2011年12月28日水曜日

A health-paranoid nation

健康オタク国の1日本人として
クリスマスの1週間前から、家人が発熱。家人は、2年前(ブログ)にも、同じ症状で寝込んだ経緯があるだけに、悪い予感。38度前後の熱が3日続いたので、GP(General Practitioner: 一般開業医、ファミリードクター)に行くようしつこく繰り返した。

前回、高熱にもかかわらずほっといて、酷い目に合った家人は、さすがに今回は私の忠告に従い、GPに電話で連絡。症状を伝えると、パナドール(Panadol)を使って下がらない場合は受診くださいとのこと。パナドールは、日本のバファリンに匹敵するごく一般的に使用される鎮痛解熱剤だ。

診察もしないで、そんなことを言うの~~??と、疑問に思いつつ、とりあえずパナドールを購入し、2日間服用。でも、効果なし。熱は上がりっぱなしで、ついに40度。その後2日間、ウンウン、カッカ、湯たんぽのように熱い。アイスノン(みたいなのNZにも売っているのかな?)等備えていなかったので、製氷皿で氷をたくさん作って、濡れタオルを凍らして冷やせども、下がらず。どうやら、やっぱり、深刻な状況になりそう・・・発熱後5日目、GPに予約を入れて受診。GPは、聴診器で胸を調べて、「大丈夫、肺炎は起こしていない。」そうで、肺炎併発予防のためにと、(以前もそうだったけど)抗生物質(Amoxillin + clavulanic)10日分を処方してくれた。



10日間も??これって、多すぎない~~?!!原因も分からずに抗生物質を処方するってあり~~??!!前回も効かなかったし、もう抗生物質が効かなくなってるんじゃないの~??と、相変わらずの疑問ばかり。



抗生物質を飲み始めて4日経っても、熱は39度前後を上がったり下がったり。ついに発熱8日目、ボクシング・デイ(12月26日:Boxing Day)に、私は、GPのクリニックに電話。でもクリニックはクリスマス休暇中で、電話に出た看護婦が、緊急の場合は、シティドクターズ(City Doctors)に行くようにと言う。



40度近い熱でずっと食欲もなく、水分を補給するだけの1週間で、家人は、フラフラ。それを無理やり起こして、シティドクターズへ。シティドクターズとは、休日や時間外の緊急の場合に診てくれる施設で、GPが休みの時は、ここで診てもらえる。個人の収入によっては、無料で診てもらえるけど、規定以上収入のある人は、GPより少し高い料金(70ドルほど)を払わなければならない。でも、ここにはレントゲン設備もあるようなので、撮ってもらえるかも??と期待・・・



思ったより混んでなかったので10分ほどの待ち時間で、診察室に。担当医師に、2年前のことも含めてこれまでの状況を説明。家人は、細々とした声で時々咳き込みながら話すので、このドクター、フルー(インフルエンザ)と思った(フルーならとっくに私に移ってるでしょうに!!?)らしく、突然「マスクを取ってきます」と言って、出て行った。やがて大きなマスクをして戻ってくると、やおら家人に近付いて、あれこれ質問。余り詳細を言わない家人にイラついた私が、あれこれ補足説明。



その後、ドクターは、聴診器を背中と胸に当てて検査。以下は、その時の私とドクターの会話。



ドクター:「大丈夫。何も音がしないので肺炎は起こしていません。」



私:「でも、2年前のこともありますし、肺炎のワクチンを受けた方がいいのでは?」



ドクター:「フルーのワクチンのことですか?」



私:「いいえ、肺炎球菌ワクチンです。今、日本では、高齢者には、予防のために肺炎球菌ワクチンを受けることを推奨しています」



ドクター:「あ~、日本は、健康パラノイド(paranoid:偏執症、こだわり過ぎの)だからね。NZでは、そのワクチンは使っていません」



私:(心の声:パラノイドだと~~??!!医療後進国?!の医者が何言ってんのさ~~!!) 「ま、そういう面も有りですけど・・・でも2年前のこともあるし、レントゲン写真を撮った方がいいのでは?」



ドクター:「その必要ありません。肺炎にはまだなっていませんから。抗生物質を飲んでいるから大丈夫でしょう。来年の9月頃、フルーのワクチン接種を受けた方がいいでしょう。」



私:(心の声:肺炎起こした後じゃ遅いだろう~~!!抗生物質なんかちっとも効いてないじゃないの!!ニャロメ~!)「分かりました」



てな具合で、気の弱い(ホント!)私は、心で思ってることとは裏腹に、結局、大人しく引き下がり、これじゃ、高熱を押して来たのに、治るどころか酷くなりそうじゃないの~~!!!



クリニックを出る時、受付の所に「手洗いを励行して病気にならないよう気をつけましょう」と書いてあるのに気づいた。でも、もちろん消毒スプレーなんてどこにも備えていない。



日本なら、来訪者や患者は皆マスクをして、あらゆる所に消毒スプレーが置いてあるのにな~~・・・NZでは、フルーが流行ってるからと言っても誰もマスク(なんかしてたら、今から銀行強盗でもするんじゃないかって、ウサン臭い目で見られるに違いない)をしてないし、街中でも消毒液なんて置いてある所ないもんな~~・・・この国では、皆、何事も自己責任で対処するのだ。自分で健康管理できない人は、病気して死ね~~ってことなんだ・・・などと、ブツブツ、思いつつ家路についた。



結局、熱だけの症状で、病名は何か、診断してもらえず(私が”クリスマス熱病”と命名)、不満な私は、インターネットであらゆる情報を調べている。インターネット上は、情報の氾濫・・・やっぱり、私も健康パラノイド国民??日本人は、あれこれ情報を得て、病名を自分で診断して医者に告げるので、医者は、困惑すると言う話をよく聞く。健康パラノイド・・・確かに、言い得て妙・・・日本人の清潔好きで健康オタク(偏執症よりこの方が響きがいい)は、世界的に有名らしい?何事にもノー天気で気にしない国民性のNZと、健康パラノイド?の日本。足して2で割ったらちょうどいいのに・・・



という訳で、今年のクリスマスは、飲まず食わず騒がず?で、静かに終わった。間もなく2011年も暮れて、新しい年、2012年がやってくる。願わくば、新年までこの「クリスマス熱病」を持ち越さないでほしいんですけど?カジンサマ?



日本の皆さま、しっかり清潔な健康オタクに徹して、寒い冬を無事に乗り切り佳き新年をお迎えください!! ~~/
(写真:クリスマスに満開の我が家のアジサイ)

2011年11月28日月曜日

General Election 2011

総選挙 11月25日
25日土曜日、総選挙の日(General Election Day)だ。NZは、3年毎に、総選挙がある。今回は、現政権、国民党(National Party)のジョン・キー(John Key)首相が政権を維持するか、労働党(Labour Party)が奪回するか、注目されてきた。

今回は、MMP投票制度(Mixed Member Proportional electoral system:小選挙区比例代表連用制) を問う国民投票(referendum)も同時に行われた。

このMMP制度、いったいどんなことなのか、正直、よう解らん~~σ(´Д`;)?!・・・(って・・ハジだヨ~~!! )

投票に行く前にあわてて調べて見る。何と、NZ政府のウェブサイトには、多民族国家らしく、ご親切にも、14カ国言語での説明が載っている。さっそく、日本語のページに飛んで、勉強。ウ~~ン、日本語でも、良く解らんナ~~?!

とにかく、あれこれ、お勉強した(?)結果、一院制のNZの国会では、野党の議員による与党の監視、与党の独裁政治にならないためにも、少数野党の議員にも発言の場が与えられるMMP制度が良いみたい・・・と、結論。

私は、比例代表は、国民党に、パーマストン・ノース(Palmerston North)小選挙区代表は、労働党の候補者に、投票制度は、MMP制度維持に、投票した。

結果は、ジョン・キー首相率いる国民党が勝利。パーミーは労働党の候補者が勝利、MMP制度は維持・・・つまり、私の投票通りの結果となった!やった~~!!

3年前、私は、ヘレン・クラーク首相率いる労働党に1票を投じたけど、結果はジョン・キーの国民党が政権を9年ぶりに奪回。でも、その後のジョン・キー首相の明快な政治姿勢も、好まく思えるようになった。国民党、労働党のどちらが政権を取っても、大差ないように思う。NZの政治は、とても安定しているように見える。

一方で、日本は?というと、首相の名前を覚える暇もないうちに、目まぐるしく政権が交替している・・・一体、何が、どこが、どう違うのだろうか?(・_・?)

2011年11月14日月曜日

Afghan biscuits





アフガン ビスケット
アメリカでは、ビスケットは、ベイキング・パウダー(baking powder)を使って膨らませた小さい型のパンを意味するけど、NZでビスケットと言えば、アメリカで言うクッキーのことだからややこしい。


アフガンは、NZの伝統的ビスケットの一つ。NZのスイーツは、本当に甘いので、買って食
べようとは思わないけど、このアフガンは、作り方が簡単で、クリスピーで美味しいのでよく作る。


なぜアフガンと言う名が付いたかは、不明だそうだけど、ココア生地にコーンフレークスを混ぜ込んで、チョコレートのトッピングにクルミを飾ったのが特徴だ。


私は、ちょっとひねくれているので?レシピ通りには作らない(。と言うのは、言い訳で、実は、丁寧に分量を量ったり、材料をきちんと揃えるのが苦手なだけ?)


このアフガンも、新聞に載っていた作り方を参考にして、でも、健康志向で、バター200g は、マーガリンを6割にし、白砂糖は、精製してない砂糖(raw sugar)にして2割カット、小麦粉の代わりに全粒粉、コーンフレークの代わりに 朝食用に常備している全粒粉のフレーク(wheat flakes)、チョコレートに混ぜる生クリームの代わりに、サワークリーム(90%脂肪分カット)を使う。な~~んてことはない、つまり、キッチンにあった物で間に合わせてるだけでした?・・・。σ(^_^;)


材料:(約20個分)










バター250g→バター100g、マーガリン 150g(適当な比で)

上白糖(caster sugar)3/4カップ → 生砂糖(raw sugar)2/1cup

ココア 1/2カップ 

小麦粉(flour) →全粒粉(whole grain)1と1/2 カップ

コーンフレークス→ ブランフレークス(wheat bran flakes) 1と1/2カップ

ダークチョコレート200g

生クリーム 1/2カップ→43%脂肪分カットの sour creamにクルミ(walnuts)


作り方:
① オーブンを170~180度(オーブンの性質があるので適当に)に温めておく。


② バターを電子レンジで10秒ほどチンして柔らかくし、砂糖を加えて、軽くふんわりなるまで、よく
混ぜる。


③ 全粒粉にココアをよく混ぜ、それを ②に少しずつ混ぜて行く
。④ ③に、bran(小麦ふすま)フレークスをざっくり混ぜ合わせる。良く混じらなくても気にしない。


⑤ 好きな大きさに丸め、クッキングペーパーを敷いたトレイに、1~2センチ間隔をおいて並べて丸く平らに押して形を整える。直径5センチほどにしたら21個できた。


⑥ オーブンに入れて20分(15~25分)ほど焼いて取り出し、冷ます。


⑦ アイシングを作る。生クリーム(あるいはサワークリーム)を電子レンジに40秒ほどかけ、溶かす。砕いたチョコレートを入れ、よく混ぜてクリーム状にする。


⑧ クッキーが冷めたら、アイシングが固まらないうちにナイフなどでトッピングし、その上にクルミを載せてできあがり。


ちょっと、お味見!ウ~ン!フレークスが、サクサク、クランチ~~、チョコレートアイシングも硬過ぎず、甘すぎず、いい具合~~!!(と自画自賛?!)でも、Kiwi(NZ人)は、あまり甘くないから不味いというかも・・・?

2011年10月10日月曜日

Homeward bound

里帰り

明日から日本へ、里帰り!嬉しい嬉しい!!2年振り。

2年前帰った時、新しいビルやお店が、あっちにもこっちに、タケノコのように、出てきて、さながら浦島太郎・・・だった。

今回はどうだろう??地震津波原発トリプル災害の後遺症は?原発事故の問題が無くなったわけではないだろうし、地震津波の被害者の状況は、それほど変わってもいないに違いない・・・でも、きっと、日本は、不死鳥のように立ち上がってくれるだろう・・・だって、技術立国日本の素晴らしさは、特にNZみたいな農業国に住んでみると、際立って素晴らしいと思い、誇らしいもの。

というわけで、11月の上旬まで、holiday in Nippon!!!
ブログもそれまでお休み~~!!^^/

2011年10月7日金曜日

Students from Namiki Secondary School 7

学校生活その7
8月9日HakaとFarewell Party
並木生徒たちの立っての希望で、今日は、マオリクラスで、ハカ(Haka)を習うことになっている。職員室にいると、若い、少し浅黒い肌をしたハンサムな男性がニコニコしながら近付いて来てる。「ジョシュと言います。マオリクラスの担当です。」と、テキパキ、自己紹介してくれた。ハカを教えてくれる先生だ。



やがて、マオリの授業のある教室へ。教室は、そんなに広くない。椅子を片隅に寄せてスペースを作る。まずは、マオリクラス生徒の模範演技(?)。並木生徒たちは、動きを学ぼうと、真剣な表情で、見ている。次は、先生が、一つ一つの動きを見せて、生徒たちの繰り返させる(You-Tube)。

やがてそろそろ覚えたかな?と言うので、並木生徒だけでハカ。掛け声をかけながらだと、手足の動きがおろそかになる。先生が大きな声で、ハカを詠うと、生徒たちも、あら、結構覚えてるじゃないの?!何とかやり終えた!すごい!すごい!

最後は、先生に呼ばれて入って来た別のPNBHS生徒によるPNBHSハカ(School Haka)のパフォーマンスだ。



NZの学校では、各学校独自のHakaがあり、行事や、スポーツなどの試合で、students' Hakaを行う。特別Hakaの得意な上級生が呼ばれたのだろうか?彼らは、自信たっぷりの力強いHakaを見せてくれた(You-Tube)!


さて、今夜は、ホストファミリーとのフェアウェルパーティーがある日。並木生徒たち、空き時間は、出し物の練習に余念がない。メインは、ソーランダンス、ということで、皆、真剣な表情で練習している。


夜、6時半から、学生会館で、ホストファミリーと一緒に生徒たちが集まって、お別れ会が始まった。軽いおつまみと飲み物(nibbles and drinks)を取った後、並木生徒たちによるパフォーマンスが始まった。



この日のために、日本で一生懸命練習してきたのだろう。司会も進行も、生徒の手で、英語で、てきぱきとやって行く。日本の文化、折り紙、書道、相撲、など、を実演説明しながら、ホストファミリーも一緒に楽しめるよう、誘う。フィナーレは、軽快な音楽に合わせて、ソーラン踊り。練習の成果を見せてくれた。


最後に、Mr. Lanceが、生徒一人一人の名前を呼んで、修了証書を渡して行く。PNBHSに来た最初の頃、こちらの学生と比べて、すごく幼く、自信のないように見えた並木生徒たち・・・それが、今は、打って変わって、自信と落ち着きに満ちて、一段と成長したように見える。たった、10日間かそこらの、NZの生徒に交じっての語学研修?・・・と、最初は、疑問に思ったけど、若者は、柔軟な吸収力があるんだな、と感心してしまった。鉄は熱いうちに打て・・・・だワ・・


短い間だったけど、若い生徒と一緒に行動できて、私の硬くなった脳も少しはリフレッシュできた?かは、マ、別にして、本当に良い体験をさせていただいた、と感謝。(終わり)

2011年10月4日火曜日

Students from Namiki Secondary School 6

学校生活その6
8月8日ディナーご招待
今夜は、PNBHS校長(Rector)からのディナーご招待。国際関係担当責任者のランスとMr.Doolan を交えて、Mr.Seki, Mr,Eikiそして、私の3人。私は、単にお世話役の身、ご辞退申し上げたものの通訳が必要とのことで、ご招待をお受けすることに。

場所は、日本食レストラン、Hana Mizu Ki。まだ行ったことがないので、どのようなものか楽しみだった。中に入ると、左側にカウンターがあって、右にテーブル席が5つばかり並んでいる。狭い。雰囲気もまさに日本食堂、あるいは、様々な日本ブランドのお酒や焼酎が飾ってあるから、居酒屋?の雰囲気。

案内されたテーブルは、カウンターの後ろの厨房に近い所で狭い。日本勢とPNBHS勢が、お互いに向き合って座る。私の目の前は、校長(Rector)のMr.OC'onnor(ワ~~、近くで見てもやっぱりハンサム!!かっこいい~~!!!ドキドキ!!)!!

日本語の達者なMr. Doolanが、ここの常連らしく、慣れた様子で次々、お料理を注文する。狭いテーブルにたちまちお料理が置く場所もないほど並ぶ。握り寿司、巻き寿司、てんぷら、鶏の照り焼き、サーモンフライ、酢の物(・・・まだ沢山あったけど、思い出せない・・・)。(ちなみにカメラは持参しなかった。気の弱い?私は、こういう席で写真を取る勇気はない)

キリン、アサヒなどの日本のビールで乾杯。お料理は、私には、味が少し濃いけど、まあ、まあのお味。いずれも大盛りで、食べても食べてもなくならない。Mr. Doolanが、日本語で、自分が日本に2年ほどいた時の話と、IPodか何かに入れている写真を見せたりして、話が、盛り上がる。しばらくすると、ウェイトレスが来て、次を持って来ていいかと言う。

何と!これまでのは、「前菜」だと、Doolan氏はのたまう。Rectorは、目を丸くして、「これが前菜~~?!?!?!!」。私が、「多すぎますよ。もう私は、これ以上入りません。」と言うと、ウェイトレスは、既に3品はできてるから、後の分はキャンセルしましょうと言う。つまり、Doolan氏は、自分の胃袋に合わせて前菜(?)とメインをそれぞれ6人前ずつ注文したらしい。

彼、いまでこそ、頭ツルツル、太ってでかい人だけど、若かりし頃は、ラグビーの選手だったそうで、その頃の写真を見せてくれた。それが、何とま~~!!髪の毛はフサフサで、筋肉隆々、かっこいい、現在とは似ても似つかない、ハンサムな rugby player~~! だったのだ!日本に滞在中の写真、特にたくさんんの若い日本人女性に囲まれて鼻の下を長くしている写真を、「ア~~!モテタ!!モテタ!!」と、嬉しそうに見せてくれる。

Rectorは、呆れながらも、彼の話を聞いては、楽しそうに笑っている。私たちも、彼のおかげで、話が詰まることなく、緊張感が解けて、Rectorとも、親しく話すことができ、学校同士の交流もスムーズに行くように感じた。これを機会に、両校が、交換留学生などを送り合い、良い関係を築くことができればいいけど。

たくさん残った食べ物は、ドギーバック(doggy bag)に入れてもらって、Mr.Doolan・・・ではなく、Rector(m--m)・・・が、和食好きな愛妻のためにお持ち帰り。

2011年9月22日木曜日

Spring is coming!

春がもうそこに
9月に入ると、暖かくなったり寒くなったりしながら、徐々に春が巡り来るのを感じる。いち早く春を感じて、知らせてくれるのは小鳥たち。9月に入るか入らないうちに、まだ、暗い寒い早朝、小鳥が鳴き始めた。彼らは、冬の間、どこにいるのか?たまに飛び交うことはあっても、全く静かで、いつも見るのはスズメくらいだ。それが、春を先駆けて、早朝、突然鳴き始め、明るい日差しの下で、カップル?が戯れ、追っかけっこし始める。TuiもThrushも、我が家の庭に戻って来て、素敵な声で歌い始めた!




先週土曜日の、恒例の IPC桜祭り は、まだ桜がほとんどつぼみ状態で開催されたらしい。エスプラナード公園(Victoria Esplanade Park)の桜はどうかしら?と、昨日、公園に行ってみた。良いお天気だけど、まだ、肌寒く、桜も3分から5分咲きといったところ。


今年の冬は、思いがけず雪が降ったりして、寒さが厳しかったせいか、花の付きが悪いようだ。シャクナゲ(Rhododendron)は、どこも花が少ない。




でも、木蓮(Magnolia)は、満開できれい!














5分咲きの桜の花の下にいると、小鳥が一羽飛んできて、花をつつき始めた。Tuiだ~~!驚かさないようじっと動かず様子を見る。




一生懸命花の蜜(nectar)をつついている。Tuiは、Flax 、Manuka、Kohaiなどの花に良く来る。花の蜜が大好物なのだ。首に白い丸いボンボンを付け全体に黒い色なので、別名牧師あるいは聖職者(Parson bird)。 ホントにかわいい~!



季節は巡る。9月の最後の日曜日、25日の12時には、全国一斉に1時間、時計を進める作業をしなければならない。サマータイム(daylight saving time)の始まりだ。日が長くなり、小鳥が一斉に鳴き始めると、私にも、spring feverがやってきそう??

2011年9月15日木曜日

Students from Namiki Secondary School 5



学校生活その5

8月5日数学と科学

Mt. Sekiは、数学の先生なので、数学の時間を参観してみたいとおっしゃる。そこで、二人で、並木生徒の一人、Yukiが受けている数学の教室に行く。担当の先生の許可を得て、後ろの席に陣取って参観することに。

白板に、Trigonometry・・・・ウ~ン何これ??でも、その横に描かれた三角の図形3つから、あ、三角関数だな、と予測が付く。先生は、"Soh Cah Toa"と憶えよ、とおっしゃる。ソカトア、ソカトア・・・

SOH:sine=Opposite/Hypotenuse

CAH:cosine=Adjacent/Hypotenuse

TOA:Tangent=Opposite/Adjacent

あ~、なつかしい!サイン・コサイン・タンゼント・・・学生時代ずっと苦手だった数学~~!!それを、英語で勉強する・・・って、結構、面白いんじゃない?!?!高校生の時、好きな英語で数学の授業を受けられたら、もっと興味深く勉強できたかも~??生徒は、皆、専用の計算器を持って計算している。我々の時、そんな計算器あった~~?


Yukiは?と、見ると、彼、一番前の席で、熱心に何か書いている。オ?!よく勉強してるな・・・と、思いきや、同学年のクラスだけど、Yukiはまだ習ってない所だそうで、聞いても分からないので、夏休みの宿題をしてる・・・ということらしい。


先生が背中を向けて、白板に何か書き始めると、とたんに、数人の生徒たちが、丸めた紙をあちこちの生徒の頭めがけて投げつける。先生が、こちらを向くと、とたんにピタリと止めて、熱心そうに下を向いてノートに書き始める。どこの国も、悪ガキどものすることは同じらしい。

午後からは、並木生徒だけの科学クラス。化学の実験をするので、危険なので、通訳をきちんとしてくださいと言われた。





何か起こってはいけないと、私も、先生の説明を、生徒に通訳する声が、つい、大きくなる。


写真は、水素を使った風船の爆発実験。

天ぷらオイルに火が付いて、水をかける実験は、天ぷらオイルになかなか火が付かず、実験にならずお終い。台所では、けっこう簡単に天ぷらオイルに火が付いて火事を起こすけど、いざ、実験してみようとすると、そんなに簡単には火が付かないものなんだ・・・


あれこれ、生徒と一緒にクラスに行って授業を楽しむにつけ、遥か昔、数学や科学の勉強が嫌で、サボることしか考えなかったことが、悔やまれる。

2011年9月2日金曜日

Students from Namiki Secondary School 4-2






学校生活その4-2 

8月4日酪農場見学

朝礼の後、並木生徒たちは、酪農場(Dairy farm)体験に。Palmyの3校に別れて学んでいる生徒たちが、それぞれ貸切りバスで、Dannevirkeの ロジャー(Rodger Stevenson)さんのファームを訪問することになっている。途中、マナワツ渓谷(Manawatu Gorge )のタラルア山脈にある風力発電所(Tararua Wind farm)を見学。とても良い天気で、風もなく、200基近くある風車(turbines)が、ほとんど回っていない。風があることで有名なPalmyで、こんなことはとても珍しい。PNBHSの生徒たちは、数日ぶりに他の学校に行っている女子生徒たちに再会して、少々興奮気味。


ファームに着いたら、お手洗いは無いので、男性はその辺の草っぱらで立ちxxxするように・・・女性は、牧場主のお家のお手洗いを借りるようにとのこと。お家は、少々遠いのでバスで移動して行くことに。牧場主の奥さん、Mrs. Stevensonが案内してくれたそのお家は、周りを牧場に囲まれた奥深いとことにある。まず、敷地に入る時、門と門の間に、鉄のパイプが10センチ間隔で横向きに10本ほど渡してあるのに気付いた。踏み外さないように気をつけて渡らないと、パイプの間に落ちそう・・・家畜が敷地内に入ってこないようにするためだそうだ。まだ真新しい大きな家は、お手洗いが、ガレージや各寝室に、5つもあった。すごい家!
トラクター3台に各学校の生徒毎に分乗して、乳牛がいる牧草地に行き干し草を与える所を見る。
その後、お腹の大きい乳牛が出産するための囲いのある牧草地で、出産風景を見ることに。囲いの中は、既に生まれたばかりの赤ちゃん牛とお母さん牛が5~6頭いる。
奥さん(Mrs. Stevenson)が、歩きまわる大きなお腹の乳牛1頭を、追いかけている。なんと、この雌牛、歩きながらまさに赤ちゃんを産もうとしているのだ。



お尻から、片足と赤い舌を出した鼻の先が見える(写真左手前の牛)。ロジャーさんが、「前の片足が出てもう一方の足は逆にお腹の中に入ったままなので、難産だ」と説明する。


奥さんは、この牛を誘導して酪農施設の有る所まで連れて帰った。ロジャーさんと手伝いの男性と二人がかりで、ロープを赤ちゃん牛の足に結び踏ん張って力一杯引っ張り出した。でも、赤ちゃんは、長い舌を出して、もう息をしていない。ロジャーさんは、「ダメだ。これまで」と、つぶやく。



お母さん牛は死んだとも知らず我が子を、一生懸命舐めてきれいにしてあげている。何とも、つらい光景だ。一部始終を見ていた生徒たちは、皆、シーンとしている。緑豊かな牧場で牛が草を食んでいる様子は、傍から眺めていると、のどかで平和だけど、でも、こんな過酷さも、牧場の自然の一つなのだ。(You-Tubeに動画をupしています)





搾乳(milking)















冷いミルク貯蔵タンクの中の絞りたてミルク。ロジャーさんの「舐めてみてごらん」という言葉に、エ?いいの~~?と思いながら、指を突っ込んで舐めてみると、濃いクリーム成分がいっぱいで、美味~~!!



酪農見学は、思いがけず、乳牛の難産に遭遇して、生徒たち共々、酪農家の大変さを少しだけ体験させてもらえた。日頃、乳製品を何気なくいただいていたけど、もっと感謝していただかなければ・・・・・牛さん!農家の方々!ありがとうございます!!!

2011年8月29日月曜日

Students from Namiki Secondary School 4-1

学校生活その4 






8月4日 Mr. Sekiのスピーチ

朝は、全校集会があり、校長が、並木のことを紹介するという。Lanceが、Mr. Sekiと私は、壇上の真中あたりに他の先生方と一緒に並んで座るように指示。校長(Rector)のMr. OC'onnorが、並木セカンダリースクールの紹介をして、記念にと、Mr. Sekiにに校章のプレゼント。その後、Mr. Sekiが、お礼のスピーチを英語ですることに。心配だった私は、「先生、ゆっくり、ゆっくり、あわてず、堂々と読んでくださいね」と囁く。Mr. Sekiは、演台に立って、おもむろに原稿を広げて読み始めた。事前に私がおおまかに書いておいた英文を土台にして、色々前夜考えて来られたと言う。


まず、マオリ語で「Kia Ora!」と、挨拶をしたので、場内から、ワ~と言う歓声。それから、昨日のラグビーの試合が感動的だったことを、ゆっくり、ゆっくり、途中エ~、とかア~とか、交えながら、Janglishその物の発音で読まれた。それは、満場の喝さいと笑いを誘う、とても、心のこもったスピーチだった。先生!素晴しい~!!こうでなくっちゃ!どんな美辞麗句を並べたてた流暢な英語のスピーチよりも、皆の心に響いたに違いない!




その後、 Mr.Sekiが、Rector に、並木のロゴと龍、及び富士山の絵が付いたハッピ2枚と、日本タオル2枚をプレゼント。私が、龍の絵の付いた一枚をRectorに着せてあげたら、その後朝礼が終わっても、ずっと着ていてくれた。


この後、(次の日のことだが)一人の生徒(多分14~15歳)が、広場にいた私たちのいる所にやってきて、私に「昨日の彼のスピーチ、すごく良かったって伝えて」と、言って去った。こんな子供なのに、大人を相手に率直に褒めに来る所がまた感動的!PNBHSは、良い教育をしてるな~、と改め感心した一場面だった。

2011年8月26日金曜日

Students from Namiki Secondary School 3

学校生活その3




8月3日ラグビー対抗試合 (Polson Banner)
今日は、PNBHSとNapier Boys' High School(NBHS)のラグビー対抗試合(Polson Banner杯)がある日だ。伝統的な
大ゲームということで、朝の全校集会は、全校生徒による、激励のSchool Hakaで締めくくられた。約1800人によるstudents' Hakaは、力強く壮大で、胸にズ~~ンと響く。

(左写真:職員用ティールーム)今朝のモーニングティーは、いつもよりたくさんのパイやマフィンなどの軽食が用意されていた。オフィススタッフの女性が、「今日誕生日の人が二人いるので、birthday shout(shout:豪英語で、飲食物をおごること)よ。」と説明してくれた。美味しいので、思わず、エッグパイ1個、マフィン2個を平らげて、お腹いっぱいに。今日は、よりによって、3人分のランチにと、おにぎり持って来たのに・・・・


現地校日本語クラスの授業に並木生徒全員参加しての交流授業は、午後からラグビーゲームがあるため、30分に短縮されたけど、充実したものだった。生徒一人に並木生一人が付いて、日本語を教えるというものだった。壁には、たくさんの日本の文化を紹介する写真(ナットーだ~~!食べた~~い!)




year 9で、まだ習い始めて4カ月ほどだという生徒たちに、並木生徒たちは、落ち着いて、英語で教えるている。担当教諭のMrs.Sayokoは、その様子を見て「感動しました!とっても良い授業ができました!」と、大喜び!


午後1時から、Polson Banner杯ラグビーゲーム開幕。芝生の広大なラグビー場の向こう側は、NBHSの応援団・・・とは知らず、Mr.Seki、Mr.Eikiとネイピアの応援団側に座って写真を取ったりしているうちに気付いて、PNBHSの方へ戻る。Mr. Sekiも、Mr. Eikiも、のんびり、マイペースで、気が利かない私は、大助かり。



結果は、12:10でPNBHSが優勝! 白いユニフォームが、PNBHSチーム。ブルーは、NBHSチーム。今日の試合は、スカイTVで週末に放映されるそうだ。




大ホールで優勝お祝いパーティ。選手たちは、ブレザーに着かえて壇上に。レクター(校長)のスピーチ。


2011年8月22日月曜日

Students from Namiki Secondary School 2

学校生活 その1 8月1日
緊張しているせいか、朝6時前に目が覚めた。時間があるので、朝シャンして、ランチ用にサンドイッチ作って、7時55分に出かける。7時15分、Fitzherbert Avenue のモテル通りにあるAvenue MotelにMr. Seki、 Mr.Eiki両氏を迎えに行き、学校へ。




ホール(Hall)で全校朝礼集会の後、Speirs Centreと呼ばれる小ホールで、並木生徒へのオリエンテーション。若くてハンサムな校長(この学校では PrincipalではなくRectorと称されている)の、Mr. O'Connor が歓迎のあいさつ。


「この学校は伝統を重んじる非常に保守的な学校です。長髪は禁止です。ここに何人か長髪の生徒がいますが、この学校で学ぶ以上、学校の規則に従ってもらわなければなりません。明日の朝僕がハサミを持って来て、皆、短くカットします!」でも、これは、ジョークで、「でも、ビジターだから大目に見ます」と、国際関係のコーディネーターのランス(Lance)が助け船を出してくれて、生徒たちは、ホッ。

PNBHSは、とても広い学校だ。日本と違って、こちらでは、学生たちが、科目毎に、違う教室に移動しなければならないから、どこに何があるか頭に入れて置かなければ迷子になる。で、まずは、校内探索(schooltour)。でも、Lanceは、案内するのではなく、学生たちの自主性を重んじ、どこに何があるか、3人ずつグループになって、自分たちで探検する(exploring)ようにと、校内マップを配った。なるほど、良い考えだ。

並木生徒一人に、PNBHSの生徒が一人付いて(buddyと呼ぶ)、そのbuddyの教科を一緒に学ぶ。並木生徒の学年は、NZで言えばyear11~12(15~16歳)に当たる。buddyは、year9~year13(12~17歳)まで様々。中には、year9のbuddyに付いて行ったクラスで数学を習い、「もう習った所で楽勝だった!」という子もいた。中には、学年は同じでも「まだ習ってなくて難しいから、時間中は、夏休みの宿題してた」という子も。


モーニングティーが11時10分から20分間あり、生徒たちはホストマザーの準備してくれたスナック菓子を中庭で立って食べながら仲間と情報交換。彼らにあれこれ、ホストファミリーのことなど聞いていると、Lanceが太ったツルツル頭の男性を連れて来て「日本語が上手なMr. Doolan」と、紹介してくれた。


Mr. Dolanは、ニコニコしながら、「コンニチワ、ワタシハ、ニホンニイッタコトガアリマス。ニホンダイスキネ!ニホンノモノナンデモダイスキ!アツカン、ウマイネ~~!オンセンニハイッテアツカン!ア~~、ナツカシネ~~!・・・・・」と、しばし、日本礼賛して止まない。強面からは、想像もつかない、次々と冗談が飛び出すとても人懐っこい気の良い人だ。それでいて、だらしなく靴下が下がった生徒が歩いて来ると、大きな声で一喝、生徒はさっと靴下を上げ直立不動。面白い人だ!


ランチタイムは、1時20分から。これも、やはり、中庭で。お腹が空いて、ランチのお弁当を開けて食べている子もいる。ほとんどの生徒たちが、立って食べているので、並木生徒も右に倣えで立って食べている。日本人には、少々抵抗あり?



お弁当の中身は、どの子のお弁当も一様に、袋入りスナック菓子、果物、ハムかジャムなどはさんだ簡単なバーガーかサンドイッチ。栄養的には、いまいちのランチ。でも、キャンティーン(canteen:学生食堂)でハンバーガーなどを買って食べている子たちよりは、ましだ。

並木生徒たちは、疲れも見せず、学校生活第1日目を楽しんだようだ。 私も、何事もなく第1日目が終わって一安心。




スタッフと談笑するハンサムなRector (向かって右)

2011年8月16日火曜日

Students from Namiki Secondary School

並木中等教育学校の生徒を迎えて

日本人会(Japanese Association)で知り合った方の紹介で、OKC(Oceania Koryu Centre)からの臨時派遣社員として、7月31日~8月11日まで、Palmerston Boys' High School(PNBHS)で、働くことになった。OKC は、留学のお世話をする会社だ。というわけで、ブログ更新は、すっかりご無沙汰。

茨城県立並木中等教育学校(Namiki Secondary School)から生徒111名引率の先生や添乗員を含め総勢119名がNZに語学研修に来ることになった。学生111名を1校で引き受けることは、困難なため、Palmerston North周辺とWellingtonの6校に分かれて学ぶことになった。Palmyでは、PNBHSと、Freiberg High SchoolAwatapu High School の3校がそれぞれ18名、19名、19名に分かれて短期体験留学することに。

Namiki Secondary Schoolは、2008年に開校して、今回の生徒たちは、一期生だということだ。6校に、それぞれadvisorという名目で、学校と並木からの生徒及び引率の先生をサポートする6名が派遣され、私の担当は、PNBHS。

さて、第1日目の仕事は、Wellington Airport まで、生徒たちのお出迎え。各学校毎に、Madge Coach Linesの大型バスが用意され、PNBHSから朝10 時半出発。行きの乗客は、なんと私だけ!バスの運転手のポール(Poul)と、現地に着くまでの2時間、しゃべりっぱなしですっかりお友だちになってしまった。

飛行機は予定時間より、大幅に遅れ、生徒18人、引率の先生のMr. seki、JTB社員のMr. Eiki、計20名をバスに乗せて、PNBHS へ着いた時は、もう6 時過ぎ。

学校の小ホールには、既に生徒のホームステイ先のホストファミリーが待っていた。国際関係のディレクター、ランス(Lance )、ホームステイ・コーディネーターの ブロンイン(Bronwyn)と一緒に名簿を照らし合わせて、一人一人ホストファミリーと対面、解散。

明日月曜日から、学校生活が始まる。8時40分に生徒の点呼(roll call)があるから、8時半までに、学校に着いていなくてはならない。私は、先生たちを宿泊先のモテルまで送迎することになっているから、7:15分にはモテルに着くようにしなければ・・・ウ~~ン!明日から早起きダ~~(続く)

2011年8月15日月曜日

Snowing snowing!

全国的に雪!




朝、遠くに見える山が真っ白に雪化粧をしていた。寒いな~と思っていたら、夕方、4時頃、なんと!雪が降り始めた。雪は止まるところを知らず、屋根も、芝生も、となりの車の屋根も真っ白になっていく。パンジーの鉢植が真っ白になりかけたので、凍傷にかからないよう、屋根の下に移した。



北島は、高地は、もちろん積雪するけど、平地は、雪は降らない。ここパーミー(Palmerston North) も、雪は降らないと聞いていた。降っても平地では、地上に落ちる前に融けて消えてしまう。雹や霜はたまに降りることはあるけど、雪が真っ白に積もるなんて、何十年ぶり(*ニュースで80年ぶりとか?!)のことらしい!ニュースによると、今日は、南から北まで全国的に雪模様だそうだ。ウェリントンでも、オークランドでも、30年ぶりとか20年ぶりとか言いながら、子供も大人も大はしゃぎで、雪の中を、走り回っている。



北島に雪が降っても、珍しくて、深刻さはあまり無いけど、南島の積雪は、いつものことながら、深刻だ。南島の南端では、昨年の大雪で、子羊が大量に凍死した事を思い出す。クライストチャーチでは、まだ地震の後の復興もままならないのに、今、大雪で、停電したり、人々は不自由な生活を強いられている。



日本は、今、暑い夏の真っさかりに違いない。NZから、この冷たい空気を送って、日本から熱い空気を送ってもらって、お互いに中和できたらいいのに。

2011年7月7日木曜日

Manawatu Careers Expo 2011




職業博覧会
7月3日(日)~4日(月)の2日間、Arinaで、Careers Expo(職業博覧会)が、開催された。マナワツ地方は、学園都市で、たくさんの学生が学んでいる。その学生たちも、卒業すると、仕事がなくて仕事を求めて、外に出て行く者が多い。そう言った若者をくい止めるために、企業や組織が職業紹介をしようというもの。



月曜日は、主に高校卒業予定の学生が団体で来る日。我々移民雇用促進プロジェクトのクラスも、団体で参加することに。1時15分にアリーナに集合。8人ほど集まり、講師のシーラと一緒に各ブースを回る。



会場入り口に陣取っている羊たちとウール。Tectraは、ウール産業界で働く人の教育と訓練をする学校。






Department of Conservation NZ  政府の自然と歴史保護管理部門









career NZ 政府の求職者のための職業取得援助機関







CIDESCO エステティシャン 国際認定校 エステティシャンが希望のクラスメートのオーマ







制服を着たセカンダリスクールの学生たちが、たくさん来ている。今年卒業する生徒たちが、進路を決めるために参考にするのだろう。


これまで、職業訓練を受けて感じたことだけど、日本とNZの教育制度の大きな違いは、この辺りにあるような気がする。

NZは、セカンダリー教育(日本の中学、高校に当たる)を終わる生徒に、国と自治体や教育機関が一体となり、子供たちの進路を決めるためのサポートプログラムがすごく充実している。 生徒が卒業後の進むべき道を見つけるために、Star & Gateway というサポートプロジェクトがあり、学校はその専門の指導者(gateway coordinator)を置いて、生徒を指導する。就職をする、あるいは、仕事に着くため専門の技術を身につける学校に進む、学究のためアカデミックなコースへ進むなど、多岐にわたる道を生徒が選択できるよう、職場見学をしたり、Career Expoを開催したり、きめ細かい指導をする。



Tertiary education(大学、専門学校など)に進学するのも、農業、工業、社会福祉関係、アート、音楽、エステティシャン、ナニー、看護師、手話技術、動物関係、航空関係、騎手、などなど・・・書ききれないくらい多岐にわたる充実した教育プログラムがあり、それに進むためにはどうしたらよいか、細かなガイドラインがある。あるいは、通信教育で学こともできる。




NZでは、学歴を言う時、XXX 大学出身(東大出とか慶大出とか・・・)です、など、最初に言わない。大学でXXX(化学を、あるいは環境学をなど・・)を専攻しました、と言い、なお聞かれれば、XXX大学です、とは、応えるかもしれないけど・・・。何を学んだかが、問題であって、どこを出たかは、まったくその人の学歴に関係ないのだ。



日本はどうだろう?私の経験では、高校は、成績で振り分けられ、生徒の好みなど関係なく、成績が特に優秀な生徒は、医学部、薬学部、あるいは、有名大学の有名学部、そこそこの者には、そこそこの大学(学部なんて関係ない・・大卒という経歴が欲しいだけ?)に行くことを勧められて進学。卒業しても、専攻科目に関係ない所に就職する(ならまだ良いけど、何をしたら良いのか分からずフリーターする者が多い?)。成績が悪い者は、中学、あるいは高校を卒業して就職・・・優等生と劣等性に振り分けるだけの教育制度だったような気がする。結果、頭が良いだけで、心のない、医は算術の医者が大手を振って闊歩し、劣等生は、何をしていいか分からないまま、人生をウロウロする(私のこと?)。



もっと生徒の個性を大切にし、才能を伸ばせるよう指導をしたら、ニートや、引きこもり、万年フリーターなどが、激減するに違いないと思うんだけど・・・日本の政治家は、お互い足の引っ張り合いする暇に、もっとすべきことがあるだろうに!



就職訓練を受けつつ、Careers Expo を見つつ、我ながらずいぶん遠回りをしてきた・・・いや、今からでも遅くない?・・・自分の進むべき道を見つけねば?・・・何をいまさら??・・・などなど、複雑な思い・・・にかられている。

2011年7月5日火曜日

The Employment for Refugees and Migrants Project 1

移民難民のための雇用促進プロジェクト
パーマストンノース(Palmerston North)は、難民移民受け入れ対策に力を入れている。
難民を含む多くの移民のために、マルティカルチャル・センター(MMC:Manawatu Multicultural Council主催の多文化センター)では、英語教室、エスニック料理教室、ポットラックディナー(potluck dinner)、工芸教室、などなど、様々な催しを企画開催している。

その一環として、移民難民の雇用を促進するための、いわゆる「職業能力開発訓練講座」が、新規に企画された。市の助成金で講師を雇って、週2回、15週間の短期講座で、もちろん、無料。

3月に、移民のための雇用促進世話人(Migrant Employment Facilitator)のAxelから、そのお知らせメールをもらっていたので、私も、申し込んだ。

講座は、4月18日から、7月一杯、月曜日は、Multicultural Centreの1室、水曜日は、MMCの部屋が他の講座に使用されるので図書館の会議室を借りて、1時から3時までの2時間。

講師は、英国移民のシーラ(Sheila)。彼女は、英国北西部?の出身なのか?英国の長寿テレビ連続ドラマ(soap operea)、"Coronation Street"と同じ発音をする!マンチェスター(Manchester)が舞台のこのソープ、英語のアクセントが難解で、60%くらいしか会話内容が理解できなくて、イライラしながらも、つい面白くて見ている。

Sheila も、私が普段慣れ親しんでいるBritish English やAmerican English からかけ離れた、独特のアクセントで、早口でしゃべる。 クンヴセイション(conversation) クムニケイション(communication)ロヴ(love)クムン(come in )ヌンバ(number)クリア(career)・・・・などなど、理解するためには、最初すごい集中力を要した。でも、テレビとは違って、直接(face to face)だし、前後関係(context)が、解っているので、すぐ100%理解できるようになった。

でも、生徒は、私以外は、ほとんどが(ネパール辺りからの難民移民)、ネパール語(Nepali)なまりの強烈な英語で話すから、こちらは、ン???でも前後関係から、多分、こう言ったんだろう?と、80%位は理解できるんだけど・・・その彼らが、「Kiwi(NZ人)は、Day を、ダイdie(死ね)と言う」と言って、笑っているのだ。どうやら、彼らも、自分たちの英語は、問題ないと思っているらしい?

Multicultural Centreでは、色んな国から来た人たちが、それぞれのお国言葉のアクセント混じりの英語(You-Tube が笑える!)をしゃべるので、すごく面白い。英語が世界の共通語となりつつある今、アメリカ英語、イギリス英語だけが英語ではないのだ。日本人は、American Englishで教育され、純正American English の発音で話すのが、かっこいいと思っている人が多い?けど、国の数だけ英語があるのだから、発音など気にせず、Janglish を、世界中で、堂々としゃべったらいいのだ!

それはさておき、肝心の講義の内容は:

● 求職のために自分のすべきことを認識し、行動する
 * どのような仕事に就きたいか?  
 * その仕事に求められるものは?  
 * その要求に応えるためにはどうしたらよいか?  
 * スキルアップをするにはどうしたらよいか?  

● 履歴書(CV:Curriculum Vitae)とカバーレター(covering letter)の書き方
● 面接(interview)への Q & A とそのロールプレイ
Careers NZ(公的就職援助機関)から講師を迎えて就職に関する情報を得る
● スーパーマーケット New Worldの人事課の人を迎えて、CVや面接に関する雇用側の求める被雇用者像を学ぶ
● Career Expo'見学
● グループスタディ
● その他

これまで、漠然と何か仕事をしたいと思っていた私には、自分が何ができるのか?職を得るためには何を、どう、したらいいのか?改めて考えさせられている。で、いざ、考えてみると、目標がとても曖昧で、これと言ったスキルもなし・・・・

あと3週間、今月末でこの講座は終了する。それまでに、仕事につながる何かを得ることができるかしら??

2011年6月26日日曜日

Doll& Bear Show & Competition 2011

2011年人形とテディベア作品展
2008年6月に「お人形展」のことをブログに書いたけど、3年ぶりに、また人形作品展に行ってみた。入場料は、大人5ドル。コンペ会場と即売会場は、前回より充実した展示で楽しめた。ビスク人形が主だけど、テディベアや、ミニチュア人形も出店している。今年は、傾向が変わって3年前より、ずっと作品も洗練されてきたように思う。

子供の頃、紙や布を使って、お人形を作ったり、絵を描くのに夢中だったことがある。今、自分でお人形を作ろうとか、コレクションしようとかいう気は全く起こらない・・・というより、細かい根気のいる作業が苦手と言うのが本音・・・だけど、お人形を見るのは相変わらず大好きだ。 賞をもらった作品には、*Rose City Porcelain Doll Makers Club の勲章がついている。

今年の傾向?か、人魚や、ヌードが多い。
左は、Birth of Beauty (美女の誕生?)




馬上の美女?







べそをかいた女の子と「もう一緒に遊ばない」と機嫌の悪い男の子 ?








典型的ビスクドール











現代的なキャリアウーマン?











作品展の部屋の奥は展示即売場。売り物のお人形や小物、材料が販売されている。中で目に着いたのが、Doll Art Studio主催のYvonne Sampson さんの出店。教室のプロモーションをしているらしい(下は彼女の教室の作品)。

赤ちゃん3体。涙が光ってリアル。








高さ30センチほどのお人形。手編みのかわいいドレスが50ドルで、お人形込みだと65ドル?って?ことは、お人形は15ドル?って、安くない?!!思わず、衝動買いしたくなった作品。これ手作り一品モノ!買っておけばよかったとちょっぴり後悔。







西と東の違いは??・・・
唯一我が家に飾ってあるお人形。
日本の知り合いの方から頂いた、明治か大正時代?の作品と言われる、高さ10センチほどの小さな日本人形。こうして比べて見ると、西洋人形と日本人形の違いが良く分かる。


大きな青い目の西洋人形に対して、切れ長の目をした憂いを含んだ日本人形は、なんとも、しっとりとして、美しい。やっぱり、日本の、奥ゆかしい美しさ軍配をあげたいと思うのは、身贔屓かな~~??

*Rose City Porcelain Doll Makers Club :ローズシティ(パーマストンノースの愛称)磁器人形作家クラブ