2009年5月29日金曜日

Macrocarpas

廃棄植物の処理と再利用
家の庭にマクロカーパ(Macrocarpa)の大木(横縦共に15メートル位ありそう?)が2本ある。マクロカーパは、カリフォルニアに自生する杉の一種だそうで、枝葉が密生するのできれいに刈り込んで生垣にすることが多い。家の表通りと、隣との境に、この樹が1本ずつ境界に沿って生垣となっている。お隣との境界のマクロカーパは、特に老木で、大雨が降ると大量の水分を含み、その重みに耐え切れなくなった枝が根元から折れて、下の車庫へつながるドライブウェイを塞いで、始末に大変だったことが過去に何度かある。

5月に入ってから、雨の日が続き、それも豪雨と言ってもいいくらい激しい雨が、短時間だけど、降ることが多かった。この老木は、ついにその重さに耐え切れなくなって、2週間ほど前、中央の高い部分の枝が半分折れて垂れ下がり危険な状態となった。NZは、公園だけでなく、家庭の庭にも大木が多い。従って、庭師とは別に、枯れたり、倒れかかって危険な大木を処理する専門(tree services )の業者も多い。雨が多かったせいか、頼んだAll-Tree Services は、多忙で1週間後しか来れないと言うことで、昨日、久しぶりに晴天に恵まれた日、やっと来てくれた。

午後、大きな、枝木処理機(wood chipper)のついたトラックを、ドライバーが、せまいドライブウェイ一杯にバックで入れる。一人が命綱を付けて高い枝から枝を自在に移動して、チェインソー(chain saw)で、枝葉を次々と切り落としていく。後の二人は、その大小の枝葉を拾っては、機械に突っ込んでいく。機械は、次々と切り取られた枝葉を飲み込んでは、たちまち細切れにしてタンクに吐き出す。すごいパワーだ!音もすごい!3人の仕事人(tree trimmers)たちは、皆、イヤプロテクタ(ear protector)を付けている。私も、難聴にならないよう、耳に人差し指を突っ込んで様子を見る。2時間後、トラックの大きな木屑タンクが溢れそうに一杯になった頃作業は、終わった。この木屑は、オーガニックのマルチ(mulch)となって、売られ、土の上に撒かれ、(保護し栄養となる)覆いとして再利用される。

秋になると、あちこちの落葉樹の植えられた並木道は、すごい量の落葉が道端に溜まるが、大きな吸入パイプを備えた清掃車が来て、葉っぱを吸い込んできれいにする。その落葉は、コンポスト処理され、再利用される。緑の環境を大切にするこの国では、家庭や公園から出る緑の廃棄物を有料で処理し、その処理物をコンポストにして、売るといったリサイクリングシステムが実にうまくできている。今日、切り落とされた枝葉は、またマルチとなって、いつかこの庭にまた戻ってくるかもしれない。

リビングの窓からは、緑の枝しか見えなかったのに、前の道路も、前の家も、隣の家も丸見えなり、プライバシーを、守ることからは程遠くなったけど、すっかり明るくなった。大木に囲まれた庭は、日当たりが悪く、花も木も育ちが悪い。でも、これで、枝垂れ桜にも、もう少し太陽が当たるようになって春の開花が期待できそうだ。
(*写真:上から1.カット前、リビングの窓一杯に広がる垂れ下がった枝、2.枝カット中、3.wood chipper、4、カット後スッキリしたリビングからの眺め)

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

お庭が広そうで、手入れが大変だね!綺麗なお庭で羨ましいな!私はマンション暮らし、
お宅の庭とは程遠い猫の額ほどのベランダとルーフバルコニーで好きな花を育てるのがやっとです。

Silvereye さんのコメント...

若い時は、高層ビルの便利なアパートがいいと思ってましたが、歳をとってくると土が恋しくなりますね。だんだん土に返るということ?