2008年7月4日金曜日

NZ事情 8

SPCA
RNZSPCA (the Royal New Zealand Society for the Prevention of Cruelty to Animals)
(NZの動物愛護協会)は、全国に54箇所あり、すべてボランティアの組織で、寄付金でまかなわれそのほとんどが無給のボランティアによる奉仕活動によって経営されている。


NZのSPCAの活動は、一般市民の中に浸透してとても親しまれている。日常的に、新聞や、フリーペーパー、あるいはテレビでSPCAの活動や、広告をしょっちゅう目にする。近所の野良猫が子猫を生んだら、親子共にSPCAに連れて行き、SPCAは親猫や子猫に、しつけや不妊手術をして里親募集をする。野良猫や犬の里親募集の広告には、それぞれ名前を付けられた猫や犬が、写真と共に年齢や性格などを詳細に紹介されている。

猫や犬だけでなく、傷ついた野生の鳥や動物、や、迷いペットの治療をして、野性に帰したり、あるいは、飼い主を探したり、SPCA が日常的に活発な活動を行っているのを新聞やテレビで知ることができる。ペットを飼いたい人たちは、もちろん、ペットショップで買うこともあるが、SPCAに行って猫や犬をもらってくる人たちが多いようだ。そのせいか、野良犬や野良猫をあまり見かけない。

日本でも、動物愛護協会が同じような活動を行っているようだが、動物を飼っていない一般市民にはあまり馴染みがないように思う。私自身の経験からすると、野良犬や猫の里親募集の広告など見たことがない。ペットを買いたい人は、ペットショップで、高い血統書つきの動物を飼うのが普通だ。

欧州系の人たちの動物への倫理観の強さは、アジア人に比べて強いように思える。その意識が、捕鯨問題にも複雑に絡んでいるのかもしれない。

0 件のコメント: