2012年7月30日月曜日

Arts Recycling Centre in Palmy


アート・リサイクリング・センター
我が街、パーマストン・ノース(Palmerston North)は、人口77,000人ほどの小さな市だけど(市だからか)、まとまりよく、市民参加の、行事はもとより、リサイクリングへの取り組み、ボランティアワークなど、きめ細かな活動が盛んだ。


その取り組みの一つに、コミュニティアート(Community Arts)がある。街の中心のビル、Square Edgeで、アート、ダンス、手芸、など、色々な芸術の場を提供して市民の芸術活動を支援しようというものだ。でも、これだけだったらどこでもやってることで、珍しいことではないけど、これにリサイクル活動を加味している所が出色だ。


Square Edge ビルの裏にあるアート・リサイクリング・センター(Arts Recycling Centre:ARC)には、アートの材料になりそうなあらゆる物が、売っている。いずれも、家具屋、生地屋、その他あらゆるビジネスや個人からの寄付(寄付金の場合は、天引き寄付制度(payroll giving)により、その33%が戻ってくる)によるもの。お店番をしているのは、ボランティアの人たち。カーテンのサンプル生地、木綿の端切れ、洋服生地の端切れ、皮革、羊毛皮、レース、ジッパー、飾り紐、ボタン、絵具、糊等々、限りなく創作意欲をかき立てる材料が、いずれも10セントとか1ドルとか、安価で売っているから、嬉しい


このガラクタ同然の材料から、アート作品を生み出して、展示すれば、貴方も明日からアーティスト!


このARCの隣の部屋で、毎週、金、土曜日の1時半から4時半まで、クラフトグループ(Craft Group)を主催しているのは、日本人の Yokoさん。Yokoさんは、NZに来て40年ほどになるそうだ。手芸の得意なYokoさんは、このリサイクルアートセンターでボランティアをしていて、このクラフトグループを思い立ったという。リサイク品から、色々な物を生み出す楽しさを味わって、出来た作品は展示したり、即売したりする。


私も、5月の初めに、新聞でARCとクラフトグループの記事を読み、毎金曜日に参加することに。


材料は、ARCから、無料で持って来れる。あるいは、Yokoさんが、提供してくれている材料を使ってもいい。限られた半端の材料から、何を作ろうかと考えるのも楽しい。


ARCのコーディネーター、ジョン(John Barnes)は、財政が厳しいので、無料の材料で作った物は、できればARCに寄付して欲しいと言う。でも、いくら無料の材料とは言え、一生懸命時間をかけて作った物を、1ドルとか2ドルとかで売られるのは、やり切れない。で、時に、ゴールドコイン(1ドルか2ドルコイン)を寄付する、ということでジョンと合意。


毎週金曜日午後、クラフトクラブでおしゃべりしながら、物作りをする楽しさにだんだんはまって行く。まず、端切れでパッチワークのバッグを作り始めた。でも、クラブには、Yokoさんの私有物のミシンが1台だけ。これでは、仕事もはかどらない。出来上がるのに1カ月以上かかってしまった。凝り性の私は、ついには、ミシンを買って家でも作り始めた。


以後、クッション、エプロン、鍋つかみ、アームカバー(腕カバーと呼ぶのだろうか?は、いつも使ってとても便利してるので作って見る)、小物入れ、トートバッグ、など、次々と芸術(?駄)作品が生み出されていく。


いずれも、わずかな端布や材料で、ただ(あるいは、ただ同然)でできた作品。


でも、手間はかかる。ぶきっちょな上に手抜き得意の私は、仕上がりが雑・・・><; これでは、売り物にはならない・・・でも、自分で使う分には、OKよ。そのうち、プロ並みに上手に作って、少しは良い値段で売れるように頑張るからね・・・

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