All Saints' Churchとしばらくのお別れ


教会に入ると、すぐに、教会員らしき年配の女性が、プリントしたプログラムをひとりひとりに手渡しながら、にこやかに案内してくれた。さぞかし人が多いだろうと思ったけど、予想に反して、広い聖堂の中のたくさんの長椅子は、まだ半分位しか埋まっていなかった。真中あたりに座ったら、ちょうど1時。

司会の男性会員が、「じっと椅子に座ってなくて良いのですよ。教会の中を、あちこち見て回ってください。写真を撮ったり、パイプオルガンの所に行って見たり、お時間が許す限りどうぞご自由にお過ごしください」と言う。
プログラムを見ながら、パイプオルガンの演奏、賛美歌合唱、聖書の朗読・・・を、繰り返す。あまり馴染みのない賛美歌ばかり。でも、教会員の人たちの声について行きながら、一緒に歌った。中に1~2、知っている曲があり、私はアルトで歌い、姉たちも一緒に歌ったら、前の席のおじさんが、後ろを振り向いて、親指を立て、"Goooo!"と合図。私も、親指を立てて、グ~~!
だんだん、会堂は人で埋め尽くされて来た。カメラを持って、あちこち撮影してまわる人たち、パイプオルガンの所に行って、説明を聞いている人々。私も、時々、座ったまま、パイプオルガンの演奏を動画で撮ったりしたものの、教会の厳粛な雰囲気を最後まで味わいたいので、動き回る気にはならない。
最後に、教会聖歌隊(Qhoir)の美しい合唱。その後、「ハレルヤコーラスをするので誰でも歌いたい方は前に出て参加してください。」と言う司会者。
「なつかし~~!ハレルヤコーラスだっ!!Takako、歌おうよ!」「もちろん!」。十数人が前に出て行く。私たちも、前に出て行く。
「貴方はアルト?」「はいそうです」「アルトはこっちよ」

コーラスが始まる・・・この歌、ウン十年前、福岡の教会で、クリスマス前に練習して、歌ったことがあるだけで、もう、ほとんど忘れてる~~・・・半ば過ぎた頃、だんだん、怪しくなる・・・口バク・・歌う・・口パク・・歌う・・の繰り返し・・・アレルヤ~~の繰り返しの所だけは得意だよ~~!・・フ~~;終わった~~!
教会員?の女性が、寄ってきて、「いかがでしたか?楽しめましたか?」「ハイ、すごく楽しかったけど、途中、迷子になりました」「そんなの、ゼンゼン気にしない!気にしない!皆、そんなものよ。参加して楽しむことに意味があるのよ!」「そうですよね~~!」
席に戻ったら、姉が、「ゼンゼン、声が揃ってなかったよ!」だって・・・「いいのいいの!楽しめばいいの!」
全てのプログラムが終わった時は、予定の時間を30分過ぎて、もう4時半、帰らねば。来週の日曜日は、オークランドに居るので、来れないな~~。アフタヌーンティーは失礼して、献金箱にささやかな献金をし、後髪引かれる思いで教会を後にした。
とても、厳粛で、でも、楽しく、快適な、充実した3時間半だった。いつかこの教会が、再び開かれる日が来ますよう。
クライストチャーチの大聖堂にしろ、この教会にしろ、歴史的建物保存基金(あるいは財団)を設立し、世界中に呼びかけて寄付金を募り、修復して行くことはできないものだろうか?と思うことしきり・・