2008年6月25日水曜日

NZ事情 6


お家の引越し house moving
Riverdale 沿い(Dittmer Drive)にある家が、今朝引っ越すというので、カメラを持って飛んでいった。今朝は、寒くて、雹混じりの雨が降った直後で、半円の美しい虹が出ていて、まさに、「虹と共にお引越し」の、写真を撮ることができた(右欄にスライドショーもあります)。NZでは、住んでいる家をそのまま解体せず、大きい場合は半分、あるいは3分の1とかに、分けて別の場所に移動し、再建する、といったことがよく行われている。この家は、どうやら半分ずつ、運ぶようだ。家の移動は、道路幅いっぱい占領するので、交通の妨げにならないように夜中にすることが多いとのことで、一度見てみたいと思っていた。今日はまたとないチャンスで、いささか興奮気味!

先導車が、「Danger Slow Down:危険、減速」、後尾車が「House Ahead:前方に家」と注意書きを立てて、家を載せた車を誘導しながら道路をゆっくり移動する。目的地に着くまで、通行中の車は、引越し一行を優先させるため、路肩によけて止まって待ってくれる。

NZでは、古い歴史ある家を、買ってそれを自分の土地に持って行って再築する人も多い。Auckland にいる時知り合った日本人のK子さんは、古い貴重なKauri(カウリの木:NZ原産の大木で伐採されすぎ希少で天然記念物として保護されている)の木材を床やドアなどに使った古き良き時代(おそらく50年以上前?)の重厚でアンティークな家を買って、それを広い土地に運んでもらって再築し住んでいた。周りを原生林と羊のいるファームに囲まれた白い丸い出窓のある家は、まるで、今にも赤毛のアンや、不思議の国のアリスでも出てきそうな雰囲気で素敵だった。今は、ギリシャ人がその家をとても気に入ってK子さんから買い取って住んでいる。

日本では、家ごと引っ越すことができるほどしっかり建てられた家がどれほどあるだろうか?建売住宅など、10年も経つと、ドアなどガタピシになって、売るにも売れない状態になることが多いが、ここNZ には、4~50年経ったとは思えないほどきれいに手入れされた家がたくさん売買されている。Kiwi は家の価値を高めるために、常にメインテナンスを怠らず手入れに余念がない。
追記:残り半分の家は、夜、運んだそうだ。ちなみに、その家は、土地と共に買い取った人が家だけをFielding の人(がFielding に家を運んで再築)に売り、跡地に家を新築するという。

3 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

家ごとの引越しとは日本人には想像できません!又ブログにあるように今時の日本の家は造りが本当にチャチ!建築業者が儲かるようになってるのね。それに一本の木から作る家って庶民には手が出せない億単位です。安普請で辛抱するしかありませんね!

Silvereye さんのコメント...

安普請でも、値段が安ければ納得するでしょうけど、安くはありませんね。それで、後々、修理代にかかるようでは結局高い買い物に付くから、信頼できる設計やさんに、最初に予算を言ってその範囲でできるようしてもらえばいいのですが、素人は、なかなかそこの所がわかっていないようで・・・で、悪徳業者にだまされるわけです。
ブログの件、頭は、石器時代の人間並み、アナログの人で、ほんとうに、何も分かっちゃいないのです。あれこれ、検索が得意なだけで??!!

SK さんのコメント...

日本で曳き家をあまり見ないし聞かないのは、物理的に家を曳くのが難しいからではないでしょうか。道が狭すぎます。隣の家が邪魔で家を敷地から出すことすらできないのではないでしょうか。でも、以前、一度だけ家を曳いているのを見ました。広い土地をもっているところの人で、家を道路わきから奥の方に移動していました。さすがに、家の密集した市街地での曳き家は無理でしょうね。
あと、NZ人が家を自分で直すのは、人に頼むと日本の大工さん以上の支払いを請求されるからでしょう。NZの平均年収は日本の60%ぐらい)NZの大工さんは時間単位で請求しますでしょ。それも家を出て、仕事を終えて家に着くまでの時間を請求しますよね。しかも、昼休みの時間もしっかり入っています。こんな怖い請求の仕方だから、みな自分でやるんですよ。そして、買ったときよりも一部屋増やしたりして家を売ってお金を作る人も本当に大勢いますよね。