2014年2月9日日曜日

Medieval Market in Levin

中世風マーケット

8日(土曜日)パーミーから50キロ程南、ホロフェヌア 地区(Horowhenua District)にある街、レヴィン(Levin)のMedieval Market(中世風マーケット)に友人と出かけた。正確には、"Ye Olde Manakau Medieval Market"。中世ヨーロッパの戦いや衣装を再現することを趣旨にしたグループ"Red Revens"の協力を得て、200以上の露店で賑わうマーケット。売上金の一部は、色々な福祉団体に寄付される。

早朝の激しい雨が上がった後、9:45am、出発。途中また大雨。でも、10時半頃、現地に着いた時は、すっかり雨も上がって、既にすごい人出。入場料$5也を払って中へ。 

 広い敷地内の両側に露店がずらりと並んでいるのを覗きながら、奥へ奥へ。


中世の騎士の衣装に兜と盾ををつけた人を的に、弓矢で射るゲーム場。

中世風の頭飾りや、小物を売る露店、その他、古本、アクセサリー、土地の手作り食品や石鹸、フード、たくさんのお店を覗きながら一番奥にたどり着いた。

仕切りをした中の広場で、戦士の戦いが繰り広げられている。

衣装は、ほとんどが4枚重ねで、鎖帷子(chain mail)を着たら25キロ位あるそうだ。武器の刀も、鋭利ではないものの、金属でとても重い。それに兜をかぶったら、この暑さの中、あれだけ動き回るのだから、カロリー消耗も激しいに違いない。太った人が多いから、良いダイエットになる?

私が写真を取っていたら、マイクを持って司会をしていた、頭に冠を着け、オレンジ色の長い中世風衣装のお腹が突き出たおじさんが、近づいて来て、写真撮って、と、ポーズする。「どこから来たの?」と聞く。カメラを持った観光客、と思われたくないので、日本からとは言わず、とっさに「パーマストンノースから」と答えたら「オハヨゴザイマス」と返してきた。少し日本の知識があるらしく、”スモー”と言ってしこを踏んでみせる。楽しいおじさん!
司会のおじさん

戦いの後は、女性の騎馬兵3人が、馬に乗って走りながら、杭の上のスイカを武器で割ったり、杭にかけてある輪を武具で引っかけて取ったりする競技を見せてくれる。


Red Ravensのメンバーは、家族ぐるみで楽しんでいる人達が多く、子供たちも、それぞれ中世風の衣装に身を包んで、マーケットを楽しんでいる。

3歳くらいの可愛い騎士。女の子かな?それとも男の子?お母さんの手作りだろうか、ニットのとても素敵な衣装を着け、紙製の盾を持ち、チョコチョコ動き回っている。

最後に、子供たちに、新聞紙を丸めて作った剣で戦士たちと戦わせて、楽しませる。

いつも、思うことだけど、NZでは、オークランドの大都市では、いざ知らず、パーミーの周囲では、小さな村々から街、地方に至るまで、1年中、市民が楽しめる行事が目白押しだ。自治体主催、あるいは、自治体と非営利団体との共催などで、マーケット、フェア、コンサート、お祭り、スポーツイベント、等々、週末は(たまにウィークデイも)いつも、何か、あちこちで催しがあっている。どの行事も、家族連れで楽しめるようになっている。

日本では、こんなに年中、行事をする自治体は、あまり無いのでは?子供が学校に行ってる間は、運動会やお祭りなど、家族ぐるみで出かけるけど、それ以外で、街中の人がこぞって参加する行事など、年に何回も無い様な気がする。特に都会に住む人は、隣は何する人ぞ?で、関わり合いを嫌う。日本は、お金さえ出せば、いくらでも、グルメ、娯楽が楽しめるから、こんな行事は必要ないのかもしれない。

NZは、あれこれ、楽しめる施設が少ない分、まだ人間関係の暖かい繋がりが濃いのかもしれない。特に、父親の子供への関わり方は、見ていて、すごく良いな~~と思う。どこででも見る光景の一つだけど、子供を連れた親子のいずれも、父親が、子供の面倒を良く見ることだ。しかも、父親としての威厳があり、悪いことをしたら、凛とした態度でたしなめる。子供は、即、素直に、言うことを聞く。日本の働き蜂のお父さんに、見せたい光景だ。

こう言った地方のイベントに参加すると、何だか、とても暖かくて、楽しく、心豊かになる。かくして、お祭り好きの私は、すぐ、どこにでも出かけて行くのだ。

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