2009年8月18日火曜日

Pet dog BBQed by a Tongan family

飼い犬をBBQにして食べたトンガ人
NZは、移民によって成った国。最初にマオリが、この島を見つけ住み着き、その後ヨーロッパ人が入植し、マオリとの軋轢の後、条約を結び英語およびマオリ語を公用語とするNew Zealand( Aotearoa)国となった。政府は、移民を受け入れ続け、今では、多民族移民で構成される国家となっている。

2~3日前、オークランドに住むトンガ移民が、自宅の裏庭で飼い犬をBBQにして食べたと言うニュースが大々的に報じられた。動物愛護協会(SPCA)の非難を受けて、トンガ人の一家は、「トンガでは犬や馬を食用としている」と反論している。

SPCAは、「・・・犬を殺すことは、違法ではないが、このような扱いは受け入れ難いことだ・・・」と言うようなコメントを出した。”pet dog をBBQにした・・・” という、テロップとともに、豚ならぬ犬の丸焼きがテレビの画面に大きく映し出された時は、ゾ~とした。私も、犬をかわいいと思っているひとりだから、おぞましい気持ちで一杯になった。

でも、考えてみれば、犬や猫、その他、’普通’には考えられないような動物を常食とする民族は多い。でも、この、’普通’・・って何だろう。牛、豚、羊、鹿、鶏、カモ、ウサギを食べることが普通、で許され、馬、犬、猫、蛇、猿?鯨など、を食するのは、異常、で動物愛護の精神に反する非難すべきこと??そのトンガ人は、ヨーロッパ人が食用に羊を飼うのと同じように、犬をペットとしてではなく食用に飼っていた?ということではないの?

人間は、自分の都合で、善悪を判断し、自分に合わない文化や慣習を非難し、排除する。特に、西洋文化には、白人を優秀、有色人種を劣種として蔑視する傾向がある。白人にとって、狩をして鹿やカモやウサギを殺し食べることは、全く罪ではないけど、その狩にお供するかわいい犬を食べることは、大いなる罪なのだ。

私は、犬も猫も大好きだし、鯨も馬も(これは食した経験はあるが)賢い動物でかわいいと思うし、食べようとは思わない。でも、西洋文化の、牛豚は食べてもいいが、犬、猫、馬、鯨、を食べるのは野蛮と言う考えは、ちょうど、白人(犬、猫、馬、鯨)は優秀(なので尊重し)、有色人種(牛、豚、羊)は劣る(ので食べていい)と言っているのと同じ論理ではないの?と思ってしまう。

NZに住んでいると、中国人、タイ人、マレーシア人、ロシア人、イラン人、ドイツ人、フランス人、アイルランド人、フィリピン人、イタリア人、南アフリカ人、サモア人、インド人、その他、色んな国からの移民に接触する機会が多い。まさに、「民族のルツボ(坩堝)」だと感じる。でも、坩堝の中で、多民族が溶解して、ひとつになるわけではなく、それぞれの文化を大切にして暮らしているのを見るにつけ、この国では、「郷に入っては郷に従え」と言う言葉は、適切ではないように思う。

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

犬を食べると言う民族はよく耳にします。私も今16歳の要介護犬と一緒に暮らしていますが、この子を食べるって???絶対に出来ません!!と言っても私たちは牛や豚、鶏などは当たり前のようにして食べます。犬を食用にするからって、私たちは信じられないけど否定する事は出来ないような気がします。

Silvereye さんのコメント...

否定できるのは、菜食主義の人たちだけでしょう・・・・