職業博覧会
7月3日(日)~4日(月)の2日間、Arinaで、Careers Expo(職業博覧会)が、開催された。マナワツ地方は、学園都市で、たくさんの学生が学んでいる。その学生たちも、卒業すると、仕事がなくて仕事を求めて、外に出て行く者が多い。そう言った若者をくい止めるために、企業や組織が職業紹介をしようというもの。
7月3日(日)~4日(月)の2日間、Arinaで、Careers Expo(職業博覧会)が、開催された。マナワツ地方は、学園都市で、たくさんの学生が学んでいる。その学生たちも、卒業すると、仕事がなくて仕事を求めて、外に出て行く者が多い。そう言った若者をくい止めるために、企業や組織が職業紹介をしようというもの。
月曜日は、主に高校卒業予定の学生が団体で来る日。我々移民雇用促進プロジェクトのクラスも、団体で参加することに。1時15分にアリーナに集合。8人ほど集まり、講師のシーラと一緒に各ブースを回る。
会場入り口に陣取っている羊たちとウール。Tectraは、ウール産業界で働く人の教育と訓練をする学校。
Department of Conservation NZ 政府の自然と歴史保護管理部門
career NZ 政府の求職者のための職業取得援助機関
CIDESCO エステティシャン 国際認定校 エステティシャンが希望のクラスメートのオーマ
制服を着たセカンダリスクールの学生たちが、たくさん来ている。今年卒業する生徒たちが、進路を決めるために参考にするのだろう。
これまで、職業訓練を受けて感じたことだけど、日本とNZの教育制度の大きな違いは、この辺りにあるような気がする。
NZは、セカンダリー教育(日本の中学、高校に当たる)を終わる生徒に、国と自治体や教育機関が一体となり、子供たちの進路を決めるためのサポートプログラムがすごく充実している。 生徒が卒業後の進むべき道を見つけるために、Star & Gateway というサポートプロジェクトがあり、学校はその専門の指導者(gateway coordinator)を置いて、生徒を指導する。就職をする、あるいは、仕事に着くため専門の技術を身につける学校に進む、学究のためアカデミックなコースへ進むなど、多岐にわたる道を生徒が選択できるよう、職場見学をしたり、Career Expoを開催したり、きめ細かい指導をする。
Tertiary education(大学、専門学校など)に進学するのも、農業、工業、社会福祉関係、アート、音楽、エステティシャン、ナニー、看護師、手話技術、動物関係、航空関係、騎手、などなど・・・書ききれないくらい多岐にわたる充実した教育プログラムがあり、それに進むためにはどうしたらよいか、細かなガイドラインがある。あるいは、通信教育で学こともできる。
NZでは、学歴を言う時、XXX 大学出身(東大出とか慶大出とか・・・)です、など、最初に言わない。大学でXXX(化学を、あるいは環境学をなど・・)を専攻しました、と言い、なお聞かれれば、XXX大学です、とは、応えるかもしれないけど・・・。何を学んだかが、問題であって、どこを出たかは、まったくその人の学歴に関係ないのだ。
日本はどうだろう?私の経験では、高校は、成績で振り分けられ、生徒の好みなど関係なく、成績が特に優秀な生徒は、医学部、薬学部、あるいは、有名大学の有名学部、そこそこの者には、そこそこの大学(学部なんて関係ない・・大卒という経歴が欲しいだけ?)に行くことを勧められて進学。卒業しても、専攻科目に関係ない所に就職する(ならまだ良いけど、何をしたら良いのか分からずフリーターする者が多い?)。成績が悪い者は、中学、あるいは高校を卒業して就職・・・優等生と劣等性に振り分けるだけの教育制度だったような気がする。結果、頭が良いだけで、心のない、医は算術の医者が大手を振って闊歩し、劣等生は、何をしていいか分からないまま、人生をウロウロする(私のこと?)。
もっと生徒の個性を大切にし、才能を伸ばせるよう指導をしたら、ニートや、引きこもり、万年フリーターなどが、激減するに違いないと思うんだけど・・・日本の政治家は、お互い足の引っ張り合いする暇に、もっとすべきことがあるだろうに!
就職訓練を受けつつ、Careers Expo を見つつ、我ながらずいぶん遠回りをしてきた・・・いや、今からでも遅くない?・・・自分の進むべき道を見つけねば?・・・何をいまさら??・・・などなど、複雑な思い・・・にかられている。