2010年9月22日水曜日

Weather havoc

悪天候による被害
桜が開花したとは言え、NZ列島は、9月4日のカンタベリー地方の大地震に始まって、大雨、暴風雨、嵐、大雪などの悪天候が続き、各地に甚大な被害をもたらしている。

先週金曜日辺りから、南極からの冷たい空気を伴った低気圧が、気流に乗って強い風を巻き起こし、NZの南端から北端まで、大嵐が吹き荒れている。屋根が吹き飛び、樹木が倒れて停電、あちこち、洪水で道が閉ざされ、牧草地は湖と化し、家畜は水の中に立ち往生。南島では、大雪で、南端の街、インバカーゴ(Invercargill)のスタジアムの屋根が崩壊した。

南島の牧草地は、この南極からの冷気をもろに受けて、積雪と嵐と雨の(この50年来で)最悪の天候に見舞われている。NZでは、羊も牛も放牧育ち。年がら年中、羊も牛も牧草地で、寝て起きて草を食んで、生きている。寒いから、雨が降るから、と言って、シェルターに入るわけではない。

羊が、体中油で覆われ、寒さを感じないとは言っても、生まれたばかりの子羊には、この悪天候は過酷過ぎるのだろう。春とは名ばかりのこの春に生まれた子羊(spring lambs)が、凍死して、何千匹、何万匹も死んで行っている。テレビのニュースで、トラックに、子羊の死骸が、どんどん山積みされていく様子は、目を覆いたくなる悲惨さだ。配合飼料に頼ることなく牧草で育つ羊や牛は、健康で、のどかな田園風景の中で、人々の心を和ませてもくれるけど、自然の過酷さをもろに受ける。

世界の各地で、最近、地震、津波、洪水、など、すさまじく、災害が起こっている。日本も、年々、真夏の猛暑がひどくなっているという。やはり、地球規模で、気候変動(climate change)は、確実に起こっている?

今日も、あちこち、山間や海抜の高いところにある道路が、積雪のため閉鎖されている。今週末、日本から姉たちが来るので、南島に旅することになっている。来週行くことになっているアーサーズパス(Arthur's Pass)も、雪のため閉鎖されているらしい。さて、どうなることやら・・・・


*spring lambs:クリスマス前に上質の柔らかいラム肉として出荷(主に英国など需要が大きい)できるように、9月頃出産するよう調整されて生まれてきた子羊。酷寒でなんとか生き残っても、そのほとんどが3~4か月の短い命。

2 件のコメント:

hiroppe さんのコメント...

すごかったのですね!地震の後は必ず大雨とかになりがちですが、何か地震と雨の因果関係があるのかしら?それにしても可愛そうな羊達ですね、生き延びても3,4ヶ月の命だったなんて、尚更切ない!宮崎の口蹄疫の時のようです。毎朝牛を殺処分して・・と言うニュースのたびにチャンネルを変えていました。気候は確かに変です。22日までは暑くて32度もあったのに23日は最高温度17度、人間の体がついて行けません。地球はどうなっていくのかなぁ?

Silvereye さんのコメント...

子羊は、あわれだけど、ベジタリアンではないので、酪農家の死活問題の方に同情しなければ・・・と思っています。でも、やっぱり、生まれたばかりの子羊たちの姿は、すごくかわいいです。でも、ラム肉も、美味しいのです。高くてめったに食べられないけど、人間の欲望のために犠牲になってくれている子羊たちに、感謝して、心していただくようにしなければと思っています。
地殻変動と、気候変動に関係があるのかどうか?無知で、分からないけど、いつも災害は、続いて起こりますね。天災?人災?