2010年8月20日金曜日

Jesus Christ Superstar

ロックオペラ ミュージカル
NZには、各地で、けっこうたくさんの劇団が活躍している。ここパーミーにも、2劇団がある。ひとつは、アビーミュージカル劇場(Abby Musical Theatre)を根拠地とするオペラ協会(Palmerston North Operatic Society)、もうひとつは、センターポイント劇場(Centrepoint Theatre)で活躍するプロの劇団。

8月13日から28日まで、由緒ある劇場、リーゼント劇場(Regent Theatre)で、懐かしの1970年代のロックオペラ ミュージカル "Jesus Christ Superstar"が、上演されている。

木曜日(19日)のチケットを購入し、久しぶりでリーゼント劇場に出かけた。この劇場は、1930年に映画劇場としてオープンしたが、徐々に劇場経営は成り立たなくなり、1991年についに廃業。当時、贅沢に費用をかけて建てられた素晴しい装飾の歴史的建物は、市民の反対運動で解体の憂き目を免れ、市が買い上げ、地元の団体、ロトの売上金からの基金、などの協力の下に、1千2百70万ドルかけて再建されたという。

オペラ劇場として建ち、映画館として使用されていたオークランドの素晴しい重厚なバロック建築の歴史的劇場St. James も、様変わり。数年前、上に超近代的なアパートメントビルが建ち、劇場は、地震などへの危険性から2008年10月以来閉鎖され、再開の目途は立っていないらしい。パーマストンノース市は、人口七万七千人ほどの小さな市だけど、市民の意識が高く、環境や歴史を大切にする政策を率先する良い街だな~と再認識した。

さて、このロックオペラ、役者は、皆、プロではないらしい。普段は、それぞれ職を持っている人だけど、オーディションを通って練習を積んでの出演。たくさんの出演者は、人種も様々、黒い顔、茶色い顔、白い顔の中にひとり黄色い顔の日本人?韓国人?あるいは中国人?っぽいアジア系の若い女性もいた。準主演級のピラト総督を演じたのは、友人の職場の同僚(化学者)だと言う。皆、とても、素人には見えない、素晴しい歌唱力だ。

終わって、舞台の下を囲い越しに覗くと、14~16人位の小規模楽団が演奏していた。素晴しい演奏をありがとうと、たくさんの人が覗きながら、感謝の言葉をかける。有名なプロによるパフォーマンスの時と違って、見に来ている人も、ほとんどが普段着のままだ。めったにない観劇の機会だけに、私なりに?ドレスアップして行ったのに拍子抜け・・・でも、何だかぬくもりのある、素敵な感動があった。

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