2008年10月13日月曜日

羊のいる滑走路

           (写真をクリックすると羊が見えます)
aero club(飛行機クラブ)
NZは、飛行機クラブが全国いたる所にある。セスナやグライダーなど小型飛行機で実際に飛ぶaero club、あるいは、模型飛行機を組み立てて飛ばすのを趣味にした人のflying clubなど、NZでは、飛行機は、お金持ちの趣味ではなく、ごく普通の人たちが飛行機を操縦したり飛ばしたりして楽しんでいる。広い土地があるから(あるいは人口が少ないから)こそできる余暇の過ごし方ののひとつだ。ここ、パーミーの郊外、フィールディング(Fielding )にも実際に飛行機を操縦するクラブManawatu Microlight Club(マナワツ マイクロライト クラブ)がある。日曜日に、そのマイクロライトクラブとやらを飛行機狂の友達と覗いてみた。

日曜日とあって次から次へ、小さな2人乗りの飛行機が滑走路から飛び立っていく。広い敷地内には真ん中に牧草地、その両側に滑走路があり、手前の滑走路から飛び立ち向こうの滑走路に着陸するようになっているようだ。真ん中の牧草地には、羊がのんびり草を食んでいる。その牧草地に、次々と、ライト兄弟の飛行機みたいな二人乗りのオープンカー、ならぬオープンプレインが着陸してくる。草がクッションの役目をしてくれるので滑走路に降りるより具合がいい?
羊たちはそのクッションの役割をする草を食べていつもきれいにしてくれる。羊と飛行機の接触事故はないのかしら?と心配しながら見ていると、どうやら、羊は集団で牧草地の半分に寄ってはそこを食べ、そこの草が無くなったらあとの半分に来て食べて常にどちらかに寄って食べているので飛行機はその羊がいないほうの側に降り立ってくるということらしい。芝刈りの手間が省け、羊も飼えて、実にNZらしい、合理的な方法だ。羊たちは、のんびり草を食べながら、ちゃんと近寄ってくる飛行機を感じ取っては上手に避け、騒音も一向に気にする風もない。ふと足元を見ると、いたるところに黒い糞が!!!どうやら彼らは、このクラブ内を自由に動き回っているらしい。上を見ながら歩くと危険!ご用心!!

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

ジブラルタルの飛行場みたいですね!でも羊が上手に飼いならされてるって感じがします。日本では考えられないけど。以前主人とスペインに行ったときジブラルタルの飛行場が飛行機が離着陸しない時は人の通る広い道路になり飛行機が離着陸する時は遮断機のようなものが下りて通行停止となります。ジブラルタルはイギリス領のため隣に行くときもその道路を越えるとスペイン領となりパスポートの提示が強制されます。ジブラルタルに5日ほど滞在しそこからイギリスのガトウィックの飛行場に飛んだ事が懐かしく思い出されました。でもNZのように綺麗じゃなかったけど、糞の心配はありませんでした。

Silvereye さんのコメント...

何かで見たことがあります。道路の上を低く飛行機が着陸する時遮断機が下りるの。ここも、牧草地と牧草地の間に道路があってすぐ頭の上を飛行機が下りてきます。でも遮断機はないけど・・・羊は草食だから糞もきれいなんでしょうけど・・・こちらの人は、平気で家の中に靴のまま上がるから・・・羊や牛犬の糞を踏んできたかも知れないのに・・と、私はとても受け入れられない習慣だけど、彼らは全然気にしない・・・全く、西洋の野蛮人には困ったものです。