2012年9月7日金曜日

U3A Manawatu


University of the 3rd age
第三世代大学塾

先日、図書館のウェブサイトから、U3Aのウェブサイトにサーフィンしてとても興味を持った。この活動は、70年代半ば、フランスを発祥の地として、世界中に広まったと言う。NZでは、16の地方に60以上の支部ができているらしい。

日本では、いきいき生涯学習塾・U3A大阪(第三世代大学塾)(NPO法人 エイジコンサーン・ジャパンU3A連盟)として、活動を行っているようだ。

私は、学生の頃から勉強嫌いだったので、頭の中はまだ十分に空き地があるまま、いつの間にかリタイアする年齢になってしまった。何か仕事をしたくても、経験も知識もない者は、面接さえもしてもらえない現実の厳しさに、最近落ち込んでいた。

そうだよね・・・いまさら、仕事?皆がリタイアしてるって言う年齢で??この地の果てで、自分の存在が、社会の中で、見えないなんて・・・生きている?いや、息をしてるだけ?

歳を経る度に、自分の知識のなさに驚愕する。でも、若い時に、知識の宝庫の扉をノックして、ちらっと開けてみただけで終わってたつけが回って来たのだから、自業自得。陶芸をしたり、編み物や手芸をしたりしても、何か、充実感がないのもそのためかもしれない。このU3A活動は、私のダレきった空っぽの脳を少しは刺激してくれるかも?
 
"Never too late to learn or Never too old to learn"だ!!

私の住むマナワツ地方(Manawatu Region)は、2000年にU3A活動が始まり、20012年現在、音楽鑑賞(Music appriciation)、アート鑑
賞(Richness and pleasure of ART)、詩(Poetry for pleasure)、NZ歴史(NZ History)、哲学(Philosophy)、科学(Science for all)、スケッチ(Sketching)、ウォーキング(Exploring walkways)、読書(Book discussion)、伝記(Biography)、戯曲(Play reading)、論文のシンポジウム(Symposium)、古の英国コメディ(Classic British comedy)、DVDで映画(Video movies) あるいはオペラ(Video opera)を楽しむ、天文学(Astronomy)、時事問題(Current affairs)、ライティング(Creative writing)、古本修理(Book binding)など、23グループが活動し、180名以上の会員がいる。

早速、興味のあるグループの情報収集。まずは、音楽鑑賞グループと時事問題グループのコーディネーターに、メールをして参加したい旨を伝えた。その他、歴史や哲学(これは言葉の壁がネ~~?)も、面白そう・・・だけど、長続きするためには欲張らないこと。

と、次の日の夜、突然電話がかかった。音楽鑑賞グループのリーダー、ジョン・ウォード(John Ward)からだった。彼は、私のメールを読んで、電話する方が手っ取り早い?と、名字から電話帳で検索してかけてくれたらしい。とてもフレンドリーな方で、長いこと電話であれこれおしゃべりした。

第1月曜日の13:30から定期的に彼の家で音楽鑑賞をやっているとのこと。でも、明日(6日、木曜日)、2時から3Dミュージックや3Dムービーについてのお話やデモンストレーションをするから良かったらおいでと言う。ラッキー!

と言う訳で、昨日、2時、ジョンのお家に伺った。既に3人のメンバー(女性1、男性2人)が来ていた。ドアを開けて入ると、部屋の壁のラックには、びっしりとCDが並び、何やら機械も置いてある。そこから階段を2階へ。

階上は、天井が高く3角になっていて、太いむき出しの木材の梁からは、3角形のスピーカー(自作だそうだ)が4つ、模型飛行機(これも自作)が5~6機ぶら下がっている。

こも両壁際の収納棚や引き出しには、CDやDVD、年代物みたいなレコードがびっしりと埋め尽くされている。20畳くらいはあり
そうな部屋だけど、スピーカーやアンプなどのオーディオ機器が一杯で、置いてある椅子に5~6人座ると、ほとんど空間が埋め尽くされた感じだ。スピーカーは、YAMAHA製の他に自作の物も含めると、20個以上あるらしい?

小さなタイプのジュークボックスもある。

テーブルの上や横には、数え切れないほどのボタンと、モニターの付いた(多分Digital 
mixing console?)機器など、がいくつもあり、マニアぶりが窺える。

バイオリンやギター、ピアノも置いてある(彼自身、オーボエ奏者だそうだ)。60インチのモニター、46インチ?位のモニター(いずれもPanasonic製)、が3台。3Dカメラ2台。その他、私には分からない機器がいっぱい。

ジョンは、これらの機器を使いながら、モノラル、ステレオ、あるいは3D、それ以上?で聞く音の違いを、熱く語ってくれる。音感の鈍い私でも、音の違いは、明らかに分かる。でも、音響を自在に変える理論は、たとえ日本語で聞いても、チンプンカンプン。

でも彼の話す様子から、穏やかで優しい人柄、並々ならぬ音楽への情熱を熱く感じることができ、また、参加していたメンバーの女性、ダフネも、他のグループ活動に付いて色々教えてくれる優しい人で、私はすっかりこのグループのファンになってしまった。

子宝7人と孫17人に恵まれているというジョンは、講義が終わって、美味しい紅茶を淹れてくれて、「音楽が聞きたかったら、いつ
でもおいで」と言ってくれる。

もちろん、もちろん、よろしければいつでも、来させてもらいます!

子供のころから、好きなことを追求して止まない人たちが、リタイアした後、その知識と知恵を、他の人々にシェアしてくれる。色んなボランティア活動があるけど、熟年知識者のそういった活動の場を、もっともっと広げて行ったらボケもなくなるかもしれない。

ジョンを通して、U3A Manawatuの書記のクリス(昨日の集まりに来ていた一人)から、メンバーシップの申し込みフォームを添付した
メールが届いた。入会金10ドル。これで、色んなグループに入れてもらえるのだから安いものだ。

時事問題グループのコーディネーターからも返事をもらった。月2回、水曜日に、集まりがあるそうだ。

「このグループは、とても人数が多いので、発言しないで聞くだけの人も多いから、あまり喋れなくても全然気にすることは無いから是非いらっしゃい」と、思いやりのあるお誘いが嬉しい。次回は、9月19日だそうだ。楽しみだな~~!

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