2008年6月4日水曜日

NZ事情 5

写真:「100ドル以上の買い物で1ℓ当たり15セントガソリン代を節約できます」
スーパーマーケットにガソリンスタンド
NZには、チェーン店のスーパーマーケットがいくつかあるが、どこも買い物をいくらか以上すると、fuel docketと言って、ガソリン1ℓにつき4セント~8セントほど割引きしてもらえるdiscount voucher(割引券)を発行してくれる。
NZで全国規模に展開する一番大手のスーパーマーケットPAK'N SAVE が広い駐車場の一角にセルフサービスのpetrol station(ガソリンスタンド)を建て、今年の2月にオープンした。Pak'n Saveで買い物をしたら、4セント、8セント、10セント、15セント(たまに20セント)のdocketを、”お買い上げ高”によって、発行してくれる。もちろん、自営のこのガソリンスタンドでのみ有効の割引券だ。
NZのpetrol (ガソリン) 代も、ご他聞に漏れずうなぎのぼり。ついに、最近2ドルを超えた(写真:200.9 は、2.006 ドルの意味)。11年前、NZに来て、消費税12.5%にもかかわらず、物価の安さに驚いたものだ。あの頃、ガソリン代は1ℓ60セント(約50円)くらいだったと記憶している。日本で1ℓ90 円くらいだったので、すごく安く感じたものだ。また、私の週末のバイト1日で稼いだわずか40 ドルで、1週間分の食費や雑費の生活費がまかなえた上に、週1回くらい映画にも行けた。今は、40 ドルでは、2~3日分の食料を買えればいい方だろう。ただただ、物価の上昇に驚くばかりだ。1ドル当たりの円為替相場は11年前と変わりない80円前後なのに、物価は恐らく日本と変わらないか物によっては高いのではないだろうか?
Pak'n Save (包装節約の意) は、買い物袋を有料にしてその分品物を安くするというのが売り(それ故、Pak'n Slave (包装の奴隷) の異名?を持つ)だが、週末は広大な駐車場が一杯になって空きを探すのに苦労するほどだ。少しでも安いものを買えて fuel docket も他所より割引率が高いとあっては、このスーパーマーケットに人々が集中するのも無理はない。たまに、Woolworth、Countdown、 Foodtown など、他のスーパーマーケットに行くとガラ空きで気の毒になる。
庶民が物価高に苦しんでいる一方で、原油の値段を操作して吊り上げて利益をむさぼっている人間がいる?と思うと憤りを感じずにはいられない。

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