2008年6月6日金曜日

日本人 vs NZ人

捕鯨問題


NZにいて、いつも感じる違いの一つに、鯨への日本人とKiwiの感情の差だ。捕鯨船が南極に来るたびに、テレビは、大々的に日本の捕鯨に反感を持った語りでニュースを伝える。市民に意見を聞く場面では、必ず日本の鯨への残酷な殺戮を非難する声でいっぱいになる。その度に、私は、複雑な感情でその場にいたたまれなくなる。親しいKIWI の友人たちでも、一旦鯨のことになると、私と意見が合わなくなるので、捕鯨に関する討論は避けることにしている。

彼らは、詰まる所、「鯨は非常に知的で、絶滅の危機に瀕している希少な動物だから、殺すなんてとんでもない」と言う考えに尽きるのだ。私は、「じゃ、豚はどうなの?鯨が知的なら豚も知的でしょう?どうして食べていいの?遊びや楽しみで狩猟して兎や鹿や鳥を殺すことは許されるの?増えすぎないようにと言う意味なら、鯨も種類によっては繁殖増加しているし、増えすぎて他の魚の存在を脅かすこともあるのよ」とか、反論しても、彼らの鯨への特別な感情は絶対で、”捕鯨は絶対受け入れられない”と言う。これは、数が多い少ないの問題ではない。ただ、”かわいそう”という感情的な一言に尽きるのだ。

私も、いざ、数値的なことになるとあいまいで、うまく反論できず、こんなに非難されてまで、調査と称して1000頭 (予定捕獲数?参考:日本捕鯨協会)以上もの鯨を獲る必要があるのだろうか?捕らえた鯨を即死させることができず苦しめている場面を見たら何て残酷な!と思うし、その殺された鯨の肉は、いったいどこでだれに食べられているの?と疑問で一杯になる。

捕鯨問題に関して、詳細を書いてあるサイトを読んだが結局捕鯨問題の国際的軋轢を解決するには問題が複雑すぎるようだ。感情論だけで、簡単に賛成、反対と片付けず、世界の人々がもっと複雑な問題として、論理的に捕鯨問題を考えるようにして欲しいと心から願わずにはいられない。

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

私も何時も疑問に思う事です。日本人は絶対に道楽では捕鯨はしていません。でも燃料の高騰でそろそろ日本の遠洋漁業も撤退していかざるを得ないという企業にとっては苦渋の決断がもう目の前に迫ってきています。NZの住民の一人としては苦しい立場ですね!
さて息子が戸建の家を購入しました。分相応に、自分たちの買える家と言う事で、猫の額ほどの庭のついた小さな小さな家です。私は少しも多くを要求しない息子の嫁に心から感謝すると同時に彼女をとても尊敬しています。この家NZだったらいかほどで購入できるのだろうかと思ったりもしました。

Silvereye さんのコメント...

ごめんなさい。年間1000頭は間違いです!年間当たりではなく、予定捕獲量と書いてありました。文中の箇所訂正しています。・・・農業国で魚類をほとんど食べないこちらの人には、漁業で生活している人のことなど関係ないのでしょう。
NZにも、タウンハウスと言って、狭い敷地に建てたかわいい小さな家がたくさんあります。たいていレンガ作りのかわいいお家で、値段も安いようです。1000万円以下?で買えるのではないかしら?