2011年2月24日木曜日

Christchurch earthquake

Biggest aftershock
昨年9月4日、4:35am、マグニチュード7.1 の大地震が、カンタベリー地方、クライストチャーチを襲った。それ以来、大小の余震が続き、心休まる間もないまま、それでも少しずつ復興に向けて住民は頑張ってきたに違いない。それだけに、22日(火曜日)の、突然の大余震(マグニチュード6.3)で、現地住民のみならず、NZ国民全体、現地滞在して惨事に巻き込まれた人々の母国に、ひいては、世界中に、大きな衝撃をもたらした。

9月4日の地震は、早朝に起こり、死者ゼロで、それほど悲壮感がなかったが、今回は、火曜日午後12時50分、人々が外で一番活動している時間帯に起こっただけに、悲惨だ。普段、昼間はテレビをつけたことがないけど、この時以来、ずっと朝から点けっぱなしで見ている。

バスが、駐車中の車が、崩壊する建物の下敷きになっている。これまでの地震で、あちこちひびが入っている古い建物が崩壊するのは無理からぬとしても、耐震対策をしているはず?の高層ビルが、まるで9:11のツインビルみたいに、あちこちでいとも簡単に倒れ瓦礫の山となっている。市街地は、煙?砂埃?で、さながら戦地の様相だ。

震源地はクライストチャーチの東南10キロのLyttleton。直下型で、5kmと浅いから、阪神淡路大震災以上の衝撃をもたらしたとか。今回の一連の地震で、改めて、地震に無知であることを再認識。あれこれ調べてみた。NZは、どうやら日本と同じ地震大国らしい。

死者の数はどんどん増え、現在72名、300人が、なお行方不明だと言う。日本人が学ぶ英語学校の入っている6階建てのCTVビル(Canterbury Television building)が崩壊し、英語学生だけでなく、100人位のCTVの職員が巻き込まれているのではないかと、言われている。23日朝には、オーストラリア、シンガポール、台湾、アメリカから続々と救助隊がかけつけた。実に迅速だ。

日本は?まだ?と、やきもきしていたら、今朝やっと着いたらしい。日本は、日本人が閉じ込められているCTVビルを担当するとのことだ。一時、絶望視され、捜索を中止された現場は、まだ、煙が上がっている。奇跡的に、一人でも多くの人が救出されることを、願うばかりだ。

ジョン・キー首相は、NZ始まって以来の大惨劇だと、ほとんど毎日、クライストチャーチに来て、自ら陣頭指揮したり、メディアを通し、絶え間なく被災民を励ます、あるいは、各国の協力に謝意のメッセージを流したり、骨身を惜しまず活動している。今年は、総選挙の年で、与党の 国民党(National Party)が、ふたたび政権をとることができるかどうか、危ぶまれてる。でも、いつも、ジョン・キーはきっぱりとした発言、態度の人で、私は、個人的には好感を持っている。

米国、英国、カナダ、オーストラリア、その他の国家代表が、NZへお見舞いのメッセージを発しているけど、日本の代表の顔は、いつものことだが、見えない。日本も、ジョン・キーくらい、はっきりした発言をできる人物が代表になって欲しいものだ。

地球上には、宗教や文化の違いから、あるいは、専制政治により、醜い戦争、殺戮の毎日を過ごす、心にゆとりのない人々が住む国がある。一方で、大洪水、津波、嵐、などの被災国に、宗教や文化の違いを超えて、助け合いの手を差し伸べる暖かい心を持つことができる人々のいる国がある。そういう国の一つに住めることを感謝しなければならないと思う。

(*NZ在住と言うことで、たくさんの方から、お見舞いのメールをいただきました。ご心配くださってありがとうございます。ここ、Palmerston North は、大丈夫です。)

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