2009年3月10日火曜日

NZの隅々を旅するの記5-8a


10月31日(水) Punakaiki ~Tranz Alpine ~CHC
出発前に、時間があったので、またパンケーキロックスに行って見たが、やはり海は穏やかで、しぶきの上がるのを見ることができなかった。昨日、バスを降りる時、運転手さんが、「明朝グレイマウス駅に行くバスに乗るなら、事前にバスの連絡事務所に連絡すればホテル前で止まって拾ってくれる」と言ったので、昨日ホテルから連絡してもらったが、「ホテル前の乗車はできない、ワイルドコーストカフェ(Wild Coast Cafe)が乗り場だからそこで乗車しなければ駄目だ」と言う。このカフェは、パンケーキロックスの前にあって、そんなに遠いところではない。でも、上りの坂道で、かなり交通量の多い曲がりくねった道をそれぞれスーツケースを抱えて行くにはつらいものがある。結局、ホテルに、そのカフェまで送ってもらうようにしてもらった。チェックアウトしてすぐ、運転手さんが車で早めに迎えに来てくれて、まだ、時間があるからと、近くの観光ルートをドライブしながら案内してくれたのには、感激した。その後、ワイルドコーストカフェで軽い昼食を摂り、インターシティバスに乗りグレイマウス駅へ。(*今インターシティの時刻表を調べてみたら、このカフェの次にホテルの前でも停まるようになっている。何で~~??!!泊り客が多くなって要望が多くなったからだろうか?

グレイマウスは、前述(10月29日)のMonteith's Beer の醸造所があるところだ。グレイマウス駅に着き、チケット、と言ってもインターネット予約でプリントしたA4の紙、を4枚出したら、最初の1枚だけ見てすぐ席番号をくれた。それを持って並んで荷物を預けた後(少し大きい荷物は、預けなければならない)しばらく時間があったので、売店をブラブラ。姉たちは絵葉書と、ここでしか買えな切手を購入。日本の家族に出すという。

13:40発のトランツアルパイン号に乗り込んだ。列車の中に食堂車はあるが、ミートパイなど出来あいの軽食と飲み物が買える程度だ。海岸の町グレイマウスから、列車は、モアナ(Moana)やオティラ(Otira)など、いくつかの小さな駅に停まりながらだんだん上って行く。東西を分ける山脈の東側は、昨日まで西海岸を通り抜けながら見たニカウやポンガの緑豊かなブッシュから、一転して、低い樹木の、あるいは赤茶けて、ごつごつ岩の突き出た乾いた山肌が多くなる。山間をだんだん列車は上って行く。オティラ駅を出ると、やがて南アルプスを突き抜ける長いオティラトンネル(8,550メートル)に入る。

トンネルを抜けると、やがて海抜約740メートル、鉄道の最高地点にあるアーサーズパス(Arthur's Pass)駅。停車時間に外に出てみる。あいにくの小雨で濃霧に包まれた冠雪の南アルプスの山並みが煙って見える。アーサーズパスを出ると眼下に、南アルプスを源とするワイマカリリ川(Waimakariri River)。ここからは高架橋(5)やトンネル(16)が多い。小雨の中、ワイマカリリ峡谷を眼下に見下ろしながら走る。はるか眼下に峡谷を削りながら曲がりくねって流れる川が、雨量が少なかったのか、ところどころ砂地になっては途絶え、また川になる。と、いつの間にか、列車は低い平地を走って、やがて羊や牛が放牧されているカンタベリー平野が眼前に広がっていく。と思う間もなく夕方6時頃、CHC駅に到着。

4時間30分程の列車の旅(約230キロ)はあっという間だった。駅前からシャトルバスに乗り込み、市中心街にあるクエストホテルに再び戻り1泊。今度の部屋は別棟で以前の部屋よりずっと良かった。姉たちは、大いにこのアパートメントホテルが気に入ったようだ。日本にも、こんなホテルがあればいいのに、としきりに言う。
(上写真:グレイマウスを出てすぐの車窓から)

0 件のコメント: