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WOW AWARDS SHOW 2013
(2013年9月28日土曜日)
今年も、行って来た。Wellingtonで開催されるWorld of Wearable Art、NZが世界に誇る(?)ショーに。なんと、今年、25回周年記念だそうだ!去年初めて観て、こんな楽しい素晴しいショーをそれまで知らなかったなんて、残念至極、と思った。で、今年は、チケットが売り出された2月にすぐさまゲット、4月にはホテルも予約。
でも、まだまだ先のことと思っていたら、もうその日が来てしまった。10日間に渡って開催されるショー、でも、チケットはどの日も完売状態。これだけでも、人気のすごさが窺えるというもの。
”wearable art”・・・文字通りに訳せば、衣服、身に付け得るもののアート。NZだけでなく、世界中から、身に付け得る物のデザインを公募、オーディションを経て選ばれたデザインは、奇想天外。それらを着たモデルやダンサーたちの、音楽に合わせて休憩なしの2時間のパフォーマンスは、言葉では言い表せない素晴しさだ。まさに百聞は一見に如かず。これは、もう、実際のショーを観るしかないのだ。
ショーの始まる8:00pmにはまだ早いので、ウォーターフロントにある会場ASB BANKアリーナ、の前のパブ&レストランで、軽い食事。パブの外まであふれる客は、全て、ショーを見に来た人たちだ。椅子が足りず、私とソファをシェアした、南島の果て、Invercargill、から来たという女性は、もう10年、毎年観に来ていると言う。それからすると、私なんて、車で2時間ちょっとで来れる所に住んでいて、ラッキ~!
7時過ぎ、会場に入る。今年は、チケットに撮影禁止と書いてあったので、カメラを持って来なかった。でも、、エントランスホールには、変わった衣装に身を包んだモデルたちが、入場者たちと一緒に写真を撮って大サービス。こんなことならカメラを置いて来るんじゃなかった。
8時から10時までの2時間のショーは、去年とまた違った、趣向を凝らした舞台装置と音楽と振り付けで、拍手と口笛と興奮のるつぼの中で、あっという間に終わり、最後にスポンサー毎の部門受賞者発表。USA、英国、中国、台湾、香港、オーストラリア、インド、などからも参加している。中国は、2部門で優勝している。去年、NZ在住の日本人のデザイン参加があったけど・・今年は、日本からは何もなかった。デザインの世界にも中国が台頭してきて、世界の勢力縮図を見るようだ。
それにしても、子供も含めて、モデルやダンサーたちの手足の長さは、特に長くてまっすぐで無駄な肉が一切ない鍛えられた足が舞う様は、ため息が出るばかりだ。白人種とアジア系黄色人種の体系の違いを嫌と言うほど見せつけられた気がする・・・・
今年は、Bizarre Bras ブラのデザイン部門がなかった。やはり、ブラのデザインだけでは限りがあるから?・・・その代わり、サーカス?的パフォーマンスが加味されて、面白かった。世界中からのデザイナーの知恵と創造力、それに加えて演出、振り付け、舞台装置などの創造的コラボレーションがなくては、このショーは成り立たない。
鉛筆みたいなモデルたちがキャットウォークする、どこかの国の有名デザイナーのファッションショーに(幾らか知らないけど)高い入場料払って見に行くなんてあほらし、と思うけど、このWOWなら、worth paying(払っても惜しくない)。
席は、去年と同じスタンダードの席(NZ$99)。後ろの壁から3番目。舞台は遥か彼方だけど、全体が良く見渡せる。でも、やっぱり、衣装を良く観るには、もう少し前、真中あたりが良いな・・これからは、例年行事として、毎年、絶対見に行こう!来年は、チケット売り出し解禁したら、即、予約だ。でもって、昼間(Matinee)にし、もっと良い席を取り、その代わり日帰りでホテル代節約。ウン、良い考え!
チャリティ アート オークション
先週土曜日28日、SPELD主催のチャリティアートオークションに行って来た。
SPELD(Specific Learning Disabilities:学習能力障害)は、失読症(Dyslexia)行動不全(Dyspraxia) 計算力障害(Dyscalculia)、その他の学習能力障害を持った子供たちの支援団体だ。
会場は、Community Leisure Centre。3時からと言うことで、お友だちのT子を誘って、Bと3人で出かけた。会場には10分ほど前に着いたけど、予想に反して人が少ない。入場料6ドルで、オークションのための番号札をもらった。
3時から6時までなので、アフタヌーンティー(afternoon tea)の準備もされていた。いくつかの丸テーブルには、サンドイッチやクッキーなどの軽食、紅茶やコーヒージュースなどの飲み物。あれこれつまんだらお腹いっぱいになったから、もう夕食要らないかも?
オークション出品作品のリストをもらい、会場の壁にかけてある絵画を見て回る。いくつか良いなと思った絵の番号に丸をつけて椅子に座る。だんだん人が増えて来て、会場はほぼ満員だ。
オークションの前に、支援団体の一つ、George Streetにあるファッション小売店、Georgie Girlによる、Retro Fashion Show。1960~70年代と思われるレトロな衣装を着たモデルは、10代の細い女の子から60代?の太ったおばさん、中には、両手両足にタトゥーを入れた女性まで、次々と衣装を替えて出てくるので、あちこちから、口笛や、冷やかしの声が出る。最後は、これもレトロな3着のウェディングドレスで締めくくり。
その後、1枚ずつ、絵画を持った人が前に出て、オークションの始まり。絵画は全て有志の方の寄付によるもので、リストには、タイトルと作家の名前、小売価格が付いている。いずれも、アートギャラリーなどで売る場合付けられる価格で、$2500~$50まで、さまざまだ。
気に入った絵画のオークションが始まると、Bは、あわてず、様子を見ながら、いよいよ他に手が上がらないようなところを見計らって、ス~と番号札を揚げる。なかなか上手だ。
結局、
1.Joeke de Vries(?) によるオイルパステル画2枚、Bのお気に入り。
1. Feast of Mist (市価$350)$55でゲット
2. Lake Harmony ($350)$90でゲット
3. Janet Bothner-Byの 油絵 ”Pohangina Valley-Cloud Cover“($495)、$80でゲット。Pohangina Valleyは、Palmerston North から車で約40分ほどの郊外の美しい村。これもBのお気に入り。
4. Nicholas Chevalier(1828-1902) の水彩画 "Lake Manapouri(1881年)"のスクリーンプリントNo.415/425 これは市価額不詳、を$65でゲット。Lake Manapouriは、Doubtful Sound へつながる神秘的な湖。これは、私のお気に入り。
合計$260(1NZ$:78円位)の買い物。
5.?作? still Life ($495) を$50 これは、T子のためにゲット。
オークションが終わって、ファッションショーで着た洋服やアクセサリー類の売りだしには、女性たちが群がる。
T子は、素敵な柄のワンピースを、$35?でゲット。これは、実際のお店で200ドル近くした物らしい。
私は、レトロな茶色の革のバッグを$46でゲット。ポケットもたくさん付いて、手縫いのしっかりしたもので、お買い得感ありよ!
アートのオークションは初めてだったのでとても面白かった。有名なアーティストの絵画の、目の玉が飛び出るような値段にどんどんつり上がるオークションと違って、このチャリティオークションは、市価の値段の5分の1、どうかしたら10分の1とかでストップするので、こんなに安くていいのかしらと申し訳なく思ってしまう。私が手に入れた"Lake Manapouri"は、原画の限定版プリントで、そんなに価値は無いかもしれないけど、12号くらいの大きさだから、額縁だけでも60ドル以上はするに違いない。行ったことがある素敵な湖なので、すごく嬉しかった。
私は絵が好きだけど、自分で描くのは才能がないのであきらめた。その代わり、時々、気に入った(感性が合う?)絵にめぐり遇ったら買いたくなる。もちろん手の出る範囲だから、値段もたかが知れてるけど、気に入った絵を壁に飾って眺めていると、ほのぼの幸せな気持ちになるから不思議だ。
帰り際に、Dyslexiaの子供を持つ知り合いのPeterから、協力してくれてありがとう。と、お礼を言われた。とんでもない!こちらこそ、楽しんで、こんなに破格値でアートを手に入れることができてありがとうございます。
フッ素添加水道水に思う
NZは、アメリカに次いで世界で2番目に水道水にフッ素を添加(water fluoridation)し始めた国だという。今、NZのあちこちの自治体で、水道水フッ素添加に疑問視する声、あるいは反対運動が起きている。
日本も以前フッ素添加を試みた自治体があったが、斑状歯(fluorosis)の問題が起こり、フッ素添加しないようになって久しい。
健康おたく、"health paranoid country"、日本から来た私は、もちろん、フッ素添加水なんか飲みたくない。行政が政治経済的目的のために、虫歯を減らして、医療にかかる予算を削減しようとフッ素添加し、国民の選択の権利を奪っていることに腹が立つ。
数人とフッ素添加水について議論した。
科学者B曰く
「フッ素添加で、NZの子供の虫歯は激減した。ある程度の添加では、人間の体に影響は無い。これまで、虫歯の激減、身体的に影響はないということで、フッ素添加水は効果的だ。フッ素添加は不可避だ。」
私
「激減したと言っても、完璧になくなるわけではない。健康を害さないという科学的根拠も証拠もない。国が国家予算削減のために、国民に毒を盛っているようなもの。」
環境学者C曰く
「フッ素添加で虫歯が激減した。歯ブラシや歯磨き剤を買うお金もない貧しい子供たちの虫歯を防いでいる。政府の健康予算に貢献している」
私
「貧しいから歯磨き剤を買えないのではなく、教育が貧しいから、生活保護を受けて、そのお金で、ジャンクフード(junk food)を買っている親が多いだけ。教育をしないから、歯の磨き方一つ知らない国民が多い。歯ブラシも、まるでワニの歯磨き用みたいに、硬くてでかい!しかも1種類しかない。日本には、歯ブラシだけで何百種類もあり、選べるし、TVで教育番組が洪水のように放送され、その他フリーペーパー、広告、歯科衛生士による、歯磨きの指導、など、徹底して教育されている。この国で、そんな番組見たことない。くだらない輸入番組ばかり放送している。まったく 医療後進国だ!」
(科学者、環境学者からして、こんな意見を言うNZは、ほんと、後進国だよ!)
私
「フッ素は合成化学物質で毒だということは分かっている。水道水に添加と言うことは、あらゆる飲食物にもフッ素が含まれるということでしょ。それに、歯磨き剤、マウスリンスにも含まれている。人それぞれ身体的条件が違うし、フッ素曝露の度合いも違う。赤ちゃんのミルクに水道水は使わないでくださいと注意書きがある。つまり、取り過ぎは毒だということを認めているからでしょ。それに、この国の人たちは、若いのに関節炎(arthritis)になる人が非常に多い。60代前半で、すでに背中の曲がっている人も多い。これらの病気とフッ素添加との関係はまだ分かっていないけど、合成化学物質を口から入れること自体、健康に良いはずがない。私には、少なくとも、添加、無添加水を選ぶ権利がある。国が、国民全体に毒を盛るような国、この国は、まさに医療後進国だ!」
云々・・・と、議論は物別れのまま。
こんなことを言っても、多くのNZ国民は、ほとんどが、フッ素添加で虫歯が激減したというデータを信じて、反対しない。わずかにハミルトン市(Hamilton)が今度の選挙で民意を問うという。Hastingsの歯科医も警告を発している。
とは言え、私も、充分に反論できるだけの知識がないので、あれこれ、ネットで文献を調べて見た。あるある!賛成派、反対派のウェブサイトが溢れている。
賛成派の要旨は、「虫歯予防に効果的。濃度0.7ppm以下の添加なら問題ない」
反対派は「毒物を強制的に添加することが間違っている。国民全体に薬物治療を強制的に行っているようなものだ。国民には、選ぶ権利がある。安全だという科学的証拠は何もない。毒物だから、過剰摂取は、死をもたらす。フッ素曝露が体に悪影響することは明らか。」などなど・・・
フッ素だけでない、塩にはヨウ素(iodide)が添加されている。スーパーマーケットに売っている精製塩も岩塩も ヨウ素添加(iodised)と書いてあり、自然塩は売っていない。海藻などを食べない国民だから、これも、国が親切にヨウ素添加した塩を売るのだ。私たち日本人は、海藻を良く食べるので、ヨウ素添加塩は要らない。日本から家族が来る時、自然塩を持って来てもらって使っているけど、そうそう沢山は持って来れないから、普段使いは、ヨウ素添加塩を使っている。
ヨウ素添加/無添加塩はある程度選べるけど、フッ素添加/無添加水道水は、選べない。郊外のファームに住めば、タンクに溜めた雨水を使えるけど・・・
この国は、売春も、ゲイの結婚、も認めた鷹揚な国、・・・だから添加物にも鷹揚なんだろうか?それとも気にしない、気にしない、のeasy goingな国民性?
長い間、フッ素塩素添加水、を飲み、たっぷり泡立てた合成洗剤で洗った後濯がない食器類で食事をし、ヨウ素添加の塩をなめて来ただろうに100歳以上のお年寄り(603人だとか?)もけっこう多い。
癌になる原因の一つは、ストレスだという。ストレスが免疫力を低下させ癌細胞を生じやすくさせるという。あれこれ、神経質に考えて、健康食品を食べ、無添加を叫ぶより、気にしない、気にしない精神で、のんびり余生を過ごした方が良いのかも?
あれこれ、フッ素添加のことを調べているうち、どうせ、残りの人生、わずかになってきたんだし、この国に永住する以上は、こんな添加物気にしないで楽しく生きて行きたい・・・と思うようになって来た。
北島の旅 7
4月5日(金) AKL空港へ
いつも次の日のことが気になると眠れない。ウトウトするうちに4時半頃、目が覚めてしまった。起きて、もう一度荷物の点検。5時過ぎても、wake-up callは、鳴らない。6時にタクシーを頼んでくれているかも怪しいので、チェックアウトする時間も含めて、早めにレセプションに行った。
お部屋には、いつも2人分のタオルしか用意されていないし、wake-up callもなかったので、フロントにいた男性に、その旨を告げる。恐縮して、担当は誰でしたかと言う。・・・インド系の人でした。・・・よく注意しておきます。申し訳ありませんでした・・・(はい、でも、もうここには泊りません)
幸いタクシーは呼んでくれていたので、乗り込む。このヨーロッパ系?の運ちゃん、ご愛そうがすこぶる悪い。話しかけても、ろくに返事もしない。朝、出がけに夫婦喧嘩でもしたのかしら?
朝早いせいか、空港には15分足らずで着いてしまった。空港に着いて、この運ちゃん、お金を受け取っても、仏頂面で、車のトランク(boot)を開けるレバーを押しただけで、運転席から出て来ようともしない。幸い荷物はそんなに重くはないので自分たちで出したけど、普通は、降りて来て、荷物を出してくれるものだ・・・この人、もしかしてアジア人嫌いの人種差別主義者(racist)?こんなことなら、Colinの言うこと聞いて、車で来ればよかった・・・
早く着き過ぎたけど、小さな空港の中は、結構人でいっぱい。ここも、空港のアテンダントはひとりで、荷物の受け付けから、搭乗案内まで何でも屋のようだ。
小さなプロペラ機に乗り込む。コックピットは、オープンで、パイロットも操縦機器類もまる見え。副操縦士は、フライトアテンダントも兼ねている。客席は左右合わせて19?か20席。天井が低いので背の高い人は頭がつっかえそう。
夜明け前のフライトで、やがて雲の向こうがオレンジ色に輝いて来る。
オークランドの街の明かりが見えてくる。35分のフライトで、7:25am、無事AKL国内空港に着陸。国際空港まで歩いて行く。荷物預かり所(Luggage Storage)に行って姉たちのスーツケースを受け取り、チェックインカウンターへ。姉たちは、ちょっと贅沢して、今回プレミアムエコノミー(premium economy)のチケットなので、チェックインカウンターはプレミアム専用カウンターで、並ばずにすぐできた。9:40発の便には間があるの階上のカフェでスナックを食べて最後のおしゃべり。
9時頃、ミレニアム客専用の入り口に姉たちを見送って、国内線空港へ。10:05発のパーマストンノース行きの飛行機に乗って帰路に着く。
姉たちと過ごした楽しくて賑やかな4週間も、あっという間に終わり。無事見送って、ホッと肩の荷が下りたと同時に、強烈な寂しさに見舞われる。今度はいつ来てくれるかな~~・・・・・