2010年11月15日月曜日

NZの隅々を旅するの記9-1

9月26日(日) CHC空港~アカロア 快晴

NZ航空は、11月まで、オフシーズンだから?か、成田からクライストチャーチへの直行便を出していないらしい。姉たちは、オークランド空港(以下AKLに省力)で降りて荷物検査を受け、国内線に乗り換えて、クライストチャーチ(以下CHCと省力)に来なければならない。私(今回は運転手?付き)は、10:10am パーミー発、11:25am CHC着、に乗り、AKL発10:45、12:05pm CHC着で来る姉たちと落ち合うことに。

AKLの国際空港から国内空港までは、歩いて15分かかる。CHC行き国内線乗継までの時間が1時間半しかないので、荷物検査の後、うまく乗り継いで来れるだろうか?と、心配だったが、無事合流。

話を聞くと、AKL空港では、食料品をたくさん入れているのに、何と、荷物検査を受けずに済んだと言う。姉たちは、英語ができないので、モタモタしないよう、私があらかじめメールで送っておいた、乗り継ぎ便まで時間がない旨の事情を書いた英文のコピーを係官に見せたそうだ。すると、ジェスチャーで、”荷物検査はしなくていいから行け”と(言ったと推測)の合図で、無事通過したらしい。

その後、出口を出て、国内乗り継ぎ便に荷物をチェックインするカウンター前には、行列ができているので、時間がないとやきもきしていたら、空港の職員が通りかかり、またその英文を見て、ワーホリで来たという日本人の女の子の説明も功を奏して、その子と3人だけ、特別に無料の車を出してくれて国内空港まで送ってくれたのだと言う。何と初っ端から、ラッキーな姉たち~~!

空港からは、レンタカーで動くことに。先週までの、悪天候とは打って変わって、良い天気だ。9月に起こったクライストチャーチの地震の傷跡を見ることもなく、一路、アカロア(Akaroa)へ直行。アカロアは、CHCから南西方向に90キロ程行ったバンクス半島(Banks Peninsula)にある、フランス人の入植地として、独特の美しいフランスの文化が濃く残る小さな村だ。私は、1997年に一人旅で一度行ったことがある。でも、あの時と違って、何と行きつくまでの長い(と感じた)こと。Uピンカーブの狭い山道を果てしなく何度も上ったり下ったりして、やっと入り江の美しい街にたどり着いた。

(写真左:樹の左側。半分隠れている2階建ての建物がホテル)ここは、テカポへ行くための途中休憩所のため1泊だけ。のんびりはできないので、一番便利な所にと、予約したのは、船着き場の真ん前に位置するアカロアビレッジイン(Akaroa Village Inn)。アパートメント形式のこのホテルは、2ベッドルームに居間兼キッチン、それにサンルーム?らしきものもある広々とした部屋で、1泊230ドル。10月から、消費税が12.5%から15%に上がったので、その分少し高くなっている。
せっかくの立派なキッチン。でも、お料理する暇も材料もない。お昼は、ホテルの並びにある、レストラン、その名もフランス語で”L'Hotel Le Restaurant Le Bar”。そこで、ピザ、チップス(姉の大好物)など(ン?これって…フランス料理?)食べる。以前来た時は、この辺り、にぎやかなホテルやレストランのある通り、はなかったような気がする。13年の間に、ずいぶん観光化されてしまったようだ。
小さな街の中をぶらぶら散歩しながら、古い建物の並ぶ通りを見て回る(写真)。

古い歴史的建物、The Old Shipping Office (写真左)は、ホテルとして利用されていたのに、地震であちこちひび割れができて、修理のために、閉鎖されていた。



波止場を歩いていると、shag(鵜の一種)がすぐそばで、潜っては漁をしている。1997年の夏に来た時は、クルーズを楽しんだ。アカロア湾の岸壁には、shagの巣がたくさんあり、岩場には、オットセイ(NZ Fur Seal)の群れがのんびり昼寝をし、湾内では、ペンギンが泳ぎ、NZだけで見られる世界一小さいヘクターズドルフィン(Hector's dolphin)が群れをなして船に戯れながらついて来たのを思い出す。残念ながら、今回は、埠頭を散歩のみで終わり。

唯一の小さなスーパーマーケット(Four Squares)に行って物色始めると、店員が来て、後5分で閉店ですので、急いでください、と言う。腕時計を見ると5時25分だ。なんと、閉店時間は5時半らしい。急いで、朝食用の食品を確保して、レジを済ませた。まるで、10数年前のNZのお店のようだ。あの頃は、どこも5時でお店を閉めるし、日曜日開けているところはほとんどなかった。だから、買い物も計画的にしておかないと困ることになった。でも、今は、大きな街では、スーパーマーケットは、たいてい、朝6時から夜12時まで開けている。NZ人もずいぶん働き蜂になったものだと感心していたけど、この町はまだ、古き良き時代?の健全な?生活感がまだ残っているようだ。

夜は、行列のできているフィッシュンチップス(Fish & Chips)のお店、アカロアフィッシュショップ(Akaroa Fish Shop) で、フィッシュンチップスをテイクアウト(NZではtakeawayと言う)する。NZ国内、どこにでもあるこのFish'n Chips、どこどこのお店のが美味しい、とか言われるところで食べてみても、このフィッシュ、私には、どこも、同じ脂っぽい揚げ物の味だ。よほど、お腹を空かせていて、でも、予算がない(ちなみに一人分6ドルくらいだけど、2~3人で食べてちょうどいいくらい?)という時しか、食指が動かない。でも、チップスは大好きだ。

べロットした大きな白身の魚(のフィレに衣を着けて揚げたbatter-fried fish)のフリッターと、ポテトチップスを、昔は、どこも新聞紙に包んでくれていた。今は、衛生上の問題から?わら半紙に包んでくれる。お客は、並んで待って注文してお金を払ったら、番号札をもらって、お店の敷地内にしつらえてあるテーブルで待つ。呼ばれたら、でかい紙包みを受け取って、テーブルの上で広げて、好きなだけもらえるトマトソース(ケチャップのこと。NZでは、tomato sauceと言う)入り小袋を開け、包み紙の上にこのソースをブニュリと出して、フィッシュと、チップスを手でつまんでトマトソースを付けながら豪快に?食べる。日本で言えば、コンビニなどで買って食べるおにぎり?みたいな感覚かしら??

我々は、ホテルの部屋にお持ち帰り。でも、やっぱり、お皿やフォークを洗うのを省略して、紙を広げて手つかみで簡単夕食。たまには、こういう食事も良きかな?!
夕食後、日が沈むアカロア湾を散歩。学校が休みとあって、のんびり楽しんでいる家族連れが多い。ここも、2~3泊して、ゆったり、のんびり過ごしたい所の一つだ。

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

ロシアから訪問者がおられたかと思います。
私がこのブログを紹介いたしました。彼女はロシア人の夫とロシアに住んでいます。色んな情報をロシアから発信しています。
所でいよいよ旅行記の始まりですね!とても綺麗な風景ですね、NZは海に囲まれた国なのに、わざわざ魚を脂で揚げて食べなくても、カルパッチョなど、香草とソースで食べれば美味しいのに、と思いますが、食文化の違いでしょうか!何だかもったいないような気がします。

Silvereye さんのコメント...

ロシアの方にご紹介ありがとう!
世界中に散らばっている日本人がいろいろ情報を発信してくれるって、楽しいですね。

NZは、英国系移民が、英国の食べ物の伝統を持ち込んでいるので、このフィッシュ&チップスも、英国の代表的庶民の食べ物。簡単で安い!ってのが売りで・・こんなものばかり食べるから、子供の時から、肥満体質を作る・・・と、問題になっています。

和食の伝統を、もっと知ってもらえば健康体質になる?のに?