2013年5月7日火曜日

旅の記11-6


南島3月15日(金)Arthur's Pass


朝食は、ミューズリーにフルーツ、ジュース、コーヒー、紅茶など、自由に取ってきて食べていい。その後、オムレツや、ベーコンエッグなど、3種類のメニューから好きな物を選んで作ってもらえる。日頃、ミューズリとジュース、紅茶だけの我が家の朝食からすると、とてもbigでぜいたく。でも、頑張って(欲張って?)サーモンオムレツも食べた。ウ~~ン…またウェストが太くなった・・・

朝食が済んだ頃、テーブルにAnneがやって来た。私たちにカヤキング(Kayaking)をしないかと誘う。そう言えば、昨夜、Kathyが、明日はkayakingをするんだと、張り切ってたな~。

KathyとStuartの親子がkayakingをすると言っているけど、2人までは、一人当たり$160、4人以上で一人$120と安くなるので、我々にも声をかけたのだろう。姉たちは乗り気じゃないけど、私は、何でも経験してみたい方。ちょっと高いな・・・でもやろ~~!OK~~2人参加しま~す!では、午後1時半、ロビーに集合してください。Nickieが連れて行ってくれるそうだ。

朝食後は、ファームの方へ散歩。ファームへの道を歩いて行く途中に家がある。従業員の家だろうか。家の前で寝そべっている黒と白のブチの犬・・・あれ・・テスじゃない??!!テ~~ス!テ~~ス!と呼ぶと、ダ~~と駆け寄って来たその犬は、ちょっと年取っていたけど、まぎれもなくあの時のテスだ。前回、Gerry博士と一緒に、私たちを歓迎してくれた牧羊犬!

テスは、私たちがファームへ歩いて行き始めたら付いて来る。テス、家へ戻りなさい!と言っても、ずっと付いて来る。ま、良いか・・テスにとって、ここは我が庭同然だから迷うことなく帰るだろう・・・テスは、私たちの前を歩いては振り返り、こっちだと言わんばかりに道案内をしてくれる。


ファームの囲いの中に入ると、テスが突然走り出し、遠くにいた羊の群れを追っかけ出した。キャンキャン甲高い声で鳴きながら、羊の群れの周りを走り回りながら、1頭残らず、まとめて我々の所に連れてくる!

Anneが、テスは年老いたから引退して、軽い散歩くらいに付いてくるだけだと言っていたけど、昔取った杵柄、ファームに入れば、羊を連れてくるのが我が役目とばかり、ひたすら走り回って羊を連れてくる。牧羊犬は、本当に忠実で賢い。私たちが移動する度に、テスは、羊の群れを追っかけまわしてそばまで連れてくる。

もういいのよ!テス!お家にお帰り!と言っても、ひたすら羊たちを連れてくる。何ていじらしいこと!

ファームの柵を出て、以前Gerryが連れて行ってくれた小川の所に降りて行く、と、テスも羊をほっぽらかして付いて来る。小川は、すっかり乾上がって、チョロチョロ、細い筋みたいな水が流れているだけ。そばにモーターが回っている。きっと羊のために、上のファームまで水を汲み上げているのだろう。どこもかしこも水不足だ。

ロッジの方へ戻り始めると、テスも、お家へ帰ったのか、いつの間にかいなくなった。

午後、ロビーに行くと、すでにKathy親子とNickieが待機していた。お茶やクッキーを持って行くし、湖でバードウォッチングも楽しめるから、というNickieのたっての誘いで、最初宿に残ると言ってた姉たちも一緒に行くことになった。


車で20分くらいで、Lake Pearsonに着いた。車にはカヤク(kayak)が大小8艘。皆で5艘のkayakとパドル(paddle)を車から出して湖のそばまで運ぶ。Nickieが、「kayakは、とても安全だから大丈夫よ」と何度も言う。ライフジャケットを着込んで、おっかなびっくり、準備してくれた中で一番小型のkayakに乗り込む。

Bは、自分のカヤクも2艘持っていて経験者だ。でも、私もKathyもStuartも初めて。2本のオールを両側に固定したボートは、漕いだことあるけど、kayakのpaddleは、両側に櫂が付いた1本のオールで左右の水をかき分けて進む。簡単そうだけど、どちらかに力が入り過ぎると左に曲がったり右に曲がったり、なかなか、まっすぐに進まない。

Nickieが、あまり高くオールを揚げると、水が伝わって袖が濡れますよ。と言うけど、Bは、高く揚げて漕ぐから、体中に水がかかっている。あれでも経験者?!

どうやら湖の向こうの端まで連れて行くらしい。半分も行かないうちに私は、腕がだるくなって遅れ出す。これじゃ、肩が凝って、明日は、持病の頭痛がし始めるんじゃ?と考えた途端に、前を行ってたBが、私の危機?を察知したのか私のkayakを引っ張って(towingして)あげようと助け船を出してくれた。Nickieが、ひ弱そうな?私を心配して、いざという時のためにロープをBのカヤクに入れて置いてくれたらしい。

Bのkayakに引っ張られながら、時々、paddleを動かしていればいいから楽チン楽チン!

それにしても、ずいぶん遠くまで来たものだ!湖の端について、Nickieが珍しい水鳥の説明をしてくれる。

その後、グルリと、湖を回って姉たちのいる所まで戻る。途中、Nickieが、そろそろ、岸に着くから、ロープを外しましょう、と言う。また一人で漕ぎながら、やがて姉達がいる岸辺に着いた。

Nickieが、「良くできました!最後まで漕いだね!」と私に言う。私も、「もちろん!」と姉たちの手前、見栄を張る。「へ~~、すごいじゃ~~ん!」と姉たち。(;^_^A

Nickieは、姉たちにも乗るように言う。「大丈夫、私も一緒に乗るから、全く心配ないですよ」
「せっかく来たんだから、何でも経験しないと損だよ!」と、私も、尻込みする姉たちをけしかける。ついに次姉が決心してNickieの前に乗り込む。見える範囲でぐるりと10分ほど往復して帰ってくる。

次は、長姉も決心して、乗り込む。同じようにNickieの前に乗り込むと、paddleさばきもなかなかのもの。往復して帰ってくると、初めての体験に興奮気味。でも、ふたりとも、とても楽しかったようだ。良かった!良かった!Nickieは、気が利いてとても優しい、感じの良い女性だ。Nickie心尽くしのクッキーと紅茶を頂きながら、おしゃべりに花が咲く。ア~~、楽しかった!

今夜のディナーは、賑やかだ。二組の長いテーブルができ、向こうのテーブルは、14人?くらいの団体さん。こちらは、Kathy親子、それにイギリスから来たという両親と娘の3人。アメリカのカップル。それに我々4人、合計11人が並んで座った。私の前に座ったのはイギリスからの親子。娘がオーストラリアでヘリドクター(helidoctor:救急医療ヘリのドクター)としての研修中で、休暇を一緒に旅行しているとのこと。話好きのこのお母さんは、話し始めたら止まるところを知らない・・・フ~~;…でも楽しかった。

以前は、時期的なものもあったのか、泊り客は、ほんの4~5人だったけど、今回は、25人?すごいことだ。だんだん、ここも人気が出て、団体さんが押し寄せるようになるのでは?そうなるとヤダね~~・・・

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