2011年4月25日月曜日

Easter Retro Festival 1








イースター レトロ祭り

メカノ展
今年は、イースターマンデーとアンザックデイ(Anzac Day: 4月25日)が、重なったけど、Good Friday (4月22日金曜日)から、Easter Monday(4月25日月曜日)まで、4日間の大型連休。日本のゴールデンウィークというところだ。

ここ、パーマストンノース(Palmerston North)では、 イースターの行事として、今年は、1950年代を懐かしむレトロ祭りが企画された。市の中心、The Squareを中心に、たくさんのイベント会場で、色んなレトロ色一杯のイベントが目白押しだ。

●ロックンロールコンサート

●クラシックカーショー

●レトロダンスとディナー

●レトロファッションショー

●50年代の映画上映

●Meccano and Hornby Train Exhibition

●テディベア、ミニチュアハウス&ドルショー

●機関車乗車体験 (steam Train Ride)

●レトロ&コレクターズ フェア


●Wurlitzer's pinballmachines, Juke box Exhibition などなど・・・


英国名物の2階建てバス( double decker bus)が、15分間隔で出て、広範囲にある各会場を回れるようになっている。子供も大人も一人6ドルで、1日乗り放題。


私は、お祭り好きで、イベントがあると、じっとしていられず、いつも出かけて行って楽しむのだけど、今回は、成り行きで、イベント会場でのボランティアのお手伝いをすることに。



登録している移民のための職業斡旋協会の世話人Axelから、このレトロ祭りのボランティアを募集しているとのメールをもらったので、今回はイベントの関係者になってみようと応募した。でも、実は、ボランティアに支給されるTシャツを着ていれば、オフの時、どこの会場もフリーパスだという条件に惹かれて応募したというのが真相。なにしろ、全部行こうと思ったら入場料だけですごい金額になるのだから。主なイベントは、土日の二日間に集中する。私の担当は、日曜日の12時半から4時半まで。



土曜日は、1日イベント会場を回るつもりでいたけど、結局、あれこれ雑用があって、出かけたのは午後。まずは、メカノ展(Meccano and Hornby Train Exhibition)があっているConvention Centre へ。ここは、明日、日曜日に、ボランティアを担当する会場。メカノ展は、各イベントの中で一番入場料が高いところで、大人12ドル、子供6ドル、ファミリーは34ドル(大人二人子供二人)。

担当のボス、Kathに挨拶をし、メカノ??と聞いても、何のことやらさっぱり分からないまま会場の中へ。入ってすぐ、ミニチュア機関車が走っているテーブルが目に付いた。





パンフレットをもらって読むと、いずれも穴のあいた部品をボルトで組み立てる玩具らしい。


列車、クレーン車、乗用車、トラック、トラクター、など、少年が夢中になるものばかり。


ビール会社Tuiのビル(左トップ、オレンジと白)が立ち、Tuiの缶を使った列車が走る。2段式で、下を走る列車の先頭のライトがカメラアイになっていて、トンネルの中の様子を映し、モニターで見ることができるようになっている。トンネルの中に、アッ~~、コウモリがいる~~!と、子供の興奮した声。




「このキットは、日本でしか購入できない」と、作者のメカノボーイが、自慢げに説明してくれたキングゴジラ(King Godzilla)




Ferris wheel(観覧車)







Paddle steamer(外輪船)









その他、組紐機械、幾何学模様を描くペン、ぜんまい仕掛けの柱時計、人間、動物、など、小さいものから大きいものまで、実に様々


Meccanoは、1901年、英国、リバプール(Liverpool)のフランク・ホーンビィ(Franik Hornby)が、自分の子供のために、穴を施した板状の金属部品をボルトやナッツで組み立てて色々な玩具を作れるよう考案したのが始まりで、110年たった今も、その部品は、リサイクルして使用可能(recyclable construction system)だ、という。


NZでは、全国的にメカノ・クラブ(Meccano Club)があり、会員の交流が盛んに行われている。このエクシビションは、マナワツ(Manawatu)・ワンガヌイ(Wanganui)・タラナキ(Taranaki)・メカノクラブ(MWT Meccano Club)のメンバーが持ち寄った自慢の作品、コレクションだそうだ。



'50年代前後にメカノで、遊んだ少年たちが、そのまま大人になっても、皆、レトロなボーイ(中にはレトロガールも!)のまま、メカノでずっと夢を追い続けてきたに違いない。




写真は、MWTクラブの帽子をかぶってメカノの希少なレトロ本の説明をしてくれるロマン溢れるレトロ少年。


お父さんも子供も、目を輝かせて、メカノの大人の?おもちゃ?を、触ったり、動かしたりして楽しんでいる。未来のメカノ・ボーイがたくさん生まれそう?


日本では、ごく少数の人たちが趣味で作っているくらいのようだ(参考)。ソニーの創始者井深大氏は、子供の頃、このメカノ玩具に夢中になり、自分で工夫して独創的な玩具を作っていたそうだ(彼のエピソードが、4月28日、ヒストリーチャンネルで放送されるそうだから、もしかしてメカノボーイだった頃のことも話題に出るかも?)。


日本の'50~'60年代は、経済発展成長期真盛りの頃。働き盛りの男性は、昼夜、会社に貢献し、仕事が終わっても、飲み事、接待ゴルフと、自分の趣味を追求する時間なんかとても考えられなかったに違いない。そのおかげで、日本は、世界に誇る素晴しい技術立国になれたのだけど・・・

NZは、技術的にはとても遅れた国だけど、人々は、そんなことちっとも気にしていない。豊かな自然と、ゆとりある時間を、充分自分の趣味のために使っている。仕事が、5時で終わったら、そのまま飲みに行って、午前様なんてことは、まずありえ無い。週末、ゴルフ三昧と言う人の話も聞いたことがない(リタイア後NZに移住している日本人で、毎日ゴルフ三昧の生活をしている人がいる、という話は、聞いたけど)。


Kiwi(NZ人)は、家の修理、芝刈りなど、よく働くけど、自分の趣味も大いに楽しむ。だから、色んな趣味のクラブが、たくさんあり、活発な活動をしている。スポーツや音楽のクラブはもちろんのこと、男性は、飛行機、模型飛行機、機関車作り、あるいはダーツやスポーツ、女性は、ミニチュアハウスやお人形、テディベア作り、などなど趣味のクラブが、盛んだ。


最近の地震、津波、原発のtriple disastersが、引き起こしている厳しい状況の中で、経済に陰りが見えてきた日本。でも、そういった非常時には、心を一つにして、事に当たって行くのが日本人だ。今回の原発事故は、物質的豊かさを、求め過ぎた?結果として、もっと心のゆとりを追求していく必要あり?という、戒め?と、心する必要があるのでは?など、あれこれ思いにひたりながら、驚きの、レトロな大人のおもちゃ?を、閉場時間4時まで、心行くまで鑑賞させていただいた。 という訳で、土曜日は、結局、ここだけしか見ることができなかった。日曜日は、午前中を利用して、テディベア、ミニチュアハウス&ドルショーに行く予定。

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