2008年8月13日水曜日

NZの隅々を旅するの記2-5

                春(10月)満開のCHC植物園
CHCの2日目はあいにくの雨模様で、急遽、個人営業の観光ガイド車を予約して観光案内をしてもらうことにし た。旅行前にインターネットで調べてメモしておいた電話番号に電話をかけたら都合よく空いていたらしく、午後1:00 の予約でホテルまで迎えに来てくれることになった。個人営業のJack Tregar さんは、かなり、年配(70代?でも多分60代)の穏やかな、感じの良い人だった。Jack さんと話し合って、昨日行った所以外で、半日で行けそうな所を選んで行ってもらうことにした。彼は、歴史に詳しく、解説(英語)付きのドライブで、希望なら日本語に訳されたコピーも用意してくれるという。(*バスツアーと違って、興味ある、あるいは行きたい場所に自由に連れて行ってくれるから個人営業の車をチャーターするのもお薦めです。)

まずは、昨日ざっと見ただけの植物園へ行き、かなり奥の方まで歩いたが、それでも全部歩くには広すぎる。雨の中で、鮮やかな緑の芝生や樹木が銀色のしずくで光って一段と美しい。その後、エイボン川沿いに建つモナ・べール邸(Mona Vale)、広大なブッシュのある歴史的建物リカートン・ハウス(Riccarton House and Bush )、今回泊まりたかったが満室で予約できなかった素敵なB&B(The Weston House)なども含め、車で通り抜け、あるいは外から眺めるるだけで、彼の説明を聞きながら街をドライブして抜ける。クライストチャーチも、せめて1週間くらいゆっくり滞在して庭園、歴史的建物、カンタベリー地方のワインや食事、自然を楽しみたいものだ。Jack さんの薦めで、空港近くの国際南極センター(International Antarctic Centre)に寄り、しばし氷点下の南極体験をした後郊外へ。
道中、19世紀のイギリス人入植者の話、植物にちなんだ話など、興味深い話を聞きながらカシミア丘陵地帯(Cashmere Hills )を上りつめ、重厚なゴシック建築の サイン オブ タカヘ(Sing of the Takahe)へ。ここから、クライストチャーチをパノラマで見渡すことができる。しばし休憩しようとカフェに行ったが3時過ぎていたので閉店(2:30pmまでらしい)。残念だったが、写真だけ撮って丘を降りたところにあったカフェで休憩し、しばしおしゃべり。ホテルまで送ってくれた時は、もう6時過ぎていた。料金を訊ねたところ、40ドルだ、と言うので、私は、こんなに長い間案内してもらって一人40ドならとても良心的な値段だ、と思いながら120ドル払おうとしたら、ジャックさんは全部で40ドルだと言う。つまり、1人でも、4人でも、同じということらしい。それでは、あまりに気の毒なので私は70ドル受け取ってもらい、再会を約束して別れた。

Jack さんとはすっかりお友達になって意気投合、メールアドレスを交換し、以後、日本に帰ってからもメールで近況報告し合いお付き合いが続いた。彼は、観光ビジネスに加えてウェディングサービス(結婚式からハネムーンまでアレンジサービス)も始めたいというので、お互い協力してビジネスをしようという話にまで発展した (*3年後談:2007年の旅行で、またJackさんに案内を頼もうと連絡をしたら、Jackさんから、皮膚癌で療養中、とのメールをもらいその後1~2回メール交換したのを最後に、ぷっつりと連絡が途絶えてしまった。彼のメールアドレスも、ウェブサイトも削除され、電話も繋がらず、消息不明・・・亡くなったのだろうか・・・と悪い予感・・・彼には、ずっと観光ガイドとして活躍してもらいたかったのに、すごく残念でたまらない・・・)

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

Jackさん、どうしたのでしょうね!人事でなくまだあった事の無い私さえも心配です。
そんなに安いガイド料聞いたことが無いもの!どこまで人がいいのでしょうか!
貴女はホントにNZを愛してるみたい!
ブログを見てて良く解ります。旅行記は読んでいてとても楽しいですよ。

Silvereye さんのコメント...

Jackさん、本当に善良な人でした。というと、亡くなったみたいでいやだけど・・・消息が掴めないので・・・姉たちが2006年に、NZ旅行したとき、CHC空港に着いて、Palmy空港まで二人だけで乗り継ぐのに心細いと言うので私が彼にできれば迎えに行って欲しいと連絡していたら、彼、療養中なのに、CHC空港まで、姉たちを迎えにきてくれてたのです。でも、二人に会えなかったと言うメールをくれて、その後私が出したメールは、戻ってくるようになり・・・それっきり・・・旅行記、これからも、長いので、時々、息抜きに違うことを書いて行きます。ご愛読くださいね。