IPCの桜祭り
昨日(9月20日、土曜日)、Palmy のIPC(インターナショナルパシフィック大学)で恒例の桜祭りが催された。マナワツ川(Manawatu River)にかかるフィッツァーバート橋(Fitzherbert Bridge)を渡って左の方に丘を登っていくと右手にIPC のメインキャンパスがある。橋を渡って右に行くとマッシー大学(Massey University)。そのマッシー大学に通って日本語を勉強しているキャサリン(Catherine)に誘われ、彼女の友達も含め4人でIPC に出かけた。金曜日まで雨が多かったのでお天気が心配されたが、幸い良い天気に恵まれ、たくさんの人出だ。
IPC は、以前ブログでちょっと紹介したことがあるが、日本とNZの共同プロジェクトによって設立された初めての私立国際大学とのことだ。門のところで、浴衣を着た日本人の女子留学生たちが桜祭りのプログラムを配っている。門から入って桜並木のなだらかな坂道を歩くと左に大きな池、右側にちょっと他の大学とは雰囲気の違う三角屋根に特徴のある黒の縁取りの窓枠が目立つ建物が眼に入ってくる(写真)。この建物は、スワンゲストハウスと呼ばれている。1980年代初め頃、このアオカウテレ通り(Aokautere Drive)に、スワン家(Swann family)が建てた大邸宅だったそうだ。1988年に、どういういきさつか、日本の教育企業が買い取りこのスワンハウスを中心に大学キャンバスを開発していった。学生の約半分が日本人留学生で占めれれていて、桜フェスティバルは、キャンパスを一般に開放し日本の文化を伝えるのが一つの目的のようだ。
八分咲きの桜並木が鏡のように映る池の周りを散策しているうちに、昨日の雨で泥状の芝生に靴がめり込み泥だらけ。瀟洒なスワンハウスの前の広場で何やら人だかりがしているので覗いてみると、和太鼓のパフォーマンスが始まった。日本人の学生に数人他の国の学生も交えてのパフォーマンスは、華奢な女の子たちからは想像もできないほどパワフルだ。その後、ヨサコイダンス(よさこい節の踊り)も披露され、満場の喝采。
お腹がすいたので、フードコーナーのテントに行くと、国際色豊かな軽食を買うのにどこも行列でいっぱい。比較的空いていた日本食コーナーできゅうり、炒り卵、鶏ミンチの3食弁当(5ドル)とやらを買って食べた。お腹空いていたせいか?なかなかの美味だった。カルチャー教室では、茶道、書道、折り紙、ゲームコーナーなどがあり、中でも一番人気で行列ができていたのは、着物(浴衣)を着て写真を撮ってもらうコーナー。キャサリンとその友達は、長い間辛抱強く待って、日本のどこかのお城の写真を背景に、日傘をさした浴衣姿で写真を撮ってもらって大喜び。着物コーナーの宣伝に、Kiwi らしい男の子が、左前に浴衣を着て立っているのは、マ、ジョーダンか、ご愛嬌?でも、キャンパスを浴衣を着て歩いている女の子が多かったが、中に1人、浴衣を左前に着付けて得意そうに歩いている女の子を見たときには思わず、まじまじとそのかわいい顔を見入ってしまった。これはジョーダン??ではないらしい・・・「あなた、日本人?なら着物の着方ぐらいちゃんと学んでから着なさい」と、思わずオバタリアン根性で言いたくなったのをグッ~とガマン。・・・ここは、NZ、誰もそんなこと気にしない!気にしない!
以前、オークランドで、ただ外国語を学びにいく目的だけで語学学校に行く若者ばかり見てきたので、今日は桜祭りを見に行って(左前の浴衣は別にして)、IPC で、環境学や福祉学、ビジネスなどの学科を専門に勉強し大学の学位を取る日本の若者が多いのを目の当たりにして少し嬉しくなった。(*スライドショーも見てください)