2010年12月15日水曜日

NZの隅々を旅するの記9-6-b

10月1日 午後 Arthur's Pass~Wilderness Lodge

アーサーズパス(Arthur's Pass National Park)に入る。青空が出た!快晴!アーサーズパスが雪で閉鎖されたら?とか、寒くて凍えるんじゃないかとか、心配していたのがうそのようだ。

今回のメイン、目指すウィルダネスロッジ(Wilderness Lodge)はどこ?アーサーズパス村(Arthur's Pass Village)の駅前に車を止めて外に出る。さすが、海抜700メートル以上の高地だ。すごく寒い!!まだ4時頃なのに、駅のそばのインフォメーションセンターは閉鎖されている。そばのカフェで道を聞いて、またドライブ。

ワイマカリリ川(Waimakariri River )が流れるV字谷渓谷を左に見ながら、30キロほど走る。



と、やがて右手にロッジの看板を見つけた。看板の横の道を入って行く。道に沿って両側に広がる牧草地には、羊がいっぱい。その向こうには緑の山が連なる。これらの全てが、どうやらロッジの敷地?すごい広大!
小川のせせらぎを左に見ながら、ブッシュの間の道をしばらく行くと、やがて2階建てのロッジ。車を止めてフロントに。受付にいた背の高い若い女性が、2階の一番奥の2部屋に案内してくれた。エレベーターがないので、荷物を運ぶのが大変だ。

この2室は、家族用で、中はドアで行き来ができるようになっている。オフシーズンで、他にお客は、いない模様?すごく親切だ。片方の部屋にはバスタブが付いていないので、もうひとつ隣の部屋(バスタブが付いているから)も使っていいと言って、3部屋のキーカードを置いて行ってくれた。写真のベッドの右側に隣室への2重ドアがあり、行き来できるようになっているので、姉たちは大喜び。バスタブなんか入らなくていいということで、結局、3部屋目のキーカードは、お返しすることに。

(写真:お部屋から渓谷を見下ろす)ウィルダネスロッジは、NZの尋常のホテルのような1部屋単位の値段ではなく、1泊おひとり様310~499ドルの世界。朝食夕食付だが、これまで、1部屋100~200ドル前後の宿泊施設に泊っていたので、このおひとり様400ドルの宿泊費は、目の玉が飛び出そうな、日本のお宿並みのお値段。でも、姉が、支払いは任せなさい!とドンと、胸を叩いて言ってくれたので、お言葉に甘え、ロッジと何度か連絡を取りながら、ゆとりの3泊4日の豪華版予約をした。オフシーズン(安い方の部屋で5月から9月まで310ドル)とシーズン中(10月から4月まで399ドル)とでは、値段がかなり違う。が、10月1日から4日までの予約を、オフシーズンの値段(310ドル)でいいということだった。感謝!

部屋に荷物を置いて、1階の広間に降りると、間もなく、若いカップルが入ってきた。どうやら彼らも泊るらしい。

(写真:敷地内の丘の上からホテルを望む)我々は、夕食まで、周りのブッシュを散歩することに。目的のブナ(beech tree)の芽生えはいかに?!と言っても、ガイドなしでは、どれがブナやら、何やら、さっぱりわからない。でも、森の中は、しっとりとして、苔むした緑の絨毯を、踏みながら歩くと、独特の香りがして、深呼吸をすると、マイナスイオンがたっぷり!

しっかり歩いて、お腹をすかして、さて夕食はいかに?!1階の広間には大きな薪ストーブに火が入れられ、ぽかぽか暖かい。先ほど来たカップルも降りてきて一緒に暖を取りながら、少しおしゃべり。新婚旅行で、ベニスから来たとのことだ。ご主人の方がずっと若く見えるので、姉は、お母さんと息子だと思ったらしい。奥さんは、英語があまり上手ではなくて、イタリア語なまりで、ゆっくりゆっくり、言葉を探しながら話す。

食事は、メニューを見て、前菜、メイン、デザートを選ぶ。どれも美味しそうなので、それぞれ違うのを頼んで、シェアして、少しずつ楽しみましょうということに。前菜で、焼きたてのパンを、数種類のディップソース(写真)に浸けて食べる。バージンオリーブオイル、色々なハーブや香辛料、それにサンドライドトマトのディップ。どれもとても美味しい~!でも食べ過ぎて、メイン料理が入らなくなっては大変・・なりそう。メインのお料理は、ラム肉、サーモン、ビーフから選ぶ。ラム肉は、もちろんここで育ったラム。
トマトスープ(美味!) 
フェタチーズ(Feta cheese)とキューリ、トマトのサラダ
食事の後、中年の女性(どうやらここの女主人らしい)が出てきて、”ゲリー”が、敷地内を、案内してくれると言う。8時過ぎで、外は暗くて寒い。”ゲリー”が、イタリア人のカップルと我々を、マイクロバスに乗せて、空の見えるところまで連れて行き、真っ暗闇の中で、星の説明をしてくれる。月の光が明るすぎて、星はあまり見えない。ブッシュの中からは、カエルの大合唱が聞こえてくる。カエルが育つということは、ここの池の水がすごくきれいだということなんだそうだ。皆、寒くてブルブル震えているのに、ゲリーは半ズボンに、トレッキング用の靴といういでたちで、寒くないのかしら?この気さくなおじさんが、ここのオーナーで、植物環境学博士?!?姉は、テレビ見た博士は、もっとかっこ良かった、きっと案内のおじさんよ、と、私の耳元で囁く??このゲリーおじさん、「明日朝、7時半に、起きて来たら、森の探索に連れて行く」そうだけど・・・・・

2 件のコメント:

SK さんのコメント...

うーん、この峠道は通ったことがないな。
私はイーストコースとに行ったことがないからね。
そのロッジの値段は、それにしても高すぎますよ。
ニュージーランド人はまずそこに泊まらないだろうね。
ニュージーランド人は峠を下った町に宿をとるでしょう。そこは外国人ようですね。

SK さんのコメント...

間違えました。「イーストコースト」ではなく、「ウエストコースト」ですね。