2014年12月25日木曜日

Christmas in 2014

2014年のクリスマス

今日は、クリスマス…と、言っても、特に飾りも、何もしない我が家で、唯一クリスマスらしいものは、4年前(2010年)に植えたポフツカワ(Pohutukawa:別名クリスマスツリー)の木。

昨年は、数えるほどしか咲かなかったけど、今年は、マクロカーパ(Macrocarpa)を切ったので、日光をたくさん浴びたせい?か、赤い花がかなりたくさん!来年は、もっとたくさん咲いてくれるに違いない。

12月に入ると、あちこちの庭や、公園、通りで、ポフツカワの木々が、白い花の蕾で一杯になり、やがて白い蕾がポツポツと赤く変わり始め、目に鮮やかな赤が、緑の枝の先を占領してくると、暑くなってきて、クリスマスがもうそこに来ている、と感じる。

今日は、友達のチェリーの家に、クリスマスランチのお呼ばれ。もう一人のお呼ばれ友、シルヴィアは、我が家の近くに住んでいるので、彼女を拾って行く。

NZのクリスマスは、法律で、(原則として)店を閉めなければいけないことになっているから、とても静かだ。我が家は、碁盤の目のようなパーミーの中心街の西北にあり、チェリーの家は中心街の東南。いつもは賑やかな通りにも公園にも、今日は、人っ子一人いない。もちろん走っている車もほとんどない。まるで、ゴーストタウン。

街の中は信号がかなりある。信号がちょうど赤になって停車。前後左右、全く他に車が無い。そのまま赤で通り抜けてもよさそうなものだけど、辛抱強く青になるのを待つ運転手君・・・私だったら、信号無視して、通り抜けるのにな~~;

チェリーは、ローストチキンやクリスマスプディングを用意して歓迎してくれた。NZ産のスパークリングワインで乾杯してメリークリスマス!いにしえのジャズをレコードで聞きながら、食べて飲んで、楽しいおしゃべり・・・あっという間に時は過ぎる。

シルヴィアは、科学のPhDを取得した後、すぐに、交通事故で、障害者となり、車椅子の生活を強いられ、言語障害もあり、ヘルパーの助けを借りて生活をしなければならない気の毒な女性。でも、とても、明るく、行動的で、素敵な人。

チェリーは、地質学が専門で、国際的に活躍してきた人だけど、昨年、胸腺類基底細胞癌という、まれな癌にかかり、治療法も分からないまま、自然療法(定期検査だけで、何もしない)をしている。でも、彼女も、とても明るく、活動的で、知識が豊富で、楽しい人。

パーミーに来た当初は、友達がいなくて、何もすることがなくて、行く所も無くて、寂しい思いをしたけど、今、色々な場で、色々な人たちと出会い、交流ができ、とても心豊かに暮らせて、感謝。

でも、一方で、今年は、世界中で、悲惨な出来事が余りにも多すぎて、この世の終わりが近付いているいるような、暗い気持ちになってくる。

2015年は、少しでも明るいニュースが増えますよう・・・祈りたい。

2014年12月14日日曜日

New resident in my garden

庭の新住民

最近、しばしば、チョロチョロ芝生を駆け抜ける茶色い小動物を見かけるようになった。よくよく見ればハリネズミ(hedgehog)!


カメラを持って近づくと、じっとして動かない。触れるほど近寄っても、動かない。

「大丈夫だよ。何もしないから」と、言って、じっと見ていると、じわじわ、そろそろ、横目でこちらを用心深く見い、見い、移動していく。手が届かない安全圏まで行ったら、走って木陰に隠れてしまった。な~~んて、かわいいんでしょう!

今、裏庭のいちご畑には、でか~~いイチゴが育っている!


大小様々だけど、でかいのに至っては、福岡の”あまおう”なんて目じゃないヨ!


でもでも、美味しく熟した頃には、ナメクジ(slug)やカタツムリに食べられて穴ポコになっていることが多い!><;


ハリネズミは、ナメクジやミミズ(は、土壌を良くしてくれるから食べて欲しくないけど・・)とか食べるから、益虫ならぬ益小動物だ。

ハリネズミ君、我が家の庭を棲みかにして、ナメクジをたくさん食べて、イチゴを守ってちょうだいな。

2014年11月4日火曜日

Eco-friendly bags

エコバッグ作り

最近、エコバッグ作りに目覚めている。

アートリサイクリングセンター(ARC)が、市民や店舗からの寄付で集まってくる半端な布地やカーテン生地のサンプル生地などを使ってバッグを作り、5ドルで売る企画にボランティアとして協力。

NZでは、プラスティックバッグをリサイクリングしなくなったので、スーパーマーケットやお店での買物にプラスティックバッグを使わないよう、布地の袋(エコバッグ)を使いましょうと呼びかけるためだ。

カーテンなどのサンプル生地は、袋物を作るのにちょうど良いサイズと柄がたくさんある。好きな柄を選んで、限られた分量の布地を、工夫し、裏を付けて、ポケットも付けて・・・ウ~ン、我ながら良くできた!と、自画自賛しながら作る。

残り物生地を、あれこれ剥ぎ合わせて、工夫して、数日かかって、やっとできたバッグを5ドルで売るなんて・・・と、ちょっと、不満だけど、材料代だけの値段で、労力奉仕。それがボランティアだと、自分を納得させる。ところが、ARCに置いていても、タダ同然の材料を買いに来る人ばかりだから、ほとんど買う人はいない。そこで、自分で作ったものは、自分でマーケティングして売ることにした。

あちこち所属しているグループの人たちに見せて、趣旨を説明し、5ドルで買ってくださいと、お願いすると、一様に、5ドルではとても気の毒と言って、中には、10ドル、15ドル、払ってくれる人もいる。努力を、認めてもらえるととても嬉しいので5ドルでも十分満足。

一人で6個買ってくれた人もいる。この1カ月で、11個作って8個売れた。締めて55ドルの売り上げ。そのうち、ARCからもらってきた生地で作ったものは、7個だから、35ドルをARCに。20ドルは、糸代等の経費としてもらっておくことに。残りの3個は、とりあえず自分用?プレゼントにしても良いか・・・


中には、エコバッグだけじゃなくて、壁掛けポケットとか、小物を作ってと、注文してくれる人もいる。使いようによっては、捨てられた生地やその他の材料が、再び生かされるなんて!もったいない精神がいっぱいの私には、小物作りは、趣味と実益を兼ねた、とても楽しいひまつぶしのひとつになりそう?

2014年10月14日火曜日

Pleasure of reading

読書の楽しみ

最近、市の図書館(Palmerston North City Library)の日本語本コーナーに新しい本が増えて来ている。中でも、嬉しいのは、「文芸春秋」が1年分以上、ずらりと並んでいたことだ。

これは、最近知り合った日本人女性、Hさんが、日本語の本の整理や購入希望本の発注など、図書館の依頼でボランティアでしてくださってるとのこと。ありがたいことだ!

まずは、今年の芥川賞発表関係の3月号、9月号、それに、特集「医療の常識を疑え」の6月号、の3冊を選んで、いつもは、貸出の機械を使って借りるけど、今回はカウンターへ。

普通、文芸書は、3週間の貸し出しだけど、「文芸春秋」は、雑誌なので、1週間と期間が短い。でも、内容は、文字だらけだから、全部読もうと思ったら1週間では無理と言うもの。

司書の人に、そう言ったら、3週間に貸出期間を延ばしてくれた。言ってみるもんだ。でも、よく考えたら、3冊借りれば、1冊1週間ってことだから同じか~~;・・・でも、返本しに1週間ごとに行かなくて良い分、やっぱり、交渉して良かったんだワ・・・

読める時間は、昼間は、あれこれ、多忙に動いているから、夕食後の数時間しかない。でも、文春は、どこから読んでも良いから、気軽に読める。

ワクワクしながら、ページをめくり、興味深い記事を見つけては、夢中で読む。速く読んで、次を借りたい!

読書の春!

2014年10月7日火曜日

WORLD OF WEARABLE ART 2014

10月5日(日)Wellington

9月20日の総選挙も終わり、ジョンキーが3期目の政権獲得。IPCの桜フェスティバルが27日にあり、久しぶりに出かけて行って、桜を満喫・・・で、あっという間に桜の季節も終わり 10月に突入。

2月のWOWチケット発売初日に購入した時は、まだ8か月も・・・と、思っていたら、もうその日が来てしまった。

10月5日(日曜日)、2時からのショー。昨年一昨年とも、土曜日の夜のショーだったので、ホテルに1泊したけど、スタンダード席(99ドル)で最後席から3番目だった。オペラグラスを使ったとしてもよく見えない。そこで、今年は、昼の部にして、日帰り。ホテル代が浮いた分、一番お高いプレミアムプラス席(165ドル)を確保。これは、25ドルのプログラム付きで、実質140ドルだから、お得。50ドル位の差だったら、絶対プレミアム席を買うべきだ。


9時半に家を出て、途中Otakiでも混むことなく、スイスイで12時前に到着。海岸沿いの会場ASBアリーナに近いTe Papaに駐車して、すごそばで開催されているSunday Market(Harbourside Market)へ。フードストールでパイを買って食べながら、ビーチサイドをブラブラ。先週ずっとお天気が悪く、嵐が来る可能性も危惧されたけど、ウェリントンは、すこぶる良い天気。


ウェリントンの丘に並ぶ教会と家並みは、絵になる。絵心があれば描きたい風景だ。


Te Papaの裏の池に、ダックの親子が。かわいい~~!

会場はASBバンクのアリーナで、海のそば。海側なので少し風はあるけど、そんなに寒くない。とは言っても、ダウンジャケットを着込んでる人も多い。タンクトップや、半袖Tシャツ一枚の人たちも相変わらず多い。


早めに会場に入って席に着く。アリーナは、既に前座のミュージックショーで盛り上がっている。プログラムを見ると、前座は、BALKANISTAS、メンバーの名前の最初にAiko Sato・・・日本人だ・・・ちょっぴり嬉しくなる。 

さすがに良い席だ。出演者の顔も着ている物の詳細もかなり良く見える。でも写真撮影は、禁止。

アリーナで、次々と繰り出されるパフォーマンス。プロダンサーたちによるマオリダンス、中国人の少林寺拳法、中国の赤いパフォーマンス、空中での妙技、扇風機を使ったパフォーマンス、等々、その間、奇想天外なwearable art を身に付けたモデルたちが5つの丸い出っ張り舞台を歩き回るので、目の玉をキョロキョロ動かして、全てを見逃さないようにするのはとても大変。フ~~、出演者以上に?疲れる~~;

かくして、今年も、2時間のアドレナリン出っぱなしのショーは、あっという間に終わった。

来年も来るゾ~~!!

2014年9月20日土曜日

My Blog

ブログとは?
ブログ更新をずいぶんご無沙汰しているうちに、桜があちこちで5~8分咲きになり、シャクナゲ(rhododendron)もマグノリア(magnolia) も満開。あっちもこっちも、春の気配を身近に感じる9月も後半になってしまった。

7月から8月にかけては、準備期間も含めて2~3週間ほど、日本の高校から短期英語研修に来た生徒たちをお世話する仕事をし、多忙だったけど、楽しかった。

あれこれ、雑多なことをやっていると毎日があっという間に過ぎてしまう。パソコンに向かう時間が惜しいほど、したいことが一杯。久しぶりにマイブログを開けてみる。

ブログを始めたのは2008年4月7日。何と6年経ってしまった。

ブログと言うのは、自分が死んでもプロバイダーが存在する限り、永久に残る?

ならば、これまでNZ紹介みたいな感じで書いて来たけど、これからは、自分史を残せるよう、ボソボソ、一人つぶやき(tweet)するのも悪くないかも?

2006年にPalmerston Northに住みついて以来、徐々に広げて行った行動範囲は:

Multicultural Centreでの、色んな国からの人々との出会い:
中でも、日本人(この小さな市にも結構たくさんの日本人が永住している)との出会いは、徐々に広がって来て、楽しい交流ができている。リサイクル品を利用して、編物、小物作りも楽しい。その手作り品を売る小さなマーケットが、9月半ばから末まで開催され、ボランティアでお店番をするのも楽しい。

陶芸を通しての出会い:
素敵なアーティスティックな人たちに出会えて、刺激を受けて創作意欲がわいて来る。最近、その道の先輩の指導を受けて笛(オカリナより単純なもの)作りに目覚めている。口を泥だらけにしながら、澄んだ音が出るようになった時は、とても嬉しい。

U3Aを通しての出会い:
音楽鑑賞や、時事問題のディスカッションを通して、自分の意見をしっかり持ち、speak outすることの大切さを学んでいる。ここで、政治、経済、世界情勢、個人の体験談、など、様々な話題を討論できる友人にも恵まれた。

バドミントンを通しての出会い:
年齢にこだわることなく、それぞれの分に応じたプレイをし、レベルの違いを云々して文句を言う人もいないし、強者が弱者の分まで動き回って助けてプレイする。私は、グループの中では、多分、若い方?で、あまり動けないパートナーの代わりに、走り回るのが楽しい。

そして、読書を通しての色んな作家、人物との出会い:

日本であまり読まなかった和書。それが、こちらに来てからは、無性に読みたくなって、友達が送ってくれた本は読み終わり、図書館に、ささやかだけど、日本の本のコーナーがあるので、借りて来ては、むさぼり読んでいる。

最近、遅ればせながら、Steve Jobsの伝記を読んだ。翻訳物は、(私も一応翻訳者のはしくれ?のせいか)スーと意味が頭に入らない、ぎこちない直訳が気になることが多く、あまり読みたくない。興味があれば、原則原文で読むことにしているけど、井口耕二氏によるこの本は、良訳だ。ひねくれ者のせいか、ベストセラーと言われるものには、あまり食指が動かないんだけど、この本は、面白かった。Steve Jobsは、やはり、想像以上に、すごい人。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」

”If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”

2014年7月9日水曜日

Jersey Boys

映画ジャージーボーイズ

フォーシーズンズ(Four Seasons)の伝記映画Jersey Boysが、7月3日から公開されたので、早速、昨日(8日)火曜日(は映画の日で$10.50で観られる)観に行った。

60年代のオールディーズの1グループ。Frankie Valliを中心に4人のロックバンド Four Seasons のストーリー。一旦、グループ解散となっても、また、音楽を愛する心が彼らを再び結びつける。彼らの歌声をたっぷり聴かせながら面白く、時に悲しく、最高に楽しい映画だった。

オールディーズが大好きで、日曜日の夜は、よくCDを掛けてアホみたいに踊っている。

前日7日(月曜日)は、音楽鑑賞会で、ベートーベンのシンフォニー第7をDVDで観て、いたく感動して帰って来た。素晴しい音楽は、ロックだろうが、クラシックだろうが、永遠に残り、人々の心を豊かにしてくれる。

中近東やアフリカ、あるいはアジアのどこかで、ドンパチ殺し合いをしている人たちは、音楽を楽しむという環境に恵まれず、心貧しく育ったに違いない。

音楽は世界共通語。言葉はいらない。聞くだけで心に響いて来るのだから。音楽を愛する人が人を殺したくなるわけがない。彼らに、武器の代わりに良い音楽を与えよ!と、つくづく思う。

Zumba

ズンバ
バドミントン愛好会メンバーのアンと、バドミントンの後、ダンスの話になった。何か体動かすことしたいと言うと、彼女、ゴールドコイン1ドルでズンバ(zumba)ができる場所があるという。毎週水曜日の18:30ら19:30の1時間だそうだ。

かねてから、ズンバをしてみたいとは思っていたけど、ジムなどで高い月謝出してやるまでのことでもない。バドミントンと同じ1ドルで出来るなんて、ラッキ~~!場所を教えてもらって、さっそく行って見たのが5月の半ば。

場所は、車で10分位の所にある公民館(community hall)。中に入ると、入り口にkoha(Maori語で寄付の意味)と書かれた箱が置いてあるので1ドルコインを入れて仲間に加わる。大人から子供まで、女性ばかり、20人くらい集まっている。

太った女性が4~5人いる。痩せようと思って頑張ってるに違いない・・・運動だけでなく、カロリー計算をして、体に良い物を食べなくては、効果ありませんぞ・・・

インストラクターの女性が、賑やかなロックミュージックを1曲掛けては、前で軽快に体を動かして見せる。それを必死で真似ながら体を動かす。日頃、オールディーズの曲に合わせて、自分で勝手に踊っているのとはわけが違う。かなり、筋肉とエネルギーを使う。汗が噴き出てくる。

曲が終わって次の曲のボタンを押しに行っている間に、持って来たボトルの水を飲む。すぐに次の曲がかかり、また違う動きをする。


4~5曲目ほどで、徐々に汗が出て来て、少し息切れして来た。腕時計をちらりと見ると、エ~~!まだ30分もある~~;もう若くは無いんだから無理はしないで~~;適当に力を抜いて軽く動こう。

最後は、NZから、世界に躍り出た歌手LordeのRoyalsのスローな曲で、cooling down(整理体操)。ハ~、やっと終わった~~!!

インストラクターは、こちらを向いてやるので、真似をすると、手と足が逆になって、もつれそう!彼女が、腰から胸にかけてグルグル、前後左右にクニャクニャ、動かすのを真似しようとしても、顔が動いて、肝心のお腹の周りはなかなか動かない。これができるようになれば、お腹の脂肪が取れて、6packができるかも!?1時間、良い汗をびっしょりかいた後は、体が軽くなったようで、とても気持ちがいい。

5月半ばから始めて2か月。始めたころからすると、息切れせず、cooling downまで、ずいぶん楽に、楽しんで動けるようになってきた。

6pack目指して、今夜もガンバるぞ~~!

2014年6月18日水曜日

Death of the Macrocarpa

マクロカーパの最期
道路側から
隣家の間に立っている大木、マクロカーパ(macrocarpa)は、育ち過ぎて隣家にまで枝を張り過ぎ、嵐や大雨で、枝が折れたりして隣家に迷惑をかけてはいけないので、一度、下の方の大きな枝を切ってもらってたことがある。でも、以前から根元の周囲を囲っているコンクリートのひび割れが気になっていたので、思い切って、切り倒してもらうことにした。

道路に面して生垣代わりになっているマクロカーパも、かなり大きいけど、これは、3本がくっついてお互いに支え合っているから大丈夫そうだ。

17日、朝、8時にトゥリーサービス(Tree Services)から4人の職人が、枝木を粉砕する機械(wood chipper)を付けたトラックと共にやって来た。


窓からの景色
ヘルメットをかぶり、腰に一杯道具を付けた二人が、命綱を付けて樹に登り、下の方から枝を切り始めた。切り落とされた枝木は、チッパーの中に次々に投げ込まれて行く。すごい騒音。近所の人が、何事かと、興味深げに見に来る。

粉砕された枝木は、マルチ(mulch)となって(多分どこかに売られて)土のカバーとなり還元されるので、無駄にはならない。太い幹の部分は、カットして置いて行ってもらうことにしている。

下枝を切り落とした後は、一人が樹に残り、大きな枝を切り落としながら上へ登って行く。

ついに最後の枝が切り落とされた。あっという間だったので、カメラに収める暇がなかった

樹の上から「切った瞬間の写真撮れたか~?」と、言う声が・・彼、私が写真撮るの見てたんだ。「落ちるのが早過ぎて撮れてませ~~ん!」

枝が無くなった後の幹は、意外と細い。これでは、大嵐や大雨で、枝が重くなって倒れても不思議じゃない。

後は、幹を少しずつ切って行く。一番上の幹を切り落とす前に「今度はうまく撮れよ~~!」だって。「ご期待に添うよう、ムーヴィーにしま~す!」

もう1時過ぎだと言うのに、樹に登ったまま休まずに働いている。すごい働き者。日本だと、お茶の用意をしたり、職人さんにあれこれ気を使う所だけど、この国はそんなこと無用らしい。

1時半、幹が根元まで切り落とされて、やっと休憩。4人、庭の段差のある所に腰かけてランチタイム。

2時、また仕事を始める。残りの枝木をチッパーに入れて粉砕。結構太い枝もチップにしている。お隣は暖炉を使っているので、これまで、この樹のおかげであまり陽が当らないし、落ち葉や枝で迷惑をかけて来たから、お詫びにカットした丸太はあげることにしているけど、小さい枝もあげられたらよかったのにな・・もったいない・・

窓の外の青空が広く見え、前の家2軒が丸見えになった。マクロカーパは、すごく大きく育つから、普通の家の庭には向かない。広い公園みたいな所に植えるべき樹だったのに、50年ほど前、この家を建てた人は、この樹を植える時、こんなに大きくなった時のことなど考えもしなかったに違いない。

目の前に生い茂った緑の枝は、目隠しになるだけでなく、疲れた目を癒してくれたし、小鳥達の憩いの場?隠れ場所、巣作りの場所にもなってたに違いない。でも、無くなれば、日当たりが良くなって庭のお花も育ちが良くなるというメリットも大きいし・・・

切り株の端が、コンクリートに斜めに飛び出して今にもコンクリートを突き破りそうだ。やっぱりこれ以上ほっとけなかった・・・切って正解・・ごめんね、マクロカーパチャン・・ 

窓から前の家が丸見え
 お隣のご主人は大喜び。重そうな丸太をせっせと自分の家のガレージに運び込んでいる。若いけど、働き者でたくましいご主人。この冬は、奥様と赤ちゃんと一段と暖かく幸せに過ごしてくださいね。幸せをちょっぴり分けることができて私たちもし・あ・わ・せ!


何もなくなった隣との境には、いずれ花の咲く垣根になる樹を植えよう。ピンクのカメリアの垣根なんて素敵かも?

2014年6月10日火曜日

旅の記12-18 最終章

北島の旅1-3
4月26日(土)お友だちの家~Novotel Hotel~お別れ

昨夜、レイコさんの家の近所に住んでいるお友だち、メイさんが尋ねて来て、今日、ランチに招待してくれた。

道を隔てた向こう側にある家とのことで、レイコさんと4人で歩いて行った。

道路沿いに郵便受けがいくつか立っている門を入ってなだらかな登り坂を上がって行くと、2軒目くらいに、塀に番地が書いてあり、その塀に沿って、ずいぶん長いこと(100メートルくらい?)歩くと、やがて玄関。広い敷地!3億円?したらしい・・・豪邸だ~~!

玄関は2階にあって、中に入ると広いリビングのガラス張りの外は、L字型になったベランダ。下を見ると、原生林に囲まれた高い崖の上に建っているのが分かる。入り江が眼下にあり、遠くの丘を一望にする素晴しい眺望。

ベジタリアンのランチ
ベジタリアンだと言う、メイさんが用意してくれたご馳走に舌鼓を打ちながら、おしゃべりに花が咲く。彼女、台湾人で、とても明るく、話好きで、誰とでもすぐ友だちになる特技を持っているようだ。

思わぬところで、楽しい出会い。メイさんは、私たちを、お友だちのブドウ園に是非連れて行きたいと誘ってくれたけど、残念なことに、今日は、空港のホテル(Novotel Hotel)に泊る日。暗くならないうちに、空港まで送ってもらわなければならないので、せっかくのお誘いだけど、お断りせざるをえない。

空港までレイコさんのご主人に送ってもらい、お部屋に落ち着く。お昼にご馳走をたくさんいただいたので、夕食は、空港内の日本食レストランで、うどんを軽く・・・塩辛くて不味かった!


Mt.Taranaki
27日朝8:55発NZ航空にて姉たちは帰国の途に着く。私は10:05発Palmy行きの飛行機で我が家に。パーミーが近付くにつれ、タラナキ山(Mt. Taranaki:Mt. Egmont)が、雲の海から頭を出しているのが見える。

楽しい旅は、いつもあっという間。無事姉たちを空港に見送ってホッ・・・そして、とてもつもなく寂しい・・・

2014年6月4日水曜日

旅の記12-17

北島の旅1-2
4月25日(金)Tiritiri Matangi Island
朝、ランチ用におにぎりを作って、5人でBird sanctuaryのTiritiri Matangi Islandへ。


North Shoreから近いGulf Harbour(Whangaparaoa Peninsula)から4km東、フェリーで25分ほどの所にある小さな島。フェリーに乗る前に、桟橋のたもとに備えてある泥落としで、履物の汚れを丁寧に落として乗船。Waipoua Forestに入る時と同じだ。

フェリーから島が見えてきた
ワクワクしながらフェリーの一番上に上がって島が近付くのを見る。島に着くと、桟橋には、若い男性が1歳くらいの男の子を抱いて出迎えてくれた。奥さんらしい人もいる。島の管理人?一家でこんな何もない島に住んでいるのだろうか・・・

ここは、野鳥が自然の状態で保護されている。料金は、大人52ドル(シニア47ドル)。ガイドツアー(一人5ドルプラス)を頼んだので、島に着いたら、我々グループには、女性のガイド(ジェニー?)さんがついてくれて、まずはこの島の歴史から説明してくれる。

この島は最初マオリの2つの部族が、原生林を焼き畑を作り住みつき、やがてヨーロッパからの移民も猫やネズミなどと共に入りこみ、戦時中は、軍部が使用するようになったりと、野生の鳥たちの住める場所はすっかり荒らされてしまった。(history)


Robin
絶滅した鳥、絶滅の危機に瀕した鳥たちなど、野生生物を保護するための計画、"Tiritiri Matangi Island Working Plan"が1982年に発足。

整備された道
1984年から94年までに、何千人ものボランティアによって、280,000本もの木が植えらた。年々、ボランティアは増え続け、ボランティア志願者の予約リストができたほど。支援者の手によって今も熱心な保護活動が行われている。


カカリキ
政府の保護部門(DOC:Department of Conservation )と支援者(SoTM: Supporters of Tiritiri Matangi)との共同経営で保護活動が行われ、SoTMは、1800人以上の会員が登録されたNZ最大の保護活動グループとなっている。



恐れを知らないRobin
ガイド料金も、お店の売り上げも、全て、保護活動のための資金になる。ボランティアの方たちは、メンバーシップの会費(大人:年間25ドル)を払い、フェリー料金も払い、手弁当で、この島に来て、活動している。その代わり、野性生物と触れ合う機会を享受できる。

砂糖水飲み場
その後、コースをたどる途中で小雨が降ったり止んだりしながら、ブッシュの中を歩く。

ガイドのジェニーは、本当に楽しそうに、熱心に話をしてくれる。道の途中に小鳥が、セッセっと何かつついている。ロビンRobinだそう。


砂糖水を飲むTui
砂糖水飲み場には、小鳥たちが次々と飛んで来ては、頭を突っ込んで水を飲んでは、飛んでいく。

Bellbird
ベルバードBellbird、サドルバック(Suddleback)、トゥイ(Tui)、ホワイトヘッドWhitehead、ファンテイルFantail、Kokako, Silvereye, Rifleman, Stitchbird, Kingfisher,Quail, Kakariki(Parakeet)など、深いブッシュの中の木の枝や、キャノピーに、見つけたを説明してくれるけど、右から左に名前を忘れてしまう。

Takaheの親子
途中で他のグループと一緒になる。このグループのガイドをしていた男性は、彼女のパートナーだそう。ランチで、このガイド夫妻と一緒のテーブルにな、いろんな話を聞くことができた。二人で、引退後の生活をこうして楽しんでいるとても素敵なカップル!


Pukekoもたくさん
今回の旅のテーマは、野性動物に会う旅。南の果てから北の果てまで、天敵がいないので、飛ぶことを忘れた鳥たちが幸せに暮らしていた無人の島、New Zealand。そこに、人間がやって来て、次々と自然を破壊し、野性生物を絶滅の危機に陥れてきた。この小さな島国を野性生物の楽園に戻そうと、たくさんの人々が、楽しそうに、幸せそうに、ボランティア活動をしている姿を見て来て、改めて、NZって、素敵な国だな ̄~と、心から嬉しく思った。老後、こういうボランティアをするのも悪くないな~~

2014年5月28日水曜日

旅の記12-16

北島の旅1-1
4月24日(木)Palmy ~AKL

4月12日、Dunedinから帰って来て、23日まで、姉たちは我が家で過ごす。

18日~21日は、イースターホリデー。

18日、Pukaha Mt. Bruce National Wildlife Centreへ行って、白いキーウィを見て、帰りにWoodvilleの町でアンティークとセカンドハンドショップ巡り。姉たちも私に負けず劣らず、アンティークショップやセカンドショップ巡りが大好き。

次の日は、BullsSansonでアンティークショップ巡り。その次は、Palmyで、セカンドショップ巡り・・・後は、家で小物作りをして過ごした後、24日(木)、AKLに出発。姉たちが27日8:30発NZ航空で帰国するので、その前3日間を、オークランドで過ごす予定。

24日:PMR(Palmerston North Airport)9:50 発
         AKL10:55
  
24~25日はNorth Shore に住むお友だちのレイコ &アラン夫妻宅に泊り、27日は、朝早い出発なので、26日はNovotelに泊ることにしている。

Rangitoro Island
AKL国内線空港には、レイコさんが迎えに来てくれた。まずは空港ホテルNovotelに寄り、姉たちのスーツケース2個を預ける。

その後、Devonportの街へ。まずは North Head へ。ランギトートー島(Rangitoto Island)が目の前に。

disappearing gun
North Headは、1885年頃、ロシアからの攻撃を恐れてオークランドのあちこちに作られた要塞のひとつだそうだ。そう言えば、オタゴ半島(Otago Peninsula)のTaiaroa Headも同じ頃、ロシアからの攻撃に備えて作られた要塞があった・・・
保存状態の良い、BL 8インチdisappearing gun(撃った後下の穴に降りて隠せるようになっている)。 
ANZAC Day

海岸沿いの公園には、アンザックデー(ANZAC Day:4月25日)の戦没者慰霊式をを行うためにたくさんの白い十字架が立てられている。

観光用の馬車。結構人気で、次々、お客を乗せては、戻ってきている。馬のお尻に袋がぶら下げられていて、馬の糞がその中に落ちるようにしているから、その辺り一面匂いのすごいこと!




Victoria Road
メインストリートのVictoria Roadにあった雑貨店で、学生の頃(1997年)、週末だけの店番のアルバイトをしていた。なつかしくて、探したけど、店主が亡くなった後、そのお店は人出に渡り、改装され、どこだったか?結局分からず仕舞い。

カフェでランチをした後、レイコさんのファームハウスへ。羊が8頭。ミルキー(わんちゃん)とサクラ(ねこちゃん)も大歓迎してくれる。ここはいつ来ても、心置きなくのんびりできて、素敵なお家。

久しぶりに会ったレイコさんと、おしゃべりは尽きない。