2008年10月23日木曜日

NZ事情 11

結婚後の姓
NZ は、結婚後の姓を、自由に選べる。

1.結婚前の姓をそのまま名乗る。
2.夫の姓を名乗る。
3.妻の姓を名乗る。
4.二人の姓をミックスした名前を名乗る。(例:二人の姓を-(ハイフン)で一つにする)

Helen Clark 首相は、結婚しているが、結婚前の姓をそのまま名乗っている。マスメディアは、Miss Clark と呼んでいる。Miss Clark のご主人は、社会学者(sociologist)のPeter Davis 氏。Miss Clark とDavis 氏とは、5年間パートナーの関係にあったが、労働党から首相として立候補することになった時、一部の労働党メンバーから結婚するようにと圧力がかかり、しぶしぶ?結婚したという経緯があるそうだ。このエピソードから察するに、彼女自身は、結婚や、姓を変えることに懐疑的?なようだ(参考サイト:wikipedia)。ちなみに、Miss, Mis, Mrs, などの敬称(title)も、色んな場面(銀行口座開設申請時など)で自由に選んで申告するようになっている。私は、全てMs.を選ぶが、クラーク首相は、Missと呼ばれるのがお好きなようだ。

ここパーミーで、オーガニック栽培で家庭菜園を楽しんでいるChris & Hern 夫妻は、ふたりの姓をつなげて Teo-Sherell (奥さんのHernさんは中国系シンガポール人)と名乗っている。

日本の場合、結婚したらどちらかの姓を名乗らなければならない。たいていの場合、妻が夫の姓を名乗る(婿養子?の場合は逆のようだが)。愛し合って結婚する時は、姓を共有することでひとつの家族になりたいと願い、夫の姓を名乗りる。これが、一旦離婚となると大変だ。子供への影響を考えて妻はそのまま離婚後も夫の姓を名乗るとか、社会的に名が通ってしまって変えられないとか、夫の姓を嫌って元の姓に戻るとか、色々有りだが、この姓の変更で大変な思いをするのは、女性の側だ。姓を変えるたびに、大変面倒な手続きをしなければならない。NZのこの結婚後の姓についての制度は、日本も学ぶべきではないだろうか?自由な選択肢があれば、理由は様々だろうけど(フェミニストは躊躇無く別姓を選ぶだろうし)少なくとも、面倒な手続きがいやであれば、変えない選択をできるのだから。日本でも、二つの姓を結合して付けることが法的に許可されたら面白いことになりそうだけど・・・山下さんと川上さんが結婚して、山川さん?上下さん?

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