草地、と、次々変わる窓の外の景色に見飽きることがない。

Christcurch から Auckland までは、旅行代理店に飛び込んでAir NZ の格安チケット(100ドル)が手に入ったので時間の節約で飛行機で帰ることにした。飛行機から見る景色はまた違った楽しさだ。バス旅行では見られなかった氷河や、雪をかぶった山々、タソックで茶色く見える草原、そして緑の牧場は羊がまるで白い水玉模様のように点々として美しい。雪をかぶった美しいMt.Taranaki(タラナキ山:Mt.Egmont) は富士山にそっくりで突然日本に帰ってきたような懐かしい気分にしてくれる。

(これで、1977年12月の一人旅の記は終わります。また、この後、この経験を元に計画決行した2004年10月から2008年1月にかけてNZ北から南への5回に渡る旅顛末記を、豊富な写真と共に書いて行きたいと思います。)

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

仕事や遊びが忙しくてちょっとの間ブログを開けなかった。今日はもう夜中なんだけど明日はoffなので開いてみました。楽しみにしていた旅行記を満喫させて頂きました。もう少し時間のあるときにNZの地図をプリントアウトして再度辿ってみたいと思いました。それにしても貴女の勇気には感服!私の家族に縛られる生活から見ると羨ましい限りです。

Silvereye さんのコメント...

仕事の合間に、少しずつ書いてやっと何とか1回目終わりです。あれもこれもと、書きたいことは山ほどあれど、長すぎても読みづらいから難しい・・・
勇気なんかありませんよ。ただ、何か、いつもそういう風に流れに任せて行っているだけ・・・
家族に縛られるって地味なようで一番幸せでぜいたくなことではないかしら・・・?